プリキュアオールスターズif   作:鳳凰009

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第四十四話:集え!プリキュアオールスターズ!!

1、横浜大捜索

 

 クライナーとされたアンデの捜索の為、再び横浜にやって来た少女達は、数組に分かれながら横浜の地を捜す事を決めた。

 

 横浜駅方面を捜すのは、なぎさ、ほのか、ゆり、ひかり・・・

 

 みなとみらい地区を捜すのは、咲、舞、満、薫・・・

 

 横浜中華街を真っ先に選んだのは、のぞみ、りん、うらら、こまち、かれん、くるみ・・・

 

 港の見える丘公園周辺を捜すのは、ラブ、美希、祈里、せつな・・・

 

 桜木町駅を降りたまでは良かったが、えりかが方角を間違え、海側とは反対側の野毛山周辺を捜すのは、つぼみ、えりか、いつき・・・

 

 山下公園を捜すのは、響、奏、エレン、アコ・・・

 

 そして、みゆき、あかね、やよい、なお、れいかの五人は・・・

 

 

「ウワァ!大きな球場だねぇ・・・」

 

「横浜スタジアムやな・・・ウチは関西出身で、横浜の野球場にはあんま興味あらへんけど」

 

「あたしは横浜スタジアムより、日産スタジアムの方が興味あるなぁ」

 

「なおはサッカーの方が好きですものね」

 

「ウワァ~・・・横浜って、太陽マンでもロケに使われた事があるんだよ!」

 

「どうでもいい!!」

 

「すこぶるどうでもいい!!」

 

 ポップから話を聞いたみゆき、あかね、やよい、なお、れいかの五人、ラブ達から馬車道方面を捜して欲しいと頼まれた一同は、キャンディとルセンを連れ関内駅を降り立ち、先ず横浜スタジアム周辺を探索していた。初めてやって来た横浜の地を、五人は興味深げに見渡していた・・・

 

「どう、お友達の気配は感じる?」

 

 れいかのバックの中に居るルセンに声を掛けるみゆきだったが、ルセンはキュ~ンと声を発するのみで、一同には何と言っているのか全く理解出来なかった。

 

「困りましたねぇ・・・この間私達を助けてくれた、パインさんが居てくれれば、ルセンさんの言葉が分かるのですが・・・」

 

 れいかの言葉を受け、考え込む一同だったが、横浜スタジアムのライトスタンドの方に来た時、目の前から聞いた事があるような声が聞こえてくる。

 

「いい!今年こそはクライマックスシリーズに出られるように・・・私達も応援するわよ!!」

 

「ハイ!!」

 

 気合いが籠もったハッピ姿の一団が、ライト側スタンド入り口前で佇む、れいかは、その中のベイスタ-ズのハッピを着た、ポニーテール姿の女性の後ろ姿に見覚えがあるようで、

 

「あの方・・・佐々木先生に似ていませんか?」

 

「「「「エッ!?」」」」

 

 れいかが言った佐々木先生とは、みゆき達の担任である佐々木なみえ先生の事である。美人で、生徒の意思を尊重する先生で、みゆき達からも好かれていたが、当の佐々木先生は、みゆきが転入してきてからは、何かと手を焼かされているようであった・・・

 

(何処かで聞いた事のある声のような!?)

 

 恐る恐る背後を振り向いた佐々木先生、ハッピの中には、ベイスターズの18番、ハマの番長と呼ばれる三浦投手のホーム用ユニフォームのレプリカを着ていて、みゆき達は思わず呆然と佐々木先生を見つめた。まさか、佐々木先生にこのような一面があったとは、五人の視線が下から上へと佐々木先生を凝視した。一方の佐々木先生も、みゆき達五人を見て思わずその場で仰け反ると、

 

「あ、青木さん、緑川さん、日野さん、星空さん、黄瀬さん・・・な、何であなた達が此処に!?」

 

「先生、おはようございます!私達は、ちょっと横浜に用事がありましたので・・・」

 

 れいかが恭しく佐々木先生に挨拶すると、他の四人もペコリとお辞儀して笑顔を向けた。

 

(な、何で彼女達が・・・)

 

 佐々木先生は、不味い所を見られたと思うと、顔に冷や汗が浮かんでくる。引き攣った笑みを浮かべながら五人に近付くと、一同を手招きし小声で話し始める。

 

「皆さん・・・今日見た事は、学校では絶対言わないでね?」

 

「はい!先生はベイスターズのファンだったんですね!」

 

「物心付いた時、横浜大洋ホエールズの頃からのファンよ!!」

 

 なおの言葉に、腕まくりしながら気合いを込めて、昔からのファンだったと告げる佐々木先生、一同は思わず苦笑するのだった。

 

「ベイスターズちゅうと・・・万年最下位で、先生も苦労しますねぇ?」

 

「お黙り!97年には2位、98年にはちゃんと優勝もしてます!!99年~2001年、2005年にはちゃんとAクラスの3位になってるわよ!!」

 

 あかねの言葉に噛みつき、ちゃんと優勝した事もあるし、Aクラスにもなっていると告げる佐々木先生の迫力に、何時もの佐々木先生と違うと、一同は困惑するのだった・・・

 

「じゃあ、私達は用事があるのでこれで!先生、さようなら!!」

 

「ええ、なるべく早く帰るんですよ!!」

 

「「「「「ハァイ!」」」」」

 

 佐々木先生と別れ、球場を後にしようとした五人だったが、見た事のあるような緑色のフードを被った老婆を見掛けたあかねが、

 

「ひょっとして・・・あれ、マジョリーナちゃうか?」

 

 あかねが指さす方を見た一同は、また何かを企んで居るのでは?そう判断すると、マジョリーナの後を付けて行った。その先にはウルフルン、アカオーニが居り、三人が何か企んで居るのは明白だった。

 

「待ちなさい!」

 

 みゆきの言葉と共に三幹部の前に現われた五人、三幹部は何故こんな所にプリキュアが居るのか驚くも、

 

「ケッ、見つかったからにはしょうがねぇ・・・世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!!」

 

 みゆき達に見つかった為、計画を変更したのか、ウルフルンはバッドエンド空間を出現させると、空に満月が浮かびどんよりと辺りを濁らせ始めた。

 

「ウルッフッフッフ!人間共が発したバッドエナジーが、悪の皇帝ピエーロ様を呼び覚ますのだ!!」

 

 球場近くに居た人々から、バッドエナジーが発生する。側に居た佐々木先生も例外なく・・・

 

「此処には佐々木先生も居るのに・・・みんな!」

 

「「「「ええ!!」」」」

 

 みゆきの言葉に頷いた一同、五人はスマイルパクトを取りだすと、キュアデコルをセットし、

 

「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!!」」」」」

 

 五人の少女が、パクトのパフを塗っていき、プリキュアへと変身していく・・・

 

「キラキラ輝く、未来の光!キュアハッピー!!」

 

「太陽サンサン、熱血パワー!キュアサニー!!」

 

「ピカピカぴかりん!じゃんけん・・・ポン!キュアピース!!」

 

「勇気リンリン、直球勝負!キュアマーチ!!」

 

「しんしんと降り積もる、清き心!キュアビューティ!!」

 

「「「「「5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!!」」」」」

 

 五人のプリキュアが三幹部に対しポーズを決めた!

