プリキュアオールスターズif   作:鳳凰009

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 デューンとの戦いから一週間が過ぎた・・・
 一同は、それぞれ、自分達の住む場所を互いに案内しあう事で、絆が深まっていく・・・


第二章:深まる絆
第九話:TAKO、タコ、たこ!?


              第九話:TAKO、タコ、たこ!?

 

 地球砂漠化の現況、砂漠の王デューンを浄化してから一週間が経った・・・

 

 互いに力を合わせて、この世界を守ったプリキュア達の絆は深まり、一同は、それぞれの街を案内する約束をしていた。

 

 この日は、美墨なぎさ、雪城ほのか、九条ひかりが、他の一同を招待し、自分達の街を案内する事になっていた・・・

 

 四つ葉町、クローバータウンストリート内にある桃園ラブの家では、あの日以来、東せつなが泊まっていた・・・

 

 秋元こまちからの提案を聞き入れ、せつなは少しの間こっちの世界に居たい事を、ラビリンスに居るウエスター、サウラーに手紙を書き、シロップに託すと、届けに行ったシロップは、二人からの返書をせつなに渡した。二人からは、こっちの事は心配するな、折角だからプリキュア達と楽しんで来い!イース、お土産に兄弟のドーナツは必ず忘れないようにという内容が書かれていて、せつなは苦笑しながらも、久しぶりに桃園家に居候するのだった。

 

 久しぶりに、娘同然のせつなと再会した桃園夫妻は大変喜び、美希と美希の母レミ、祈里と両親も交えて、歓迎会を開いてくれて、せつなは嬉し涙にくれた。

 

 ラブの母あゆみ、父の圭太郎は、せつなを娘ラブ同様、実の娘のように可愛がっており、せつなが去った後でも、せつなの部屋を嘗てのままにして置き、それを見たせつなは再び嬉し涙を流しながら二人と抱き合った・・・

 

 

 なぎさ達の街に行く当日、ぐっすり眠りに付くラブを、呆れながらせつなが起こす。

 

「ラブ、ラブ!そろそろ起きないと・・・ラブ?」

 

「もう・・・なぁにぃ!?あぁ、せつな、おはよう!・・・もう少し、寝かせて・・・」

 

 せつなと目と目があったものの、ラブはそう言うと、再び布団を頭から被り、

 

「ラ~~ブ!!いい加減に起きないと、遅刻するでしょう?」

 

 もう一度ラブを揺らし、起こそうと試みるせつなだったが、顔だけ出したラブは、ニンマリとしながら、

 

「大丈夫、私達にはせつなが居てくれるし、いざとなったらアカルンの力でパパッと・・・ね?だからもう少し・・・」

 

「ラ~~ブ!!!」

 

 ムッとしたせつなは、その場でジャンプすると、ラブの上にダイビングして、無理矢理ラブを叩き起こした。せつなに怒られ、ラブは渋々着替え始めるのだった。

 

「全く、そんなズルしたら、他の人達に悪いでしょう?アカルンは、そんな事じゃ絶対に使わせないわ!」

 

「ゴメンってば、せつな!!」

 

 ムッとしているせつなを、拝みながら謝るラブ、ようやく着替えが終わったラブを急かし、せつなとラブは、蒼乃美希、山吹祈里との待ち合わせ場所の駅に向かった。駅では既に美希、祈里が待って居て、

 

「ラブちゃん、せつなちゃん、おはよう!良い天気になって良かったよね!」

 

「ラブ、せつな、遅~い!まあ、大方想像は付くけど・・・久しぶりなのに、せつなも苦労するわね?」

 

 美希に図星を指され、思わずラブは仰け反り、せつなは美希と祈里に、二人からも言ってやってと、ラブに笑みを浮かべながらからかった。

 

 合流した四人は、なぎさ達の街に向かい出発した・・・

 

 

「じゃあ、アカネさん、ひかり、行って来ます!」

 

「また後でみんなを連れて伺いますね!」

 

「わかった!腕によりを掛けて待ってるね!!」

 

「皆さんに、迎えに行けなくてすいませんと伝えて下さい!」

 

