「犯人のトリックがわかったって本当か。」
「ええ。」
「どういう風に犯行に及んだのか。」
「つまり、犯人は八戸で列車に乗り換えたんですよ。」
「本当か、それ。」
「はい、犯人は函館で青函連絡船に乗り、青森で寝台特急「ゆうづる6号」に乗り、八戸で下車したんです。」
「本当か、それは。」
「ええ、それが可能なんです。」
「八戸からは、東北本線の特急「はつかり」を利用したんです。」
「何、「はつかり」だと!。」
と、高杉は驚く。
「そうか、青森へ行くには「はつかり」を利用したのか。」
「はい、その通りです。」
小泉は、時刻表を見て見ると。
青函連絡船
函館発 17時00分
青森着 20時55分
寝台特急「ゆうづる6号」
青森発 21時19分
八戸着 22時33分
特急「はつかり27号」
八戸発 22時58分
青森着 0時06分
「なるほど、八戸で「ゆうづる」から「はつかり」に乗り換えて青森から北海道へ戻ったって事か。」
「その通りだよ。」
「そうか、犯人は「ゆうづる6号」で殺害の後に八戸で下車して、「はつかり27号」に乗って青森へ向かい、又青函連絡船に乗って函館へ舞い戻った。」
「うん。」
「もし、南の言う通りなら、犯人はそれを利用する事は可能だな。」
「可能性があるわね。」
「うん。」
「よしっ、道警には連絡入れておく。」
高杉は、道警に報告した。
「何、犯人は「はつかり」と連絡船を乗り継いで函館へ戻っただと。」
「ああ、うちの公安官の推理通りならね。」
「わかりました、早速参考にして見ます。」
「頼みますよ。」
早速、道警ではこの線で捜査をすることにした。
「やはり、みちのく特急「はつかり」を利用したのか。」
「ああ。」
「函館へは、どうなるんだ。」
「そうだな。」
青函連絡船
青森発 0時30分
函館着 4時25分
特急「北斗1号」
函館発 4時42分
札幌着 8時29分
「そうか、又連絡船に乗って函館で特急「北斗1号」に乗ったら、札幌には戻れるんだ。」
「その通りだよ、高山、小泉。」
そこへ、高杉班長がやって来た。
「いやー、よく気づいたね南は。」
「南がアリバイ証明されるとは。」
「問題は、犯人は誰だかだ。」
「うーむ、そこなんだよな。」
「怪しいのは誰だかだ。」
「南さん、やっぱりあの人が犯人じゃないか。」
「なるほど、犯人はこの3人か。」
「という事は、開発公団と建設会社と興産会社の中に犯人がいるって事か。」
「うん、それも考えられるはね。」
「いずれにしても、3人の中に犯人が。」
「考えられるわ。」
そして、犯人は誰なのか?