Side士道
「ななっ!?ど、どうして君が此処に!?」
俺は空間震警報が鳴っていないにも関わらず何故精霊の少女が此処に居るのかと混乱していた。
「こっちに留まっていただけだ…お前にどうしても聞きたい事があったのだ!」
「聞きたい事?」
そういえば空間震は精霊がこっちの世界に現界する際に発生するものだったけか。
彼女はあえて留まる事で事を起こさずにいれた訳か。
それにしてもそうまでして俺に聞きたい事って何だろう?
「あの時の言葉だ!あれは本当か?!」
「あの時?…もしかして!…」
少女にそう言われ先日彼女に言い放った事を思い出す。
「俺はお前の存在を否定しない!」と言った事を。
「ああ、本当だ!」
「そ、そうかそうか!…所でええっと…」
「五河士道だ…君は?」
「シドーか!…私に名などは無いのだ…」
自己紹介し少女に聞き返すと彼女は寂しそうな顔をしながらそう言った。
俺は少し考え言う。
「…だったら俺が名前付けてやろうか?」
「本当か!?」
「ああ!…「十香」なんてのはどうだ?」
「十香…うん!私は今日より十香だ!」
俺が考えた名前を少女はとても気に入ってくれそこから先日約束していた彼女とのデートをする事になったのだが…
「!プリンセス!?五河士道から離れなさい!」
「なんだと!?メカメカ団の一味め!貴様なんかに命令される筋合いはないぞ!」
デートの途中で物凄く厄介な人物と偶然遭遇してしまった。
鳶一だった、彼女も何故空間震警報が無いにも関わらず十香が居るのか驚いていたがすぐに気を取り直したかの様に戦闘態勢に入ろうとしていた。
不味い!…鳶一の事だから恐らく既に増援も呼んでいる事だろう…でも今の状況じゃ折角手にしたゼロの力を纏う事が出来ないのだ。
「『大丈夫だシドウ、もうすぐ来る!』」
「!」
「!?」
「今の声何処から!?…」
ペットからゼロがそう言ってくる。
俺はその言葉の意味を理解しペットを取り出す。
突然聞こえた声に混乱しながらも十香と鳶一は鍔迫り合いを続けていた。
其処に…
Side宇宙空間にて
『ン?レイトに監視を頼まれてた子が襲われてる!これは急いで展開させなきゃ!
あ、後レイトにも連絡だ!』
零斗に士道の監視兼見守りを頼まれていたジャンクマンは士道が襲われているのを目撃した事で早急にディメンショナルエリアの展開を急ぐのだった。
Side士道
「アレか!」
十香達が鍔迫り合いをしている最中、俺は空から降下してくるカプセルを見て準備する。
「二人共やめろおー!」
「シドー!?」
「五河士道!?邪魔しないで!」
「鳶一、そっちが退いてくれないのなら俺にも考えがある!」
「一体何を?…」
俺が二人の間に割って入ると慌てて攻撃の手を止める。
それを確認した俺は取り出したペットを掲げて見せた。
ペットの存在を知らない二人は首を傾げる。
「いくぞゼロ!」
「『ああ!』」
「シンクロチップスロットイン!」
俺は呆ける二人を前にシンクロチップをペットへと挿入する。
「クロスフュージョン!」
「「!?」」
ペットが輝きを放ち俺はゼロのアーマー【ゼロクロスアーマー】をその身に纏った。
「シドーなのか!?その姿は…」
「五河士道、どうして!?…」
ゼロクロスアーマーを纏った俺を見た二人は驚く。
大丈夫、訓練での動きを思い出せ俺!