 美墨なぎさ、雪城ほのかは、藤田アカネ、そして店の準備で残った九条ひかりに言葉を掛け、待ち合わせ場所である駅に、一同を迎えに出向くのだった。

 

「いやぁ、昨日は今日の事が楽しみでさ!そうしたら私がお風呂に入ってる間に、メップルったら、私のプリキュアダイアリー勝手に覗き見るし・・・全く、ありえないって感じ!!」

 

「それは散々謝ったメポ!それなのになぎさは、メップルを散々虐めたメポ!」

 

「虐めじゃないわよ!お仕置きよ、お仕置き!!」

 

 通行人が近づいて来たので、二人は慌てて言い合いを止めると、口笛を吹きながら誤魔化すなぎさ、二人の様子に思わずほのかはミップルと微笑むのだった。

 

 駅に着いた二人は、既に改札口前に到着していた日向咲、美翔舞、霧生満、霧生薫、花咲つぼみ、来海えりか、明堂院いつき、月影ゆりを発見し声を掛けた。

 

「ゆり達、もう来てたんだ!ゴメンね、待たせちゃったみたいで・・・」

 

「ゴメンなさいね!ようこそ、私達の街に!歓迎するわ!!」

 

「気にしないで!私達も、咲達も、さっき着いたばかりだから・・・中々賑わってるのね?」

 

 なぎさとほのかが一同に謝り、歓迎すると、ゆりは気にしないでと二人を労った。

 

「ひかりも来たがったんだけど、お店の準備が忙しくてさ・・・後で合流するから!!」

 

「気にしないで下さい!!後で会えるなら全然OKです!!」

 

「そうそう、その分後で沢山御馳走になるから!」

 

 なぎさがひかりの事を伝えると、つぼみやえりかが、一同の気持ちを代弁するように答えていた。いつきは、えりからしい言葉に苦笑を浮かべていたが・・・

 

 シプレ、コフレ、ポプリは、ぬいぐるみの振りをするのが益々得意になったようで、それぞれのパートナーの頭にしがみついていた。メップル達のように、こっちの世界に戻って来ていたフラッピ達は、それぞれのパートナーのバックに隠れていて静かだった。

 

 まだ来ていないのぞみ達、ラブ達を待つ傍ら、談笑する一同だったが、なぎさは、咲達が少し大きめの鞄を持っているのに気付き、声を掛けた。

 

「あれぇ!?咲、その鞄邪魔じゃない?ポシェット程度で良かったのに・・・」

 

「いやぁ、手ぶらじゃ悪いし、今日は舞、満、薫とみんなで早く起きて、みんなの為に特製のパンを作ってきたんです!」

 

「そう言えば、咲さんのお家はパン屋さんだったわね?」

 

「はい!TAKO CAFEにちなんだパンをみんなで作ってきました!!」

 

 咲はそう言うと、舞、満、薫を見て微笑んだ。四人の様子を見たなぎさも笑みを浮かべると、

 

「へぇ、楽しみだね、ほのか?」

 

「そうね!」

 

 なぎさとほのかもニッコリ咲達を見て微笑んだ。

 

「あっ、居た居た!お~い、なぎささん!ほのかさん!みんな~~!!」

 

 聞き覚えのある大きな声が聞こえてきて、一同が振り向くと、両手を広げて手を振る夢原のぞみ、春日野うららと、

 

「ちょっと、止めてよ!恥ずかしいから!!」

 

 二人を慌てて止めようとする夏木りん、二人の行為を恥ずかしそうに、俯きながら少し離れて歩く秋元こまち、水無月かれん、美々野くるみであった。ココ、ナッツ、シロップは、かれんが持っているバックの中から、時折こっそり顔を出していた。

 

「のぞみ、りん、かれん、こまち、うらら、くるみ、ココ、ナッツ、シロップも・・・みんな、ようこそ!!」

 

「皆さん、いらっしゃい!」

 

 笑顔でのぞみ達を向かえるなぎさとほのかに、のぞみ達も微笑み返した。かれんは時計をチラリと見ると、

 

「少し遅れてしまったかしら?」

 

「誰かさんが間違えて、反対側の電車に乗っちゃったもんで」

 

「うっ・・・だってぇ、電車が来てたから慌てちゃって・・・エヘヘ!」

 