 

「しゃらくせぇ!返り討ちにしてやる・・・出でよ!アカンベェ!!」

 

 ウルフルンが赤玉を右手に持ち、空に掲(かか)げると、転がっていたメガホンはアカンベェへと変化を遂げた。鼻息を荒くしたアカオーニも、

 

「俺様もやるオニ!出でよ、アカンベェ!!」

 

 アカオーニも赤玉を持った右手を高々挙げると、メガバットというバットの形をした応援グッズをアカンベェへと変えた。

 

「ヒヒヒヒ、総力戦と行くだわさ!出でよ、アカンベェ!!」

 

 マジョリーナも赤玉を持った右手を掲げると、ベイスターズのマークが付いたフラッグをアカンベェへと変えた。

 

 三匹のアカンベェが、五人のプリキュアを睨み付ける。マジョリーナは更なる不適な笑みを浮かべると、

 

「本当は、野球選手で実験しようと思ってたんだけどねぇ・・・お前達で試させてもらうだわさ!!」

 

 マジョリーナはそう言うと、銃のような形をした物体を取りだし、プリキュアに照射すると、円を描いた紫色の光がハッピー達を包み込んでいった。

 

「な、何これぇ!?やぁられたぁぁぁ・・・・・って、あれぇ!?何ともない?」

 

 ハッピーは、思わずまともに食らって苦悶の表情を浮かべたものの、五人はさしたる変化もないようで、思わず互いの無事な姿を見て安堵するのだった。ウルフルンとアカオーニは、冷やかな視線をマジョリーナに向けると、

 

「何だ!?何にも起こらねぇじゃねぇか?」

 

「そうオニ!失敗オニ!!」

 

「慌てるなだわさ!これはアタラナクナールと言って、この光線を浴びた者は・・・まあ、見てれば分かるだわさ!!」

 

 自信満々のマジョリーナが、口元に笑みを浮かべながらハッピー達五人を見つめた。

 

「さあ、アカンベェ、プリキュア達を可愛がってやるだわさ!」

 

「みんな、行くよ!!」

 

 ハッピーの合図と共に飛び出した一同、ハッピー、ピースはメガホンのアカンベェに、サニーとマーチはメガバットのアカンベェに、ビューティはフラッグのアカンベェに攻撃を仕掛けるのだが、一同の攻撃はアカンベェに当たりそうになると、その方向を突然変えてしまい、アカンベェに攻撃が当たる事は無かった。

 

「な、何で攻撃が当たらないの?」

 

「確かにおかしいですね・・・あの体勢から攻撃を外す何て、ありえません!」

 

 ハッピーの言葉にビューティも同意するも、マジョリーナは愉快そうに大笑いし、

 

「ヒィヒヒヒ、これで分かったかい?アタラナクナールを浴びた者の攻撃は・・・当たらないんだわさ!!」

 

「「「「ガ~~ン」」」」

 

 思わずショックを受け、その場で膝を付く程ショックを受けるハッピー、サニー、ピース、マーチの四人、ビューティは小首を傾げながら、

 

「それは困りましたねぇ・・・でも!」

 

 何かを閃いたビューティは、一人三匹のアカンベェの前にゆっくり歩いて行くと、四人は大騒ぎしながらビューティの名を呼び、危ないよと引き留めようとする。

 

(私の推測が正しければ・・・)

 

 尚も歩みを止めないビューティに、思わず怯む三匹のアカンベェ、ウルフルンとアカオーニは苛々したように、

 

「何してやがる!お望み通り、さっさとキュアビューティを踏み潰しちまえ!!」

 

「そうオニ!踏みつぶすオニ!!」

 

 二人の指示を受け、三匹のアカンベェがビューティを踏みつぶそうとする。ビューティは、まるでわざと踏まれようとしているかのように、アカンベェの足下で立ち止まった。

 

「「「「ビューティ!」」」」

 

 顔色変えてビューティを助けに向かおうとするハッピー、サニー、ピース、マーチだったが、アカンベェの振り下ろした足が、ビューティを踏みつぶすかと思われたが、ビューティはその場で平然とした表情で立ったまま涼しげな顔を浮かべる。アカンベェは悔しそうに何度も踏みつぶそうとするも、攻撃は当たらず、逆に体勢を崩して尻餅を付く、

 

「な、何だ!?何でプリキュアに当たらないんだ?」

 

「不思議オニ?」

 

 小首を捻ってポカンとするウルフルンとアカオーニ、マジョリーナはようやく状況を理解したのか、ポンと手を叩き顔色を変えると、

 

「し、しまっただわさ!確かにプリキュアからの攻撃は当たらないだわさ・・・でも逆に、こっちの攻撃もプリキュアには当たらないんだわさぁぁぁ!!」

 

「「何ぃぃぃ!?」」

 

 頭を抱えて思わず声を上げるマジョリーナ、ウルフルン、アカオーニも思わず変顔を浮かべながらマジョリーナを見つめる。合流した仲間達に微笑むビューティであったが、顔色を変えると、

 

「ですが、これではお互いに手を出せない状況です。このままバッドエンド空間が続いては、不味いですね・・・」

 

 顎に右手を当て考え込むビューティ、キャンディは何かを閃くと、

 

「そうクル!ナッツからこれを貰ってたクル!!」

 

 キャンディは、パルミエ王国でナッツに貰った、ミラクルガイドライトを手にしてスイッチを入れた。ハートの先端が点滅を始め、虹色の輝きが上空に浮かび上がる。ハッピーは目の前の光景に驚きながら、

 

「キャンディ、それは一体!?」

 

「内緒クル!」

 

「キャンディ、ずる~~い!!」

 

 キャンディが内緒にした為、思わず頬を膨らますピース、キャンディは、ニコニコしながらミラクルガイドライトを降り続けるのだった・・・

 

 

 

 みなとみらい・・・

 

 アンデの探索をしていた咲、舞、満、薫だったが、分裂したクライナーも、アンデの手掛かりも見つからず、一先ずベンチに腰を下ろし一息入れていたのだが・・・

 

「ああ、もう最悪!ちっとも見つからないじゃない・・・絶不調なりぃ!」

 

「まだ探し始めたばかりだし・・・もう少し頑張りましょう!!」

 

 捜索するものの、手掛かりが見つからず、ハァと溜息を付く咲、舞は苦笑を浮かべながら咲を諭した。満と薫はある一点を凝視すると、

 

「ねえ、咲、舞、見て!空が淀んでない?」

 

「ええ、何か嫌な気配がするわね・・・」

 

 満と薫が指さす方向、それは横浜スタジアムのある辺りであった。咲と舞は顔を見合わせ、横浜の地図を見て見るも、咲には今どの辺に居るか分からず、思わず変顔を浮かべる。

 

「エェと・・・私達は、今何処に居るんだっけ?」

 

 困惑する咲を見かねたかのように、満と薫が現在地を指差し、嫌な気配がするのは、横浜スタジアムがある方向だと告げた。

 

「確か横浜スタジアムの方は・・・ラブ達が言ってた、新しいプリキュア達が調べてたんじゃなかったっけ?」

 

「ええ、ラブさん達はそう言ってたわ!!」

 

 咲に聞かれた舞が、確かにラブ達はそう言っていたと同意する。

 

