ロックマンエグゼ:実績『見損なったぞカーネル!』『負けないアイ』開放ルートRTA   作:ヌオー来訪者

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 最近曇りで太陽センサーが反応しないので初投稿です。


Part14 焼くときは!

 DASHリスペクトのラッキースケベもあるよ! なRTAはーじまーるよー。

 

 ジュークボックスの電脳に入ると道中にレギュラーUP2と3000ゼニーが落ちているので拾っておきます。

 この電脳にあるのは掲示板とコワモテに憧れて出来ない顔芸をやろうとしてるプログラムくんですが、本RTAには関係ないのでスルーです。

 

 

 ワープホールを踏むとハーバーエリア3に出ますので、雑魚ウイルスはシノビダッシュで完全にスルーしつつランダム型のミステリーデータは拾っていきます。

 出現ウイルスはメットールとポワルド、キャノーダム、エビロンとあまりにも微妙です。

 ポワルドがドロップするアースクエイクは序盤にしては威力100以上と強力無比なのですが、ミニボム以上に落下が遅く、ほとんどのボスにあたりませんので今回のチャートでは使いません。

 動くと当たらないだろォ!? 

 

 

 落ちてるランミスは一丁前にウイルスが混ざってるのでアントラップがあると便利という訳ですね。

 ゼニー自体は端金ですが、今後のことを見据えて極力貯めていきましょう。

 

 金金金! 騎士(オフィシャル)として恥ずかしくないのか! 

 

 

 さて、エリアを彷徨いているとウイルスをポケモンのごとくカプセル型の容器から出してエリアを破壊しているヒールナビが各地にいます。

 ここでハーバーエリアを破壊されると本当に終わりなので、ヒールナビを即倒します。

 

 デリートタイムによって被害度が変わってきますが、デリートタイムが早いほど、被害度が低くなります。

 

 逆に時間をかけて被害度が高くなるほど、ハーバーエリアの立ち入り禁止区画が増えて移動の邪魔になるという訳ですね。

 遅かれ早かれ復興で解放されますが、結論時間を掛けて得られるものはまるでないので、ウイルスもヒールナビも裏取引で手に入れたナンバートレーダーの景品でパパパッとやって……終わりっ!!!! 

 

 

 Foo^〜気持ちいい^〜

 

 ヒールナビはウイルスと一緒に襲って来ますが、所詮はノーマルナビに毛が生えた程度です。

 しかし所有チップがエリスチだったり、例の強化ポイズンアヌビスだったりと酷いので極力早く処理していきましょう。

 

 ガッツストレートで押し出してからの後方1マスのバックステッポからのフミコミザンで合計200ダメオーバーなので、チップを使う前に工事完了です……(したり顔)。

 

 似たようなものが残り何体かエリア内で暴れ散らしているのでそいつらも同じ場所に送ってあげましょう。

 一部はディンゴのトマホークマンとバレルのカーネルが処理してくれますので遠方の連中は彼らに任せておきましょう。

 

 最後の1体はヒールナビだけです。

 居場所はオフィシャルスクエア前。このままスクエアを破壊するつもりなのでしょうが、そうはいきません。さっさと仲間のところへ送ってあげましょう(外道)。

 何故かカラーリングが赤くてツノが生えてます。エイシャァ……アナルズブのつもりなんでしょうかね? 

 ウイルスなんて必要ねぇんだよ! と言わんばかりにHPガン盛りで襲い掛かってきます。HP500と若干多く、動きも速いので若干ゃ強敵です。

 

 攻撃内容は予備動作短めのファイターソード。前方に飛び奥縦3マスに爆発するセンシャホウ、前方2マス跨いでから十字に爆発するクロスボム。

 一定時間で相手を奥地に追いやるトップウ、逆に前面に引っ張るスイコミを発動してくるのが面倒なので発動される前に殺りましょう。

 

 配牌はそこそこですね……(余裕)

 

 バリアブルソードD 160

 エアシュート3 * 40

 スプレッドガン1 * 30

 エリアスチール *

 ミニボム B 50

 

 極力早く邪魔なチップをトラッシュしつつゼットセイバーで削って行くのがセオリーになります。

 特に現状ドリ淫夢ソードのパーツが一つも揃っていないので1ターンキルも不可能なのは目に見えています。

 一旦ミニボム以外全て選び、ダメージを稼いでいきましょう。

 

 

 まずエリスチでエリアを奪い、出の速いエアシュート3とスプレッドガンを連続で使って全部叩き込みます。

 更にのけぞりで動けない間に、最後の一発くれてやるよオラ! 

