気がついたらオリキャラ(女)になって原始時代にいたけどメス堕ちはしない主人公君 ※   作:キサラギ職員

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・ステータスを開ける能力


4.土器土器原始時代クラブ

 

 一週間経った。収集して、食べて、寝て、収集しての繰り返し。

 縄文クッキー(縄文時代ですらないが)は、ナッツのアクを抜くということをさせるようになって格段に味が向上した。モサモサとしてるけどね。

 一方で肉は死ぬほど美味い。ジビエ肉がこんなにいいものだとは……。血抜きさえ知らなかったので教えたけど、いや教えたというか一緒に試行錯誤したんだけど、この時代の人、脳みそだろうがなんだろうが構わず手で解体し始めるの心底驚いたわ。

 一週間もすると、三家族のみんなの名前も覚えてきたし、性格も大体つかめてくる。

 

 土器を先に作っておくべきだったかもわからんね。こんなに家作りに時間がかかるとは思ってなかったんだ。というのも三家族が入れるでかい家を作ろうと思ったのだが、色々考えると現実的ではない作業量になってしまうので計画変更してまず一軒作ろうという話になった。

 俺は草の服をカサカサ鳴らしながら土木工事に従事していた。

 竪穴式住居最大の特徴は、穴である。穴を掘ることで内部の温度を保つと共に、内部空間も広げることができるのだ。問題はその穴である。木はいいよ、石斧で男衆が頑張ってくれたお陰で本数が揃ってきているのだが、穴がな………スコップが作れなかったので手で掘ってるようなものなのだ。

 ふう。大体めぼしはついてきたな。

 俺は岩に腰を下ろして一休みしていた。

 穴は掘り終わって、柱は立てた。あとは壁と屋根を被せていくだけだ。

 ちなみに柱の先端は火で炭化させてあるぞ。炭化させれば腐りにくくなるからな。

 そういやこういう状況だとステータスって言うとなんか開くよな。やってみるか。

 

「ステータス………おぉ………マジか……」

 

 開きました。

 名前……本名が出てると思ったんだけど『ソーマ』って出てるな。

 あとは身長と体重と………スキルか。

 アクティブスキル未修得……。

 パッシブスキル………不老不死。

 お、これは………受けているマイナス効果? プラス効果? これは使えるんじゃないか……? どう使うかと言うと、例えば適当な草なんかを食えば……それがどういう類の草なのかがわかるのでは……? 医学方面は基本的な知識しかないけれど、このステータスを見る能力があれば……。

 

「神様、今日中には完成させような」

「おう、やろうか」

 

 アキラスが声をかけてきたので、俺は腰を上げた。

 そしてその夕方。家が完成した。

 試行錯誤、ああでもないこうでもないしていたせいで大勢でかかって丸々一週間かかったが、設計が大体わかったので次は三日あればなんとかできそうだ。外装だけなら。

 そう、内部がまったくの手付かずなのだ。石で囲炉裏もつくりたいし、ベッドも作りたいし……。

 

「できたぁぁぁぁぁぁ!!!」

『うぉおおおおおおおおお!!!』

 

 俺が大声を張り上げると、群れのみんなも大声を張り上げて喜びをあらわにした。

 できた。石器すらまともに無かった原始時代に竪穴式住居。完全にオーパーツだ。

 三角屋根の竪穴式住居ができてしまったぜ。

 

「大きさ的には全員寝るには小さすぎるから、優先的に子供を寝かせたいな。アキラス。家族ごとに一軒作ろうと思うんだけど、どうかな?」

「いいと思う。神様、あんたはどこで寝るんだ?」

「んー…………どこでもいいけど、ここで寝てもいいかな?」

 

 みんながうんうんと頷いてくれる。よかった。

 俺は、建物の中を覗き込んでみた。

 

「中央に囲炉裏を置いて、寝床を藁で作って~って感じでいこうな」

「囲炉裏って?」

 

 アキラスが聞いてくる。疑問を素直に聞けるのはいい子の証拠だ。

 

「焚き火を岩で囲んだようなもんで、そこで料理………ようは食材をおいしくすること! ができるところを作ろう」

 

 その夜。俺は、子供たちと一緒に寝ることになった。

 

「ねーかみさまーおうたうたってー」

「ねむれなーい」

「ねーかみさまー」

「ねー」

「ねー!」

 

 俺は子供たちに抱きつかれるような格好で寝転んでいた。藁のベッドもなかなかふわふわとしていて寝心地がいいもんだな。カサカサうるさいけど。

 歌はあるんだななんて思いながら、煙っぽい室内を見回してみる。早速天井には肉がぶらさがっている。焚き火の火で燻すのだ。

 

「そうだなぁ、じゃあ……」

 

 ねんねんころりよ…………。

 

 俺は子供たちの頭を撫でながら自分も目を閉じた。

 

 坊やはよい子だ ねんねしな………。

 

 

 

「次は土器だな」

「土器……?」

 

 俺はみんなが二軒目の建設に取り掛かっているのをみながら、アキラスと並んで岩に座っていた。

 俺は地面の砂を取ると、指でこねてみた。パサパサとしていて粘り気が無い。だめだな。

 

「粘土って言う土に水を含ませて、乾燥………つまり放っておくと乾くでしょ、乾かして、火で焼いてあげると岩みたいに硬くなるんだぜ。なんでも好きな形にできるから、例えば水なんかを入れて持ち運べるようになる」

「…………!? 信じられないが…………」

 

 あ、本気で疑ってる顔をしてる。

 まあ石器なんて作ったことが無いですという生活だったのに急に土器なんていわれても信じられないよな。けど本当なんだぜ。俺の住んでいた現代でも、そういう土地に行って適当に地面を掘り起こすと土器が発掘できるくらいにはありふれていたんだ。

 

「まずは粘土、粘土だな。見たことくらいあるんじゃないかね? 水を含んでねばねばとしてる感じの土。踏んだこととかあるでしょ」

「ある。わかった。ちょっと探してくる」

 

 言うが早いがアキラスは小走りで集落の外に出て行ってしまった。古代人は行動が早いな。

 さてと。俺は自分の着ている白いワンピースを見下ろした。

 

「くさい」

 

 そうなのだ。水浴びなんかはしているんだが、服がな……生臭いというか汗臭いというか……。

 土器が出来れば、熱湯で洗うこともできる。それまでの辛抱かね。

 俺は森に行ってみることにした。そしてワンピースを脱ぐ。

 ………自分で言うのもなんだが本当に胸がでかい。そして興奮しない! 男の頃だったら下半身マックスですよ。でもしない。というかついていないので。

 適当な蔓を腰に巻いて、結んで、長い葉っぱを腰からぶら下げて、下半身は完成だ。雑だって? いいんだよ、これでよ。

 上半身はどうするかね。もう下半身と同じでいいや。蔓をぐるっと一周巻きつけて、そこから藁をぶら下げる。なんか透けてるけどいいや。蓑虫スタイルだ。

 俺が戻ってみると、アキラスが俺のことを探していた。

 

「あったぞ」

 

 手にはこんもりと土を抱えて。

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