『って訳で、ついにサービスが開始したぞぉ!』
「よっしゃー!」
2200年、科学技術が飛躍的な進歩を成し遂げ俺達日本人はその科学技術の恩恵を受けまくっていた。
今、俺こと「笠無 悠真」は仕事の長期休みを利用して待ちに待ったVRゲーム『ワールド・エタニティ』通称WEのサービス開始に一番に乗り込もうとしているのだ。
『ワールド・エタニティ』、冒険者となって広大な5つの国を巡り世界中のロマンを求める物語……となんともふわっとした説明だが公式サイトに載っているPVを見たらそんな説明など忘れてしまう程に美麗なフィールド、生きてると思う程に自然な生物達、そして男心を的確に刺激してくる魔法やモンスター!
「これに釣られない男は居ねぇ!」
『あぁ、その通りだ!』
電話越しに同意してくれるのは幼い頃からの親友でもある『月島 流星』だ、元自衛隊だったのだが怪我を理由に辞めて今はミリタリーショップを経営しているらしい。
「なぁ、最初の国は何処にするんだ?」
『俺はモダムも気になるがやっぱりジアの国だろ!』
WEには5つの国があり、それぞれザ・中世ファンタジーな国ジア、科学だらけの現代チックな国モダム、和風な街に侍だらけの国ヒノモト、多くの異種族が集う国シラティ、そして空に浮かぶ巨大な島国ライヤー。
この5つの国を拠点としてプレイヤーは旅をする。
「ジアか、やっぱりファンタジーと言ったらって感じだもんな」
『だろ!? 悠真もジアにするのか?』
「決めかねてるんだよな、正直。どこ行っても面白そうだし」
『わかる、わかるぞ! でも決めろ、サービス開始まで後30分だからな』
「げっ、マジか。……う~ん」
一応ゲーム内通貨を払えば他の国に行くことが出来るらしいが……
「俺もジアにするよ、やっぱり一緒に冒険したいしな」
『そうか? なら前衛は俺に任せな!』
「前衛って、戦士にするのか?」
『一応な、でも折角だし色々試したいんだよな……』
「方向性だけは固めておけよ? このゲームやけにジョブ多いんだから」
そう、このゲームのもっとも変わった点はジョブの数だ、なんとその数1000以上……らしい。公式のジョブ紹介を見た限り戦士や黒魔導士なんて定番もあれば、ダンサーやギャンブラーなんて変わり者もある。似たようなジョブでも微妙に違いがあるらしく公式曰く「絶対に自分に合ったジョブがある!」という事らしい、転職は可能らしいがまだ詳しく公開されていない。
「おっと、そろそろ切るぞ」
『OK、それじゃあWEでな』
「あぁ、ジアで会おうぜ」
電話を切り俺は目の前のゴーグル────ダイブギアを手に取る、ここまでの小型化の為に回路がうんぬんかんぬんと開発者が言っていたが俺は回路マニアじゃないのでよくわからない。
ベッドに横になってからダイブギアを頭に被りスイッチを横に入れる。すると俺の意識は現実世界から徐々に仮想空間に作られた異世界へと移っていき俺は思わず意識の中で笑みを浮かべた。
まだ体の感覚が遮断されていなかったらきっと俺は口に出していただろう。
「目指すは最強! やってやる!!」
設定全然練ってないですが多分大丈夫です。