 

 最後の一枚は当然バリアブルソードです。

 チップ発動時コマンドを入力し←B→Bでソニックブームをぶち込んでやるぜぇ! 

 

 エレメントソニックとかいうバランスブレイカーは当然ながらいません。当たり前だよなぁ? 

 スタンダード1枚ごときで160×4=640なんてバケモノが採用される訳がないんだよなぁ……

 通常のソニックブームも3連発ではなく1発にナーフされています。

 あーもう滅茶苦茶だよ……

 

 

 

 それでもソニック自体は障害物で消えるという欠点こそあれど真ん中で撃てばほぼ確実に命中するので重宝します。

 これで40+30+160で230ダメ入ったので後は、回避に専念しつつチャージショットを叩き込んでいきましょう。

 位置によってはブライスティンガーで攻撃をキャンセルさせることも念頭に入れると良いかもしれません。とくにこの技はどの攻撃よりも発生が早いので最前マスまで待たないと当てられないセイハットウより使い勝手が良かったりします。

 

 ホモは二度刺す。

 ブライスティンガーが2回命中したので残りHPは210。

 

 とはいえこっちも無茶したことも祟って攻撃を貰ってHPが半分切っているのでもうこれ以上被弾は出来ません。警戒していきましょう。

 

 ミニボム B

 ガンデルソル1 *

 エリアスチール S

 ショックウェーブ1 J

 エアシュート1 *

 

 なぁにこれぇ(AIBO)

 トラッシュした結果クソみたいな配牌になってますね。

 ガンデルソルの威力は屋内だと120。外だと240なので野外での露出プレイ(語弊)推奨となっています。

 今回はバーの中なので120と言いたい所ですが……直近でゲットしたアイテムのお陰で240です。そう、そのためのゲイ専♂、そのための太陽少年フィギュア。

 

 

 もう一度エリアスチールで距離をつめて完全に奥3マスしか動けない所ならガンデルソルを回避しようがありません。

 ゼロの2マス前を中心とし、縦3マスにホモビームを放つので止めたいなら攻撃でゼロを攻撃して仰け反らせるしかありません。

 

 

 

 なのでエリスチとガンデルソル1を選んで、勝負を掛けましょう。

 ……インビジを使って来ましたね。ただ、ガンデルソル自体インビジ無効なので待ってやる必要はありません。

 

 

 まずウチさぁ、太陽銃あるんだけど……焼いてかない? 

 

 焼くときは! (迫真) 太陽光の照射時間は2秒。1秒につき120ダメージの計算なので避けられなければかなり強力です。

 その間にヒールナビの反撃が来なければこちらの勝ちです。来たら中断、ロス確定ですが、その時はゼットセイバーで残りHPを刈り取るしかありません。

 

 これでも浴びろ! (メガデス星人)

 ミュイイイイイイイイイイイ(ホモビーム)

 

 

 ……焼けたかな? 

 攻撃直前で焼き切れたのでバトル終了。憐れヒールナビはしめやかに爆発四散! 

 やったぜ。

 

 リザルトで2000ゼニー戴いてから暴徒鎮圧は完了です。

 これでオフィシャルスクエアへの出入りが出来るようになりますので、一旦別エリアへ向かうカーネルを見送って、オフィシャルスクエアの隠し通路を通りサブスクエアに入りましょう。

 

 これで閉鎖状態のオフィシャルと完全に連絡が取れるようになりました。何人か中にはエース級がいるので今回の乱数ではこっちが負担する部分は少なく済みそうですね。

 日暮さんも無事みたいでナンバーマンも健在のようです。あとは上層部との作戦会議に参加して一段落です。

 

