ロックマンエグゼ:実績『見損なったぞカーネル!』『負けないアイ』開放ルートRTA 作:ヌオー来訪者
正体現したね。なRTAはーじまーるよー!
さて、ホモくんの迫真のポカによりラッキースケベが発動。
ホイップくんの正体がバレてしまいました。
ちなみにこのままでは好感度が微妙に下がったまま終わるので次のイベントを踏む必要があります。
とはいえ、今のところ誰に話しかけてもしょうがないので一番奥のテーブルを調べることでセーブ&イベント進行となります。
こんな所で寝ると首や体の節々が痛くなるんだよなぁ……これは痛い……
この後ホモくんが起きて、暇を持て余した状態となります。
通常プレイならインターネットで稼ぎをしますが、今回はRTAでイベント進行優先なので必要以上の稼ぎはフヨウラ!
ここで外にいるバレル、屋上のホイップ、仮眠室のディンゴのいずれかに話すことでストーリーが進行します。今回、RTAの目標であるバレルに話しかければいいと思われがちですがこの辺、本チャートだと地味に罠で、ツインリーダーズ編などで気まずくなったり後々面倒なことになってロスになるので今回は諦めて屋上のホイップくんに話しかけます。
特にチームオブカーネル組はツインリーダーズ編突入時に好感度高めだと、チーム結成に時間がかかりません。好感度調整が肝になってくるので気をつけよう!(注意喚起シリーズ)
ちなみに好感度を上げすぎるとプライドルートに入ってしまい、クリームランド編が始まってしまうので丁寧丁寧に調整していきましょう。
ここからはイベントスキップやらで飛ばしますが、そこから先は移動とかで倍速込みでも時間がかかるので、
み な さ ま の た め に 〜
イベントを流しておきます。
Z
気付いていたらDアッシュの片隅の席で突っ伏し屍になっていた。
いつの間にか体の上に毛布が掛けられ、意識を放り投げるまでの記憶を手繰る。
あぁそうだ。
あの謎の女と出くわして気まずい気分になった所で一人放心状態でシャワー室が空くのを待ち、それからシャワー室で立ったまま寝かけたりしながらゾンビみたいにここまで戻ったのだ。
アレはホイップだったのか。
それともマスターのオンナという奴だったのか。
それすらも定かにならないほどに疲弊し切っていた。冷静な状態なら、アレをホイップだと断じることができただろう。
だってそうだろう。直近でシャワーを浴びに行ったのはホイップだけだ。それ以外に誰がいる。
ホイップじゃない人間が先にいたなら、すぐに戻ってきて「先に入ってる人が居たみたいだ」なんて苦笑いしていたはずだ。
とぼとぼと戻ったところで、このことを話す相手なぞまるでいない。ディンゴは死んでるし、バレルはなんか交渉でもしているのか小難しい話をしているし、ゼロはそもそも論外だし、マスターに至っては何かを作っている。
なんだか居心地が悪いが何か出来るわけでもなく、片隅の席に座り込んで突っ伏す。
最早限界だった。事故ったことに対する絶望感より先に睡魔が九十九を包む。
そして今に至るという奴である。
遠くから甲高いアキンド弁が聴こえてくる。
『ほないこかー』
少し離れた所でマスターが頬杖つきながらテレビを見ていた。
アキンド弁はあのテレビからだ。電波系統が死んでいることからおそらくは録画したものだろう。豆腐*1がアキンド弁を喋りながらゾンビと戦っていた。
『あーしんど』
時計の針は既に1時を回っている。もう一度寝ようにも目が冴えて厳しそうだ。
席から立ち上がると、全身から引き攣るような痛みが奔る――どう見ても筋肉痛の症状だった。筋肉痛の身体に鞭打ちながらマスターに声を掛ける。
「いつつ……あれ、皆は」
周りを見ても誰もいない。九十九の疑問にマスターは無言で指さした。
それぞれ違うところで何かやっているらしい。バレルはどうも店の外、ホイップは屋上。
ディンゴは仮眠室で死んでいるらしい。多分2名は見張りでもやってくれているのだろう。
「…………」
取り敢えず急務なのはホイップの件だ。
