ロックマンエグゼ:実績『見損なったぞカーネル!』『負けないアイ』開放ルートRTA 作:ヌオー来訪者
ジョンソンは訝しんだ。
オコワと設定資料集を買って財布がすっからかんなので初投稿です。
ガバはガバを呼ぶRTAはーじまーるよー!
少年の逃亡もあって今日はやることはありません。最速なら捕まえてその場で終わらせていたのですが……ふざけるな!(声だけ◯ックス)
一旦くっ殺系科学者こと城金のいる部屋に戻って文句の一つや二つ言っておきましょう(八つ当たり)
このまま家に帰ることはできますが、そうすると少年のナビはデリートされて終了です。ナイトメア事件の解決でタイムロスが発生してしまうのでノーサンキューだ。
この時点であんな性格キツい女のところなんて戻りたくないとマゾ以外には初見思われやすい傾向にあるみたいですが、戻るとツンデレムーブをかましてくるのでちゃんと戻りましょう。
このゲーム、
要約しちゃうと「か、勘違いしないでね! 別にあたし個人の感情としては助けるために頑張りたいとかそんなんじゃないんだからね!」とかいう露骨なツンデレをかまします。
好感度上げると露骨なクソザコツンデレムーブを繰り返すので弄ってて楽しいのですがやりすぎるとブチ切れて拗ねるのでやり過ぎないようにしてください(3敗)。
【九十九はフリーズガンをゲットした!】
さて、城金さんが九十九にアイテムを渡します。分かりづらいですが、キーアイテム扱いのためフォルダに組み込む必要はありません。
このアイテムを使うか使わないかはホモくん操るプレイヤーに委ねられますがいうまでもなく使います。当たり前だよなぁ?
相手を無力化させるならアイスティーのように冷たいものだってはっきりわかんだね。受け取ったらもう夜遅いので即帰宅。次の日に備えて寝ましょう。
一応PETにセンサーがセットされていて、少年のナビがプラグインや稼働しているかどうかの確認ができますので逐次確認しておきましょう。
今回、暴走タイミングがランダムとなっているため今日おこる可能性もゼロではありません。最悪犯人逮捕後に暴走してロスになることもあります。
やめてくれよ……(絶望)。
ここから連絡やノーマルナビ暴走のアラートが発生するまでは自由時間になりますが、とくにみゆき姉貴から重ねた借りがだいぶ溜まってんじゃんアゼルバイジャン。
任意でアルバイトができます。
特にやらなくても進行に影響はなかったりしますが、みゆき姉貴から報酬でチップがもらえたりします。
今回狙うのはスプレッドガン。コードがアスタリスクなのでフォルダの回転効率がメタクソ上がるのでやりましょう。
単純にエグゼシリーズ特有のお使いをやるだけなので見所さんはないので倍速、イクゾー!
うん、おいしい!(ゲス顔)
【九十九はスプレッドガン1※とみゆきのPコードをゲットした!】
スプレッドガン1はPA【ハイパーバースト】の素材にもなり、単独で使っても威力はしょぼいですが誘爆範囲が周囲1マスずつなので複数のウイルスを巻き添えにさせることができてかなり便利です。特に今ゲットしたのはどのチップとも一緒に選べるアスタリスクなのでかなり使えます。特にゼロが成長したときにかなり役立ちます。
今後のためにプラスでゲットしておきましょう。
スプレッドガンが重要視される理由はバスティングレベルにあります。1から10。最上位でSランクとあるのですが高ければ高いほどリザルトでチップが手に入る確率が上昇します。
【鑑識眼】もあるし低くても別に問題なくね? と思われがちですがいくら【鑑識眼】があれど、必ずしもチップが手に入るわけではないですし、コードがつながらないのでは意味がありません。バスティングレベルが高ければ高いほど良いコードのチップだったり、アスタリスクのチップが混ざったりします。
バスティングレベルを上げるための大雑把な条件は、
短時間で決着をつけること。
相手の攻撃で操作ナビが仰け反らないこと。
複数の敵を同時にデリートすること。
カウンターを取ること。
そのためスプレッドガンは3つ目と4つ目の条件に合いやすいんですね。
それと今回戦う敵がスプレッドガンがあるかどうかで難易度が変わってきます。理由は後程。
もう少し余計に取っておきたいのですが、この依頼でゲットできるアスタリスクのスプレッドガンは1枚まで。あとは自力でランミスで確率10%のを引き当てるしかありません。
最悪リセマラも考えましょう。
で、みゆきのPコードというのは今後仕事をしやすくするためにみゆき姉貴の計らいで貰えるアイテムです。卑猥はない、いいね?