 作戦開始は夜明け前。

 さて、折角ここにいるので日暮さんには頑張って貰いましょう。

 

 やって貰うのはカメラの偽装です。そうすることでこちらが変な気を起こしたと思わせないように誤魔化し、オフィシャルが自由に動ける時間を確保して貰うのが日暮さんの役割です。

 

 それからホモくんたちの残存部隊は爆弾を解除する流れです。

 ここで判明しますが今回登場する車両爆弾自体は単に車に爆薬を積んでいるだけというわけではなくて、最初から爆発させること前提に作られた特殊な車両のようです。

 そしてPETなどで使用されていない周波数で爆発指令を送って爆破していたという訳ですね。

 

 

 このタイプの爆弾についてはバレルは知っているらしくプラグインで直接、起爆システムをダウンさせられればOKなので後はもういつものエグゼシリーズです。

 うん! 簡単だな! (白目)

 

 

 

 さて、作戦会議が終わったらこのまま一旦仮眠を取りましょう。

 マスターが気を効かせて、夕飯や仮眠室を用意してくれています。史隅管理官請求なので遠慮なくいただきましょう。

 

 先にホイップがシャワー室借りているので自分の番が回るまで適当に時間を潰していましょう。

 

 

 

 あれ? 

 マスターが詰め替え用のシャンプーをホモくんに渡してきましたね。今何やら手放せない状態なのでホイップくんに渡してあげましょう。

 

 やったぜ。

 これで合法的に洋ショタの裸が見られるという訳です。マスターもやりますねぇ! (ゲス顔)。

 取り敢えず直行でシャワー室へイクゾー (カーンカーンカカカカ!(デーン)カカカカ! カーンカーンカカカカ!(デーン)カカカカ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ん? 

 

 

 

 

 

 

 

 ホイップくんが……男じゃない? 

 なんで女なんですかねぇ……? (すっとぼけ)。

 

 

 今回はここまで。

 ご視聴、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

                        Z

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 電脳世界の様相は軽い世紀末状態だった。

 ヒールナビが所せましと闊歩し、立ち並ぶ標識や掲示板を破壊している姿が右に左にと動き回っている始末。それが便乗して暴れている荒くれものか、ネオゴスペルの手の者かは知らないが、オフィシャルとしてこれを看過することは出来なかった。

 

 加えて──3人を見るや否やそれぞれ得物を構えて襲い掛かって来たのだ。

 どちらにしろ戦わざるを得なかった。

 

 

 

 数はカーネルとゼロ、トマホークマンを散開させられればなんとか片付けられる程度か。

 トマホークマンは意気揚々と、近くにいるヒールナビをトマホークスイングで一刀両断し、カーネルは遠距離から【インダクトミサイル】で吹き飛ばす。

 カーネルの力は以前のメトロライン暴走事件でいやという程見せられた。あのウイルスの大群を蹴散らして見せたあのパワーは下手すればあのブルースを上回る気さえしてくるほどに。

 

 その一方、ディンゴのトマホークマンが恐ろしい程のダークホースだった。

 身長はブルースよりちょっと低いくらいで、頭にアメロッパの先住民族が持って居そうな羽根飾りを頭に被り、ミントグリーンの装甲を身に纏う少年型のネットナビだ。

 

 しかしライトアームに装備されたトマホークの切れ味と自身の持つパワーは、ヒールナビが携えたファイターソードを使った防御を無視して叩き割った挙句そのままの勢いでヒールナビ本体は縦真っ二つに両断されてしまった。

 あんな馬鹿力を持つナビなどそうそう見ない。

 かといって極端なチューニングをしている訳でもなく、ちゃんと避けるべき攻撃は避けて的確に反撃をしている。──タチの悪いパワータイプがそこにいた。

 

 

 当然ゼロも何もしていない訳ではない。

 警告を無視して襲撃をかけてくるヒールナビを無造作に斬り捨てる。ヒールナビ側も、ウイルスを封じ込めたカプセルを投げつけるもののバリアブルソードを使い一気に蹴散らす。

 

