ロックマンエグゼ:実績『見損なったぞカーネル!』『負けないアイ』開放ルートRTA 作:ヌオー来訪者
この勢いのまま書けるといいなぁ
まさか今更エグゼ4でゼットセイバーのロットナンバーが見つかるとは思わないじゃん……なRTAはーじまーるよー
今回交戦するフラッシュマンですが、基本的に原典の3とモーションは同じです。
ゼロを追尾する電球弾を放つ『ネオンライト』
眼前に電撃を直接叩き込む『スパークアーム』
エリアに電球を配置して、強烈な閃光を放つ『フラッシュライト』
本作追加要素として麻痺+盲目効果のある『フラッシュボム』を投げつけて爆発させてきますが、落ちてきたら即ブライスティンガーで破壊してやればなんの問題にもなりません。
そして『スパークアーム』より出が早い代わりに範囲の狭い『エレキソード』と『エレキブレード』
こちらも必要以上に近寄らなければなんてこともありませんが、所有チップがエリアスチールで2枚持っているので要警戒です(3敗)
初手は……
サンダーボール1✳︎
サンダーボール1✳︎
スプレッドガン1✳︎
クイックゲージ✳︎
ガンデルソル1✳︎
回転率上げる為とはいえ見事なまでにアナr……アスタリスクだらけのフォルダになりましたね……
フラッシュマンにフラッシュライト使われたりエリアスチールで逃げ道を奪われるのが一番危険なので、クイックゲージを即使い、サンダーボールで動きを封じつつ、ガンデルソルで焼いてからまた2枚目のサンダーボールでハメハメしてやりましょう。
どっちが悪役か解りゃしないですねクォレハ……
ですがここで発狂してパワーアップします。
太陽カートリッジがあるおかげで240ダメ+110ダメで残り150。
フラッシュマンという名に恥じず、時々クイックマンみたいなスピードを出してくるし確実に1枚エリアスチールを切ってきます。
ふ ざ け る な ! (声だけ◯ックス)
距離を詰められたら、フラッシュライトとボムに警戒しましょう。
フラッシュライトとボムは破壊しないとゼロを麻痺状態にし、確実にスパークアームをぶち込まれHPを持っていかれます。
特に攻撃範囲が前方2マスまで伸びるのでエリアスチールで前後2マスしか動けなくなると避けられません。
次のターンで決着をつけましょう。
おっ、(カスタム画面が)開いてんじゃーん!
ソードS
ロングソードS
パネルアウト1*
ワイドソードS
ショットガンJ
このまま淫夢之一太刀をぶち込んでやるぜぇ!
最後の1発くれてやるよオラァ!
プログラムアドバンス
ソードS
ワイドソードS
ロングソードS
あっ……
ど う し て こ ん な 所 で 外 し て る ん で す か ね ぇ ?
あぁんひどぅい……(走者の腕前が)
下手くそでちゅねーwwwww(自虐)
情けないガバオペレーション、恥ずかしくないの?
焦ってドリームソードを外しました。
えっ何それは(困惑)。
現在絶賛発狂中のフラッシュマンがネオンライトやら飛ばして来ますが、現時点での最前列にパネルアウト打っておけばある程度防げてますがこの走者、一瞬の手間すらサボって選んでません。
バ カ 野 郎 ォ ォ ォ ! (YGM)
バチッ! (スパークアームとエレキブレードを当てられる音)
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛! (バチバチマン.EXE)
生きてる^~↑ああ^~生きてるよぉ~!