これでみゆきの虫眼鏡の電脳から、タウンエリアへのアクセスが可能になるので時間短縮にももってこいです。
黒井さんありがとー! フラーッシュ!!
ん?
どうやら少年のナビが再び暴走したみたいですね。みゆき姉貴(の虫眼鏡)にプラグインして現場に急行しましょう。早速みゆき姉貴のPコードが役に立つわけです。
これがないと、セキュリティーキューブに行く手を阻まれて進めないので要注意です。
【プラグイン! ゼロ.EXEトランスミッション!】
ここでランミスを見つけたら、調べる直前でセーブしましょう。アントラップが有れば楽なんですが買えるのがシリーズ恒例の中盤から*1なので諦めてリセマラして、どうぞ。
ランミス解体ショーの始まりや!(満身創痍)。
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【なんと、ミステリーデータはウイルスだった!】
はいリセです。ショーターイ!(悪魔城)
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【なんと、ミステリーデータはウイルスだった!】
ま た か
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【なんと、ミステリーデータはウイルスだった!】
また君かぁ……壊れるなぁ……
はいリセです。
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【なんと、ミステリーデータはウイルスだった!】
ふざけんな!(声だけ迫真)
乱数固定じゃないのにどうしてこんなに連発でハズレのウイルスを引くんだYO!
ゼニー引いてもリセですが、最悪10回やっても駄目だった場合諦めましょう。
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【なんと、ミステリーデータはウイルスだった!】
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【なんと、ミステリーデータはウイルスだった!】
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【ゼロは200ゼニーをゲットした!】
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【ゼロは100ゼニーをゲットした!】
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【ゼロは100ゼニーをゲットした!】
【ゼロはミステリーデータを調べた……】
【ゼロはスプレッドガン1※をゲットした!】
工事完了です……(朦朧)。
こんなに手こずるくらいなら、早めに切り上げたほうが正解じゃね? は禁句でお願いします(震え声)。
まぁせっかく手に入ったのでフォルダに組み込んでおきましょう。これで多少はこの後のイベント戦で楽になるはずです。
タウンエリアの奥地に行くと、ノーマルナビの中身が待ち構えているので近づくと戦闘です。前回の戦闘より厄介になっているので気を付けてイクゾー!デッデッデデデデ!(カーン
さて敵ですが???改めてナイトメアソウルです。名前は変わっていますが、概ねやることは変わっていません。HP300のままなので現行火力で事足ります。
ただし注意点が3つ。
1つは今回HPが150まで落ちると発狂モードに入るのでHP調整には気を付けましょう。
2つはオーバーキルしてしまうとナイトメアソウルを完全にデリートしてしまいフリーズガンが使えないままアウトです。つまりドリームソードワンキルは禁止です。
3つは制限時間が3分。これを過ぎてしまうと、オフィシャルの増援が来て目的が果たせなくなってしまいます。
地形はノーマルなのですが、敵マス味方マス両方に1個ずつ電脳岩が配置されているので立ち回りに気をつけましょう。
初手の配牌は……うーん、この。
スプレッドガンは温存して、ソード系は取りあえずバラで使いましょう。ワイドソードとロングソードを選んでバトル開始です。
ナイトメアソウルの動きは少しただのノーマルナビより早いのですが、パターンは元と一緒なので動きをよく見てワイドソードを当てていきますよ^~行く行く。
ヌッ!(直撃)。
命中したのでHPは220です。
カスタムゲージが溜まるまで待ちましょう。ここで焦ってロングソードをぶち込むと発狂で死にます(1敗)
一応その間にゼットセイバーも当ておけば160にはなりますので当てておきましょう。
カスタムゲージ溜まってるじゃんアゼルバイジャン。ロングソードをぶち込んでやるぜぇ!(勇者王)
で、即カスタム画面に入りましょう。
これでHP80です。
やったぜ。
スプレッドガン2枚引けてます。やりますねぇ!(賞賛)
とりあえずこいつらを選んで決めてイキましょう!