 バリアブルソードはオペレーターが出したコマンドに応じてその性質を変える。

 通常のソードからファイターソードレベルまで射程を伸ばすだけでなく、衝撃波を射出したり果てはプログラムアドバンス、ドリームソードに匹敵するほどの射程を切り裂くことも出来る。

 

 その一撃は一瞬にして低級ウイルスを両断せしめ、飼い主のナビにも致命傷を負わせた。

 強力無比なチップではあるがPETにかける負荷も相応で連続使用は効かないのは弱点だが、1発だけでも充分過ぎるものだった。

 一振りでウイルスが消し飛ぶ光景にヒールナビは『そりゃないだろ』と悲鳴を上げる。

 カワリミなりシラハドリさえ積んでいなければこっちのものだ。

 

 

 一頻りヒールナビとウイルスを刈り取った所で、オフィシャルスクエア前に妙に目立つヒールナビが1人。

 そいつは頭部にツノを生やしており、露骨に()()()()()()()()()()と言いたげな空気感を出していた。

 

『ハッ、お前が噂の想定外(イレギュラー)、ゼロって訳か。紅いのはオレ一人で良いんだ、オフィシャルスクエア共々デリートされてもらうぜ!』

 

 ゼロを見かけるや否やライトアームからファイターソードを精製し、斬りかかる。

 動きは通常のナビの比ではない。しかしそれに反応出来ずそのまま切り裂かれるほど間抜けなゼロではない。咄嗟にゼットセイバーで斬撃を受け止める。

 

『初撃を防ぐたぁ、中々やるな。紅いの! だがオレはウラで名を馳せた紅き衝撃のスカーレット様だぜぇ!』

 

 そう自称するだけあって、事実動きは他のナビとは違う。

 だが、この程度バレルの鬼訓練に比べれば屁でもない。加えて──

 

 九十九は即PETの溜まったカスタムゲージを消耗して、バリアブルソードをスロットインする。

 ゼロの武器化していないレフトアームが碇状のソードに変化した瞬間、自称スカーレット様はバックステップで距離を取り、一目散に物陰に向かう。

 

『逃さん……!』

 

 バリアブルソードのコマンドの一つ。ソニックブーム。

 九十九はPETのコンソール部分を無造作に叩く。これでもオフィシャルでバリアブルソードのコマンドの幾つかは手に入れている。あとは失敗しないようにコマンドを打てばいいだけのことだ。

 

 三日月状の衝撃波が数発、逃げる自称スカーレット様に飛来する。

 すると、振り向いたスカーレット様の目が鋭く光った。振り向きざまにファイターソードを振るい、飛んできたソニックブームを次々と弾き飛ばし始めたではないか。

 

 2発目も難なく弾き飛ばした所を見たタイミングで咄嗟に九十九は次のチップをゼロに転送した。

 

「ゼロ、ブライスティンガーだ」

『む……!』

 

 次にエリアスチールをスロットインし、ゼロを瞬時にソニックブームのすぐ後ろの位置まで瞬間移動させ、即座にブライスティンガーを発動させる。

 ゼットセイバーの切っ先だけが衝撃波を突き抜け、衝撃波を防ぐ体制に入っていた自称スカーレット様が刺突攻撃で怯み、次に同じ速度で飛んできた衝撃波がそのまま自称スカーレット様のアーマーに炸裂、そのまま派手に吹っ飛んだ。

 

 それを逃すまいと、九十九は無慈悲にチップを転送する。

 一度怯めばその隙に立て続けにチップを叩き込み、相手の反撃を封じる。これはネットバトルのセオリーというものだ。

 エアシュートとスプレッドガンを連射し、弾切れになった所を再びブライスティンガーで畳みかける。

 

 爆煙を突っ切ってゼロが放った刺突攻撃はすぐさま、自称スカーレット様は防いでみせ、カウンター気味にゼロに一太刀浴びせる。

 

『チッ……まだだ!』

 

 しかし攻撃後は隙が出来るもの。返す刀でブライスティンガーを叩き込み、エリアスチールで再び瞬間移動を発動する。次に使うチップは【ガンデルソル】だ。左手に生成された銀色の拳銃を携えたまま、背後に回り込んで満身創痍のスカーレット様目掛けて引き金を引くと、眩い太陽光が扇状に放たれた。