まぁここで死なれたらセーブポイントがマリンハーバー篇終了直後なので再走不可避なのでいいんですよ。一つや二つのミスくらいへーきへーき(震え声)
こんなこともあろうかとHPメモリを拾った甲斐がありましたね。
まぁ拾ってきたのは逃走するのが目的なんですけどね……(小声)
次のターンで今度こそ締めないと今度こそ
やばいぜ。(投稿者:再走糞走者)
パネルアウト1✳︎
ショットガンJ
ガッツストレートS
ミニボムB
フレイムブレード✳︎
今度は隙ができるスパークアーム発生直前にガッツストレートぶち込んでフレイムブレードでケリをつけましょう。
火力不足なので総火力上げる為にとキングダムクラッシャー共々ぶち込んだ城金姉貴が寄越したフレイムブレードがこんな所で役に立つとは思いませんでした。
はぁ〜(クソデカため息)。
やめたら? このRTA
戦闘終了後、フラッシュマンが最後に自爆します。死に際に自爆もといシャイニングブラウザクラッシャー*1をぶっ放すのでここから先ゼロとホモくんの行動で今後の展開に変化が生じます。
選択肢は
①何もしない。
②ゼロが盾になる。
③全員ドカン、現実は非常である。
このどちらか。
何もしないと原典通りロックマンの熱斗くんのPETにエラーが発生しその後酷い目に遭います。
因みに好感度次第でみゆき姉貴とスカルマンが盾になって犠牲になるルートもあり、こっちの場合PETを直す為にホモくんが奔走するシナリオに向かいます。
ここでゼロが盾になればホモくんのPETに深刻なダメージが入りますが敢えて──
マエニデマス
前に出ます
前 に 出 ま す
前 に 出 ま す
ウッキー! 今年は申年ィィィ!
アーイ! 速いぞぉ!!
ここではホモくんにはチンパンを司る新しい聖戦士をやってもらいます*2。
前に出て、フラッシュマンを効果の範囲外まで運び自爆を敢えて受けます。
この時点でブライスティンガーを持っていたら確定で庇い切ることができます。
やったぜ。
哀れフラッシュマンはゼットセイバーに串刺しにされたままロックマンとスカルマンから切り離されてしめやかに爆発四散!
サヨナラ!
シャイニングブラウザクラッシャーを受けると当然、ホモくんのPETがダメージを受けてしまいスタートボタンを押した時に出てくるPET画面に時々ノイズが入りボタンの接触も地味に悪くもなります。
そんな所まで凝らなくてもいいから(良心)。
あとはビーフ司令と黒バラ仮面に任せて、熱斗くんたちを家に送ってからみゆき姉貴と一緒に帰宅しましょう。
今回はここまで。
ご視聴、ありがとうございました!
◆◆◆◆
フラッシュマン。
その青いナビはそう名乗った。
先ほどまで対峙していたロックマンは各部にそこそこダメージが入っており激戦を物語っている。あのゴスペルを壊滅させたロックマンがここまで手こずる原因──それは
それは彼が率いているウイルスの群れ。指で数えるのはすぐに諦めた。
多勢に無勢。
おそらく片方だけならばロックマンと光熱斗の実力であればたやすく倒し切れていただろうが、そうは問屋が卸さなかったらしい。
『飼い主は拘束された。デリートされたくなければ催眠解いてプラグアウト、降伏しろ』
戦闘に介入したゼロとスカルマンがダメージを受けたロックマンの前に立ち、ゼットセイバーの切っ先をフラッシュマンに向ける。
オペレーターのいないナビなど、カレーのないカレーライスのようなものだ。というかそれただのライスだ。
とはいえ取り巻きのウイルスが邪魔をしている以上、その辺のオペレーター付きのナビより強いのは明白だった。
『ゼロ! それにスカルマンまで!』
ロックマンの声に肯定するようにゼロが頷く。
これで形成逆転、このまま降伏して貰えれば丸く収まる。
その時、九十九はそう考えていた。だが──
『そう簡単にオレが降伏するとでも思っていたのか? ここでデリートされるのは貴様たちの方だッ!』
『ツクモ、奴は抵抗するつもりだが──どうする』
「……やれ」
