プリキュアオールスターズif   作:鳳凰009

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第八十一話:捕らわれたプリキュア(前編)

1、ジョーカーの提案

 

 キュアソードは、バッドエンドピースの術中に嵌り、ジョーカーが手にしている黒い水晶玉の中に捕らわれた。ソードを救うべく、ジョーカー目掛け駈け出したプリキュア達を、ジョーカーは静止させると、

 

「お待ちなさい!私がこの黒水晶玉を壊したら・・・中に居るキュアソードも、この黒水晶玉同様粉々になりますよ!!」

 

 ジョーカーの忠告は、今にも向かって来そうなプリキュア達の動きを止めた。嘘なのか、真実なのか、判断が付かない状況では、迂闊な行動は出来なかった。ジョーカーはニヤリとすると、

 

「そう、それが賢い選択ですよ!」

 

「クッ・・・卑怯者!」

 

 思わずピーチがジョーカーを罵るも、ジョーカーはその言葉すら悦に浸るようで悶え、

 

「良いですよ!その苦悩の声・・・アッ、そうそう、この黒水晶ですけどね、この中に長く居ると・・・絶望の虜になって、何もする気を失う素晴らしい場所何ですよ!!」

 

「何ですって!?」

 

 ジョーカーの言葉を聞くや、アン王女の顔色が変わった。妹同然のソードの身を案じると居たたまれなかった。そんなアン王女の心中を察したかのように、誰に命じられた訳でも無い筈なのに、プリキュア達はジョーカーを包囲するように散り、ジョーカーは、プリキュア達の素早い行動力に目を見張り、

 

(さすがに素早い・・・まともにやり合えばこちらが不利なのは明白!ならばここは・・・)

 

「ノンノン、そう憤らないで下さい!閉じ込めたキュアソードを、あなた方に返して上げてもよろしいのですよ?」

 

「どういう事?」

 

 怪訝な表情を浮かべたブラックがジョーカーに問うと、ジョーカーは右手の人差し指を振りながら、

 

「チッチッチッ・・・どうです、一つ私達とあなた方プリキュアとでゲ-ムをしませんか?あなた方が勝てば、キュアソードを返すとお約束致しましょう!ですが、あなた方が敗れれば・・・キュアソード同様、この黒水晶玉の中に閉じ込められる。簡単なゲ-ムでしょう?」

 

「ふざけないで!誰があんた達とゲ-ム何てするもんですか!!」

 

 不機嫌そうにピーチが拒否をすると、ジョーカーは残念そうな表情を浮かべ、

 

「そうですかぁ!?それだとキュアソードは、永遠に黒水晶の中で絶望に沈んだままですよ?まあ、あなた方が泣きわめく姿を見るのも一興ですから、このように黒水晶玉を・・・」

 

「な、何を!?ダ、ダメェェェ!」

 

「止めてぇぇ!!」

 

 ジョーカーは、黒水晶玉を手から落とすと、メロディが、アン王女が、思わず悲鳴を上げた。ニヤリとしたジョーカーは、足でポンと黒水晶玉を蹴り上げ、再び手に持つと、見てられないとばかり、ブラックが代表したかのようにジョーカーに話し掛け、

 

「分かった・・・あんたの言う通りにする!その代り、私達が勝ったら・・・」

 

「ええ、キュアソードを返すとお約束致しましょう!ですが・・・」

 

「分かってる、私達が負けたら、ソードと同じ目に合うって事でしょう?」

 

「そういう事です!あっ、そうそう、対戦メンバーは私が決めますが、依存は無いでしょうねぇ?」

 

「嫌だって言っても、どうせそうするくせに」

 

 少し膨れっ面をしたドリームが、ジョーカーに嫌みを言うも、ジョーカーは笑みを浮かべながら、

 

「ウフフフ、バレてました?・・・では、始めましょう!バッドエンドプリキュアVSプリキュア、クイズ大会!!」

 

 ジョーカーは楽しげにハシャギ、プリキュア達とアン王女は、そんなジョーカーを冷ややかに見つめた・・・

 

 

2、バッドエンドビューティVSピンクチーム

 