 無論、これはただの太陽光ではない。

 範囲内のナビのアーマーを焼き、ズタズタにしてしまうという恐るべきレアチップの1枚だ。

 

 

『こ、こんな所で俺が負けるのか……俺が!?』

 

 ガンデルソルに焼き尽くされ、自称スカーレット様は爆発四散。紅い爆煙に消えた。

 完全にデリートされたところで、ガンデルソルを捨て(リリース)させ、周囲を見渡した。

 こっちがここまで暴れてもネオゴスペル側の反応らしきものは現状見受けられない。──やはり現実世界のインフラという人質がある以上電脳世界の一つや二つで反撃されても痛くもかゆくもないという事か。

 

 

 ハーバーエリアは広大だ。3人だけで全ての暴徒を制圧するのはほぼ無理に近い。

 加えてこのまま増援を呼ばれれば終わりだし、現実世界の問題も何一つ解決してはいないのだ。同じく周辺を片付けたトマホークマンとカーネルがゼロのもとへと駆け寄り、それをみた九十九が口を開いた。

 

「取り敢えず俺とゼロはサブスクエアでオフィシャルの会議に行って来ます。この非常時、カーネルやトマホークマンにも来てもらった方がいいかもしれない。特に今回はアメロッパ軍人の力やあの凄まじいパワーも借りたいですし。……もちろん、面倒なら拒否っても大丈夫ですが」

 

 事実、一人でも多く力が欲しかった。

 カーネルの火力にトマホークマンのパワーがあればどんな電脳世界のトラップだろうが解決できそうな気もするのだ。

 

「軍人なのは元の話だ。……いいだろう、ネオゴスペルの制圧は目的の一つでもある。……カーネルを同行させる」

「良いぜ。ここまで来たらトコトンまで行ってやるぜ」

 

 ここで全く止まらない辺り、喜ぶべきなのか嘆くべきなのか。

 ディンゴの向こう見ずな性格を少しばかり心配しながら九十九はオフィシャルスクエアのワープホールにゼロたちを向かわせた。

 

 

 ◆◆◆◆◆

 

 

 サブスクエア。

 特にオフィシャルスクエアが機能しない際に使用されるそれは、本オフィシャルスクエアの玄関である広場に隠しルートが存在しておりそこを辿ると辿り着けるという仕掛けだ。

 

 緊急会議とは言え、数名程度の幹部の姿があった。

 中には鮫型のネットナビやら見慣れない顔や、文句を言いたい課長のナビの姿もあったが、あれこれ言えるような空気感ではなかった。

 そこからは長々とした会議だ。仕切りの職員が持ちナビを介して状況を説明していく。

 

 センター内には民間人含めて150名ほど閉じ込められている状況だ。外に出ればネオゴスペル側が提示した条件に反する。

 結果的に民間人にオフィシャルセンターで一夜を明かさせることがほぼ確定してしまっている。

 

 中にはさっさと犯人の要求に従ってマザーコンピューターを破壊して自分たちを解放しろと、立ち入り禁止区画に踏み込もうとして取り押さえられた人間もいるのだという。

 向こう側の要求を込みにすれば最早猶予は残されていない。

 そんな中で九十九含めオフィシャルの現場連中が無い知恵を絞ってひり出した作戦が一つある。

 本作戦はややこしいことに3段階に分かれていた。

 

 第一段階は

 監視カメラに偽の動画データを紛れ込ませることだ。

 監視カメラのデータ管理システムはオフィシャルセンター内からアクセスが出来るようになっているのでそこからクラッキングを行う。

 クラッキング自体はそこそこ高い処理能力を持つネットナビが必要だ。無論、オフィシャルでもそう簡単に出来ることではない。

 幸い打ってつけの人材こと日暮とナンバーマンがいるので彼に協力してもらうことにする。代償として生贄に星方九十九がアルバイトという形で捧げられることとなる。

 

 

 監視カメラを無事、クラッキング成功させた場合第二段階に移行する。

 

 

 