 フラッピが妖精姿になって現われるや、ミラクルガイドライトを取りだしスイッチを入れると、先端のハートマークが点滅し、虹色の輝きが、まるで咲達の向かうべき場所を示すように、横浜スタジアム方面へと照らしていった。

 

「間違いないラピ!今あの場所でプリキュア達が戦ってるラピ」

 

「本当なの、フラッピ?横浜スタジアムなら・・・多分私達が一番近い!舞、満、薫、行こう!彼女達の下に!!」

 

 咲の言葉に頷いた三人、立ち上がった四人は、急ぎ横浜スタジアムへと走り出した・・・

 

 

 

 横浜駅で降りたなぎさ達、歩きながら海辺にあるショピングモール、横浜ベイクォーター方面を経由し、みなとみらい大橋へと向かっていたが、土曜日のこの日、人混みの中でアンデ、分裂したクライナーの行方を捜すのは困難であった。人混みが薄れて来た時、一同の話題は、何時しかみゆき達へと変わって行った・・・

 

「いやぁ、メップル達に聞いて驚いたよねぇ・・・また私達に新しい仲間が増えてる何てさ!」

 

「そうですね・・・ラブさん達の話では、新しいプリキュアの方々は、五人共響さん達より一つ下の、中学二年生だそうですよ!」

 

 なぎさの言葉に同意したひかりから、新しいプリキュアは中学二年生だと聞き、なぎさは思わず変顔を浮かべる。

 

「五人も居るの?のぞみ達と一緒だね・・・それに、また中二なの?私とほのか、ゆりも、プリキュアになったのは中学二年の時だし、咲と舞もそう、のぞみとりんもそう、ラブ達もそう、つぼみ達も、響達も・・・何か呪われてるのかしら、私達?」

 

「呪いって・・・変な言い掛かりメポ!」

 

 なぎさの言葉に、言い掛かりだと言うメップル、ほのかとゆりは顔を見合わせてクスリと笑い、

 

「確かに言い掛かりね!なぎさ、あなたにプリキュアの力を託してくれた、光の園のクイーンが聞いたら嘆くわよ!」

 

「だってさぁぁ・・・」

 

「さしたる意味は無いと思うよ!満さんと薫さんは、砂漠化した時にプリキュアになったって言ってたし、アコちゃんは小学生からやってるし、薫子さんは高校の頃だったそうだし・・・」

 

 ゆりやほのかにも、ただの偶然でしょうと諭されるも、些か納得しかねぬ表情をするなぎさは、

 

「でもこう続くとねぇ・・・ん?どうかした、メップル?」

 

「ミップル?」

 

「何だか、邪悪な気配が漂ってるメポ!」

 

「ここからそう遠くない所で感じるミポ」

 

 なぎさの言葉の途中で、メップルとミップルが騒ぎ始める。なぎさ達は慌てて人気の無い場所に移動すると、二人は妖精姿になる。メップルはミラクルガイドライトのスイッチを入れた。先端のハートマークが点滅すると、虹色の輝きが横浜スタジアム方面へと延びていった・・・

 

「このアイテムって、前にほのかがナッツにアドバイスしてた奴じゃない?」

 

「ええ、ナッツさんが悩んでいたのを見て、少しアドバイスしたんだけど・・・確か、邪悪な者が現われた時に、先端のハートマークが点滅するとか言ってたと思ったけど・・・」

 

 なぎさの言葉にほのかが頷き、前にナッツにアドバイスを送った物で、邪悪な者が現われた時に、先端のハートマークが点滅すると答えると、ゆりとひかりはミラクルガイドライトを見つめ、

 

「それが事実だとすれば・・・今メップルとミップルが言っていたのは、邪悪な何者かが現われたって事ね」

 

「ひょっとして、あの虹の光は・・・私達を導いているのでは?」

 

 なぎさ、ほのか、ゆり、ひかりの顔色が素早く変わる。再び横浜に危機が迫っているのか?四人は見つめ合い頷くと、虹色の光が示す場所へと走り出した・・・

 

 

 

「えりかぁぁ・・・本当にこっちで良かったんですかぁ?」

 

 歩き疲れたのか、頬を膨らまして不満そうにえりかを見つめるつぼみ、いつきは苦笑を浮かべながら、

 

「ハハ・・・でも僕達は、確かにどんどん坂道を登ってるような気がするよ」

 

「大丈夫、大丈夫、坂を登れば降りるだけじゃん!後は海沿いまで一直線!!」

 

 マイペースのえりかは、このまま進めばOKだと尚も歩き始める。三人の妖精、シプレ、コフレ、ポプリは、それぞれのパートナーの頭の上で、ぬいぐるみの真似をしながら呆れ、

 

「絶対に道を間違えてるですっ」

 

「ン!?コフレェ・・・何か言った?」

 

 口を尖らせながら、コフレの言葉に不満気にするえりか、ポプリはミラクルガイドライトを取り出すと、

 

「これで、ゆりしゃん達に向かえに来て貰うでしゅ!」

 

「ポプリ、それは邪悪な者の存在が居る在処を示す道具で、ただ使っても意味は無いですぅ」

 

 シプレに諭されるも、ポプリは不満気に頬を膨らませる。そんなのやって見なきゃ分からないと言って、ライトのスイッチを入れた。ライトの先端のハートマークが激しく点滅し、虹色の光が現われるや、つぼみ達の進むべき道を示すように、横浜スタジアム方面へと伸びていった。

 

「た、大変ですっ!今誰かが虹の輝きの下で、悪い奴と戦ってるですっ!!」

 

「「「エェェ!?」」」

 

 つぼみ、えりか、いつきは、虹色の輝きが示す方を見つめる。それは、自分達が進んでいる道とは正反対の方角であった。見る見る変顔を浮かべるつぼみといつき、つぼみは目に炎を点してえりかを見ると

 

「えりかぁぁ!やっぱり反対方向だったじゃないですかぁ!!」

 

「エッ!?・・・ドンマイ!!」

 

「ドンマイじゃないですよぉぉ!!」

 

「まあまあ、僕達もあそこに行ってみよう!!」

 

 いつきの言葉に頷くと、三人は元来た道を引き返して走り出した・・・

 

 

 

 山下公園の中を、虫眼鏡で捜索する響、その頭の上には、呆れ顔のピーちゃんが止まっていた。奏も呆れたように、

 

「響・・・虫眼鏡で地面を見て、何してるの?」

 

「何って、どんな些細な事も見逃さない・・・名探偵響とは、私の事だぁぁ!!」

 

「ピギャァァァァ!!」

 

 ポーズを取る響の上で、真面目に捜せとばかりに、ピーちゃんが響の頭を嘴で突っつき、響が逃げ回りながら謝る。

 

「何やってるんだか・・・で、エレンの格好は何か意味がある訳?」

 

 奏同様呆れた視線でエレンを見つめるアコ、その視線の先には、探偵ドラマでお馴染みの、金田一耕助のような格好をしたエレンが、ハミィと共に辺りをキョロキョロしていた。

 

「音吉さんの本で読んだの!響の言う通り、捜し物は名探偵に限るわ!!身だしなみから真似すれば、何か見つかりそうな気がしてこない?」

 

「ハァ・・・それで見つかるなら、みんなも苦労してないと思うわよ?」

 