 半ば無理矢理始まったプリキュアとバッドエンドプリキュアとの戦い・・・

 

 妖精達も成り行きを見守り観戦していた。魔王は、側に居たタルトに話し掛け、

 

「何だか大変な事になったカゲェ・・・でも、あいつらみゆき達にそっくりカゲ」

 

「せやなぁ、バッドエンドプリキュア・・・何か嫌な予感がしよる」

 

(けど、色気ではみゆき達よりあいつらの方が上カゲ)

 

 キャロットから覗く黒タイツ姿を見て、魔王は目を細めた。だが、ソードの身を案じ、不安げな表情を浮かべたアン王女を見ると、

 

「大丈夫カゲ!みゆき達がきっとソードを助けてくれるカゲ」

 

「ええ、ありがとう・・・ですが」

 

 ジョーカーの真意が読めず、アン王女の不安が晴れる事は無かった・・・

 

 ジョーカーは、トランプカードからマイクを取り出すと、まるで司会者のように両チームの間に立ち、

 

「では、第一回戦の参加メンバーを発表致しましょう・・・キュアブラック、キュアブルーム、キュアドリーム、キュアピーチ」

 

「って事は、次は私の名前ですね!」

 

 少し緊張しながら身構えたブロッサムだったが、

 

「キュアメロディ、キュアハッピー、そして、バッドエンドプリキュアからは・・・バッドエンドビューティさんに参加して頂きます!!」

 

「フフフフ、初戦に私を選ぶとは、ジョーカーも中々分かっているわね!」

 

 バッドエンドビューティは、口元に笑みを浮かべながら、自信満々に前に出ると、

 

「ビューティ、ガンバ!」

 

「止めて!あなたに応援されると・・・テンションが下がるから」

 

「ブゥゥゥ、折角応援して上げたのにぃぃ!」

 

 折角応援して上げたのに、バッドエンドビューティに拒否されて、ムッとするバッドエンドピースであった。一方、ピンクチームの中で、只一人呼ばれなかったブロッサムは困惑し、

 

「な、何で私だけ呼ばれなかったんでしょうか?」

 

「ウ~ン・・・存在感が無かった?」

 

「ガ~~~~ン」

 

 腕組みしながらポツリと言ったマリンの言葉に、ブロッサムは変顔浮かべながら落ち込み、サンシャインとレモネードに慰められた。

 

「何で私達を最初に選んだかは知らないけど・・・みんな、ソードを取返すよ!ファイトォォ!!」

 

「「「「「オォォォ!!」」」」」

 

 円陣を組みながら手を合わせたブラック、ブルーム、ドリーム、ピーチ、メロディ、ハッピーが、ブラックの掛け声と共に返事を返し、威勢良く前に出た。

 

(ウフフフフ、それぞれのチームの中心とも呼べるあなた達、あなた達を先ず黒水晶行きにすれば、他のメンバーの動揺を誘える。まあ、バッドエンドビューティに勝つ事は出来ないでしょうが、キュアブロッサムを外したのは、万が一の保険・・・後の六人など、知力勝負では恐れるに足りず)

 

 ジョーカーは、前に出てきたピンクチームのメンバーを見てほくそ笑んだ。

 

「みんな、頑張って下さい!」

 

「ファイトォォ!」

 

「いや、体育祭じゃないんだから!」

 

 ルミナスとビートがピンクチームに声援を送り、ルージュは、何やら学校行事の乗りに困惑した。

 

(このメンバーの中で、敢えてブロッサムを外した理由がありそうね・・・)

 

 ムーンライトの脳裏に、一抹の不安が頭を過ぎった。

 

「それでは始めましょう!第一回戦!お勉強対決!!」

 

「「「「「「エッ!?」」」」」」

 

「フッ、造作も無い!」

 

 お勉強対決と聞き、ブラック、ブルーム、ドリーム、ピーチ、メロディ、ハッピーの目が同時に点になり、バッドエンドビューティは、長い髪を掻き上げ余裕の表情を浮かべた。ジョーカーは、ポンと手を叩いてホワイトを見ると、

 

「そうそう、出場選手達に答えを教えたら、その場で失格ですから!教えた方も同罪で、黒水晶行きですからね?」

 