こいつの厄介な所さんなのですが、発狂に入ると岩の後ろにポイズンアヌビスを置いてきます。
つい最近は……岩に隠れとったのか?(レ)
で、こいつの隠しステータスとしてダーク値がクッソ高いのとNPC専用バージョンなのもあって……HPの減少速度があのPAでようやく出せるのポイズンチャラオ……じゃなくてポイズンファラオと同一です(白目)。
要するにエグゼ1仕様です。
な゛ん゛で゛そ゛う゛な゛る゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛(全ギレ)
誰だよわざわざ2で修正されたものを掘り起こした畜生は(全ギレ)。
耐久は60。耐久200もある岩の後ろに置くのでキャノンはアテにはできません。ミニボムぶつけるのも手ですが、コードがBとかいう現状使いにくいコードな上にナイトメアソウルへの攻撃に転用ができないのでぶっちゃけ役には立ちません。
アヌビス破壊のために1ターン無駄にするのは大幅ロスですからね。
しかも腹立つことに、岩の位置が上中心でその後ろ……つまり本来ゲームで自分が置けない自分のマスの最後列に配置してくるんですね。
NPC仕様だからって好き放題し過ぎなんだよなぁ……
エリアスチールからのロングソードも有効ですがこう言う肝心な時に限って引けないので選択肢にはありません。
そのため最低でもゼットセイバーのセイハットウを3回振らないと破壊できません。そんなことをやっていると当然チャージにも時間がかかりますし、斬撃振るっている間は隙だらけなのでクロスボムを投げつけられてダメージ貰った挙句、毒でゴリゴリ削られて確実に死にます(12敗)
だからリセマラ(本末転倒)してまでスプレッドガンを引き当てたり、みゆき姉貴からもらう必要があったんですね。
そのためのスプレッドガン、あとそのためのもう一枚。
岩に命中させてしまえば誘爆がアヌビスに命中して破壊できます。ナイトメアソウルの位置に気を付けながら、当てていきましょう。
60ダメでこれであの忌々しいアヌビスは破壊できました。
ついでに誘爆ダメでナイトメアソウルのHPが20。
これはもうゼットセイバー一発で沈むのでチャージして、前に出たら即振ってしまいましょう。
前に出ます!(猿)
これで撃破です。
撃破するとここでイベントです。倒れたナイトメアソウルにフリーズガンを当ててしまうかどうかですね。
ここで少年が止めにかかりますが。シカトしましょう。
シカトしないとナイトメアソウルが復活して逃亡、事件が泥沼化して再走確定です。さっさと氷漬けにしようぜ! 日が明けちまうよ!(OZW)。
凍ったらあとはハイエースです。ホモくんとゼロが説得してPETと凍結したナビを預かります。証拠物件として押収するからなぁ~(ホモコップ)
これで少年のナイトメアソウルイベントはひとまず終了です。
やったぜ。
今回はここまで。ご視聴、ありがとうございます!
Z
これ以上追ったところでもう間に合わない。それにあの少年を無理矢理とっ捕まえたとしても絶対にナビのデリートなんて許しはしない。
壁にもたれながら九十九は思考する。
頭がちょうど良く冷えて来たところで諦めて踵を返す。遅れてやって来た日暮はぜぇぜぇ言いながら「あれ、追わないんでマスか?」と首を傾げる。
九十九は申し訳なく思いながら言葉を紡いだ。
「……追いついても何すりゃいいんだって思ったんです。このまま追ってもあの子のナビをデリートするしか今のオレに持たされた手札はない」
突然不思議な力が湧いて来てナビを救い、ナイトメアウイルスを消しとばす。
そんな都合の良い奇跡を起きればどれだけ楽なことか。だが現実それは叶わないのだ。
もやもやとした胸中の行き場も分からないまま気付けば城金のいる部屋に戻っていた。
そしてふらふらと椅子に落ちるように座り、口元から不満が漏れる。
「城金さん……あそこまで言うことなかったんじゃ……」
城金の物言いは確かに突き詰めてしまえばそうなる。けれども助けられる可能性を捨ててしまうその冷徹さは九十九にとって少しばかりの抵抗もあった。
けれども、別に城金からすれば後悔はなかったのか表情ひとつ変えずに口を開いた。