「さっきから、擦れ違う人に笑われて・・・恥ずかしいんだけど」

 

「ピギャァァス!!」

 

 冷めた視線の奏とアコに見つめられ、ピーちゃんにも怒られ追い回され、響とエレンが山下公園を逃げ惑う。ハミィは慌ててエレンを追いかけ、

 

「ピーちゃん、セイレーンは許して上げて欲しいのニャ!」

 

「ハミィ!私を見捨てないでよぉぉ!!」

 

 自分の事も許すように頼んでよと、響が逃げながらハミィに文句を言うのだった。

 

(何だろう、何か楽しそう・・・でも、妙な人達!あまり関わらない方が良いよね)

 

「行こう!キューちゃん!」

 

 ツインテールの髪型をした少女あゆみは、楽しげな響達を見て、一瞬羨ましげな表情を見せるも、ポシェットの中のアンデに話し掛けると、その場を通り過ぎて行った。あゆみと擦れ違った瞬間、ピーちゃんは何かの気配を感じ戸惑うと、響とエレンを追いかけ回すのを止め、そのまま地面に降りると、首を捻ってあゆみの後ろ姿を見つめた。

 

「ピーちゃん、どうしたの?」

 

「誰かさん達と違って、ピーちゃんはもしかしたら、何か手掛かりを見付けたんじゃない?」

 

 顔を見合わせたアコと奏は、ピーちゃんの下へと駆け寄った。

 

「エレン・・・私達、立場無いね?」

 

「名探偵への道は・・・厳しいわね!」

 

 トホホ顔の響とエレンも、ピーちゃんの下へと駆け出した。その時、フェアリートーン達が何かに気付き騒ぎ始める。

 

「大変ソソ!向こうの方向で、虹の光が輝いてるソソ」

 

「あれは、パルミエ王国でナッツが言ってた状態に似てるララ」

 

「ニャンですとぉぉ!?確かめてみるニャ!」

 

 ソリー、ラリーに言われたハミィが、確認の為にミラクルガイドライトのスイッチを入れると、先端のハートマークが激しく点滅し、虹の光が横浜スタジアム方面へと延びていった。

 

「セイレーン!響、奏、アコ、ピーちゃん、大変何だニャ!向こうの方で、何かが現われたニャ!!」

 

 響達の下に駆け寄ったハミィから詳細を聞いた一同、

 

「ピーちゃんの反応と、何か関係があるかも知れない・・・」

 

「そうだね・・・行こう!!」

 

 奏の言葉に頷いた響は、一同の顔を見つめ頷き合うと、横浜スタジアム方面へと駆け出した。

 

 

 

 横浜中華街、くるみも加えた六人と、ココ、ナッツ、シロップ、そしてもう一人・・・

 

「君達・・・捜し物をしてたんじゃ無かったの?もうそろそろ、食べるのは止めにしない?」

 

 財布の中身を気にしながら、ブンビーがブツブツ何か呟くも、

 

「エッ!?だってぇ、まだまだ食べれるもん・・・ただ捜すより、美味しい物食べながら捜した方が効率良いと思うよ?」

 

「そうですよ!もしかしたら、匂いに釣られて、出てくるかも知れないじゃないですか!」

 

「うんうん、そうだよ!うらら、良い事言うねぇ?」

 

「エェェ!?それは関係無いでしょうにぃぃ!!」

 

 両手に中華まんを持ったのぞみとうららが、ブンビーに答える。ブンビーはハァと溜息を付くも、両脇に居るかれんとりんから、痛い視線を感じ、思わずブンビーは二人を引き攣った笑みで見つめた。

 

「あらぁ!?プリキュアのリーダーともあろうお方が、愚痴ですか?」

 

「そうねぇ、リーダーらしい所を、ビシッと示して貰いたいわね!」

 

 この間のTV局において、プリキュアのリーダーだと捏造したブンビーにも手伝わせようと、一同は半ば無理矢理ブンビーを横浜中華街へと連れて来ていた。

 

「私やココ様、ナッツ様、シロップが留守にしている間に、そんな事があった何てね・・・」

 

「ええ、TVを見ていて、みんなで前にもあったねって話していたのよ」

 

 くるみの言葉に、こまちが苦笑を浮かべながら、以前にブンビーが、プリキュアのリーダーになってやっても良い発言の事を喋ると、くるみ、ココ、ナッツ、シロップも、あった、あったと思いだし、ジッとブンビーを見つめた。

 

「何、何なのお前達まで!?この間の事は散々謝ったじゃない!もうこの辺で、私はお役御免でも良いと思うんだけど・・・どう?」

 

「駄目よ!みんなの前でもキチンと謝って貰うまでは、帰しませんから!」

 

「そう、そう、あんたと知り合いのあたし達は、みんなに会うの・・・凄く恥ずかしかったんだからねぇ」

 

 もう帰って良いか問うも、かれんとりんは、キッとブンビーを見つめ、みんなの前でキチンと謝るまでは帰さないと伝える。思わずトホホ顔で悄気返るブンビーだったが、

 

「何か感じるココ!」

 

「ナツ!」

 

 ココとナッツが何かの気配を感じ、ナッツはミラクルガイドライトのスイッチを入れた。先端のハートマークが激しく点滅し、虹の光が横浜スタジアム方面へとのぞみ達を導くように延びていった・・・

 

 瞬時に顔色を変えたのぞみは、一同を見つめると、

 

「みんな、行くよ!!」

 

「「「「「ええ!!」」」」」

 

 虹色の輝きが示す、横浜スタジアム目掛け走り出す一同、共に走り出したものの、直ぐに歩みを止めたブンビーは、のぞみ達の背に手を振りながら、

 

「やれやれ、やっと解放された!あぁ、疲れた・・・帰ろう!!」

 

 首をゆっくり回しながら、ブンビーはのぞみ達に会わないように、石川町駅方面へと逃げるように去って行った・・・

 

 

2、集結!横浜スタジアム

 

 なるべく被害が出ないように、まだ選手も観客も入場していない球場内へ、三幹部とアカンベェを誘導した五人、互いに手を出せず睨み合いが続いていた・・・

 

「おい、どうすんだよ!このままじゃこっちからも手を出せねぇじゃねぇか!!」

 

「うるさいだわさ!今改良してるから、ちょっと待ってるだわさ!!」

 

 ウルフルンに文句を言われ、マジョリーナはブツブツ言いながらアタラナクナールを弄くる。アカオーニは野球ボールを見付けるや、棍棒でノックのようにボールを打って暇を潰していた。

 

「コラ!勝手に球場内の品物使っちゃ駄目だろう!!」

 

「うるさいオニ!俺様の勝手オニ!!」

 

 マーチに文句を言われるも、鼻息荒く言い返すアカオーニ、その時ようやく改良が成功したマジョリーナは、再びプリキュアへと照射する。一瞬避けた方が良いのではと頭を過ぎるも、元に戻れる可能性も捨てられない為、一同は一か八かそのまま光線を浴びた。

 

「さっきと変わらない気もするけど・・・」

 

「せやなぁ・・・婆さん、また失敗何やちゃうの?」

 

 ハッピーとサニーにジト目で見つめられ、マジョリーナは地団駄踏んで悔しがると、

 

