転生3妖精?   作:蟲鳥獣

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第2話

「あっ、ばばばばばばば」

 

 私の視界が歪む。

 ぐにゃぐにゃ、ぐにゃぐにゃ、と視界が歪む。

 

「くぁwせdrftgyふじこlp」

 

 私は音にならない悲鳴を上げ続け、頭を抱えて地面を転げまわった。

 それでも妖精の体だからか、その身も服にも一切の汚れは付着しなかった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

 数時間ほど頑張って、サニーの体へと意識を戻した。

 汗は掻いていないが、全身が気持ち悪いと感じた。

 今いる樹洞の外に目を向けると、日が暮れてきていた。

 そろそろ夜になることが分かる。

 

「あー、もう無理」

 

 ドサッ

 指一つ動かせない。

 

 本当にしんどい、きつい、無理。過去の転生直前の私をぶん殴りたい気分だ。

 

「うっぷ、吐きそう」

 

 とっても吐きたい気分なのだが、吐く為の内容物は体内に存在していない。

 そのため、吐いて楽になるという方法をとることができない。

 

「はぁ・・はぁ・・・」

 

 土の地面に寝転がって、そのまま寝てしまった。

 そして気がつけば、数時間と言う時間が、経過していた。その時にはもう、身体が動かせる位には回復していた。

 そんでもって樹洞内部は、暗くなっている。どうやら今日は新月の夜だったらしい、屈折可能な光の総量が少なすぎる、ような気がした。新月以外での夜をまだ知らないのにそう思ったって事は、順調にこの身体に馴染んでいると言う事だろうか?

 まぁ、そうであろうと、なかろうと私は私だからどうでもいいか。

 

「はぁ、どうしよう」

 

 この場所に来てから、1日が経過しようとしているが、判断に困る。

 全くと言っていいほど、判断材料が無い。

 この世界が『東方project』の世界、つまり『幻想郷』が存在する。もしくは存在する事になる世界なのか?それとも全く無関係の異世界なのか?

 これからの行動を決める為に、せめてどんな世界なのか知っておきたい所だ。

 

「よっと・・・ん?あっ」

 

 ここが地球じゃない事が確定しました。

 え?何故かって、いやだって、目の前に腕四本の熊夫婦が、仲睦まじそうに寝ているからだ。

 

 ・・・良かった、ルナとスターの体は無事だ。

 一先ず、ルナとスターを熊夫婦と離れた位置の壁に座らせ、サニーはその中央に座る。

 そしてルナの体に意識を切り替える。

 

「・・・なるほど?サニーの能力を無意識に使っていたのか」

 

 隣を見てみると、サニーとスターの姿が消えていた。

 これはおそらくサニーの能力によるものだ。

 熊夫婦には私の体は、見えていなかったのだろう。

 それでも匂いで分かったりしそうだけど、そこはどうなんだろう。

 妖精だから、そもそも匂いなんてしないのかな?

 

「何かあってばれるのは嫌だから、音も消しておきましょ」

 

 こうしてこの樹洞内部の音が全て消えて、私は眠りについた。

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