ストライクウィッチーズ Nと行くROAD to BERLIN!   作:Dr.クロ

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音炉。初めての夜間懲戒


第10話~真夜中の戦い~

幽霊船の騒動から暫くして……

 

ハイデマリー「空初さんとの夜間哨戒ですか?」

 

ミーナ「ええそうよ。サーニャさんと交互に夜のパトロールをして貰う事になるからその際の随伴者として彼女にしたわ」

 

呼び出されたハイデマリーはミーナから告げられた事に成程となる。

 

ミーナ「それにSさんから聞いている空初さんの学習能力を考えたら最強のナイトウィッチのあなたと一緒での戦いは彼女のいい経験になると思うわ」

 

ハイデマリー「……分かりました」

 

理由のにハイデマリーは納得する。

 

確かに彼女にナイトウィッチのを経験させてあげればその分、夜でのパトロールの負担も減る。

 

後は個人的にも彼女と話してみたいと言うのもあった。

 

ハイデマリー「じゃあこれから夜に備えて就寝しますので失礼します」

 

ミーナ「はい、宜しくね」

 

はいと返してハイデマリーは退室する。

 

部屋に向かう途中で芳佳と音炉と出会う。

 

芳佳「あ、ハイデマリーさん!」

 

音炉「オッスハイデマリー。今日の夜はヨロしく!」

 

ハイデマリー「はい、空初さん。今晩はよろしくお願いします」

 

挨拶する音炉にハイデマリーも頭を下げる。

 

芳佳「音炉ちゃん。おっすは流石に駄目だよ;」

 

音炉「ん?」

 

ダメだった?と首を傾げる音炉にハイデマリーはくすりと笑う。

 

ハイデマリー「(面白い方ですね空初さん。本当にネウロイなのか疑問に思えるほどに)」

 

そう思っているとあ、そうだと音炉はクッション型ネウロイを出す。

 

と言ってもハイデマリーが見た良くルッキーニが寝転がっているような大きさのではなく、良くある枕サイズの大きさのであった。

 

音炉「コレ、良かったらドーゾ!」

 

ハイデマリー「あ、どうも」

 

受け取ってハイデマリーはホントネウロイなのに柔らかいとモフモフしながら感心する。

 

芳佳「じゃあ音炉ちゃんも夜に備えて寝ようか」

 

音炉「分かっタ!」

 

笑って言う芳佳に音炉は頷く。

 

芳佳「それじゃあハイデマリーさん。音炉ちゃんをお願いします」

 

ハイデマリー「はい」

 

それじゃあ芳佳は歩いて行き、音炉と歩き出したハイデマリーはクッション型ネウロイを抱き締める。

 

ハイデマリー「ものすごいふかふかですね。これならぐっすり眠れそうです」

 

音炉「それは良かったゾ」

 

ニコニコ顔の音炉にハイデマリーは聞く。

 

ハイデマリー「……あの、空初さんは夜の空を飛んだことありますか?」

 

音炉「んー……キリカ姉とシラベ姉の世界でストライカーの試運転をやったのはお昼とかだったカラ、これが初めて」

 

そうなんですねとハイデマリーは2人の世界と言うのでもう1つ質問する。

 

ハイデマリー「ネウロイだった頃はどうですか?」

 

音炉「その頃はんー……あんまりだネ」

 

そうなんですか……とハイデマリーは呟く。

 

ハイデマリー「そう言えばSさんと調さんと切歌さんに話に出たクリスさん以外はどんな人がいるんですか」

 

音炉「えっと響姉さんと未来お姉ちゃんとあと……」

 

そう言って楽し気に放す音炉にハイデマリーはくすりと笑う。

 

 

 

 

暫くして夜になり、ハイデマリーと音炉は夜のパトロールに出発する準備をしていた。

 

見送りに芳佳と切歌、調もいる。

 

芳佳「それじゃあ音炉ちゃん。気をつけてね」

 

切歌「鳥にぶつからない様に気を付けるデース!」

 

音炉「ハーイ!」

 

見送る2人に音炉は元気よく答える。

 

調「ハイデマリーさん。音炉をお願いします」

 

ハイデマリー「はい。それでは出撃します」

 

その言葉と共に音炉とハイデマリーは出撃する。

 

ハイデマリー「大丈夫ですか空初さん」

 

音炉「大丈夫だゾー。朝や昼とは違う感じでワクワクしてる」

 

楽し気にそう言う音炉にそうですかとハイデマリーは返しながら辺りを魔導針を展開しながら探査する。

 

ハイデマリー「(今のところ反応はないですね。今はこのまま彼女と夜の空を楽しみましょうか)」

 

そう思いながらハイデマリーは音炉と共に飛ぶ。

 

