ロックマンエグゼ:実績『見損なったぞカーネル!』『負けないアイ』開放ルートRTA 作:ヌオー来訪者
初登校です
片手間に浮浪者のおっさ……バレルの好感度を上げていくRTAはーじまーるよー!
さて、自由時間になりましたがこのまま帰宅してもRTA上消化するべきイベントを逸してしまうので、バレルのいる場所まで移動します。
ヤツはスタバかドトールっぽい所に出現するのでそこで一服していると現れます。
バンホーテ……じゃなくてコーヒーを注文しましょう。これが一番安いと思います。
バレルが出現したらフラッシュマンのことについて話すことになりますが、ここは正直に答えてやりましょう。
するとネオゴスペルの仕業だ!(超速理解)してくるので乗ってやりましょう。
西古レイはネオゴスペルの構成員だ。いいね?
この時点でWWWが復活したなんて誰もしらないのでま、多少はね?
テレビが数年前のバス行方不明事件(雑)を報じていますが、ホモくんがこの事件に巻き込まれていることが発覚します。
まるで苺狩りツアーの事件に巻き込まれた某魔王みたいだぁ(直喩)
ホモくんはその辺詳しくは覚えていません。あれれーおかしいぞぉ?(ゲイ探偵コカン)
詳細を聞こうとすると何故かテレビが止まります。
またトラブルか……(電子機器が)壊れるなぁ……
モブの皆さんは放っておいても何もしないし、誰かやらねーかなぁ(チラッチラッ)しているだけなので誰も何もしてくれません。
しょうがねぇなぁ(悟空)
仕方ないし待ってもタイムロスなのですぐにプラグインして調べていきます。
(カーン!)デッデッデデデデ! イクゾー!
テレビの電脳に落ちているミステリーデータは『ガンデルソル2(G)』と2000ゼニー。ガンデルソルにつきましては例のPAのこともあり貴重な火力ですし、ライブラリ埋めの為にゲットしておきます。
2000ゼニーは安定をとっていますね……試走時しょっちゅうゼニーが足りなかったことがあったのでちゃんと取るようにチャートにちゃーんと書いております(激ウマギャグ)。
拾ったらプログラムくんに話しかけます。
プログラムくんによると人間の女の子に似たネットナビがテレビをおかしくさせたとのこと。
一体何リスなんだ……(すっとぼけ)。
今回はここまで。ご視聴、ありがとうございました!
Z
科学省という空間は基本的にだだっ広い。
特にここ新・科学省は、旧科学省*1というか官庁街は他セクション。例えば水道局がそれだったのだがそれも込みの広さであったが今回の科学省は水道局抜きで旧科学省の施設群に並ぶ規模を持っている。
科学省に休みはない。たとえ職員個人にはあっても組織としては常に稼働していなくてはならないし、職員も休暇だろうが急な呼び出しには応えなくてはならない時がしばしばある。
今流行りの物言いで言うならブラック企業。とカテゴライズされるであろう。
当然そんな場所に身を置く職員には憩いの場が必要だ。
忙しなく動き回る職員と幾度となくすれ違いながら九十九はその憩いの場であろうそこに目をやる。
街中でよく見るコーヒーショップだ。
牛丼屋やコンビニも併設されており、戦う職員たちに優しいつくりのようだ。
羨ましいなクソッタレ。ばーかばーかちくしょーおまえのかーちゃんでーべーそ。
などとカップ麺をキメているマリンハーバー勤務の九十九はやっかみ全開で思いつつ、他の店とは大して変わらないだろうがせっかくなので入ってみる。
カウンターにアイスコーヒーとケーキを注文してから席に腰掛けようと空きテーブルを探すと片隅に知った顔が一つ。
──バレルだった。
「あ、お疲れ様です」
「む、星方か」
九十九に気付いたバレルは表情ひとつ変える事なく口を開く。
「秋原小学校の侵入者について進展はあったか」
「いえ、駄目っすね……」
「座れ」と促された九十九は取り敢えずバレルの隣の席に腰掛けたのを一瞥すると、そのまま次の言葉を紡いだ。
