今回は…まあ、この二柱はセットですよね。
ではどうぞ。
X月X日
東京、秋葉原駅
レインボウライブスの事務所は確か…メビウスビルの七階、だっけ。
「「すみません、メビウスビルってどう行けばいいですか?」」
横で全く同じ事を聞いている人がいると思ったら、かなりの美人さんでした。
「うん?もしかして、貴女もメビウスビルに?」
「は、はいっ。お姉さんもですか?」
「ええ、ちょっと連れに置いて行かれちゃってね。どうせだったら一緒に行かない?私、東京に来るのは初めてなの。」
「あはは、私も久しぶりです…でも分かりました、一緒に行きましょう?私の名前はアウローラです。」
「ありがとう、アウローラちゃん。私は
「はいっ、シュナさん。」
そんなこんなでパーティメンバーが増えました。
増えたんですけど…
「ねえねえアウローラちゃん、あれは何かしら?」
「あれは…クレープの移動販売ですね。て、あ、ちょ、シュナさん?」
「ちょっと寄ってきましょ!」
「いや時間!時間無いんですって力強っ!?イタタタタ腕がもげるーッ!!」
「あの『タコヤキ』もいい匂い!」
「首根っこ掴まないでくださいーッ!私は猫じゃないですーッ!」
「んー、おいひー♪」
「ああ…はい…ヨカッタデス…」
はい。もう諦めました。
シュナさん力強いんですもん…手放してくれないし…
「何やってるんだ、シュナ。
「ほぇ…?」
声がした方に視線を向けると、黄色いパーカーを羽織った気だるそうな男の人がいました。
「あ、ハス「仁倉
シュナさんの言葉をバッサリぶった切って、にこやかに自己紹介されました。多分怖い人です。怒らせちゃいけないタイプの人です。
「ど、どうも、アウローラです…あの、もしかして…」
「なんだ?」
切れ長の瞳が私を見つめてきます。でもこの目、やっぱり『おとうさん』と似てます。
「…
「…正解だ。まあ分かりやすすぎたか。ちなみに、シュナは
あっさりバラしてくれました。ちょっと拍子抜けなような…怒られなくてよかったような…
「ったく、それにしても初日の打ち合わせに遅刻する気か?アウローラ…長いからローラでいいか、お前もお前だ。遠慮しないで引きずってくればよかったものを。」
「無理ですよ…私そこまで力ないですし…」
「…まあいい。ほら、行くぞシュナ。」
「わわ…はーい♪」
結局シュナさんを引きずる蓮太郎さんの後ろをついていくことにしました。良くも悪くも自由ですね…神様って…
メビウスビル七階 レインボウライブス事務所
「あれ?早かったじゃん。さすが夫婦だね。」
「うっせぇよ…」
入り口入ってすぐのところには、スーツを着たメガネの女の人と、青いコートの見知った女の人が。ハス、間違えた。蓮太郎さんが青いコートの人にからかわれて赤くなってます。
「お、誰かと思えばアウローラか!久しぶりだな!」
「わわわ、お、お久しぶりですクトゥ、じゃない九頭竜さん。相変わらず元気ですね…」
わしゃしゃしゃしゃー、って音がしそうなくらい豪快に頭をなでられました。嬉しいんですけど、セットした意味が…あうぅ…
「あの、アウローラ・バルビエリさんですか?」
「は、はい!」
「申し遅れました、私は皆さんのマネージャーを務めさせていただきます『赤坂
赤坂さんから名刺をいただいてしまいました…とりあえずお財布に入れとこっと。
「では立ち話もなんですので、こちらへどうぞ。」
レインボウライブス事務所内 第一会議室
「改めまして、皆様合格おめでとうございます。早速ではありますが、自己紹介のほどをお願いいたします。」
「んじゃ自分から。仁倉蓮太郎28歳、フリーランスでネット関係の仕事をやってます。」
「仁倉シュナ、23です!細々とお絵かきして生活してます!」
「九頭竜
「あー…っと、アウローラ・バルビエリです。動画投稿とかしてます。」
うーん、この部屋の中だけ見たら、APPの概念がぶっ壊れちゃってますね。美人さんばっかりです。
「ありがとうございます。皆様のアバターですが、こちらで既にご用意させていただきました。Live2Dの準備も完了しています。」
「「らいぶつーでぃー?」」
シュナさんと楓子さんが首をかしげちゃってます。不覚にも可愛いと思っちゃいました。
「えっと、2D…平面のイラストを立体的に動かす技術の事です。…よね?」
「はい、その認識で大丈夫ですよ。」
その後の話を簡単にまとめると、立ち絵と声のお披露目は年末年始の年越し特番内で。初配信は来年の1月5日、16時からは私、17時30分からはシュナさん、みたいにリレー形式でやるそうです。
「それでは、本日はこのあたりで。長々とお話してしまい申し訳ありませんでした、お気をつけて。」
「ありがとうございます、赤坂さん。」
赤坂さんに事務所玄関まで送ってもらえました。ふう、緊張したぁ…
「お疲れ様でーす!あれ、どちら様ですか?」
帰ろうとしたその時、事務所の扉を開いて元気な女の子が入ってきました。っていうか、この声もしかして…?
「お疲れ様です、鈴階さん。こちらは今度デビューされる三期生の皆さんです。」
「そうなんですか!?合格おめでとうございます!あ、私は七色虹音こと、
…
「あああのその、アウローラです!実はその、虹音ちゃんの大ファンでえっとあのその、よよ良ければ握手してくださいっ!?」
あわわわわやらかした…絶対キモイ奴だって思われました…
「ありがとうございます、アウローラさん!わからない事とかあったらいつでも聞いてくださいね!一緒に頑張りましょう!」
あっ手がふわふわで柔らかくて温かくて笑顔が眩しくて───
「…あれ?アウローラさん?」
「………きゅう」
X月X日
不肖、アウローラ・バルビエリ。推しに生握手されて気絶しました。
まだまだ続く!
はい。ここまで読み終えた探索者の皆さんはSANチェックです。
冗談はほどほどにして、いかがでしたでしょうか。
感想等お待ちしております。