概要としては前回に引き続きウェルギリウス視点での研究レポートです。
Q、ハルはもう少し神祖の治世が長いとどうなってたの?
A、エンピレオ世界ではイザナ家に引き取られていた可能性はあります、多分。
Q、ウェルギリウスから見てロダンとエリスが致してる事はどう思ってるの?
A、本当に予想外の中の予想外で、本当にそこまで進展するとは思っていませんでした。
・金星天。
聖戦に心底から興味のない人物。
本質的に意欲的であるとは言い難い。特に話術を始めた人間社会に溶け込む性質に関して知性の水準は卓越を認めるが、他方で計算上の性能評価ではルシファーには勝るとは言い難い。
総じて、得るべき教訓も少なく反省点の残る結果に終わった魔星。
・土星天
成功作でありながら同時に失敗作。
素体となった男の名はエイリーク・フィアオクス。かつて軍事帝国アドラーに滅ぼされた諸国の王であり、その出自は傭兵であったとされる。
敗走の後に聖教皇国に渡り偽名で暮らしている。
絶滅光の直撃を受け、全身に癌が転移しているが、こちらの問題は魔星化するにあたり解決している。
歪んだ形ではあるが、全身を病魔に冒されながら英雄に対する極めて強い執着を残してしている点については驚嘆に値すると云う他ない。人類種の意志力の極限とも言えるだろう。
・太陽天
兵器としては火星天と同様に汎用性を追求した躯体。
アメノクラト、神星のデータのフィードバックによりハイエンドな戦闘力を実現している。
単純な出力と諸資質の投射による征圧、この一点において太陽天に勝る存在はかつての神祖を於いて他に居ないと断言してもいいだろう。
惜しむらくは聖戦おいて早々に至高天に帰順を示した点である事だが、これも致し方のない側面はあるだろう。
私が素体に見出した太陽天を冠するに相応しい性質を鑑みれば、非常に惜しまれる事である。
・恒星天
銀月天の真なる完成品となる予定の魔星である。
銀月天になり得るはずだった
単純な性能評価としては計算上、死想冥月と相似かつ同等となる想定である。
総じて、至高天たるルシファーには闇の属性を持つ者との戦いの経験値が不足しているために開発の必要が生じたモノでもある。
・原動天
敢えて述べるならば、まだどのような権能を担わせるか、素体の選定をどうするかは未定である。
・神聖詩人
第二の番外の天。故に仮に名を与えるならば原動天――ないしは火焔天とでも名を与えるべきだろうか。
銀想淑女との疑似発動体化接続機能の行使による魔星化及び精神的同調は極めて良好に進んでいる。
性的な関係を結ぶまでに及ぶのは予想の範疇を大きく超えていたと云う他ないが、しかし非常に良質なデータを得られている。
ルシファーもまた神聖詩人と同じアプローチによる極晃創星を方法論として目指すことができるだろう。
問題はルシファーと共に極晃を描く者になるのだが、その点に関しては未だに決めかねている側面はある。