音炉「夜の空、星がキレイ!」

 

ハイデマリー「こうやって星々を見れるのは良いですよね」

 

うん!と頷く音炉にハイデマリーは微笑む。

 

ハイデマリー「切歌さん達の世界でもこんな星空は見れましたか?」

 

音炉「見れた!流れ星凄カッタ!」

 

流れ星ですか……とハイデマリーは思い浮かべる。

 

ハイデマリー「それは綺麗な星空だったんですね」

 

うんと音炉は頷く。

 

音炉「ものすっごくキレイ!」

 

その言葉を聞いてハイデマリーはホントに綺麗なんだなと思った。

 

そのまま何事もなく終わりそうだとハイデマリーが思った時……

 

音炉「!?」

 

直後だ、音炉が髪を使ってハイデマリーを引っ張った。

 

それにハイデマリーは驚きのあまり銃を放した結果、ハイデマリーがいた所を赤い光線が通り過ぎ、銃は爆発する。

 

ハイデマリー「なっ!?今のって……!」

 

音炉「ネウロイ!」

 

驚いている間に音炉はハイデマリーを引っ張って回避行動に移ると次々と光弾が通り過ぎて行く。

 

音炉「凄い攻撃!当たるとヤバい!」

 

ハイデマリー「さっきまで反応はなかった……ステルスタイプですか…!」

 

必死に避ける音炉に当たらない様にシールドを展開していたハイデマリーは顔を歪める。

 

先程のも、音炉の直感がなければハイデマリーは危なかった。

 

ハイデマリー「(まさかここまで完璧なステルスと高い攻撃力を兼ねそろえたネウロイが居るなんて……!)」

 

音炉「ハイデマリー!」

 

これ!と音炉は自分の持っていた銃をハイデマリーに投げ渡す。

 

ハイデマリー「ありがとうございます。ですがそちらは…」

 

音炉「ダイジョウブ!」

 

そう言って腕や髪を変化させる。

 

あ、そう言えばそうでしたねとハイデマリーは納得した後に光弾を避ける。

 

音炉「凄い弾幕!近づけナイ!」

 

ハイデマリー「姿も見えないし、隙が無い……!」

 

2人はそれぞれ避けながら探そうとするが姿が見当たらない。

 

ハイデマリー「(一体何処から…!?)」

 

音炉「ウウ、どこだ!」

 

見渡す中で音炉はうぬぬと唸る。

 

音炉「居るのは確実。ソレなら…!

 

そう言ってハイデマリーを自分の傍に引き寄せると髪と腕の砲門を全方位に当たる様に狙いを定め……

 

音炉「サッサと姿を現せ!!!」

 

光弾をばら撒いた。

 

ばら撒かれた光弾は様々な方向に飛んで行き……1方向だけ爆発を起こす。

 

ハイデマリー「見つけた!」

 

音炉「居た!」

 

すぐさま2人は爆発の起こった場所を攻撃すると火花が散り、やがてネウロイが姿を現す。

 

ギュィィィィィィン!!

 

音炉「やっと姿、見エタ!」

 

ハイデマリー「透明になっていたんですね」

 

鳴き声をあげるネウロイに音炉は鼻息を出し、ハイデマリーは構える。

 

ハイデマリー「気をつけてください。姿が見えたとはいえ奴の攻撃はかなり高いです」

 

音炉「ウン。流石にあんなのに当たるのはゴメンだヨ!」

 

会話しながら2人は避けつつ攻撃を仕掛けるが、命中してるものの、ネウロイのコアに当たってないので健在であった。

 

音炉「っ!避けるのに精いっぱいでコアを狙いニクイ!」

 

ハイデマリー「確かにこれは……!」

 

呻く2人を前に悠々と飛びながらネウロイは攻撃の手を止めない。

 

ハイデマリー「(なんとか攻撃の手を緩めさせて、コアを破壊しないと……)っ!」

 

応援を呼びたいけれど、激しい攻撃のもあって通信していたら攻撃に当たる可能性がある。

 

どうすれば……と思った時……

 

ドーン!!

 

ギィィィィィィン!?

 

別の方向から飛んで来たロケット弾がネウロイを攻撃する。

 

ハイデマリー「え…!?」

 

???「オーイ、大丈夫か?」

 

突然の事に驚くハイデマリーは声のした方を見るとそこにはエイラとサーニャがいた。

 

音炉「エイラ!サーニャ!」

 

ハイデマリー「お二人とも、どうして此処に?」

 

エイラ「変な予感を感じて来たんだよ」

 

サーニャ「それで来たら正解だったね」

 

どうしてここにと問うハイデマリーにエイラとサーニャはそう返す。

 

ギィィィィィィン!!