「キィィィ!アカンベェ、試しにキュアハッピーとキュアサニーを攻撃してみるだわさ!!」

 

 メガバット型のアカンベェが、そのままハッピーとサニー目掛け倒れ込むも、二人は過信し、そのまま避けずに立って居たものの、押しつぶされてピクピク痙攣する。

 

 ビューティとマーチが大慌てで二人をその場から助け起し、アカンベェから距離を取る。ピースが援護のピースサンダーを放つものの、アカンベェに攻撃が当たる事は無かった。ビューティは額に汗を浮かべながら、

 

「裏目に出ましたね・・・このままでは、こちらに勝機はありません」

 

「ヒィヒヒヒ!これで均衡は破れただわさ・・・アカンベェ、プリキュア共をギッタンギタンにしてやるだわさ!」

 

「こりゃあ良い!俺様も加わるか」

 

「愉快オニ!」

 

 徐々に追い詰められていくハッピー達五人、キャンディは泣きそうな表情を浮かべながら、必死にミラクルガイドライトを降り続けた・・・

 

 その時、三塁側入り口から球場内に現われた四つの影、咲、舞、満、薫がグラウンド内に入ってくる。三幹部も、プリキュア達も驚いて四人を見つめる中、妖精姿に変化したフラッピとチョッピ、ムープとフープは、

 

「キャンディ!待たせたラピ!!」

 

「咲、舞、満、薫、キャンディ達を助けて上げて欲しいチョピ!!」

 

「フラッピ、チョッピ、ムープ、フープ、ありがとクル!ハッピー達を助けてクル!!」

 

 妖精達は頷きコミューン姿に変化し、咲達四人がクリスタルコミューンを手にすると、

 

「何だかまだよく事情が飲み込めないけど・・・舞、満、薫、あの子達を助けよう!!」

 

「「「エエ!!」」」

 

 咲の合図に三人が頷く、咲と舞が、満と薫が手を握り合い叫ぶ・・・

 

「「「「デュアル・スピリチュアル・パワーッ!!」」」」

 

「花ひらけ大地に!!」

 

「はばたけ空に!!」

 

「未来を照らし!」

 

「勇気を運べ!」

 

「輝く金の花!キュアブルーム!!」

 

「きらめく銀の翼!キュアイーグレット!!」

 

「「ふたりはプリキュア!!」」

 

「天空に満ちる月!キュアブライト!!」

 

「大地に薫る風!キュアウィンディ!!」

 

「「ふたりはプリキュア!!」」

 

「「聖なる泉を汚す者よ!」」

 

 イーグレットとウィンディが三幹部を指差し、

 

「「あこぎなマネは、おやめなさい!!」」

 

 ブルームとブライトが、アカンベェに鋭い視線を向けた。現われた新しいプリキュアに驚愕する三幹部の前に、レフト側入り口から更なる四つの人影が現われた。

 

「見て、ブルーム達も居る・・・じゃあ、あれが今回私達を導いた敵って事?」

 

「どうやら、そうみたい!」

 

 呼吸を整えながら状況を整理する響と奏、

 

「ブルーム、イーグレット、ブライト、ウィンディ、久しぶりぃ!!」

 

「エレン、再会の挨拶は後にしましょう・・・」

 

 久しぶりの再会に、思わず両手を振ってブルーム達に挨拶するエレンとハミィ、窘めるアコ、ブルームは四人を見て満面の笑顔を浮かべるも、直ぐに表情を引き締め、

 

「響、奏、エレン、アコ、手を貸して!あの子達を・・・守ろう!!」

 

「分かりました!あんた達、悪さをしようと言うなら、私達が」

 

「「「「絶対に許さない!!」」」」

 

 四人が三幹部とアカンベェを見つめながら啖呵を切り、キュアモジューレを手に持つと、

 

「「「「レッツプレイ!プリキュア!モジュレーション!!」」」」

 

「爪弾くは、荒ぶる調べ!キュアメロディ!!」

 

「爪弾くは、たおやかな調べ!キュアリズム!!」

 

「爪弾くは、魂の調べ!キュアビート!!」

 

「爪弾くは、女神の調べ!キュアミューズ!!」

 

「「「「届け!四人の組曲!!スイートプリキュア!!!」」」」

 

 四人のプリキュアがポーズを決めた!

 

 

「ま、また現われやがった・・・一体どうなってやがるんだ!?」

 

「何だか嫌な予感がするだわさ・・・アカンベェ、今の内にそいつら諸共、プリキュア達を倒すだわさ!!」

 

 顔中から汗が流れ出す三幹部達、マジョリーナは、嫌な予感が当たらない内に、攻撃を仕掛けるようにアカンベェに指示を出した。迎え撃つブルーム達、メロディ達、メガホンのアカンベェをブルーム達が、メガバットのアカンベェをメロディ達が迎え撃つ、フラッグのアカンベェの攻撃から、逃げ惑うばかりのハッピー達を、ウィンディとミューズはチラリと見ると、怪訝な表情を浮かべ、

 

「あなた達、さっきから何をやっているの?」

 

「さっさとあなた達も戦闘に参加しなさい!!」

 

 ウィンディとミューズの発破を受け、思わず顔を見合わせ合うハッピー達五人、五人を代表したビューティは、申し訳無さそうな表情を浮かべながら、

 

「申し訳ありませんが、私達は敵の攻撃を受けて、攻撃を敵に当てることが出来ない状態なのです・・・」

 

 ビューティの説明を聞き、思わず溜息を付くウィンディとミューズ、ハッピー達に迫る攻撃を、ウィンディの突風が、ミューズのスパークリングシャワーが遮り、ハッピー達を援護する。思わず感謝の言葉を述べるハッピー達五人、ブライトはハッピー達を見ながら、

 

「でも、彼女達を守りながらの戦いでは、こちらが不利ね・・・」

 

 ブライトの言葉に振り向いたブルームは、満面の笑みを浮かべながら、

 

「ブライト、大丈夫だよ!横浜には、私達の頼もしい仲間達がまだまだ居るもの・・・みんなもきっと駆けつけてくれる!!」

 

「そうね・・・じゃあ私達は、私達のするべき事をしましょう!」

 

 ブルームの言葉に納得し、今自分達の出来る事を優先させようと、アカンベェに対し、光を交えた戦い方を繰り広げていくブライト、風を使った攻撃を繰り広げるウィンディ、

 

「あんな攻撃の仕方があるんだ・・・」

 

「ホンマや・・・ウチらの戦い方にも、何や参考になりそうやなぁ」

 

 マーチとサニーは、先輩達の戦い方を見て、二人は勉強になるようで熱心に見入っていた。

 

 怒濤のラッシュで、メガホンのアカンベェに猛攻を掛けるブルーム達四人、巧みな連係攻撃で、ハッピー達からメガバットのアカンベェを引き離していくメロディ達、

 

「クゥ、情けないオニ!俺様が直接やってやるオニ!!」

 

 アカンベェの不甲斐なさに苛立ち、自ら棍棒を抱えハッピー達にノックの雨霰を浴びせるアカオーニだったが、

 

「ちょぉっと待ったぁぁ!!」

 

「あれが新しいプリキュア・・・良かった、ブルーム達、メロディ達が、私達より先に到着して居てくれたわ!」

 