「希望的観測は時として残酷よ。必ず救うと言ってあのナビを犠牲にした時一番傷つくのはあの子よ。私たちは適当な気休めを言っておいて……相手は傷つくだけ傷つく。それは無責任な話じゃない」
とはいえど突き放したような物言いはなんとかならんかったのか。喉から出かけた文句を九十九は無理矢理押し込める。
何言ったとしてもどうにか出来るというワケではない。けれども。
「……オレは諦めませんよ。ゼロがナビになれたようにあの少年のナビだって」
絞り出すように、九十九は吐き出す。
ここで諦めるのはなんだか腹が立つ。やられっぱなしなのは趣味ではない。
「…………そう。……ならこれを持っていきなさい!」
城金が九十九に何かを投げつける。突然投げられたのでワタワタした九十九の掌で暫く踊りようやく握り拳の中に納まった。恐る恐る手を開くと凍り付いたノーマルナビが表示されたチップが顔を見せる。
「これは――」
「フリーズガン*2。弱らせて命中すれば生き物の冬眠のように対象ナビの活動を一時停止させることも出来る。これをどうするかは貴方に任せるわ。但し、即席のチップで容量も膨大……PETやナビへの負荷を考慮すれば使えるのはせいぜい一発よ。そして、撃つのなら中身に向けなさい。そっちの方が後々効率もよくってよ」
「城金さん……」
本当はこの人も諦めてはいないんじゃないか。なんて九十九なりに解釈をしてみて安心したのだろうか気付けば己の口元が綻んでいた。
それに気付いたか城金は慌てて高圧的な喋りで否定してみせた。
「勘違いしないで。わたしも腹が立つのよ、このまま出来ませんで終わることが」
同感だ、と思いを込めて九十九は頷きチップを懐に仕舞う。あのチップがクロなら黒幕には一発入れなければ気が済まない。
黒幕はオフィシャル権限でさっさとお縄にしてくれると心中で吐き捨て、「ありがとうございます」と残して日暮共々研究室を出た。
◆◆◆◆◆◆◆
少年が持ち去ったナビが再び暴走するのは間もなくして――たった2日のことだった。
城金もただで逃げられるような間抜けな真似はしない――とのことであのノーマルナビには位置情報を発信するように細工をしておいたらしい、九十九があのナビを追跡、監視するのも容易であった。
現在、暴走したナビは長い休眠期間から目覚め再び暴走。インターネットに勝手に侵入し前回と同じようにオリジナルのボディから抜け出てタウンエリアにおいて暴走している。自分より先にオフィシャルが来る前に、そして再び無関係な一般市民を傷付ける前にあのナビを無力化させる必要がある。
大凡、ヒトガタナビがしていい動きではないような動きであの名状しがたい笑い声をまき散らしていた。
逆四つん這いでカサカサメインストリートを走る様は下手なホラー映画よりショッキングだ。
これ以上暴れさせはしない、そして――
「確実に奴を黙らせるぞ。オフィシャル現着まで推定3分! 秒でやるぞ――ゼロ」
九十九が気合いを入れ片手で指を鳴らす。
オフィシャルが来てしまうともう本当に庇い立てが出来ない。それまでに決着をつける。
『了解……ミッションを開始する』
ゼロを敵と判断したノーマルナビ改めナイトメアソウルは腕にロングソードを精製し、再び襲い掛かった。
ナイトメアソウルの動きは先の戦闘と同じ、速度にモノを言わせたような動きだ。ゼロの高い学習能力の前では然したる問題にはならなかった。
相手がロングソードの間合いまで踏み込み、得物を振り上げるその瞬間、九十九はホルダーから取り出したチップをPETに叩き付けるように1枚のチップをスロットインした。
バトルチップ、ワイドソード。
目には目を、歯には歯を。ソードにはソードだ。
先に構えたのがナイトメアソウルなのにも関わらず、ゼロの方が一撃をヒットさせるのが早かった。何せゼロのメインウェポンはソード系だ。こちら側の方が一日の長があるというものだ。
それに理性なきオペレーションに負ける訳にはいかない。
一撃を貰って大きく怯むナイトメアソウルにゼロは追加で転送されたロングソードとワイドソードを織り交ぜて一撃一撃を叩き込んでいく。
『オマエの動きは……見切った』
ナイトメアウイルスは性懲りもなく有効レンジでかつ最大威力の攻撃を放つものの全ていなして無効化してみせる。背後に回ろうなら、振り向きざまに一撃を叩き込む。