 第二段階は

 爆発物の無力化。

 問題の爆発物は確認したところ、違法駐車されたミニバンに爆薬が搭載されているのだという。

 この手の専門家──というかバレルによると、海外ではよく使われているタイプの爆弾であり車の中に爆薬が満載されているのだという。通常の車両として動かせるので輸送も簡単、威力も見ての通りベイブリッジを大破させるレベルの威力だ。

 

 無力化の方法は1つ。

 直接プラグインして起爆システムを無力化させることだ。

 

 

 

 こちらは外にいる4チームが行うこととなる。

 オフィシャルのとある職員の報告によるとハーバーブリッジ、モノレール、メトロライン、海底トンネルの4つに例のミニバンが置かれているのが確認されている。4つ以上の部隊分けをしてしまった方が効率がいいというものだ。

 丁度の組み分けになってしまったのは人数不足という奴だ。

 

 4チームの中には無論、九十九、バレル、ディンゴの3人組も含まれている。この3人はハーバーブリッジの爆発物処理を担当することとなる。

 別チームにはビーフ司令、みゆみゆ、黒バラ仮面の3人組。そして先のマザーコンピューター事件で活躍したかの3人のエースの姿もあった。

 

 

 最後に──第三段階。

 そして最後にジャミングを発生させているなにかしらの装置も止めて初めて事件解決となる。

 こちらは現状位置が把握できていない。今のところ、残りのメンバーが割り出しに躍起になっているのだという。

 

 

 などといった事情も含めて作戦開始は翌日の4時。

 そう告げられた時には既に時計は21時を回っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……」

 

 会議が終わり、プラグアウトさせた九十九は力なくその辺の椅子にドカッと座り天井でくるくる回るシーリングファンを見上げた。バレルは何やら用事があるのか引き続きインターネットをしているが、ディンゴは慣れないし硬っ苦しいだけの会議に疲れ切ったのか既にテーブルに突っ伏してダウンしていた。

 

 

 鬼みたいな研修から、ホイップとディンゴへの観光から、逃亡劇、リアルファイト、混乱に乗じて暴れ散らかすヒールナビの始末。そして長ったらしい作戦会議。

 数日分の体力を使い切った気分だ。

 

「大丈夫……?」

 

 虚ろな目でシーリングファンを見上げている九十九がよほど様子がおかしく見えたのかホイップの声色は酷く不安そうだった。

 

「でぇじょーぶでぇじょーぶ……」

 

 確かにシーリングファンを見上げて虚ろな目になっている奴の様子がおかしくないはずがない。

 とはいえ、そう言わざるを得ないくらいに疲弊し切っていた。それを負い目に思ったのか堰を切ったようにホイップが謝り始めた。

 

「ごめんなさい……僕が居なければこんなことには」

 

「一緒だよ。結局、連中はオフィシャルネットバトラーも襲撃していた。君が居ようが居なかろうが一緒だったんだ。だから何でもない。意味なんてないんだ。自分を責めることに」

 

 ホイップに対しての恨みみたいなものはひとつもなかった。何せ、わざわざ海外からニホンに来た結果意味のわからないテロに巻き込まれて追い回されているのだ。それを謝る道理などどこにも存在しないのだ。

 なのに、なぜここまで謝りに行くのか分からなかった。

 九十九の返しに何を思ったのか完全に沈黙していたホイップを横目にアンティーク調のラジオ機から伸びるイヤホンで何かを聞いたのかマスターがやってきた。

 

「史隅から話は聞いた。仮眠室と軽食は用意しておく。シャワーも使っていい」

 

 至れり尽くせりという奴だ。寝床はおろか飯までも提供してくれるのか。

 元警察組織の人間で多少なりとて協力的なのは分からなくもないが、ここまで来ると何かしらの代償みたいなものが付きそうだと、九十九は恐る恐る遠回しに問いかけた。

 

「因みに……お代は?」

 

「史隅請求。請求書は後で奴に送る……それを聞いた奴はかなり渋そうだったが」

 

 史隅管理官の財布が軽くなることが確定した瞬間である。九十九は管理官に軽く同情した。

 とはいえ、承認は貰っているっぽいので厚意に甘えることにしよう。

 九十九はホイップに向き直って促した。

 