屋上と言えばこのバーは元々屋上に席を作っている。当然今日は休みなので関係者以外本来ならば誰も居ないのだが。
筋肉の悲鳴を聞きながら屋上へとつながる階段を上がる。すると、一人ぽつんと双眼鏡を持って外を眺めるキャスケット帽を被った後ろ姿が見えた。
「――ホイップ?」
「――ッ」
九十九の声で気付いたか、ホイップは何か息を詰まらせたようにピクリと肩を動かした。
――あー、こらアカンわ。ほんまあきまへんわ。
何故かアキンド弁で諦観かましている脳内の自分自身を跳ね除けながら九十九はホイップの隣に立った。正直言えば、この先頬を張られても何の文句も言えやしなかった。
しかし、ホイップは何もせずただ隣の九十九をちらちらと見ながら、双眼鏡の先の世界を捉えていた。
沈黙がやけに痛かった。
冷たくなった夜風が針のように肌を刺す。言葉に困った九十九は絞り出すように何故か史隅管理官のような口調で切り出した。
「どうだ? 様子は」
「……怪しい人影がうろうろしてる。本当ならオフィシャルが出した戒厳令でうろつくのは駄目なハズなんだけど」
「ネオゴスペルの息が掛ってる奴の可能性が高いって訳か」
ホイップから双眼鏡を借りて下の世界を見渡す。ご丁寧に暗視機能が付いているのは本職故持ってそうなバレルによるものか、マスターの四次元バーからの賜物か。
……確かにホイップの言う通り怪しい人影がちらほら見られた。
オフィシャルでは――無さそうだ。
これから先、連中の目をかいくぐって目的地に進まなければならない。
彼らの巡回ルートを記憶して回避しないと、また格闘戦になるのには間違いない。
「ナイトマンに記憶して貰ってる。後で有線でキミたちのPETに送るよ」
「サンキュ。手間かけさせる」
「気にしないで。僕がそうしたかったことだから」
数時間死んでいた所を考えると正直申し訳なかった。
バレルが何故自分を叩き起こさなかったのか疑問こそあるが、考えてもしょうがないことだった。
すると、ホイップが先の発言を否定するかのように首を横に振った。
「……違う」
「ん?」
「自分がどうあるべきなのか――迷っていたんだ。分からないままキミに手を引かれて逃げて逃げて逃げ続けていた」
何だそんなことか。
九十九は少し拍子抜けでもしたかのように肩を落とした。
「それは気にするな。俺はそういう仕事をしただけだから。……誰だってその時の役割ってものがある、俺の場合――オフィシャルだから民間人を守ること。だから身体張っただけなんだから。ホイップの場合は何としてでも無事でいるのが役割だったんだ――多分、ね」
「役割……か」
ホイップは返してもらった双眼鏡を手に、ぼんやりと夜空を見上げる。
祖国のことでも思っていたのか、それとも――その九十九の疑問は直ぐに晴れることとなる。
「向こう側が求める僕の役割は、新しいゴスペルの構成員でありバックアップ。祖国が求めているのは技術者じゃなくて王女としての役割。そしてオフィシャルは――」
「……は?」
突拍子の無い切り出しに九十九の頭はフリーズした。
ゴスペルの構成員とはなんだ、王女とはなんだ。
しかし、後者の言葉で九十九が危惧していた可能性の一つは確定していた。とはいえ同時に出された情報が九十九に絶望する時間を与えなかった。
「ホイップって名前。嘘なんだ」
おもむろにキャスケット帽を外すと、後ろに金髪を纏めた頭が露わになる。そして次に纏めていたゴムを解くと――ばらり、と腰まで伸びる長い髪が姿を見せた。先端はウェーブが掛かっている。
その金色に見覚えがあった。あのシャワー室で見た水に濡れた金色と瓜二つ――というかそのままだった。
「クリームランド王女――プライド。それが僕――ううん、わたくしの本当の名前」
あんぐり。
開いた口が塞がらないという言葉はこの瞬間のために生まれたに違いない。人生これまでにないくらいに九十九の口が空いていた。漫画やアニメだったらきっと顎が地面まで落ちていたに違いない。
――マジで? 何? ドッキリ? 何かの企画物?
