次の日、南と高山と小泉と小海は小林主任と高杉班長の指示で、函館へ向かった。
「やっと来たな、北海道。」
「ああ。」
「今回の事件は、「北斗」で殺人だから何か分かるかもな。」
「うん、徹底的に調べて見よう。」
南と小泉は、大沼公園付近にやって来た。
「おい、保線区の人だ。」
「行って見よう。」
2人が駆けつけて見ると、何か話をしています。
「どうしました。」
「あっ、公安の方ですか?。」
「はい。」
「実はな、線路でナイフを見つけたんです。」
「それ、本当ですか?。」
保線区員は、血の付いたナイフを見せた。
「これ、事件と関係してるんじゃないか。」
「やはり、凶器だ。」
「恐らく、「北斗12号」の時にだ。」
すぐに、南と小泉は函館中央署へ向かった。
「何、大沼公園で凶器が発見された。」
「はい、東京の公安特捜が発見されたそうです。」
「なるほど。」
と、道警本部の橘警部は言う。
「犯人は、トイレの窓でナイフを捨てたんですよ。」
「という事は、長万部付近でナイフを捨てたって事か。」
「はい。」
「発見したのは、保線区員だそうです。」
「という事は、長万部へ通るのは19時頃か。」
「考えられますね。」
「うん、ところで彼は北海道へ行って旅行してたのかな。」
「話によると、彼は小樽辺りでニセコ積丹へ行ってたそうです。」
「ニセコ積丹?。」
「北海道の国立公園ですよ。」
「よし、僕らも行って見よう。」
「ええ。」
「高山、行きましょう。」
「何か、分かるかも。」
南と高山達は、函館から函館本線に乗り、小樽へ向かった。
「ところで、南さんは小樽へ行ったことあるんですか?。」
「うん、友人と小泉の妹と一緒に行ったことあるんだ。」
「そうなんだ。」
列車は、小樽へ到着した。
「はるばると来たんだな。」
「ああ。」
「函館から小樽で捜査するとはな。」
と、小泉は言う。
南と高山達は、小樽でレンタカーを借りてニセコ積丹へ向かった。
「ここが小樽海岸へ。」
「お、おい、この人に聞いてみたら。」
早速、聞き込みをすることにした。
「えっ、ああこの人か。」
「何か知っていますか。」
「この男の人とこの女はニセコ積丹に来ていたぞ。」
「いつ頃です。」
「さぁね、2週間ぐらいかな?。」
「それって、この男ですか。」
と、小海は写真を見せる。
「ああ、この男ですよ。」
「間違いない、梅野孝明だ。」
「という事は、梅野の無実は証明されたわ。」
「この時間帯は、梅野は小樽へ旅行していた。」
「うん。」
「この時間帯なら、杉野末子は函館に入た事になるね。」
「うん。」
「よし、これで梅野は犯人じゃないな。」
「うん。」
そして、小樽と函館で列車に乗り次いで、函館と青森までは連絡船に乗り東京へ戻った。
青森駅
「おいっ、あれはなんだ。」
「ああ、特急「はつかり」だよ。」
「「はつかり」か。」
と、その時南はピンときた。
「待てよ。」
「どうした。」
「なるほど、分かったよ犯人のトリックが。」
「何、分かった。」
「うん。」
南と高山と小海達は、青森発14時35分発の特急「はつかり22号」盛岡行に乗って東京へ帰った。
特急「はつかり22号」は青森を14時35分に発車し、盛岡へ到着するのは17時00分、そこから17時13分発の東北新幹線「やまびこ72号」に乗り、終着上野には20時34分である。
「何、犯人のトリックがわかった。」
と、高杉は言う。
「うん。」
そして、犯人は誰なのか?