「十香は下がっててくれ!」
「わ、分かった!」
十香を下がらせた俺は鳶一に向かって突撃する。
~推奨戦闘BGM「theme of ZERO(ロックマンゼロアレンジVer)」♪~
「は、早い!?…」
「悪いけど早目に終わらせるからな!」
ゼロクロスアーマー状態の俺はその機動力で鳶一を翻弄する。
そして懐から小型の銃「ゼロショットガン」を取り出して放つ。
「ゼロショット!」
「くうっ!?…」
ゼロショットを三連射放ち、即座に別の武器を取り出す。
「Zセイバー!」
「ああああ!?…まだ!精霊は私が殺すー!」
Δ形状をした透明な剣を取り出して鳶一の装備の一部を斬り裂いた。
鳶一は悲鳴を上げるも執念からなのか俺を通り抜けて未だに十香の事を狙おうとする。
「させるか!アームセイバー!」
「なっ!?…」
させまいと俺はZセイバーを鞭状に変化させて鳶一を拘束する。
そしてゼロショットガンを彼女へと突きつけた。
「鳶一、今回の所は空間震も起きていない事だし大人しく引き下がってはくれないか?俺だってクラスメイトをこれ以上傷付けたくなんかないんだ!」
「…いくら貴方の頼みでも聞けない…」
「そうか…」
俺の説得に鳶一は一切応じない。
だったら此処は最終手段を使うしかないか…。
「お休み…」
「え?…すーzzzー…」
俺は最終手段として鳶一にナースサイバーエルフの能力を使って傷を回復させた後強制的に眠らせた。
「俺はコイツを適当な場所に置いてくるからその後でデートを再開しようか」
「む…そ、そうだな」
フュージョンを解除した俺は眠った鳶一を抱えて適当な場所へと置いてきた後、十香とのデートの続きを楽しみ盛り上がった所で彼女とキスを交わし、彼女の持つ精霊の力を封印させる事にした。
「ン?コレって…」
その直後に予想外の事が起きた。
何時の間にかチップケースの中に見覚えの無いチップが入っていた。
そのチップには十香が使っていた大剣の絵柄が描かれてあった。
少し時を遡って、Side零斗
「ジャンクマンから連絡を受けて来たがゼロの力があれば訓練した士道なら鳶一折紙一人にくらい余裕で勝てるだろう。
だったら俺は…」
既にディメンショナルエリアが展開されている範囲500m以内に入った所だった。
「民間人!?君、其処で止まりなさい!」
鳶一折紙の増援要請を受けてやってきたであろうASTの隊員達に見つかり止められる。
まあ仮に俺がいなくてもクロスフュージョンもナビも持ち得ていない彼女達ではディメンショナルエリアを破る事は絶対に不可能なのだが。
「今は士道が大事な話をしている最中でな…悪いが足止めさせてもらう!」
「何を言ってるのよ貴方…」
「クロスフュージョン!」
「なっ!?…」
隊員の言葉を無視して俺はクロスフュージョンする。
「コイツ!この間の迎撃作戦で割り込んできて鳶一大尉を追い込んだ青い奴!?」
「この間は武装が使用不能に陥っていたけど今なら!総員、撃てー!」
AST隊員達は一斉にライフルを撃ってくるが俺とロックマンには通じないぜ!
「バトルチップ、キャノン!」
「なっ!?…」
「続けてバトルチップ、サンダーボール!」
「キャア!?…武装が!?…」
「まだまだア!バトルチップ、ダブルボム!」
「「キャアァァァ!?」」
俺は巧みにチップを使い隊員達を無力化していく。
「そ、そんな!?…」
隊員達があっさりとやられて狼狽する隊長さん。
「バトルチップ、ワイドソード!」
「くっ!?舐めないで!」
俺のワイドソードを間一髪受け止める隊長さんだったが甘い!
「かかったな!バトルチップ、バンブーランス!」
「え?…う、後ろ!?キャアァァ!?…」
ブラフを仕掛けられた事に漸く気が付いた隊長さんだったが常人では回避不可能な素早く鋭い竹槍の一撃を受けて気絶した。
「ふう!…お?終わったようだな!これでひとまずはいいか」
俺は士道が事を終えた事を察して自身のPETを覗く。
画面には士道が新たに持ったチップの絵柄と同じマークが浮かんでいた。
士道に合うと思うナビは?
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ロックマンX
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ゼロ(Xモデル)
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ゼロ(ロックマンゼロモデル)
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その他(ナビ名を報告版へ)