九十九の指示にゼロが了解と言わんばかりにコクリと頷く。それから間もなくしてリカバリーデータをすぐ後ろのロックマンに投げ渡した。
確実に叩き潰す、そう言わんばかりの圧がゼロからも出ていた。
フラッシュマンが顎でしゃくると子飼いのウイルスたちが迫る。しかし──
スカルマンがその行手を阻む。
両腕を大きく振りかぶったと思いきや、ブーメランの如くそのまま
ブーメランは次々とウイルスたちに命中して破壊していく。ラビリー、パラボール、ハイラビリーだろうが無関係に跳ね飛ばしていくその様は圧巻としか言いようがなかった。
「ウイルスは任せて」
今この瞬間、みゆきがこれまで以上に頼もしく見えた。ただでさえ授業に追いつかない時ノートを貸してくれたりしていた時点で心強かったのになんなんだコイツは。
無敵か何かか。
「え……そんな強かったの?」
「…………」
「すんません。集中します」
みゆきの感情表現が希薄なのは今更な話だが、時々何を考えているのか分からないし、真顔で九十九をじーっと観ている時がある。
今この瞬間も、九十九を凝視しているときた。
それが九十九にとってちょっと怖かった。
それはそれとして今考えるべきは今置かれている戦況だ。
フラッシュマンに対してゼロとロックマン。この2名が同時に殴ることができるというのは大きなアドバンテージだ。
だが、フラッシュマンの性質が分からない以上油断は禁物。一転してゼロとロックマンが消し飛ばされることだってあり得る。
「星方さん、気をつけて。コイツ……思ったより速い」
「それでいて性質はおそらくエレキか。面倒だな」
熱斗の忠告に九十九は頷く。実力者が言うなら実際そうなのだろう。
ウッド系のチップがあればまだマシだったのだろうが、手持ちにはない。
九十九のフォルダ自体が手数を重視して負荷の小さいチップたちを主軸にしているのが仇となっていた。
九十九はバトルチップをホルダーから数枚引き抜き、ゼロもセイバーを構え直す。
ロックマンもまたライトアームをメインウェポンであるロックバスターに変換、銃口をフラッシュマンに向けており完全に戦闘態勢に入る中、フラッシュマンは明らかに棒立ちであった。
それは余裕か、それとも。
先に動いたのはロックマンだった。
『っ!』
ロックバスターから閃光が走る。
一つひとつの威力は小さいが連射は出来る。連射されるそれは真っ直ぐに棒立ちのフラッシュマンへと飛んでいく。
このまま着弾する。九十九も熱斗もそう確信したのも束の間──
フラッシュマンの姿が掻き消えた。
『消えたッ!?』
「ゼロ! 後ろだッ!」
1秒未満の世界にて、フラッシュマンがゼロの背後に回っていた。
咄嗟に反応したゼロが振り向き様にゼットセイバーを横一文字に振るうと、火花が散った。
フラッシュマンがエレキソードを振り翳していたのだ。
既にこのナビはあらかじめバトルチップを携帯しており、オペレーター無しで動けるように出来ているようだ。
昔はナビがバトルチップを携帯することは禁じられておりリアルタイムによるスロットインで縛られていたが、今はその規制がかなり緩くなっている。
その皺寄せをまさか過去に許されていたオフィシャルが被ることになるとは酷い皮肉だった。
エレキソードとゼットセイバーがぶつかり合う。パワーもそれなりと来た。
なるほど、手こずるわけだ。
ゼロとフラッシュマンの剣戟を横目に九十九はチップをPETに装填する。
クイックゲージ。
クイックゲージ。この効果はバトルチップの使用で減るゲージの回復速度を高める効果を持つ。
当然PETのバッテリーも速く減るが今この瞬間構っている暇はない。
次にサンダーボールを2枚。
スプレッドガンを1枚。
そしてガンデルソルを1枚。
これらをゼロに携帯させる。
インストールが確認されたところで、ロックマンが横殴りにロングソードを振りかざす。
するとフラッシュマンは持ち前のスピードでそれを回避、ゼロから距離をとる。
このタイミングで──ッ!