 かれんが遅れたかと気にして、りんは遅れた原因を一同に語り、のぞみは照れ笑いを浮かべてその場を誤魔化した。一同は、のぞみらしいと苦笑を浮かべていた。なぎさとほのかは、苦笑しながらのぞみをフォローし、

 

「ううん、全然平気だよ!後はラブ達だけだね!」

 

「エッ!?私達の方が早かったんだ?ほ~ら、りんちゃん!大丈夫だったじゃない?」

 

「アハハ・・・全然自慢にならないから!」

 

 なぎさがラブ達はまだ来ていない事を伝えると、自分達が最後じゃ無かったと知ったのぞみは、少し嬉しそうにりんに言うと、りんは呆れながら、そんな事自慢にならないとのぞみに言い、一同から笑い声がこぼれた。

 

 それから30分ぐらい経って、ようやくラブ達が到着した。

 

「みんな、ゴメン!」

 

 一同を拝みながら謝るラブと、ペコリと一同にお辞儀して詫びる祈里とせつな、美希は右手でゴメンのポーズを出す。なぎさとほのかは、そんな四人を微笑みながら、

 

「ううん、ラブ、美希、祈里、せつな、いらっしゃい!」

 

「ようこそ私達の街に!!」

 

 ラブ達四人を歓迎し、改めて遊びに来てくれた一同を歓迎するのだった・・・

 

 

 なぎさ達は一同をいろいろ案内して回った。

 

 初めてなぎさとほのかがプリキュアになった遊園地、なぎさ達が過ごしたべローネ学園の女子中等部、そして今通っている高等部、ほのかの祖母雪城さなえから教わった、見晴らしの良い坂など等、いろいろな場所を一同に案内した・・・

 

「じゃあ、みんなもお腹空かせてるだろうから、そろそろひかりが待ってるTAKO CAFEに行こう!」

 

「わ~い、賛成!!」

 

 なぎさの言葉に真っ先に大喜びするのぞみ、それとは逆に、少し顔を曇らせた美希は、

 

(今、なぎささん・・・たこって言ったような?・・・まさかね!?)

 

 きっと自分の聞き間違いだと、心の中で頷いた美希であった・・・

 

 TAKO CAFEに着いた一同を見て、ひかりが手を振りながら駆けより歓迎した。

 

「皆さん、良く来て下さいました!一緒に居れなくてゴメンなさい!ゆっくりしていって下さいね!!」

 

「ひかりちゃん、お休みなのに偉いね?」

 

「いえ、普段アカネさんには、ひかる共どもお世話になってますし、これぐらい手伝って当然です!」

 

 休みの日でもお店を手伝うひかりの姿に、咲は感心ながら思わず声に出すと、ひかりは手伝って当然と答え、思わずりんはのぞみを見つめると、

 

「本当に・・・誰かさんに、ひかりの爪の垢でも飲ませてやりたいわ・・・」

 

「エッ!?りんちゃん、何か言った?」

 

「別に・・・ね、ひかり?」

 

「ア、アハハ!」

 

 休みでもお店を手伝うひかりに感心する一同、りんは、休みになると昼過ぎまで寝てるのぞみに、ひかりの爪の垢でも飲ませてやりたいとつぶやき、ひかりは唯苦笑するのみだった。

 

 アカネが作るたこ焼きに興味を持ち、作る所を観察する咲、のぞみ、うらら、りん、ラブ、つぼみ、えりかだった。

 

「うわぁ、美味しそうだねぇ!」

 

「本当だよ!早く食べてみたいなぁ」

 

 咲は香ばしい匂いに鼻をクンクン嗅いで匂いを味わい、ラブは今にも涎を垂らしそうなぐらいな顔になった。

 

「早く食べてみたいです・・・ハッ、カレーを掛けたら最強かも!?」

 

「うららはカレーか・・・私は、チョコか卵焼き何か良いかな!」

 

「う~ん、あたしはやっぱりソースだよね!つぼみは?」

 

「エッ!?さあ、そう言われましても、たこ焼きはソースが掛かったのしか食べた事ありませんし・・・」

 

 たこ焼き談義に話が弾む一同を、確かになぎさ達の友人だねっと笑顔を浮かべるアカネであった。

 

