Side零斗
「準備良いぞ」
「『分かったわ。今からこっちに転送させるから』」
あの後、一旦俺は設定した座標をラタトスク側に送ってもろもろの準備をしてから向こうへと招待を受ける事になった。
「やあお待たせしたな」
「精霊保護機関「ラタトスク」所長代理兼魔導迎撃浮遊艦「フラクナシス」の司令官で士道の義妹の琴里よ。そっちは何者なのかしら?」
「士道の学校の先輩の緋牙波 零斗だ。普段はな…」
「改めて聞くけれどあの時ASTを撤退に追い込んだあの謎の力は何なのかしら?」
互いに自己紹介し合って士道義妹が質問してくる。
「その前にちょいとこの艦の通信端末をお借りしてもらっても良いかい?」
「別に良いけど…」
許可をもらった俺はPETを取り出してフラクナシスの端末に挿し込んだ。
「それは?」
「コイツは俺が数年前から開発に取り掛かっていた携帯サポートAI情報処理端末PETさ」
「ペット?」
俺は質問に答えながらPETを操作しフラクナシスのモニター内にロックマンを出した。
『やあボクは零斗君に創られたネットナビのロックマンエグゼだよ!』
「「!?」」
フラクナシスの面々はモニターに現れたロックマンの姿に驚く。
「先輩が纏ってたアーマーと同じ!…」
すぐに士道が気が付き呟く。
「ネットナビ?…真逆君は!?…」
クマひどの女性が俺の正体に行き着いたようだ。
「そうだ、俺は「アージック社」の代表だ」
俺は肩書きを晒す。
ちなみに社名の元ネタはロックマンの国名からとっている。
「あ、アージック社っていったら此処数年で飛躍的な成長を遂げた大企業じゃない!
真逆そこの社長が同年代だったなんて…」
「そう、でも業務が謎に包まれていて全容が分からなかったけれど…」
「その通りだ。信頼のおける企業や各関係者にしか情報伝達していなかったからね。
そこの女性は独自に行き着いたようだけどな」
いくら情報を制限していても興味を惹く者は一定数居るので完全に流出するのは流石に困難だ。
その為にワザとセキュリティーを甘くしていたのだ。
「説明を続けるぞ。
ロックマン達ネットナビは使い手であるオペレーターの人間の指示で電脳世界に存在するあらゆるプログラムを意図的に書き換えたり破壊する事が出来るんだ。
それも人間がやるよりも遥かに早い処理でね」
「それでASTの武装が使用不能に陥ってたのね!」
「真逆君はその裏でネットナビの力を現実世界での行使を可能としたシステムを創り上げていたと!?」
「ああ、その通りだよ。空間震の原因が精霊が此方の世界に現界する時に発生する衝撃である事も君達の組織の事も調べ上げてある。
同時にASTはとある悪徳企業に只踊らされているだけだという事もね」
「!…」
俺の言葉に彼女達は驚く。
無理もないだろう、重要機密ともいえる情報がいとも簡単に筒抜けになっているのだから。
「悪徳企業?」
「士道も名前だけは知っている筈よ、DEMインダストリー社…ASTに武装を提供し掌で躍らせていて尚且つ精霊が持つ力を狙っている腐れ企業よ」
「何だって!?…」
士道が聞くと士道義妹はボロクソにDEMを酷評する。
まあ当たり前だな。
「ああ、だからこそ俺は奴等に対抗する為の手段としてクロスフュージョンシステムを創り上げたのさ」
「そういう事ね…ねえ物は相談させてもらいたいのだけれど」
「そのつもりで準備してきたさ」
士道義妹が予想していた取引を持ち掛けてきたので俺はジェラルミンケースから四台のいろどりみどりのPETを取り出して見せるのだった。
え?何故四台だけなのかって?
だって残りのメンツに渡した所でほぼ役に立たないじゃん…後アンケートします。
士道に合うと思うナビは?
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ロックマンX
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ゼロ(Xモデル)
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ゼロ(ロックマンゼロモデル)
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その他(ナビ名を報告版へ)