「って事は、みんなが自力で何とかするしかないようね・・・」

 

 ホワイトがポツリと呟くと、ブラック、ブルーム、ドリーム、ピーチ、メロディ、ハッピーの六人は激しく動揺し、

 

「ちょっとぉぉ!何でよりにもよって、お勉強対決で私達を呼ぶのよ!」

 

「「「「「そうだそうだ!」」」」」

 

 メロディの言葉に、他の五人が同意する。続いてブラックが、

 

「そういうのは、ホワイトやムーンライト、アクアやビューティ達とやりなさいよねぇ!」

 

「「「「「そうだそうだ!」」」」」

 

 ブラックの言葉に、他の五人が同意する。続いてブルームが、

 

「自慢にならないけど、私達は勉強苦手何だからねぇ!」

 

「「「「「そうだそうだ!」」」」」

 

 ブルームの言葉に、他の五人が同意する。続いてドリームが、

 

「得意科目何か無いんだからねぇ!」

 

「そうだそうだ!・・・アレェ!?」

 

 体育が得意なブラックとブルーム、体育と音楽は得意なメロディ、家庭科はわりと得意なピーチが今回は乗らず、ハッピーだけがドリームの言葉に同意した。

 

「何て情けない事を言うのかしら!?」

 

「彼女達・・・戦う前から勝ちを投げてるようね?」

 

 ブライトとウィンディが溜息混じりに呟き、

 

「ブロッサムを選ばなかった理由が分かった気がします!」

 

「ブロッサムは、どちらかと言えば優等生だからね」

 

 レモネードの言葉に、サンシャインも相槌を打ち、ブロッサムの表情が少し明るくなると、

 

「じゃあ、私が選ばれなかったのは、影が薄いからじゃ無かったんですね?」

 

((気にしてたんだ?))

 

 存在感が無くて呼ばれなかった訳じゃ無いと知り、ブロッサムはホッと安堵し、見て居たサンシャインとレモネードが苦笑する。

 

「ダンス対決なら、そこそこ自信あったんだけど」

 

「私は、スポーツ対決が良かったなぁ・・・」

 

「私も!」

 

「うんうん、スポーツ対決とかなら喜んで参加したよね!」

 

「ウ~ン・・・私は大食い対決かなぁ?」

 

「私は、絵本当てクイズが良かったです!」

 

 現実逃避するように、ピーチはダンス、メロディ、ブルーム、ブラックはスポーツ、ドリームは大食い、ハッピーは絵本と、自分の得意分野で勝負したかったと語り合っていると、

 

「コラァ!あんた達、情けない事言うなぁぁぁ!!」

 

「もっとやる気を見せなさいよね!」

 

 半ば勝利を最初から諦めているようなピンクチームを見て、ルージュとローズが発破を掛け、ホワイトはブラックをフォローするように、

 

「ブラック!ブラックは大学生何だから、冷静に考えれば大丈夫!!」

 

「そんな事言ったてさぁ・・・」

 

「なぎさ達は、そんなに勉強が苦手カゲ?」

 

「せやな・・・賢そうには見えへんなぁ」

 

「別名・・・おバカチームって言われてるロプ」

 

「「「「「「言われてな~~~い!」」」」」」

 

 魔王とタルト、シロップの会話が聞こえたのか、六人が三人に一斉に抗議した。

 

 ジョーカーから試験用紙を渡され、用意された机と椅子に座った一同、中身を確認すると、数学、英語、国語、社会、理科の問題が出されていて、見る見るピンクチームは変顔を浮かべ、情け無さそうな表情で、仲間達に縋るような視線を送った。

 

「駄目だ、ありゃ駄目だわ!」

 

「それに比べて・・・バッドエンドビューティを見てみて!もうスラスラ解き始めているわ!!」

 

 ルージュが首を振り、アクアはバッドエンドビューティを指差し、一同に教えた。既に勝敗が決したような対決は、こうして幕を開けた。

 

 30分後・・・

 

 同じようなポーズで机にへたり込み、ダウンしているピンクチーム、自信満々にドヤ顔を浮かべるバッドエンドビューティ、ジョーカーはテストを回収し、点数を付け始めると、

 