九十九は咄嗟にセットしたサンダーボールを発動。ゼロのレフトアームから小さな電気球が放出され、ゆっくりとフラッシュマンを追い始める。
当然これだけならば、当たるはずもない。
これだけならば──だ。
ガッツパンチ。
ロックマンは既にライトアームのロングソードをガッツパンチに換装しており、その拳で勢いよく襲い掛かるフラッシュマンをカウンター気味に殴り飛ばしていた。
『なっ──何ィィッ!』
「確かにお前は速いけど炎山とブルースほどじゃあないぜ! 行動パターンは見切った!」
ガッツパンチはただのパンチではない。
ストーンキューブだろうが押し出し、ナビを紙屑のように吹っ飛ばすその一撃はフラッシュマンの体を彷徨うサンダーボール目掛けて吹っ飛ばす。
『バッバカな……しびびびびれれれれれれ』
サンダーボールの追加効果、それはナビの動きを
こうなれば後は動きの鈍い強力な一撃を叩き込むだけだ。
ゼロはスプレッドガン、ロックマンもショットガンでありったけ弾丸を叩き込み、フラッシュマンの麻痺が治りかけたところで追いサンダーボール。
『きっ、貴様……なんて姑息な真似を』
姑息も具足もあるものか。
追い討ちを容赦なくかけるゼロは、ガンデルソルを浴びせかける。
『このままで済むとは思うなよ……ッ!』
サンダーボールが打ち止めになったところでようやっとフラッシュマンが動き出す。
流石にロックマンにカウンターパンチ叩き込まれたこともあり、そこそこに警戒しているらしい。
しかし──
フラッシュマンが両肩のライトもとい球体を外し空高く翳した時空気が変わった。
周囲にいくつか電球のようなものが突如として現れた。
それを機にする間も無く、球体を振るい色とりどりの光を放つ。
その光はゼロやロックマンを追尾し、連続で放つのもあり着実に傷をつけていく。
先ほどまでフラッシュマンが仕掛けた謎の電球を気にしている暇はなかった。
『フラッシュボムッ!』
投げつけられたボムを着弾するより先にロックマンがバスターで狙撃し、傷が入ったところでとどめを刺すようにゼロがセイバーによる突進、ブライスティンガーで破壊していく。
まるで、電球を守るようなラッシュ。
ゼロの放つドリームソードを寸前でかわしつつ、攻撃の手を緩めないその動き。
何か、ある。
九十九と熱斗が勘付くも時、既に遅し。
『「充電」、完了だ』
フラッシュマンの持つ無機質な顔が、心なしかほくそ笑んだ気がした。
「まずいっ! そいつを
九十九の叫びにゼロがフラッシュマンの猛攻をいなしながら電球に視線を向けたその次の瞬間だった。
電脳世界が──ホワイトアウトした。
PETから映し出される電脳世界は白く焼き付いていた。
そこにいるはずのロックマンも、ゼロの姿も見えやしない。
「ロックマン! ロックマン!?」
熱斗が必死に呼びかけているのが横から聞こえる。みゆきが「何かあったの?」と珍しく取り乱したような形相で九十九に問いかけているがその九十九は口を開かず白く染まったPETを睨みつけていた。
徐々に世界が鮮明になっていく。
白い世界が色彩を取り戻していく。真っ先に姿を現したのは──ロックマン。
ロックマンは頽れた状態だった。
次にゼロ。こちらに至っては立ってこそはいるがゼットセイバーの切っ先の方向が真下に落ちており戦闘態勢から程遠い状態だった。
「大丈夫か、ロックマン!」
『うぅっ、大丈夫だけど……身体が……動かない……』
まさか、麻痺状態に置かれているのか。
PETからもエラーメッセージが出ておりこちらのオペレーティングや強制移動もできずにいる。
それをゼロは淡々と評した。
『あの閃光に威力はない。何故ならば攻撃範囲にリソースを割いてしまっているからだ。だが、動きを封じるには充分過ぎる……』
ゼロの見立てが正しければ次に来るものは。
フラッシュマンの大技だ。
『消えるがいい! ロックマン、そしてゼロッ!』
フラッシュマンのライトアームがチチチチチチとまるで鳥の鳴き声のような音を立てながら光り輝いている。
空高く跳躍し、ゼロとロックマンの間の地面に向かって落ちてくる。
──まずい。アレを喰らうのは本当にまずいっ!