「はいよ、たこ焼きお待たせ!みんな、なぎさ達がお世話になってるそうで、アリガトね!」

 

 アカネの挨拶に、こちらこそと挨拶を返す一同だった。出来上がったたこ焼きを、ひかりと共になぎさとほのかも運ぶのを手伝いながら、

 

「みんな、アカネさんが作るたこ焼きは絶品だよ!」

 

「うん、私もなぎさに連れて来て貰ってから、すっかり虜になってしまったの!」

 

 なぎさ、ほのか、ひかりがニコニコしながら一同の前にたこ焼きを置いていくと、美味しそうな匂いに一同から感嘆の声が漏れる。妖精達も少し離れた物陰で、美味しそうにたこ焼きを頬張るのだった・・・

 

 唯一人を除いて・・・

 

(う、嘘でしょう!?よりによってたこ焼き何て・・・)

 

 美希の顔色が見る見る青ざめていく・・・

 

 そんな美希の表情の変化に、せつなと祈里は気付くと、

 

「なぎささん、ほのかさん、ひかり、実は、美希はたこが苦手なの・・・」

 

「悪いんだけど、美希ちゃんには、何か他の物をお願い出来るかしら?」

 

 美希がたこを嫌いなのを思い出したせつなが、助け船を出すと、祈里も加わり、美希を気遣い、ひかりに他の物を頼んだ。美希は、二人の行為に感動し、

 

(ブッキー!せつな!やっぱり持つものは、幼なじみや親友だわ!!ってラブ・・・何パクパクたこ焼き食べてるのよぉ?)

 

 祈里、せつなの気遣いに感動する美希だったが、美味しそうにたこ焼きを頬張るラブに、オイオイと心の中で突っ込みを入れる美希であった。

 

「そうだったんですか?気付きませんで・・・クレープもありますけど、クレープにしますか?」

 

「ええ、お願い!ひかりちゃん、ゴメンなさいね?」

 

「いいえ、ちょっと待ってて下さいね!」

 

 ワゴンに引っ込んだひかりが、クレープを作り始める。美希はホッと安堵するも、美希の顔をジッとなぎさが見つめ、思わず美希がたじろぐ、

 

「美希、たこが苦手だったんだ?」

 

「ええ・・・」

 

 なぎさの問いかけに、少し申し訳なさそうに美希が返事をすると、

 

「ハァァ・・・TAKO CAFEのたこ焼きは絶品なのになぁ・・・美希、一個だけでも食べてみない?」

 

(この人・・・何言ってるのよ?)

 

 なぎさの無茶振りに、引き攣りながらも遠慮する美希、ほのかは困惑する美希を見かねて、

 

「なぎさ、無理強いしたら美希さんに悪いでしょう?」

 

(そうそう、流石ほのかさん!)

 

「いやいや、なぎささんの言う事も一理あるよ!私やせつなも、よくお母さんに言われるもん・・・好き嫌いしてたら駄目だって!ね、せつな?」

 

(ラ~~~ブゥゥ!!!)

 

「そうね・・・美希の為を思えば、此処は・・・」

 

(ちょっ・・・せつなまで何言ってるの!?)

 

 雲行きが怪しくなってきた状況に、美希の口元が引き攣り始める。美希の背後に回ったラブとせつなは、目と目で合図を送ると頷き合い、美希の身体を押さえつけた。祈里は、止めようよと言うものの、これも美希の為だと言うラブと、頷くせつな、それを見たなぎさの口元がニヤリと笑みを浮かべた。

 

「ちょっと、ラブ、せつな、何のまねよ!?離しなさ・・・ヒィィ」

 

 高等部に進学してもラクロス部のエースとしてならすなぎさは、爪楊枝に刺したたこ焼きを、美希の口の中に見事に放り込んだ。美希は思わずモグモグと口の中で噛みしめ、ゴクリと飲み込んだ。

 

「お、美味しい・・・」

 

「でしょう?」

 

 思わず美味しいと呟いた美希に、なぎさは満足気にウンウン頷き、ラブも苦手を克服した美希を、自分の事に喜んだ。

 

「やったぁ、美希たん!」

 