「ではキュアホワイト、あなたも代表して確認して下さい!」

 

「分かったわ!」

 

 ジョーカーにテスト用紙を渡され、一同の答え合わせを見ると、見る見るホワイトの表情が曇り、首をガックリ垂れ、トホホ顔を浮かべながらジョーカーに答案を返した。戻って来たホワイトに、ムーンライトが話し掛け、

 

「ホワイト、どうだった?」

 

「ハァ・・・全然駄目、勝負になってないわ」

 

 ホワイトは、仲間達を見て溜息を付いた。ジョーカーは再びマイクを握ると、

 

「では、結果発表です!バッドエンドビューティさん・・・100点!お見事!!」

 

「フッ、当然の結果よ!」

 

 バッドエンドビューティは、当然の結果だとばかり、口元に笑みを浮かべた。ジョーカーは、些か呆れ気味に、

 

「続いて、キュアブラック30点、キュアブルーム28点、キュアドリーム5点、キュアピーチ26点、キュアメロディ9点、キュアハッピー1点・・・・・敵であるあなた方にこんな事言うのも何ですけど・・・あなた方、もっと勉強した方が良いですよ?6人合せても、バッドエンドビューティさんの点に及ばないとは・・・」

 

「ジョーカーの言葉に同意するのも何だけど・・・その通りだと思う!」

 

「「「「「「だから嫌だって言ったのにぃぃぃぃ」」」」」」

 

 敵であるジョーカー、仲間のホワイトにも駄目出しされ、ピンクチームの六人は、皆頬を膨らませ、そう言い残しながら黒水晶玉に吸い込まれた・・・

 

「「「ブラック!」」」

 

「「「ブルーム!」」」

 

「「「「「ドリーム!」」」」」

 

「「「ピーチ!」」」

 

「「「メロディィィ!!」」」

 

「「「「ハッピー!」」」」

 

 吸い込まれた六人の名を心配そうに呼ぶ仲間達、それとは逆に、

 

「やっぱりおバカチームだったカゲ」

 

 魔王が呆れたようにポツリと呟くと、側に居た妖精達が無言で頷いた。

 

(先ず六人・・・)

 

 ジョーカーは、黒水晶玉を大事に撫で、笑みを浮かべた・・・

 

 

3、バッドエンドハッピーVSプリキュア優等生チーム

 

 薄暗い廃墟のような遊園地の中を、キュアソードは心細げに彷徨っていた。黒水晶玉の中に閉じ込められた事は、ソードにも薄々分かっていた。何とか出口を見付けようと歩き回ってみても、どこにも出口らしき物は見当たらず、ソードは不安から心細さが滲み出ていた。歩き疲れたソードは、壊れたコーヒーカップのような遊具に座り、思わず溜息を付くも、

 

「ソード、元気出すビィ!アン王女や、プリキュアのみんなが、きっと助けに来てくれるビィ」

 

「ダビィ・・・うん、そうだね!」

 

 ダビィの励ましで元気を取り戻したソードとダビィの耳に、叫び声が聞こえてきた。良く耳を欹(そばだ)ててみると、

 

「「「「「「キャァァァァァ」」」」」」

 

 砂に覆われたメリーゴーランドの側に、上空からブラック達六人が落下して目を回して居た。思わずソードは駆け寄り、

 

「みんなぁ!助けに来てくれたの?」

 

「イテテテ・・・ソード!?無事で良かった!いやぁ、助けに来たと言うか」

 

「勝負に負けて、この中に吸い込まれたんだよねぇ・・・」

 

 お尻を撫でながら立ち上がったメロディとハッピーの会話を聞き、ソードは思わず目が点になり、

 

「エェェェ!?」

 

 助けに来てくれたと思ったソードだったが、どうやらブラック達六人もこの中に吸収されたと知り、困惑するソードだった。

 

「大丈夫!まだ向こうにはホワイト達が居る」

 

(ホワイト、頼んだよ!)

