転生3妖精?   作:蟲鳥獣

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第4話

 さらに数年が経ちました。

 時間の流れって速いですよね。

 そしてついに私は3つの身体、全ての同時操作が出来るようになりました。

 スターの時並みにめっちゃ辛いですけど、私は今日も元気です。

 

「さぁて、これからどうしようかな」

 

「そろそろ外を見に行きたいよね」

 

「ネテロとか、ジンとか見ときたいよね。HUNTER×HUNTERの世界みたいだし」

 

 傍から見れば、三人の羽を生やした少女の微笑ましい会話に見えるだろうけど、皆さまお分かり全部私です。

 何をやっているのかというと、観客の誰も居ない独り芝居である。寂しいものだね。

 でもこうでもしないと、中々身体の同時操作なんて出来ないから、使えるものは使って行かないとね。恥ずかしがっている場合じゃないんだよ。

 

「でもどうやって外に行く?」

 

「空から行こうか?」

 

「でもソレは無理だったじゃん」

 

 そしてここまで出来るようになってから、私は一度森の外へ出ようと空を飛んだ。

 空から森の外に行こうと思ったからだ。

 でも駄目だった。何が理由なのか分からないけど、空からではこの森を脱出する事は出来ない。

 まぁだからと言って、闇雲に森を歩き飛びたいとも思わない。

 森の中で野宿はちょっと避けたい。

 理由?あの熊夫婦の一件だよ。

 あの一件から森の生物たちの中で、大変動が起こっている。

 今いる樹洞のある木は、入口を木やら何やらで塞いで、更にサニーの力で隠してあるけど、外を覗き見ればそこらかしこに動物の死体が見えるだろう。

 試しにルナの能力を止めて見たが、静かだった。今は休戦中なんだろうが、暫くすればアニマル大戦争が勃発する筈だ。

 勃発すれば、夜中も続いて満足に眠れない。

 全く良い近所迷惑である。

 

「「「はぁ」」」

 

 あの一件で手に入れたテーブルに、私はグテーと伸びながら溜め息を吐いた。

 能力練習はもういいと思うし、身体に関しても大丈夫だと思ってるんだよ。

 何が言いたいのかというと、暇なんだよ。

 私は今やることが無さすぎて、超絶暇なんだよ。

 手に入れた品も電気が無いので、電池切れであり、太陽光発電装置なんてそんなもん無かった。

 予備バッテリーあったけど、こっちも数年のうちに全部使い果たしたし、本当にやることが一切無い。調理器具見つけた時は、趣味でやってみようかと考えたけど、今やればここがボロボロになってしまうだろうし、何よりも食材が無かった。

 今の私にとっては、食材無くて良かったと思ってる。

 前述の通り、ボロボロになる可能性までは、当時の私は考えていなかったからね。

 あぁ~、ハンターでも何でもいいから、私を森の外まで連れてってくれそうな輩が、この森に来ないかな~・・・

 

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