先程まで一国の要人を一人で護衛させた挙句、あの醜態を見せてしまったのか。
いやいやいやいや冗談じゃない。
遅れてやってきた絶望感が九十九を襲う。しかも挙句に事故とはいえ裸を見た事になる。
普通にデンサン湾の海に沈められるか、王女の裸を見た男として全国に恥を晒されるかのどちらかだ。
まぁ一族も何も
「…………マジでございますか」
「マジでございますわ」
眩暈がした。お陰で言語中枢がバグったような言葉が口から出ていた。
ガチガチの要人だったのを自分は守り切れずそれどころか逆に守られる構図にされかかっていたのか。課長に対する恨みつらみは増すばかり。それにSPはどうした。こういう時に出てこないのか。
情けないと自分自身に対する憤りとふざけた依頼をかました課長に対する怒りがせめぎ合いどんな顔をすればいいのか分からなくなっていた。
笑えばいいのか、それとも嗤えばいいのか。
取り敢えずきっとこれは悪い夢に違いない。
頭をガン、ガン、ガンと近くに壁に打ち付けてみる。きっと今はDアッシュの中で寝ているに違いない。
現実だった。
目が覚める事は無く、ただ頭を痛めただけだった。
――いてぇ……
突然の奇行にホイップ改めプライドはあたふたとするが、九十九は「大丈夫、続けて」と返した。
「本来わたくしは取り調べのためにこの国に来たのです」
取り調べ。その単語は穏やかではなかった。
王女から程遠いその単語に反応した九十九は口を開いた。
「何の――取り調べ?」
「……話せば長くなりますわ」
長い話などなれっこだ。
九十九は無言で首を縦に振った。
◆◆◆◆◆
長い――話だった。
話の傍ら、ゼロとナイトマンに対ネオゴスペル用のマッピングを任せていたがそれから必要分の半分程クリアしてしまっていた程度には長かった。
クリームランドについては歴史の教科書の片隅で触れられてはいたので知ってはいた。そしてその国が没落状態にあることも。
しかし、末端のオフィシャル職員だった九十九には初耳の話もあった。
特に――ゴスペル事件オフィシャルネットバトラーの国際会議で起きた内乱事件は特にそうだ。そしてその実行犯は今この瞬間九十九の目の前にいることも。
そして――決起のメールがホイップのもとに飛んで来ていたことも。
不思議と怒りも同情もなかった。多分両方がせめぎ合って対消滅しただけだ。
ただ事実としてすんなりと受け入れられていた。おそらく実害を被ったオフィシャル側の温情もあっただろう。こんなあっさりとシャバにいるのは――そういうことだ。
「……怒らないのですね」
「俺はきっと分かっては居ないんだ。その時間でそこにいなかったから怒っても見当違いな言葉しか出ないだろうし、逆に同情なんてしても多分上っ面にしかならない……と思う。ただ……思った以上に抱えたものが重いと感じただけだ」
王女であり、技術者でもあることの責務。
それは木っ端のオフィシャルネットバトラー如きに推し量れるようなものではなかった。ただ――勝手なシンパシーではあるが、理不尽ながらもどうしようもないという想いはひしひしと伝わった。
どうしようもない現実を目の当たりにしたことは数え切れないくらいにはある。
「それより――どうして話した」
過去の事はもういいとする。それは上層部と実害を被った彼らの問題だ。それよりも何故話したのか分からなかった。
まず、再び向こう側に行くというのならば話さない方が得策だ。加えてこちとらオフィシャルとしては木っ端も良い所だ。おそらくこの情報は自分が知って良いものではないはずだ。
「ここまで命を掛けた人に隠し事はもう――出来ませんから。それに貴方は役割だって――言いましたよね?」
「あ、あぁ……」
「ならば、ゴスペルの構成員だったわたくしの役割は――現れた新しいゴスペルを迎え撃つことですわ。それがわたくしを庇った光熱斗や各国のオフィシャルネットバトラーたちにしてあげられること」
プライドの蒼い瞳に揺らぎというものが一切なかった。