 

 信頼するパートナーに思いを託したブラックだった・・・

 

 

「では、第二回戦を始めましょう!参加メンバーは・・・キュアホワイト、キュアムーンライト、キュアビューティ、キュアアクア、ミルキィローズ、キュアリズム、キュアイーグレット、そして、バッドエンドハッピー!」

 

「エェェ!?私?・・・ウ~ン、勉強苦手なんだよなぁ」

 

(それは分かってますよ!ですから・・・・・)

 

 ジョーカーは口元に笑みを浮かべると、

 

「では第二回戦、嘘か本当かクイズ!このクイズは、これから私が出す問題が、嘘か本当か答えて下さい!なお、プリキュアの皆さんは、話し合って答えを選んで下さい!!この試合は、どちらかが不正解になった時点で終了となります!!そうそう、第二回戦からは、黒水晶玉の中に居る皆さんにも聞こえるようにサービス致しましょう・・・」

 

「どうせなら・・・さっきの試合に出たかったわね」

 

「ええ・・・でも、みんなを助ける為にも、気持ちを切り替えましょう!」

 

 ムーンライトの言葉に同意しながらも、次戦に備えるホワイトだったが、ジョーカーは、一同がまだ動揺している事を見抜いて居た・・・

 

「では、第一問・・・キュアブラックの靴下は匂う」

 

「「「「「「「ハァ!?」」」」」」」

 

「良かったぁ!お勉強じゃないなら・・・」

 

 問題のバカバカしさに、思わずプリキュア達は呆れたように聞き返し、バッドエンドハッピーは、頭を使うような問題じゃないと知り安堵した。

 

 一方、黒水晶の中では・・・

 

「ちょっとぉぉぉぉ!何て問題出すのよぉぉぉぉぉ!?」

 

 黒水晶の中で、ブラックが地団駄踏みながら怒っていた・・・

 

「どうしました?答えないとその時点で失格になりますよ?」

 

「ウ~~ン・・・キュアブラックって、あの黒い人でしょう?何かブーツみたいの履いてたし・・・匂うと思うからぁ、本当!」

 

 腕組みしながら考えたバッドエンドハッピーは、匂うと答え、一斉にホワイトを見たプリキュアチーム、ホワイトは俯きながら小さな声で、

 

「ちょっとだけよ!ちょっとだけ・・・・・匂うから、本当」

 

「ピンポン!両チームとも正解で~す!!」

 

 ジョーカーが両チームとも正解だと告げるも、どこか喜べないプリキュアチーム、黒水晶の中のブラックは、体育座りをしていじけていた・・・

 

「続いて第二問・・・キュアブルームは、絵が下手すぎて敵にアドバイスされた事がある」

 

「また変な問題が・・・」

 

「ここはイーグレットに任せるわ!」

 

 リズムが困惑し、アクアがイーグレットに任せると、困惑しながらイーグレットが頷き、

 

「答えは・・・本当よ!で、でも、私は個性があって良いと思うの!」

 

「私はぁ・・・どうでも良いから本当でいいや」

 

 バッドエンドハッピーは山勘で本当だと答えた。

 

 一方、黒水晶内のブルームは・・・

 

「下手で悪かったわねぇぇ!これでも舞には、個性的で良いわよって褒められてるんだからぁ!!」

 

「それって・・・遠回しに下手って・・・モグモグモグ」

 

 ソードが小首を傾げながら何か言おうとするのを、ドリームとピーチが、慌ててソードの口を塞ぎ黙らせた。

 

「ピンポン!両チーム共に今回も正解です!続いて第三問・・・キュアドリームは、非処女である!」

 

 思わずその場に居た全員の顔が真っ赤になり、黒水晶の中に居るドリームを、ブラック、ブルーム、ピーチ、メロディ、ハッピーが、興味津々な表情で見つめ、ソードは意味が分からず小首を傾げた。顔を真っ赤にしたドリームは、地団駄踏みながら、

 

「そんなの嘘よぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「「「「「本当!?」」」」」

 

 ブラック達は、ドリームをからかうような視線で見つめた。

 

「な、何て問題出すのよ?」

 

 ローズが目を点にしながら呟き、ホワイト達の視線がアクアとローズに注がれるも、二人も困惑し、

 

「アクア、ローズ!?」

 

「エェェ!?そ、そんな事聞かれても、私は知らないわ!!」

 