「ネオゴスペルっすかね……あいつ」
情報が揃っていない現時点では西古レイがネオゴスペルの手のものという可能性が有力だ。
考えたくはないが、直近で犯行声明をした組織はそれぐらいだ。WWWは壊滅したし旧ゴスペルも首領が消えた以上別物として見た方がいいだろう。
頼むから新勢力はやめてくれ。ストレスでオフィシャル職員が胃潰瘍で死んでしまう。
すると、バレルは肯定するように首を縦に傾けた。
「そうだろうな。ネオゴスペルと旧ゴスペルという組織の構成員と共通している点は社会に対する復讐だった。奴の経歴を洗ったが、動機としては充分過ぎるものだった。無論、そう断じるには奴が吐く必要がある訳だが」
社会に対する復讐。旧ゴスペルもそうだった。
逮捕された構成員──
クイックマンのオペレーターこと、速見ダイスケは観光客による不法投棄に対して業を煮やし、奥デン谷のダム爆破という凶行に及んだ。
ナイトマンのオペレーターであるプリンセス・プライドは国の衰退という危機を招いたスパイや他国に対して、手始めに有力なネットバトラーを抹殺しようとした。
マグネットマンのオペレーターであるガウス・マグネッツはかつて貧乏であった自分と家族を救わなかった社会に対する復讐として、飛行機のハイパワープログラムを強奪。そのまま飛行機を墜落させようとした。
いずれも大なり小なり社会に対する何かを抱いていた。西古レイもまた同じだ。自らをペテン師として批難した者たちに対する復讐。
……それにしてもやってる事が他と比べてしょぼい気もしなくもないが。何せ校内の人間に催眠術で奇行に走らせた以外何も危害は及ぼしていないのだから。
一歩間違えれば死人が出ていた過去の件に比べれば妙にスケールが小さい。
じゃあナイトメア事件はどうなんだ。アレも大概しょぼいんじゃないか。なんて意見もあるだろうが……この事件の後どうなったのか話すと長くなるので割愛する。
ナイトメア事件は……まだ終わってなどいない。
九十九はコーヒーの表面に映る自分自身と睨めっこをする。
黒い液体に映る世界の自分はひどく苦悶に満ちているように思えた。
双方無言となった所で耳が他の何かの音に意識が傾いていく。喧騒、備え付けられたテレビの音、他の客たちの話し声、店員の注文を復唱する声、足音。
その中で最も目立って聞こえたのはテレビの音であった。
『大量の犠牲者を出した惨事、デンサイバス行方不明事件から数年が経ちました。あの日、何が起こったのか。改めて振り返っていこうと思います』
アナウンサーの朴訥な物言いに耳を傾けながら九十九は一人呟く。
「……デンサイバス」
あまり思い出したくない単語に、黒い水面に映る眉がぴくりと動く。
オフィシャルとして身を置く前に──事件に巻き込まれたことがある。
『改めて解説致しますと、かつてデンサン-エンド-才葉シティとつながるバスが突如として走行中に行方不明となる事件が発生しました。行方不明となったバスは必死の捜索にも関わらず見つからず、一ヶ月後同乗者の大半は遺体として見つかり、残りは遺体すら残らなかったり、山中に彷徨っている所を保護されました』
「話は聞いたことがある。星方。お前は確かその乗客の生き残りだったな」
「…………らしいですね」
「随分と他人事だな?」
何故他人事のような表現になるのか。それは九十九の頭の中にはこの辺の記憶がすっぽりと抜けている。
気付けば『奇跡の子供たち』と持て囃されてマスコミに限らずデリカシーのない変な連中に追い回され周囲の人間がかなり憔悴していたことは記憶に新しい。しかし。
「あんま憶えてないんですよ。バスに乗ってた所までは憶えていてそこからぶつ切り。次の記憶は病室で寝ていたんです」
事実として、何があったか説明することはできなかった。思い出そうとしてもうんともすんともしない。
いっそのこと西古レイの催眠術でも食らったら記憶を取り戻したりするだろうか?