 アカオーニの攻撃に、三塁側入り口から待ったを掛けたのはなぎさ、ほのか、ゆり、ひかりの四人、更にライト側入り口からは、

 

「もう戦いが始まってるわ!私達も急ぎましょう!!」

 

 こまちの言葉に直ぐに反応するのぞみ達、三幹部は更に現われた10人の少女達を見て呆気に取られ、

 

「ま、まだ出てきやがるのか?」

 

「ゴキブリみたいオニ!」

 

「コラァ!私達をゴキブリ扱いするなぁぁぁ!!ほのか、ひかり、ゆり、のぞみ達も・・・変身するよ!!」

 

 現われたなぎさ達やのぞみ達を見て、ウンザリした表情になるウルフルンとアカオーニに、ゴキブリみたいだと言われたなぎさは、烈火の如く怒りを露わにする。のぞみも頬を膨らまし、なぎさの言葉に同意すると、

 

「うん、私達をゴキブリ扱いするなんて・・・許せないんだからぁぁ!みんな、行くよ!!」

 

「「「「YES!!」」」」

 

 のぞみの言葉に同意するりん達とくるみ、10人の少女達が変身アイテムを構えると、

 

「「デュアルオーロラウェーブ!!」」

 

「ルミナス、シャイニングストリーム!!」

 

「プリキュア!オープンマイハート!!」

 

「「「「「プリキュア!メタモルフォーゼ!!」」」」」

 

「スカイローズ!トランスレイト!!」

 

「光の使者・キュアブラック!」

 

「光の使者・キュアホワイト!」

 

「「ふたりはプリキュア!!」」

 

「闇の力の僕達よ!」

 

「とっととお家に帰りなさい!!!」

 

「輝く生命、シャイニールミナス!光の心と光の意志、全てをひとつにするために!」

 

「月光に冴える一輪の花・キュアム~~ンライト!!」

 

「大いなる、希望の力!キュアドリーム!!」

 

「情熱の、赤い炎!キュアルージュ!!」

 

「弾けるレモンの香り!キュアレモネード!!」

 

「安らぎの、緑の大地!キュアミント!!」

 

「知性の青き泉!キュアアクア!!」

 

「「「「「希望の力と未来の光、華麗に羽ばたく5つの心!Yes! プリキュア5!!」」」」」

 

「青いバラは秘密のしるし!ミルキィローズ!!」

 

 変身を終えた少女達がグラウンドに降り立つと、ハッピー達五人は、次々この場に現われて来る先輩達の姿を見て、目を輝かせるのだった・・・

 

 

 

 一方、港の見える丘公園を捜索していたラブ達は・・・

 

「ラブったら・・・あたし達、遊びに来た訳じゃ無いのに・・・」

 

「ラブちゃん・・・あの子達を見て、昔の自分を思い出したのかも知れないね?」

 

「でも、今はそれどころじゃないわ・・・ラブ、いい加減にして!」

 

 美希、祈里、せつなの視線の先に居るラブは、ジャージ姿の地元中学の三人組の女の子達に、ダンスのアドバイスをしていた。ラブは、一生懸命ダンスの練習を頑張る彼女達を見ていると、ミユキにダンスを習っていた自分達の事を思い出し、ついアドバイスをしてしまっていた。

 

「ゴメ~ン!じゃあみんな、私達用事があるからこれで・・・ダンスの練習頑張ってね!」

 

 女の子達に声を掛け、ラブが頭を掻きながら三人の下に戻って来ると、タルトはそんなラブを見て昔を思いだし、

 

「ピーチはん、ホンマにダンスの事好き何やなぁ?」

 

「うん!私、ミユキさんみたいになるの、今でも夢だもん!!」

 

 タルトの言葉に満面の笑みを浮かべて微笑むラブ、

 

「ミユキさんと言えば・・・もう一人のみゆきちゃん達は大丈夫かしら?」

 

「そうね、私もそうだけど、彼女達もクライナーについては詳しくは知らないんでしょう?」

 

 美希はもう一人のみゆきを思いだし、ちゃんと捜索出来て居るか心配すると、せつなも少し心配そうにしていた。その時、祈里が抱いていたシフォンが目を覚ますと泣き出し、一同は慌ててシフォンをあやし始める。

 

「何や、シフォンの様子がおかしいなぁ・・・もしかして!?」

 

 訝しんだタルトが、ミラクルガイドライトを取りだしスイッチを入れると、先端のハートマークが激しく点滅を始め、虹の光が横浜スタジアム方面に延びていった。

 

「これって、パルミエ王国でナッツが言ってた・・・」

 

「ええ、それにあの方角は、みゆきちゃん達が調べてる横浜スタジアムの方角だわ!」

 

「みゆきさん達、大丈夫かなぁ!?」

 

 ラブ、美希、祈里、タルト、シフォンがせつなを見つめると、頷き返すせつな、

 

「行きましょう!彼女達の下に!!」

 

 せつなはアカルンを呼び出すと、一同は赤い光と共に消え去った・・・

 

 

 

 目の前に次から次へと現われてくるプリキュア達を見て、動揺する三幹部達であったが、

 

「チッ、プリキュア何ざ、何人集まろうが俺様の敵じゃねぇんだよ!10人だろうが、20人だろうが、纏めて相手になってやるぜ!!」

 

「そうオニ!返り討ちにしてやるオニ!!」

 

「いや、もう此処に居るだけで・・・20人を超えてるだわさ」

 

「「エェェ!?」」

 

 気合いを込めるウルフルンとアカオーニに、マジョリーナが冷静な突っ込みを入れると、二人は激しく動揺する。そして、更なる追い打ちが三幹部を待っていた・・・

 

 三塁側入り口からゼイゼイ息を切らせながら駆けつけたつぼみ、いつき、えりか、そして、ハッピー達五人の前に、あの時同様瞬間移動で現われたラブ、美希、祈里、せつな、

 

「つぼみ、えりか、いつき・・・遅いわよ!」

 

「ムーンライト!もう駆けつけてたんですね・・・って、みんな来てるし」

 

 遅れた原因のえりかを思わず睨むつぼみ、えりかは口笛を吹きながら視線を逸らし、思わずいつきが苦笑を浮かべる。ムーンライトも口元に笑みを浮かべながら、つぼみ達三人を見つめた。

 

「私達が一番最後になっちゃったね・・・でもハッピー達が無事で良かった!美希たん、ブッキー、せつな、つぼみちゃん達も・・・行くよ!!」

 

「「「ハイ!!」」」

 

 ラブの合図に頷き、遅れてきた一同が変身アイテムである、リンクルンとココロパフュームを手に取り身構えると、

 

「「「「チェインジ・プリキュア!ビートアップ!!」」」」

 

「「「プリキュア!オープンマイハート!!」」」

 

「ピンクのハートは愛あるしるし!もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!!」

 

「ブルーのハートは希望のしるし!つみたてフレッシュ、キュアベリー!!」

 

「イエローハートは祈りのしるし!とれたてフレッシュ、キュアパイン!!」

 

「真っ赤なハートは幸せの証!熟れたてフレッシュ、キュアパッション!!」

 

「「「「レッツ!プリキュア!!」」」」

 

「大地に咲く一輪の花・キュアブロッサム!」

 

「海風に揺れる一輪の花・キュアマリン!」

 

「陽の光浴びる一輪の花・キュアサンシャイン!」

 

「「「ハートキャッチプリキュア!!」」」

 

 変身したピーチ達、ブロッサム達も加わり、今、横浜スタジアムにプリキュアオ-ルスターズが集結した!!