九十九の本能が警鐘を非常ベルの如くやかましく鳴らす。アレはきっとミサイルのような範囲攻撃だ。
しかしゼロもロックマンもあの閃光で動けないままだ。
『そのまま電撃で消し飛ぶがいい!』
無情にも地面に振り下ろされた一撃はバチィッ! とフラッシュマンを中心にスパークする。
『ぐぅっ!?』
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
ゼロの耐久力がみるみるうちに消し飛んでいく。ロックマンも同様だ。
このままくらい続ければデリートは免れない。
飛び道具は──だめだ。
このフォルダではパワー不足。ドリームソードは既に使ってしまった上に不発と来た。
手詰まり? 否、そんなはずはない。
考えているうちにゼロのHPが溶けていく。──躊躇いは捨てろ。そう九十九は自分に言い聞かせながら、ホルダー内のチップを引き抜く。
──ガッツストレートとフレイムブレードがあるじゃあないか。
幸いあの電撃には麻痺などといった追加効果はない。そろそろゼロも動けるはずだ。
「ゼロッ!
『ッ!』
九十九の叫びと共にゼロがレフトアームで地面を殴りつける。
バトルチップ、ガッツストレート。ガッツパンチの強化型であり、その威力は相手を押し出すことができる。
が、それは
この電脳世界そのものとゼロ。どっちが重いかと言われたら当然前者。
『と、跳んだッ!?』
電撃を撒き散らしながら、力技で射程から逃れたゼロに驚愕するフラッシュマン。
抜け出したのは当然、ゼロだけではない。
『ゼロだけじゃあないッ!』
無理矢理な離脱に驚いている隙にロックマンもまた、残った力を使ってエリアスチールで射程から逃れていた。
同時にロックマンの周りには球体のシールドが貼られている。
バトルチップ、バリア*3。
ゼロほどの力があるわけではないがバリアを使うことで一定ダメージまでなら耐え切れる。
それで耐えながらフラッシュマンの射程から離脱した。
『なん……だと』
唖然とするフラッシュマン。
だがもう遅い。後は全力で殴るだけだ。
「ロックマン! バトルチップを送るぜ! バトルチップ・スプレッドガン! トリプルスロットイン!」
咄嗟にスパークアームを止めようとするが、その攻撃をやめるのには多少時間がかかる。
その隙を逃す光熱斗でも星方九十九でもない。
ロックマンのライトアームがスプレッドガンへと変換される。
無論、こいつはただのスプレッドガンではない。れっきとしたP.A.のハイパーバーストだ。
射出された弾丸は攻撃後の硬直で動けないフラッシュマンに着弾。攻撃を受けて大きくよろめいた所で空からゼロによる追い討ちの一撃が迫る。ゼロのガッツストレートが真っ直ぐに飛来し、一撃。
フラッシュマンの頭を思い切り良く殴り飛ばし、余波で地面にクレーターを作った次の瞬間、ライトアームから刀身の長い燃える剣、フレイムブレードを精製。
そのままフラッシュマンの胸部装甲目掛けて突き立てた。
「『俺の……勝ちだ!』」
図らずも九十九とゼロの声がダブる。
しかし現実、P.A.と威力の高い一撃を貰った時点で耐え切れるナビなどそうそういないのもまた事実だった。
『フ……フフフ……』
何故だ。
だというのにも関わらず、フラッシュマンの表情は不敵そのものであった。まるでこの状況を想定でもしているような──
『何がおかしい?』
ゼロの問いかけにフラッシュマンは黙したまま。
間もなくしてPETからアラートが鳴った。前方の敵性ネットナビから高エネルギー反応──
「まさか──ッ」
ナビに内包されたエネルギーをオーバーロードさせて自爆をするつもりか。