史隅管理官らのような大人たちのように「女の嘘」を見分けるスキルは一切ないので素人目になるが、完全に覚悟を決めた人間の眼だった。
この目を九十九は良く知っている。先輩方オフィシャルネットバトラーたちが良く見せる『目』だ。
「気持ちは嬉しいけど、正体を知った以上貴女を作戦に参加させる訳にはいかない。仮にも一国の要人を爆弾処理とかいう危険なことを――」
取り敢えずDアッシュに待機して貰って、外の安全が確認できるまでは隠れて貰うしかない。
これだけは譲れない――押し問答するつもりで構えた次の瞬間だった。
「いいのですか?」
「え?」
素っ頓狂な声が九十九の喉奥から出た。
その一方で何故かプライドの先程までの凛とした姿勢と物言いは何処へやら、凄く言いづらそうに言葉を紡ぐ。
「正体を隠していたことは申し訳なく思いますが、わたくしの――その……見たのは別のお話です」
「やっ」
やべっ、と思わず言いかけた口を慌てて噤む。
どう足掻いても勝てる相手ではない。ここで抵抗すれば本当に社会的か物理的に死ぬ。異議ありと申し立てるより先に殺られる。
逆に考えるんだ、一国の王女を俗人の身でありながら見ることができたのだ。その分のツケを払わなければならないだけだ。代償は偶然自分の命なだけで……
……前言撤回、やっぱり無理だ。前向きには捉えられない。眼福だったがこんなアクシデントで死ぬのは真っ平御免被る。
本当に申し訳ないがこればかりは譲れない。
「……要求は」
「わたくしを止めないこと」
「それ以外に出来ませんかねぇ?」
「駄目です」
「そんな殺生な」
「それに……わたくし、これでも荒事については護身術の一つや二つ齧っているのです。暴漢の一人や二人……」
確かに一国の王女となれば、特にここまでフットワークの軽い王女となれば多少なりとてリアルファイトの一つや二つ出来てもおかしくはないが。それにしても、あまり認めたくはなかった。
けれども。
「大丈夫です。今度は自分から連れ去られには行ったりはしません。自分の選んだ道ですから責任はわたくしが取るつもりでいます。それに……友人を助けたいのに理由が必要ですか?」
「……」
敵わなかった。
ここまで言われて抵抗出来るほど九十九に胆力はない。こうなったら毒を食らわば皿までと言うやつだ。
腹を括った九十九は一つ、深呼吸した。気を落ち着かせ、自分の譲れない一線だけは伝えようと口を開く。
「分かりました。でもこれだけは言わせてください。……ネオゴスペルに貴女を絶対に渡さない。ありとあらゆる手段を持って連中に妨害をするので、それだけは忘れないで」
「ならわたくしは貴方や貴方のナビを死なせないように立ち回りますわ」
「…………」
「…………」
あぁ言えばこう言う。
双方大人しくいるつもりが一切なかった。言葉だけならばとても頼もしい相互関係としか言いようがないのには違いないが状況が状況だ。お互い銃口を喉元に突きつけ合っているような気分だった。
「互いに無事で居ればいい話か」
突きつけ合った銃口を下ろすように二人はため息を吐く。そして九十九は無造作に双眼鏡をプライドから拝借して下界を見渡した。
これ以上押し問答したとしても意味がない。そんな気がしたからだ。
「貴方だけに、背負わせない」
最後に聞こえた彼女の声は、聞こえないふりをしておいた。
その素性を表に出し過ぎない影の諜報員。
水の品質が出来の決め手となる。
低コストで良質な仕事をしてくれるので
近年では活躍の場を世界に広げている。
コードネーム"To-fu"。彼の魅力は底知れない。
作者の脳内では、プライドルートの他にも熱斗ルートとかアイリスルート、みゆきルート、バレルルートとか色々あるみたいです。
一応ルート分岐=そう言うウホッな関係固定ではなく、ユウジョウ!的なサムシングなので腐ってない人も安心!
喩えが古いですがロスカラとかCLANNADみたいなもんですかね……