流石に学習でもしたのかナイトメアソウルは距離を取り、電脳岩の後ろに隠れる。
その癖飛び道具を撃たないその様子に九十九は重々しく口を開いた。
「来るぞ、ゼロ!」
そう――ポイズンアヌビスが。
虚空から落ちて来たアヌビス像を模した黒い物体は、黒い空洞のような目を赤く漲らせる。するとゼロの身体が突如として頽れた。
「チッ……余計に時間が取れないか」
苦々し気に九十九は吐き捨て、状況を確認する。
エリアスチールとドリームソードを発動するのなら、確かにあのナイトメアソウルを一撃でアヌビス諸共破壊することだって容易だ。しかしそんなことをすれば木っ端微塵で擬似人格プログラムを吹き飛ばしかねない。
そしてアヌビス像を破壊する上で電脳岩が邪魔をして思うように破壊ができない。あの電脳岩を破壊したり後ろまで回るのは下手すればナイトメアソウルを黙らせること以上に時間を食いそうだ。
あのナイトメアソウルだって案山子じゃない。破壊する上で邪魔をしてくるだろう。
投げつけられたクロスボムを呪いに耐えながら避けるゼロに、九十九は冷静にホルダーからバトルチップを引き抜き、セットした。
なら無理に岩を破壊することはない。誘爆弾で諸共消し飛ばしてしまえばいいのだ。序でにナイトメアソウルにダメージを与えられるのなら一石二鳥というものだ。先日の訓練が脳裏を過る。
――星方九十九、最低限のアクションで敵に最大限の損害を与えろ。
――バレル教官、随分と無茶を言うんですね。そういうのが理想だってのは分かりますが
――無駄な動作はナビの負荷を増やし、結果的にミスへとつながる。特に集団戦や障害物の多い戦闘においては猶更だ。広い誘爆系並びに有効射程の長い貫通チップは効率よく雑魚の処理も出来、次の戦いへ備える時間も作る事ができる。以前、オフィシャル同士で行っていた模擬戦のログを見たが、あの時にやっていたようなことを常時出来れば状況の早期的解決も可能になる……ということだ。まずは試しに複数戦向けのチップを集めてフォルダを組んでみろ。
あの訓練も無駄では無い。
先日の寝不足寸前まで仕事と訓練と高校の二足どころか三足の草鞋を履く地獄もちゃんと役に立っているというわけだ。
「バトルチップ! スプレッドガン!」
威力こそ小さいが、誘爆範囲は相当のもの。
ナイトメアソウルの位置が岩の近くにまで動いた次の瞬間、ゼロはスプレッドガンの火を噴かせた。ターゲットは――岩だ!
動かないターゲットならば外す方が難しいというものだ。岩に命中するや否や着弾点を中心に小爆発を起こした。小爆発はアヌビスもナイトメアソウルも巻き込む。その一撃が想定外だったのかナイトメアソウルの動きが鈍る。
一発だけでは破壊出来ずゼロはもう一撃発砲すると、今度こそと言わんばかりに岩の向こう側から破壊音が響き、ゼロの動きがポイズンアヌビス発動時より前の状態に戻った。
「大丈夫か、ゼロ!」
『まだ行ける!』
ナイトメアソウルがハイキャノンを撃つと、ゼロは上半身だけの最低限の動きで回避して見せる。
そして、腕の武器をゼットセイバー1本だけに変えてゼロが地面を抉るように蹴る。スピードは当然ナイトメアソウルの方が速いが、動きのパターンはもう読めていた。
ぐるりと背後に回り込むナイトメアソウル。
背後からロングソードで一撃を入れようとした矢先、九十九はPETに向けて叫ぶ。
「後ろだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
『ムッ!?』
斬。
背後からのロングソードをゼットセイバーで弾き、その勢いでナイトメアソウルのボディに一撃を袈裟懸けに放つ。
今のは深かった。それだけの手ごたえをなぜかオペレーターである九十九が確信していた。傷口から血の代わりにデータ片を吐き出しながら、のけぞるそれをゼロは追い打ちで蹴り飛ばし、地上まで叩き落す。
ここまでやられてはナイトメアソウルももう戦闘は続けられないことだろう。
事実、小さいクレーターの中心で立ち上がろうと震えるその姿は最早戦闘は続けられるような様子はない。