「逃げろ! ゼロ! ロックマン! こいつ、自爆するつもりだッ!」
九十九の警告も虚しく、ゼロは動けずロックマンもダメージで満足に逃げられるような状況ではない。今しがたウイルスを駆除しきったスカルマンもボロボロで動けない。
ガッツストレートを使って振り払おうにも使用回数をオーバーして消滅している。
更に追い打ちをかけるようにプラグアウトは出来ない区域ときた。
『我が戒律、その98! 「戦いに敗れてもただではデリートされるな!」更に言えば既に我らが目的は達せられた!』
「目的といいスペクトルといい、訳のわからんことばかり! ゼロ! 構うな、振り払えッ!」
これ以上尋問してもゼロに危険が迫るだけだ。振り払えと指示したもののゼロは首を横に振る。
『しかし振り払っても逃げきれん。最悪ロックマンとスカルマンまで巻き込みかねない……!』
「くっ!」
手詰まりか。心なしか表情を持たないフラッシュマンが満足げにほくそ笑んだ気がした。
『とくと見よ、愚か者どもよ! フラッシュマン最期の
高らかに、唄でも歌うようなフラッシュマンの叫び。そこに迷いは一切ない。ただ任務に殉じるネットナビがそこにいた。
その時──ゼロが何かを言ったような、そんな気がした。
『……間に合うか』
突き立てたフレイムブレードをゼットセイバーに変え、ゼロが脚に力を込める。
そしてそのままフラッシュマンを刺したまま突進した。行き先は──この電脳世界の片隅まで。
「まさか……! よせ、ゼロっ!」
ゼロは自分を犠牲にラーニング技を使ってフラッシュマンを離れたところまで運び去るつもりだ。九十九の制止を振り払い飛び出すゼロが、吠える。
『間に合え──ッ!!』
ゼロのスピードか、フラッシュマンの爆発が早いか。
その答えは──
「ゼロ……馬鹿野郎っ!」
次の瞬間放たれた閃光が答えだった。
閃光は九十九のPETの画面を白く染め、近くにいた熱斗とみゆきのPETは依然として普段通りの電脳世界が映し出されている。
……それが全てだった。
『ゼロぉぉぉぉぉぉぉ!』
ロックマンの慟哭も虚しくフラッシュマンが最期に放った輝きにゼロの体は一瞬にして飲み込まれた。
だが自爆ならばフラッシュマンもそこそこ消耗していた上にゼロもヤワなプログラム構成をしちゃいない。
だからゼロはまだ消えちゃいない。そんな希望もまた事実としてあった。
「ゼロ……せっかくナビとして生きることができたってのに……バカヤロー……」
熱斗が頽れる。
そうだ、彼もまたゼロを救った人間の1人なのだ。だが現実──
『勝手に殺されても困るが……な』
「ゼロ!? 無事だったのか!」
『問題ない。光熱斗』
ゼロは無事だった。
閃光が収まった時には既にゼロが1人佇んでいる。自爆の割にはピンピンとしているその状況に九十九は拍子抜けと同時にホッと胸を撫で下ろす。
見た目が酷いだけで威力は大したことはなかったらしい。そのこともあり熱斗はひどく安堵していた。
「フラッシュマン……自爆したか」
意識を取り戻したのか、床で転がされていた西古レイの沈んだ声が聞こえた。
自己判断とは言え自爆したのには悪党とはいえ彼なりに思うことがあるらしい。九十九はため息をつきながらゼロをプラグアウト可能領域まで移動させてプラグアウト。
そのまま転がった西古レイにオフィシャルのライセンスを突き出した。
「西古レイ、フラッシュマンは倒した。お前をオフィシャル権限で逮捕する。応援が来るまで大人しく寝てろ」
フラッシュマンは倒した。西古レイも拘束した。