「ホイップ、先に行ってきな」

 

「いいよ。他の皆が行った後で」

 

「んなこと言ったって、バレルさんは何か用があるとかでネット続けてるし、俺とディンゴは死んでるし」

 

「……わかった。ありがとう」

 

「ん」

 

 ホイップがマスターの指差した所まで行き、その姿を消したところで九十九は再び放心状態で天井を見上げた。

 ディンゴは依然としてダウンしており、マスターは軽食を用意し始めてカウンター席の向こう側でごちゃごちゃとしていた。

 

 九十九は決意した。

 この騒動が終わったら何かしらの形でなんとか休みを取ってやると。

 そうだ、よかよか村か奥デン谷でオフィシャルの仕事がろくすっぽ絡まなさそうな所でゆっくりしてやる。

 

 よかよか村の動物園に行って動物たちに癒された後に、温泉でもキメてやろう。

 よし、一人旅行の予定でも組み立ててやる。

 

 

 

 

 

 などと、取らぬ狸の皮算用めいた計画を立てているとマスターの呼ぶ声が九十九を正気に戻した。

 

「ん? どうしたんすかマスター」

 

「……そう言えばシャンプーが切れていた。渡してやってくれ」

 

 カウンターに隠れたレジ袋からガサゴソとシャンプーの詰め替えパックを取り出す。

 そんなのマスターがやればいいだろうと思ったものの、現在進行形で仕込みをやっている人間相手にやらせるのも酷な話だった。それに借りている身でそんな図々しい返しは出来なかった。

 

「はいほい」

 

 パックを渡された九十九は、マスターに教えてもらったルートを通ってシャワー室へと向かう。

 洗面所前まで行った所で軽く目眩がした。

 頭がぐわんぐわんとする。一睡くらいはしておかないと多分オペレーションはおろか移動そのものに支障が出そうだ。

 

「ホイップ、替えのシャンプーを持ってきた」

 

 その時、ドアをちょっとだけ開けてその隙間からパックを差し出すのが普通だ。

 同性とはいえど、多少遠慮はする物だ。

 九十九とて普段ならそうする。とはいえ、今の九十九に正常な判断は出来なかった。

 

 

 

 

 今思えば、集中力を切らすべきではなかった。

 ただ漫然とドアを開けてそのままパックを差し出すシンプルかついい加減な差し出し方をした結果が齎すものがどういう物か。その時の九十九は考えもしていなかった。

 

「……え」

 

 ホイップが、驚愕し切った表情で九十九を見ていた。

 そして九十九もまた、思考がまわりきっていないのか視点が顔からゆっくりと下へと向かっていく。

 

 男とは思えないような胸部の膨らみと、腰まで伸びる金色の髪、そしてシャワーから落ちて滑るように滴る水。

 あれ……ホイップって男じゃなかったか。

 現実を理解するよりも先に九十九は無言でパックをホイップに押し付けてドアを閉めていた。

 

「……え、誰?」

 

 目眩が酷くなりそうだった。

 どうにかなりそうだった。

 疲れからかやってくる幻覚なんてチャチなものではない。

 

 見間違い……ではないだろう。

 当然もう一度確認する為にあのドアを開けるつもりにはなれなかった。そんな事をすれば冗談抜きで訴えられる。

 逆転無しの裁判の始まりである。

 

 そんなことはどうだっていい。

 本質を見ろ本質を。

 

 課長が嘘をついていたことになる。

 しかし何故そんな意味のない嘘を吐いたのかが分からなくなる。

 セクハラ対策か。

 

 思考の渦に呑まれていると、シャワーの音が止みドアの向こうから声がした。

 

「あの……一旦外に出てくれないかな?」

 

「あっ、すんませんした」

 

 シャワー室の中で反響し、ドア越しに聴こえてくる声はいつものホイップの声だったことで余計に混乱しそうだったが、大人しくその声に従い九十九はこの場からそそくさと離れた。

 

 




 RTAと裏で実質倍近く書いてるのなんとかせんとなぁ……効率がちょっとよろしくない。
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