カードゲームのフレーバーテキストのような感覚で見て逝ってください、今回は本編はありません。読み飛ばして大丈夫です。
多分次回も遅くなりそうなので申し訳ありません。
「詩人」
私の記憶に残っている人。
なんだかよくわからない、勝手に納得した人。
詩人になったというけれど青臭さはどうしても抜けないけれど、彼の詩は嫌いじゃない。
けれどさすがに彼の書いている話の中での私の描き方はどうなんだろう。もう少し私は礼儀はいいし、皮肉なんて言わないのに。
「淑女」
詩人を導く人。
私の理想像、かと言えば多分そうだと思う。
私と違ってひねくれずに育ってくれたけれど、きっとそれは私の教育が良かったのだと思っておきたい。
生きるという事はどういうことなのか、彼女はこれから知っていくのだろう。何色にも染まり、何者にだってなれるだろう。
世界は彼女の新生を求めている。
「恒星天」
嘆きで詩人は導けない。
けれどその嘆きこそ、愛深さの証明だろう。
肩を持ってあげたいのはあの子だけれど、それでも詩人にとっては彼女もまた大切な人だ。
この世に導かれない者はいないだろう、彼女もまた確かに詩人を導いた一人なのだと私は思う。
「金星天」
常識人だとでも言いたいのだろうけれど、発端からしてその狂気は決して至高天の階の何者にも劣らない。
つかみどころがない、正直一番よくわからない人。あちらが私をどう思っているかは知れないけれど、私は勝手に恩を感じている。
顔で花屋をやれそうな人。薔薇でも育てていればいいだろうに。
「太陽天」
熱さと温かさは表裏一体。何事も、距離と加減は大事なこと。
尤も――加減を知らない人も世の中にはいるけれど。
誰よりも優しい熱を持つが故に、誰よりも熱く憤る人。
ひょっとしたら、彼女ならかつて私であった人の病を治せたのだろうか。
「土星天」
今もなお、狂える龍。
その高潔さゆえに歪まざるを得なかった、運命の虜囚。
狂奔と呪詛に身を浸しながら彼が求めたモノは果たして聖戦の果てにあるのだろうか。
「火星天」
望まぬ転生は、ただ一つの誇りさえ握りつぶす。
彼は言う。見よ、無双の剣とは之即ち己が星に他ならぬと。
最高の剣とは何だろう。剣が発揮する機能のみによって、それは証明されるべきだと彼は知っているはずなのに。
「堕天」
至高の天にでも、天国にでも、好きに至ればいいと思う。
並ぶ者がいないという事は定量的な優劣を証明しても、完成を証明はしてはくれない。
誰も証明できない完成。己が孕む矛盾を彼は自覚しているのだろうか。
或いは自覚して尚、それを呑み込んで彼は突き進むのだろうか。
――「先生」
人の体をよくも躊躇なく切り取っていったものだと思う。ただ、感謝できる事があるとすれば、あの人が今どうしているかを知れた事ぐらいだろう。
彼女が本当に欲しかったものは――堕天に真に求め見出していたモノは何なのだろう。
少なくとも、それを今の先生が知ることはないだろう。
かつてそれを知っていたはずなのに。