それが確認できたところで九十九は懐から取り出したチップをスロットインすると、ゼロの右手のゼットセイバーからゼットバスターへと切り替わりナイトメアソウルに向かって歩を進める。下手に離れていては当たるものも当たりはしないのだ。すると――
『もうやめてくれ!』
通信がナイトメアソウルを介して九十九のPETに放たれた。その声はあのオペレーターの少年だ。
しかしゼロはその足を止めず、九十九自身もまるで聞いてなどいなかった。
『俺が悪いんだ……けど! デリートだけはしないでくれ! お願い! やめろぉぉぉぉ!!』
少年の悲痛な叫びなど全く意に介さず、ゼロはそのバスターを発砲する。
ここで迷ったりしようなら同じ悲劇が繰り返されるというものだ。ゆえに九十九もゼロも悩みなどしなかった。
その結果――ナイトメアソウルは爆発四散
せずに凍り付いた。
ボディにバスターが着弾した途端、コーヒーを真っ白な布にぶちまけるように氷が広がっていく。最初こそ弱弱しく抵抗するものの、すでにゼロに力を奪われ切っていたこともありあっという間にその氷に飲み込まれた。
ボディから四肢、そしてつま先と指先まで。完全に動きを封じられたそれをゼロは感情の見えない顔で見下ろしている。
――め、命中した……
フリーズガンを撃てるのは一度きり。
ゆえに内心九十九は心臓が圧縮してしまうんじゃないかと言うくらいにビビっていた。一発外せばすべての努力が無に帰る。
その心配が無くなり緊張が解け脱力しきった九十九はばたりと、畳の上で寝転がった。
これで一つの難問はクリアされたも同然だ。犠牲者を減らすのはもちろんのことだが、それ以外にも汚い話になるが1体でもサンプルがあれば今後生まれるであろう犠牲者を抑えることもできるはずだ。
もちろん、オペレーター少年の同意が必要にはなるだろうが。
何はともあれ一番シビアな仕事だったので一安心、といったところだろう。勿論犯人確保までがお仕事なのでまだ終わりじゃないけれども。
「人の家の虫眼鏡で何をやっているの」
「……あ、ごめん。借りてる」
「……まぁいいわ」
なお、プラグインもとは骨董品屋。みゆきの仕事道具である虫眼鏡からである。
この後の貸し借りはどうしたものかと妖しく微笑むみゆきに背筋が凍るのを覚えながら、九十九は再びPETに向き直って、あの少年に通信をつなげた。
少年の様子からしてこちらのやったフリーズガンに困惑しきっているのが声色からして察せられた。
『デリート……じゃない?』
「あぁそうだ。本来ならデリートしていた……けれどオレはコイツを科学省に連れていこうと思う」
『それで……デリートするつもりなのか?』
少年の声が殺気立つ。
彼も彼なりにあのナビを大事に思っているのがわかる。そして多分、自分のやろうとしていることはきっと彼にとっては人でなしのやることだろう。
「するつもりだったらこんな事をしていないさ。今からオレは少し酷いことを言う……今キミに置かれている選択肢は二つ。このままデリートされること。もしくはここで凍っているキミのナビ。そして――PETを科学省に預けるか」
『……なんですか、それ。助けられないんでしょ!? デリート以外ないじゃないか!』
「信じないのはいい。けれどもまたこの黒いヤツ――ナイトメアソウルが起動すればまたこの電脳世界を壊すことになる。そうなれば本当にキミが逮捕されることになるかもしれない。それに――科学省だって何もせずに終わることはないよ」
ネットワークやメールだって昔はなくて、手紙で遠くの人とやり取りをしていたのだ。それと同じようにナイトメアウイルスを駆逐し元通りに戻すことだってできるかもしれない。無論、これは希望的観測だ。城金の嫌うような物言いでもある。
汚い言い方をすれば実験台になれ……ということだ。
だがこのまま放置すれば、知っていてこの電脳世界に多大な損害を与えたとしてオフィシャルが黙って見ていることはあり得ない。
これ以上こちらでは庇い切れない事情もあった。
『なんで……なんでだよ……なんでこうなるんだよ……!』
ままならぬ現実に少年はひどく嘆く。
今度こそ逃げ場を失われたことでもはや彼に抵抗する言葉は出てこなかった。中々ひどい事をしている……そんな自覚はある。けれどもそうでもしなければまた同じ惨状が繰り返されるのだ。