これで奴らのいう事が本当なら催眠状態の被害者も元に戻っているはずだ。九十九はそのまま壁にもたれてそのまま滑り落ちるように座り込んだ。
もうとっくに身体の限界が来ていたらしい。考えることすらもおぼつかない。
「あっ、メイル!? 皆元に戻ったのか!? そっか……良かった」
熱斗がオート電話で友達に呼びかける姿を見て安堵すると共にぼんやりと校長室の窓越しに見える夜空を見上げた。
星が綺麗だった。
◆◆◆◆◆◆
事後報告をするとしたら、あれから西古レイは逮捕された。
校長室のパソコンは元々かなり古いシロモノでフラッシュマンの自爆の余波でログというログが破壊されてしまっており、彼らが何をしていたのかはわからずじまいだ。そして当の本人も黙秘を貫いており一体何が目的で、誰の差金でこのようなことをしたのかは今のところわかってはいない。
で、不法侵入かました熱斗の処遇については一旦保留。催眠状態の被害者に混ぜて誤魔化す予定だそうだ。
何せ熱斗たちの暴挙が無ければ西古レイの犯行は見つからなかったのだ。
加えて課長については後で文句の一つや二つを言っておくこととする。催眠術が信じられないのは理解できるが危険手当くらい寄越してくれないと割に合わない。
その後応援のオフィシャルたちに熱斗たち共々保護され仮設捜査本部の椅子に腰をかけた九十九はため息を吐く。
ネオゴスペルの件も片付いていないのにどうしてこう厄介な話が増えていくのか。今回の事件もネオゴスペルに関係するのならばまだマシとも言えるが。当人が黙秘を貫いている以上確認のしようがない。
校長室のノートパソコンを自爆して台無しにしてみせた彼だ。おそらく西古レイのPETもナビのデリートと同時に自動的にデータも消えるようになっていることだろう。
「まったく……」
「どうしたの?」
九十九の憔悴ぶりに気付いたのか、同じく仮設捜査本部でココアを飲んでいたみゆきが声をかける。
みゆきには関係のない話だ。九十九は首を横に振る。
「いや、こっちの話。……ありがとう黒井さん。お陰で助かった」
「そう……」
礼を言ったものの、みゆきの表情に変わりはない。
巻き込まれたことを怒っているのか、そうでもないのか。分かりはしない。そこまでみゆきの感情がわかるほど九十九も聡くもなく、少しばかり頭を掻く。数秒、考えたのち口を開いた。
「ごめん、巻き込んで」
「えぇまったく。迷惑だった」
相変わらず淡々と感情を述べてくる。
そりゃそうだ。
バッサリ言われては言い訳もしようもない。
「だよな……」
「……エンド風抹茶パフェ。奢って貰らえるなら許すことにするわ」
「……ゑ?」
そんなことでいいのか。
おひとつ2000ゼニーなのでぶっちゃけ安いものでもなんでもないのだが、それだけで済ませに来るみゆきに九十九は目を丸くした。そしてそんなことでいいのかと反駁しようとした次の瞬間──
「そろそろ小学生組、返してもいい時間じゃないかしら」
九十九の行動を読んでいたのか強引に話をすり替え、スッと立ち上がった。
彼女はもう彼らを家まで送る気満々な様子だった。
「あ……あぁ」
これ以上何かを言わせない圧がみゆきからひしひしと感じられる。
このまま彼女の要求を呑むのは簡単だし、それでいいのならばいいに越したことはない。だが本当にそれでいいのか。そんな疑問もあった。だが──
『ツクモ、お前モ形無しだナ。こうイう時、呑んデおくノが一番丸イとオモうぞ』
「茶化すなゼロ」
何故か妙にノイズが入ったようなゼロの茶化しもあり、諦めてこれ以上追及するのはやめた。
あれでも今回のフラッシュマンは原作より強いんです!本当です!信じてください!