「でも、ドリームって・・・ココさんと仲良いですよね?」

 

 ビューティに聞かれたアクアは困惑し、ローズは首を横に振りながら、

 

「ココ様は、そんなはしたない真似絶対しないわ!!」

 

 意見が割れるプリキュアチームに対し、バッドエンドハッピーは手を上げると、

 

「ハイハイ!非処女って何?」

 

「ああ、非処女って言うのはですねぇ・・・」

 

「「「「「「「説明しなくて良いわよぉぉぉ!!」」」」」」」

 

 慌ててホワイト達は、バッドエンドハッピーに説明しそうなジョーカーを遮った。

 

「じゃあ、分からないけど・・・二問本当だったから、今回は嘘にするぅ」

 

 意味が分からず、再び山勘で答えたバッドエンドハッピーに対し、ホワイト達は、円になってヒソヒソ話を始め、答えを纏めると、

 

「答えは嘘よ!ドリームなら、清い交際をしている筈だわ!!」

 

「アクア!」

 

 アクアが代表して答えると、黒水晶の中で聞いていたドリームはウンウン頷いた。

 

「ピンポン!両チーム共に正解です!キュアドリームは、まだキスしかしていません!!」

 

「「「「「「エェェ!?キスはしてたの?」」」」」」

 

「い、何時の間に!?」

 

 アクア達六人が答えの補足に驚き、ローズも呆然とする。黒水晶の中で、耳まで真っ赤にしたドリームは、

 

「みんなの前で、何て事言うのよぉぉぉぉぉ!!」

 

「じゃあ、キスは本当なんだ?」

 

 少し意地悪そうにブラックがドリームに聞くと、ブルーム、ピーチ、メロディ、ハッピーがからかうように、

 

「「「「ヒューヒューヒュー」」」」

 

「止めてぇぇぇ!」

 

 一同にからかわれ、益々赤くなるドリームだった・・・

 

「では、第四問・・・キュアピーチは、変身前の姿で漫才大会に出た事がある」

 

「漫才!?」

 

「ピーチ達って、ダンス大会に出てたわよねぇ?」

 

 ムーンライトとホワイトは、ピーチ達ならダンス大会には出ても、漫才になど出ないでしょうと言うと、他のメンバーも次々に同意しだし、聞き耳立てて居たベリーの表情は焦りだし、

 

(ま、まずい・・・ここはあたしが!)

 

 ベリーは、パインとパッションを相手に、ツッコミのジェスチャーを始め、何とか仲間達に知らせようとする。ジョーカーがこちらを見ると、体操しているように誤魔化した。

 

(みんな、気付いてよね!あたし達、成り行きで漫才大会に出た事あるんだから!!)

 

「今、チラリと見えたんだけど・・・そう言えばベリーって、ルージュやサニー程じゃないけど、結構ツッコミしてない?」

 

「そう言えば、えりかと漫才のようなやり取りしてたわね?」

 

「って事は・・・」

 

「ピーチ達は、漫才大会に出た事があると思うから本当!」

 

「私もそう思うなぁ・・・あの人達、お笑い系っぽいし」

 

 話が纏まった一同、プリキュア達も、バッドエンドハッピーも本当だと答えると、ジョーカーはチラリとベリーを見つめ、

 

「キュアベリー、あなた変な事してませんでした?」

 

「してないわよ!待ってる間退屈だから、こうして腕を動かしてだけよ・・・ヨッ!!」

 

「そうですかぁ?なら良いんですけど・・・」

 

(やったぁ!上手く誤魔化せた・・・あたし、完璧!!)