あの事件について一旦振り返ろうと、テレビの方に視線を移してみる。アナウンサーが芸人くずれのコメンテーターに話を振っていた。
『エンドシティから才葉シティまでの道中、突如として行方不明となったバス。原因として何が考えられるのでしょうか?』
『えー、プログラムのエラー、リンクしていた人工衛星の故障。ネットワーク社会の複雑化したシステムの所謂――』
ツケだと言いたいのだろう。
ネットワーク社会による弊害、オフィシャルが情けない。この手のあれこれは散々っぱら言われてきたことだ。
この事件において完全にオフィシャルのネットワーク部門も現実世界における犯罪を主に対処するオフィシャルポリスも後手に回っていたという。
どうせまた同じ話題に違いない。うんざり気味に話しに耳を傾けていると――九十九は己が耳を疑った。
『ツケでありりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりりり』
0.1秒前と今この瞬間が無限にループし続けている。コメンテーターの手がぷるぷると震え目が小刻みに揺れている。
目に見えた異常に、疎らだった客たちの視線が一気にテレビに集中する。
「バグか?」
「壊れたんじゃない?」
「誰か見ないかね」
「え? 嫌だよ、俺はウイルスバスティング専門外だっての」
異常を来したテレビに客が各々反応を見せる。明らかに一般人な者から科学者まで。こういった状況でオフィシャルネットバトラーの出番というものだ。いくら科学省職員とはいえスティングスキルが担保されている訳ではないのだ。
九十九は我先にと、テレビの前へと歩を進めPETを開きコードを引き出す。
「すみません。ちょっと診ます……っと」
片手間にオフィシャルライセンスを提示しつつ、プラグインをする。バレルはそれを後ろで見守る形で静観していた。
たかだかバグ如きでカーネルを出す必要はないと言えばそうだ。ゼロの時点で過剰戦力とも言える。
テレビの電脳に送り込まれたゼロは左右を見渡すが、目立った破損はなく。ただ中央に設置されたメインシステムが誤作動を引き起こしてるようで、赤、青、とカラーバーのような光を忙しなく放ち続けていた。
『何があった』
とはいえ、多少のバグ程度ならばテレビの電脳に棲みついたプログラムくんが対処していた筈だ。
しかしその肝心のプログラムくんはポカーン、とフリーズしきっていた。ゼロの呼びかけにも反応せず、渋々頭を揺さぶると『ハッ』と我に返った。
『スミマセン! テレビノ 不具合デスネ!? シラナイナビガ ドコカラカ アラワレテ メインシステムヲ バグラセタンデス!』
誰かがプラグインをしたという素振りはあったか。
周囲にいた客に問いかけてみるものの、誰もが首を横に振る。……だとすれば外部からのアクセスだ。このテレビはインターネットに接続されており、そこから番組を拾う仕組みとなっている。
『……どんなナビだ』
『ニンゲンニ ソックリナ オンナノコノ ナビデシタ』
――まさか。
女性型ネットナビなぞ掃いて捨てるほどいる。
デフォルトならばロボットのようなノーマルナビでしかないが、一部の好事家ならば外見を人間のようにすることだって出来る。
故に、候補なんて無数に存在しているはずだった。それなのに――
「そいつは……飴色の長い髪をしていなかったか」
何故かどこかで確信している自分がいた。
言った自らの口を疑うように口を噤むものの、吐いた唾は吞めないもの。
プログラムくんに投げかけられた言葉の行く末をただ見守ることしか出来なかった。
「――ん?」
後ろにいるバレルが疑問符を浮かべているのを他所にプログラムくんが頷いた。丸くて小さい目がこころなしか大きく見開かれているように見える。
『ハイ…… ヨクワカリマシタネ?』
「そいつは何処へ行った?」
問いかけたのはゼロでも九十九でもなくバレルだった。突然の挟み込みに九十九はサッと振り返る。そこで見えた顔はどこか焦っているようだった。
そんな顔を見るのは九十九としては初めてであった。基本的に印象としては鉄面皮という言葉がよく似合う男だった。まさか……ロリコンか、それとも特殊性癖か。
ネットナビじゃないと興奮しないクチなのか。
そんなことある?
『……ムコウノ ワープホールニ ハイッテイキマシタ』
「そうか……俺も同行しよう」
「バレルさん?」
バレルが動くほどのものなのか、それは。そんな九十九の無言の問いかけに応えるようにバレルは電脳世界にカーネルを送り込みながら口を開く。
「ウイルスの仕業ではない上にある程度カスタマイズされていることが分かった以上、油断は出来ん」
「……了解」
理由としてはご尤もだった。しかし、アレがもしアイリスだとしたらカーネルは――バレルはどうするつもりなのだろうか。特殊性癖云々は冗談として気になる所でもあった。
ゼロとカーネルが並び立った時、カーネルはゼロを一瞥し――そのままワープホールに飛び込んで行く。
やはりカーネルも焦っている。……やはり彼らには
「ゼロ、行くぞ」
このテレビの電脳の接続先は――科学省エリアだ。
エグゼ6を遊んでいた人ならばバレルが少し冷静さを失った理由も何となく想像はつくはず。
でも3の時点でアイリスがワイリーの手に渡ったとしたら……?