「美味しいけど・・・こんな食べさせられ方、嬉しくないわよぉぉ!!」

 

 困惑した美希の言葉が、TAKO CAFEに響いた・・・

 

 大騒ぎを起こす美希を、他のメンバーは苦笑しながら見ていたが、咲は自分達も用意していたパンの事を思い出し、

 

「あっ、忘れてた!私達も今日の為に作ってきた物があるの!!じゃ~ん、TAKO CAFEにちなんで、たこ焼きパン!みんなも食べてみて!!」

 

「へぇ、中々美味しそうに出来たね・・・どれどれ・・・おっ、咲、美味しい!いける、これいけるよ!!」

 

 咲から手渡され、たこ焼きパンを食べて絶賛するなぎさ、ゆりも手に取り食べてみると、

 

「本当、中々美味しいわね!これ、咲達が作ったの?」

 

「はい!舞や満、薫と四人で作ったんです!!」

 

 みんなに好評な様子に、咲は、舞、満、薫を見ながら満面の笑みを浮かべると、舞、満、薫も嬉しそうに微笑み返した。

 

「はいはい、私も今日の為に作ってきた物があるの!」

 

 のぞみがバックからお弁当箱を取り出した。興味深げに見る一同だったが、のぞみが蓋を開けた中身を見た瞬間、一同の顔が引き攣った。

 

「の、のぞみ・・・念の為に聞いておくけど、これは何?」

 

「エッ!?何って、卵焼きだよ!」

 

「卵焼きは分かるけど・・・のぞみ、このはみ出た物体は何?」

 

「えへへ、咲ちゃん達と考える事は一緒だね!たこの足だよ!!」

 

 のぞみに聞いたりんも、なぎさも、最早何かの生物なような物体に絶句した。今回の接待役であるなぎさとほのかは、引き攣りながらも折角作ってきたのに食べないのは悪いと、覚悟を決めて食べてみる。震える手で箸を伸ばし、卵焼きを掴み、口の中に入れると、二人はモグモグ食べる。美味しいとまでは絶賛出来ないものの、見た目のグロさを気にしなければ、十分食べられる出来映えではあった。のぞみは、ニコニコしながらジッとなぎさとほのかを見つめながら、

 

「どうですか?」

 

「エッ!?え~と、見た目はともかく・・・中々いけるかな」

 

「そ、そうね・・・後は見た目さえ気にしなければ・・・」

 

「いやいや、見た目は大切ですから!のぞみ、料理を作る時は、食べる相手の事も考えないと駄目だよ!」

 

 のぞみをフォローするなぎさとほのかに、りんは少し手厳しい言い方ながら、のぞみにアドバイスを送った。のぞみも納得したようで、今度はもっと美味しそうな卵焼き作るねと笑顔を向けるのだった。

 

 最早何時もの完璧さは何処へやら、半ばやけくそ気味に、咲達が作ったたこ焼きパンも食べた美希だったが、のぞみの作った卵焼きを見た瞬間、美希の顔から血の気が引いた・・・

 

「美希さん、クレープ出来ましたよ!・・・美希さん!?」

 

 美希から何の反応も無い事を、クレープを持って不思議そうにするひかりに、祈里は申し訳無さそうに、

 

「ゴメンなさいね、ひかりさん・・・美希ちゃん・・・暫く立ち直れそうに無いみたい?」

 

「ちょっと、やりすぎちゃったかなぁ!?」

 

「美希、美希、しっかりしてぇ!!」

 

 クレープを持ってきたひかりに、祈里が詫び、やりすぎたかとラブが困惑し、当事者の一人であるせつなは、申し訳無さそうな表情で、必死に美希を介抱していた。なぎさもほのかも心配そうに美希の側に居るも、

 

「美希さん、大丈夫!?もう、なぎさが無理矢理食べさせるから!」

 

「エッ!?私のせい・・・ってそうだよね・・・反省してます!」

 

 ほのかに怒られ、やり過ぎたと反省するなぎさであった。

 

「やっぱり・・・たこはイヤァァァ!!」

 

 美希の絶叫が、TAKO CAFEに木霊した・・・

 

             第九話:TAKO、タコ、たこ!?

                    完

 

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