 

 ベリーが軽く拳を握り喜びを露わにし、ジョーカーは少し残念そうな表情を浮かべながら、

 

「またもや両チーム正解です!では、第五問・・・キュアマリンは、敵に自分の学校の破壊を依頼した事がある!!」

 

 このクイズには一同から響めきが沸き起り、マリンの顔から脂汗が流れ始める。

 

「いくら何でも、敵に学校の破壊を依頼する何て無いわよねぇ?」

 

「どうなの、ムーンライト?」

 

「さあ、私も聞いた事無いわね?」

 

(そりゃあ、ムーンライトに話したら・・・あたし、只じゃすまないっしょ)

 

 ダラダラ脂汗を流すマリン、そんなマリンに気付かず、プリキュア達は答えを決めると、

 

「じゃあ、決まりね!」

 

「私達プリキュアが、敵に学校の破壊を依頼するなど・・・断じてありません!答えは嘘です!!」

 

 一同を代表してビューティがハッキリ断言すると、ブロッサムとサンシャインの冷ややかな視線がマリンに浴びせられ、マリンは腕を頭の後ろで組んで、口笛吹きながら誤魔化した。

 

「私はあると思うなぁ・・・学校何かなければいいのにぃって思う事もあるだろうし」

 

 バッドエンドハッピーは本当だと答え、五問目にしてようやく答えが別れた。ジョーカーは待ってましたとばかり、マイクを持っていた手に力が入り、

 

「ようやく意見が分かれました!正解は・・・本当でしたぁぁ!!」

 

「嘘です!私達プリキュアが・・・」

 

 学校を破壊するのを依頼したなどと、そんな事を信じられないビューティが、ジョーカーに抗議しようとした時、申し訳無さそうな表情を浮かべたブロッサムとサンシャインは、

 

「あのぅ・・・スイマセン、本当何です」

 

「夏休みの宿題をやってなかったマリンが、小学校を壊そうとしていたデザトリアンに・・・」

 

「いやぁ、若気の至りって奴で・・・・いやぁ、参った、参った」

 

 軽いノリで誤魔化そうとしたマリンであったが、ホワイト達から立ち上る、殺気にも似た闘気を受け、思わず2、3歩後退った。

 

「マリン・・・どう言う事?」

 

「私は・・・信じて居ました!」

 

「いや、その、若気の・・・」

 

 リズムとビューティに問い詰められ、マリンが思わず言葉に詰まり、更にイーグレットとローズも険しい表情でマリンを見つめながら、

 

「良く聞こえ無かったんだけど?」

 

「マリン・・・あなた?」

 

「いや、だから、そのぉぉ」

 

「済んでしまった事は仕方がないわ!」

 

「ええ、誰にでも過ちはあるもの」

 

「そうね・・・でも、マリン」

 

「「「後で話があるから!!!」」」

 

 マリンをフォローしているようで、脅しているアクア、ホワイト、ムーンライト、三人の凄みを受けたマリンは、思わずヘナヘナ腰を抜かし、7人はジョーカーの持つ黒水晶に吸い込まれて行った・・・

 

「ヤバイよぉぉぉ!メッチャ怒ってたよぉぉぉ」

 

 頭を抱えて悶えるマリンに、ベリーはポンポン頭を軽く叩き、

 

「何やってるのよ!そこはあたしみたいに、みんなにヒントを出さなきゃ!!」

 

 ベリーがマリンに注意した時、思わずポロリとヒントを与えた事を喋ったベリー、ジョーカーの目が妖しく輝くと、ベリー目掛け黒水晶玉を掲げ、

 

「私、答えを教えたら失格って言いましたよねぇ?」

 

「エッ!?エェェとぉ、別に答えは教えてないわよ!ちょっとヒントを・・・」

 

「駄目です!キュアベリー・・・失格です!!」

 

「何でよぉぉぉぉぉぉ!?」

 

「「ベリー!!」」

 

 ヒントを与えた事がバレ、ベリーも黒水晶玉の中に吸い込まれ、パインとパッションが、心配そうにベリーの名を呼んだ。

 

「何やってるのよぉぉぉ!?」

 

 勝負する前に吸い込まれたベリーを見て、ルージュは困惑気味に呟き、ミューズも困惑気味に、

 

「不味いわねぇ!もうソードの他に13人もあの中に・・・」

 

「こうなったら・・・マリン!汚名返上の為にも、マリンが何とかするしかありません!!」

 

「エェェ!?あたし?・・・」

 

 ブロッサムに指名され、マリンは激しく動揺した・・・

 

 

           第八十一話:捕らわれたプリキュア(前編)

                   完

 




父の四十九日法要も今日無事に終えて一安心
取り敢えず9章の執筆に専念出来そう・・・かな!?
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