九十九が黙り込む中で、ゼロが言葉を発した。
『それを探す為に、オレたちは今ここにいる。オマエのナビのように暴走する可能性のあるナビたちを救うために。……今は救えなくてもツクモもオレも……そしてあの金髪の研究員も諦めるつもりはない。オレのトモダチがオレを助けたように、オレもまた――』
ゼロがどんな半生を歩んだのか。それは伝聞形でしか九十九は知らない。
まだWWWが壊滅したばかりの頃に残党によってドリームウイルス*3復活のため、ワイリー博士の遺した設計図をもとに情報収集用に作られ電子機器をダウンさせるウイルスをまき散らしながら電脳世界のありとあらゆる情報を拾っていくうちに、感情を有してしまった。
ロックマンと熱斗は彼の設計図を偶然手に入れて持っていたことと当人が望んでウイルスとしているわけではないという事情などにより、ウイルスとしての機能の大半を封印、ナビとして生まれ変わったのだという。
自分がウイルスからナビになったように、あのナビもまた自分と同じようにできるかもしれない。
ナビらしからぬ非合理的判断だが、ゼロらしい想いだった。
ゼロの淡々とした語り口が逆に少年にとっては相応の説得力になっていたのか、黙り込む。そんな中で九十九が次の言葉を紡ぐ。
「無論、キミが諦めてデリートを望むのなら望み通りにしよう。だが、そうじゃないんだろう?」
『……うん』
「なら同じだ。オレたちにちょっとだけ時間をくれないか? このままあのチップを配ったやつに好き勝手されるのはなんだか腹が立つからさ」
必ずしも救える訳じゃない。けれども、このままやられたいかと言われたら少年もまた同じであった。『……うん』と少年がうなずいた。
映し出される少年の顔は、もう完全に迷える者ではなく覚悟を決めたものだった。
ならやることは決まった。家庭に連絡と事情説明をしPETとナビの引き取りを行う。行動は迅速なほうがいいだろう。
回収タイミングについて切り出そうとした矢先、ゼロが何かに気づいたように電脳世界の空を一瞬だけ見上げた。
『……む? ツクモ、オート電話だ』
なぜそう変なタイミングで電話が来るのやら。
九十九は愚痴りながらPETを通話モードに切り替えると、画面に城金の顔が映った。悪い人じゃないのはわかるが少し苦手な所がある。ちょっと話しづらさを覚えながら九十九は応対した。
「はい星方です」
『もしもしホシカタ君ね……? 結果が出たわ』
「結果は――」
『クロよ。それも真っ黒だったわ』
ドリームウイルスがあたかもやべぇ奴のように描写していますがゲームだとフォルダの縛りの緩さ(同じ種類のスタンダードチップでも10枚積める)や、気軽に手に入るファイターソード系。その低すぎるHP(他は2000以上なのにこいつだけ1000)もあってあっさり死ぬクッソ哀れなウイルスな模様。
アニメだとウイルス(強)扱いとかいう可哀想な子。でもなんやかんやでちょくちょく出てくる。
アニメ無印で必死にヨガをやってるSRMさんとMYK姉貴かわいいよね……
おま◯け
・この世界におけるPET事情(時系列2〜3時点)
本作品において原作同様、使わない人間がほぼ存在しないぐらいには普及しており今の時代における携帯電話と同じようになっている。
最大手のI.P.C (伊集院PETカンパニー)が科学省と共同開発しているI.P.OS搭載機が主流だが、家電商品関係の企業が作ったアナザータイプも存在する。その為OSは大別してI.P.OSとAOSの二種。
果ては自作のOSを搭載した自作のPETを使用する変態もいるとか。但しそのデタラメに高い性能と引き換えに保証対象から外れ科学省でも対応できないので世間的にも法的にも推奨はされていない。
科学省の許可がなければ企業は新型PETの開発は不可能なため個人で作るのは法律的にはグレーゾーンである。
現状、I.P.C系のPETは1と2に登場したタイプの使用率が高く、3準拠(アニメ1期と同じ)の機種は発売日まであと少し先の話となる。
九十九は1と2のタイプを使用しており、熱斗と炎山は発売日より先んじてテスターとして3準拠の新型PET試作機を所有している。その噂を聞いたガジェットオタクの九十九はひどく羨ましがったとか。