 

 

 

3、出会い

 

 目の前で身構える先輩達の多さに、ハッピー達は呆気に取られるも、

 

「プリキュアって・・・こないに居たんかぁ!?」

 

「10、20・・・アァン、指が足りないよぉぉ!」

 

「私達に・・・ピーチ達以外にもこんなに大勢、頼りになる先輩達が居た何て」

 

「はい!私達も含めて、総勢30人・・・心強い事です!!」

 

「うん、こんなにプリキュアのみんなと出会えて・・・私、ウルトラハッピー!!!」

 

 目を輝かせながら先輩プリキュア達の勇姿を見つめるサニー、ピース、マーチ、ビューティ、そしてハッピー・・・

 

 マリンは少し意地悪そうに、口元に笑みを浮かべ右手人差し指を振ると、

 

「チッチッチ!他にもまだ五人居るし、ブロッサムのおばあちゃんもプリキュア・・・まあ、何れ会えるかもね?」

 

「エェェ!?そう何ですか?」

 

「うん、私達と似てる女の子達が居るんだよ!ダークプリキュア5って言って、今は地球に居ないけど・・・私達の大切な仲間なの!!」

 

 マリンの言葉に驚くハッピーに、優しく微笑み掛けるドリームが、ダークプリキュア5の事を教えるも、

 

「ドリーム!今はそんな世間話をしている時じゃないでしょうが?」

 

 ルージュに怒られ、思わず髪をポリポリ掻いてゴメェンと謝るドリーム、そんなドリームを見て、ハッピーは親近感が湧くのだった・・・

 

 

「おのれぇぇ、何て数だ・・・」

 

「アカンベェ、何してるオニ!プリキュア達を倒すオニ!!」

 

 あまりの人数の多さに焦り出すウルフルンとアカオーニ、二人がアカンベェに指示を出すも、ブルーム達が精霊の輝きを見せつけ、メガホンアカンベェを圧倒すれば、メロディ達が、ハーモニーパワーでメガバットアカンベェを追い込んでいく。

 

「「精霊の光よ!命の輝きよ!」」

 

 イーグレットとウィンディが叫べば、

 

「「希望へ導け!二つの心!」」

 

 ブルームとブライトが叫ぶ、

 

「「プリキュア!スパイラル・ハート・・・」」

 

「「プリキュア!スパイラル・スター・・・」」

 

「「「「スプラ~~ッシュ!!!!」」」」

 

 四人のプリキュアから放たれた精霊の光が、アカンベェを飲み込んで行く。赤玉が消え去り、星のキュアデコルが振ってくるのを手にするブルーム、それを見てキャンディは大喜びするのだった。

 

 

 

 メガバットアカンベェは、メロディ達の攻撃を受け、大ダメージを負っていた。此処を勝負所と見たメロディ達は、

 

「「「「出でよ、全ての音の源よ!!」」」」

 

 クレッシェンドトーンを召喚した四人、

 

「「「「届けましょう、希望のシンフォニー!」」」」

 

 両腕をクロスしたまま、クレッシェンドトーンの金色の光の炎と一体化した四人は、

 

「「「「プリキュア!スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンド!!」」」」

 

「「「「フィナーレ!!!」」」」

 

 四人の合図と共にアカンベェの負のエネルギーが爆発し、アカンベェを浄化した。上空からキラキラ舞い降りてきた、イルカのキュアデコルを手に入れたメロディが不思議そうに見つめる。

 

「またまた、キュアデコルを手に入れたクル!!」

 

 キャンディの目がキラキラ輝き、二組のプリキュアの技を見たピースの目も、キラキラ輝き続けた。

 

 

「ダダダダダダダダ!」

 

「ヤァァァァァァァ!!」

 

 ハッピー達を狙っていたフラッグのアカンベェを見るや、ルミナスがバリアーを張りアカンベェの攻撃を防ぎ、瞬時に動き怒濤の連打でアカンベェを攻撃するブラックとホワイト、二人のパワーの前に、忽ちライトフェンスまで押されるアカンベェ、

 

「や、野郎、何てパワーだ・・・アカンベェ、負けんじゃねぇ!!」

 

 ウルフルンの発破を受け、アカンベェが右パンチを繰り出すも、回転したホワイトに腕を掴まれ投げ飛ばされる。ブラックは右手を、ホワイトは左手を高々と掲げると、

 

「ブラック、サンダー!」

 

「ホワイトサンダー!」

 

「プリキュアの、美しき魂が!」

 

「邪悪な心を打ち砕く!」

 

「「プリキュア!マーブルスクリュー!」」

 

 ブラックが右手に、ホワイトが左手に力を込めて一旦引いた手を前に突き出すと、

 

「「マックス~~!!」」

 

 ブラックとホワイト、二人のマーブルスクリューの直撃を受け、アカンベェは倒され、ブラックは口紅型のキュアデコルを手に入れた。

 

 プリキュア達の前に三体のアカンベェを倒され、口を開けて呆然とする三幹部、

 

「クッ!こうなればハッピー達だけでも・・・」

 

「痛めつけるオニ!!」

 

 ハッピー達目掛け突撃するウルフルンとアカオーニだったが、ドリーム達、ブロッサム達が立ち塞がり、サファイアアローが、ファイヤーストライクがウルフルン目掛け飛ぶ、何とか攻撃を躱したウルフルンだったが、ドリームのシュ-ティングスターを受け、悲鳴を上げながら吹き飛ばされる。

 

 一方のアカオーニ、涙目になりながら逃げ惑うピース目掛け棍棒を振り下ろすも、割って入ったムーンライトが、右手で棍棒を掴み、アカオーニの動きを封じると、ジャンプしたブロッサムとマリンが、ブロッサムシャワーとマリンシュートを、接近したサンシャインがサンシャインインパクトを放ちアカオーニを吹き飛ばした。

 

「「凄ぉぉぉぉぉい!!」」

 

 益々目を輝かせるハッピー、ピース、キャンディ、

 

「何ちゅう強さや!?ウチら、良いとこ無しやなぁ?」

 

「そうだね・・・でも、先輩達の戦い方、参考になったよ!」

 

 サニーの言葉を受けたマーチの言葉に、微笑みながら無言でビューティも頷いた。

 

 脇からプリキュア達目掛け、アタラナクナールを撃とうとしたマジョリーナの前に、ピーチ達が前を塞ぐや、アタラナクナールを破壊した。マジョリーナは悲鳴を上げながら逃げ惑い、徐々に追い詰められた三幹部は背中合わせになると、

 

「お、お前らぁぁ、覚えてろ!!」

 

「次は負けないオニ!!」

 

「必ずお前達に赤っ恥をかかせてやるだわさ!!」

 

 三人は、這々の体で横浜スタジアムから逃げ帰るのだった・・・

 

 

 

「み、皆さん、私達を助けてくれて・・・」

 

「「「「「ありがとうございます!!」」」」」

 

 先輩プリキュア達に頭を下げてお礼を言うハッピー達に、一同は笑顔を浮かべ、

 

「ウウン、同じプリキュアの仲間ですもの、気にしないで!!それより、早く変身を解除して此処から出ましょう」

 

 苦笑を浮かべながらホワイトが一同に話し掛けると、一同も気付き、大慌ての少女達が変身を解いて出口へと向かった・・・

 

 

 

「ウゥゥン・・・私、どうして・・・あらぁ?あれは・・・」

 

 意識を取り戻した佐々木先生の視線に、数十人の少女達の一団がライト側入り口から出てくるのが目に入った。その中には、自分のクラスの教え子であるみゆき達五人の姿もあり、見る見る佐々木先生の表情が引き攣ってくる。

 

「青木さん!緑川さん!日野さん!星空さん!黄瀬さん!ちょっとこっちに来なさい!!」

 

「どうしよう・・・あそこに居るの、私達の担任の先生なの!きっと勝手に中に入った事に気付いて・・・怒られちゃうよぉぉ!!」

 

 名前を呼ばれた五人の顔が引き攣り、みゆきはどうしようとパニクり、先輩達に助けを求めた。みゆき達から咲達に、咲達からのぞみ達、のぞみ達からラブ達、ラブ達からつぼみ達、つぼみ達から響達、響達からひかりに、そして、困惑する一同の視線が、一斉になぎさ、ほのか、ゆりへと向けられる。

 

「エッ!?私達が一緒に行くの?」

 

「仕方が無いわね・・・」

 

「彼女達の為だものね・・・そうだわ!タルト、ハミィ、ピーちゃん、ちょっと協力して欲しいんだけれど?」

 

 なぎさ、ゆり、ほのかも覚悟を決め、ほのかは何か考えが浮かんだのか、タルト、ハミィ、ピーちゃんに協力を仰ぐのだった。

 

 

「あなた達、一体どういうつもりですか?勝手に中に入ったら駄目でしょう!!」

 

「「「「「ゴ、ゴメンなさい・・・」」」」」

 

 佐々木先生に怒られ、悄気返りながら謝る五人、なぎさがピーちゃんを、ゆりがハミィを、ほのかがタルトを手に抱え、みゆき達を庇うように前に出ると、

 

「彼女達を叱らないで上げて下さい・・・実は、私達のペットのフェレット、猫、鳥が、球場内に逃げ込んでしまって・・・彼女達も私達に協力してくれただけ何です!」

 

(わいは、可愛い、可愛い、妖精さん何やけどなぁ・・・)

 

 タルトは心の中でそう呟いたものの、ほのかの言葉に合わせるように、タルトがハミィに合図を送り、ハミィとピーちゃんが騒ぎ暴れ出す。なぎさとゆりもほのかの話に合わせるように、

 

「よしよし、もう大丈夫だからねぇ・・・アハハハハ、すいません!ご迷惑掛けちゃって」

 

「これから協力してくれたお礼に、彼女達を食事に誘っていた所何です。ですから、彼女達の事を・・・」

 

「「「叱らないで上げて下さい」」」

 

「よろしゅ・・・フガァァ」

 

「ニャ!」

 

「ピィィ」

 

 なぎさ、ほのか、ゆりが謝ると、三人に釣られるように、タルトが言葉を喋りそうになり、慌ててほのかが口を塞ぎ、ハミィとピーちゃんも佐々木先生に頭を下げる。

 

(そういう事だったのね!でもこの猫と鳥、人間の言葉が分かってるような気もするわねぇ?フェレットに至っては、喋ってた気が・・・きっと気のせいね!!)

 

 佐々木先生は納得すると、みゆき達に微笑み掛け、

 

「分かりました!人助けしたのは良い事ですけど、二度と勝手に中に入ったりしたら駄目ですからね!!」

 

「「「「「はぁい!」」」」」

 

 何とか佐々木先生を誤魔化した一同、仲間達と合流すると、流石年長者と嬉しくない褒め言葉を掛けられ、なぎさ達三人は苦笑を浮かべるのだった。

 

「そうだ!みんなにみゆきちゃん達の事を紹介するね!」

 

 ラブは、みゆき達五人を中心に持ってくると、仲間達にみゆき達の紹介を始めるのだった・・・

 

 親睦を深め合う少女達から、笑い声が溢れていた・・・

 

 

 

「くるみ、せつな、エレンも揃ってるし、みゆきちゃん、あかねちゃん、やよいちゃん、なおちゃん、れいかちゃんの歓迎会も兼ねて、この間の続きでもやろうか?」

 

「そうね・・・じゃあ、一先ず捜索は中断して、歓迎会でもしましょう!」

 

 なぎさの言葉にほのかも同意すると、真っ先にのぞみが大喜びしてバンザイをする。そんなのぞみを、醒めた目で見たなぎさは、

 

「アッ、言い忘れてたけど・・・くるみ、せつな、エレン、妖精のみんなと、みゆきちゃん達以外は・・・自腹だからね!!」

 

「「「「「エェェェェェ!!!」」」」」

 

 なぎさの言葉に、咲、のぞみ、うらら、ラブ、響が泣き出しそうな顔で嫌々をする。

 

「あんた達、この間散々食べたでしょう!?お陰で私達・・・卒業旅行行けなかったんだからねぇ!!」

 

 なぎさは口を尖らせ、縋り付くのぞみ達に、断固驕らないと拒否をすると、一同から苦笑が漏れた。

 

「のぞみ!こういう時こそブンビーに・・・って、そう言えば、ブンビーの姿が見当たらないわねぇ?」

 

 りんがブンビーの事を思い出すも、ブンビーの姿が見当たらず、りんはかれんと顔を見合わせると、

 

「「逃げたわね!!」」

 

「ブンビー、来てたんだ?」

 

 なぎさの言葉に、渋い表情を浮かべたかれんは、

 

「ええ、みんなの前でも謝らせようと思って・・・全く!」

 

「まぁまぁ、かれん!これから歓迎会を始めるんだし、その件は忘れましょう・・・ブンビーさんだって、私達に協力してくれたんだし」

 

「それはそうだけど・・・そうね、せっかくの歓迎会ですものね・・・なぎささん!今回は私とこまちも支払いますから、みんなにも御馳走して上げましょう!!」

 

「本当!?流石かれんさんにこまちさん!!」

 

 大喜びののぞみ達が、かれんとこまちに抱きつき感謝する。なぎさはハァと溜息を付くものの、可愛い後輩達が大喜びする姿に目を細めるのだった。

 

 

 

 魔界・・・

 

 不気味さ漂う森の中、瞑想しているサディスを見つめるベガとディクレ、サディスは目を見開くと、

 

「微かにクライナーの感覚があるね・・・幸か不幸か、あの忌々しいプリキュア共の力も感じた・・・」

 

「ほう、我らも見ておく必要があるな・・・なぁ、ディクレ?」

 

「そのようだな・・・あの時と違い、プリキュア共はその数を増やしたと言うからな!!よし、我らも今回は出向くとしよう!!」

 

 サディス、ベガ、ディクレが右手を挙げると、空間が歪み始める。三人はその歪みの中に消え去った・・・

 

 プリキュアオールスターズは、まだこの事を知る由も無かった・・・

 

 

            第四十四話:集え!プリキュアオールスターズ!!

                      完

 

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