 

それに怒る様に叫ぶネウロイのサーニャのフリーガーハマーのミサイルが当たった事で壊れた所が輝いていた。

 

音炉「アッタ!コア!」

 

サーニャ「あそこを狙えば……」

 

ハイデマリー「…!新たなネウロイの反応を感知!」

 

すぐさま壊そうとしたがハイデマリーの報告と共に上から攻撃が来て、それぞれ分かれて避ける。

 

現れたのはアントウェルペンで戦ったネウロックⅡであった。

 

サーニャ「ネウロック!?」

 

エイラ「マズイな…。アイツがあのネウロイと合体したら手に負えないゾ」

 

ハイデマリー「……では奴の相手は私がします。皆さんはあのネウロイを」

 

呻くエイラにハイデマリーがそう言って返事を待たずにネウロックⅡへと向かう。

 

ネウロックⅡ「任務妨害発生、排除スル」

 

ハイデマリー「あなたの相手は私です」

 

そう言って攻撃を仕掛けるハイデマリーにネウロックⅡは火花を散らしながら手から光弾を放つ。

 

ハイデマリー「!」

 

向かって来たのを避けてハイデマリーはすぐさま攻撃する。

 

ネウロックⅡは腕で防いでそのままハイデマリーに向けて腕を振るう。

 

ハイデマリー「ふっ!」

 

振るわれた腕に対し、ハイデマリーはシールドで防いでそれにより出来た隙を使ってカウンターで銃撃を浴びせる。

 

ハイデマリー「(!見えた…!)」

 

その際に胸に当たった銃弾で壊れた事で露出した輝くコアを視認し、ハイデマリーは攻撃しようとして腕で遮られる。

 

エイラ「このっ!」

 

サーニャ「これで…!」

 

後ろでは音炉とエイラが作った隙を突いてサーニャがミサイルをステルスネウロイのコアへと叩き込んでステルスネウロイを撃破した所であった。

 

音炉「まずは一体!」

 

エイラ「残りはネウロックだけダナ」

 

コアを破壊しようとして苦戦しているハイデマリーと合流する為に3人は向かう。

 

ネウロックⅡ「相手の回避能力、想定より上だと判断。修正します」

 

その言葉と共にネウロックⅡの目が強く輝く。

 

エイラ「こっちは終わらせたゾ!」

 

ハイデマリー「良かった。けど、あのネウロックは何をしてるんでしょうか?」

 

音炉「おそらく、ハイデマリーのデータを修正してイル」

 

合流した3人に安堵してからネウロックⅡを見て疑問を呟くハイデマリーに音炉がそう返す。

 

ネウロックⅡ「修正完了。反撃開始」

 

その言葉と共に先ほどよりも速い動きで飛びながら光弾を放ち始める。

 

ハイデマリー「動きが早くなった…っ!」

 

音炉「戦いながらバージョンアップなんてアタシのマネ!ズルい!」

 

誰もがギリギリ避ける中でネウロックは音炉とハイデマリーを攻撃しつつ、対象であるエイラとサーニャに弾幕を多く展開する。

 

サーニャ「っ、動きが早い…!」

 

エイラ「クソッ、一体どうすれば……」

 

予知もしづらいとかマジでこっちの対策済みかよとエイラは毒づきながら合間を避ける。

 

音炉「せめてアイツの目を潰せれば……」

 

エイラ「目?目か……」

 

ピーンと何かを思いついたエイラは音炉に耳打ちする。

 

エイラ「(おい、強烈な光を出せる様なのとか作り出せそうか?)」

 

音炉「(光?んーできるケド、それよりもいい考えがあるヨ)」

 

どんな?とエイラは問うと……

 

音炉「こんな!」

 

次の瞬間、手からボールの様なのが飛び出す。

 

それにネウロックⅡは壊そうと銃弾で撃ち抜くが……

 

ドパーン!!

 

貫かれたボールから液体が飛び出してネウロックⅡの顔にへばり付く。

 

ネウロックⅡ「!?視界不能!?」

 

音炉「訓練で使うペイント弾を真似シテ作ったペイントボール!」

 

エイラ「オー、なるほど……」

 

ハイデマリー「今が好機です!」

 

だな!と同時にコアを狙い撃つ。

 

ガガガガガガガガガ!!!!

 

コアに当たり続け、やがてコアにひび割れが起こって行く。

 

ネウロックⅡ「ピガァ!コア、破壊、機能停止、きの……う……てい……し……」

 

パキーーーん!!!

 

その後にコアは壊れ、ネウロックⅡも四散して行く。

 

音炉「ヤッタ!」

 

エイラ「ふぅ、面倒な相手だったゼ」

 

喜ぶ音炉の隣でエイラは息を吐き、サーニャとハイデマリーはやりましたねと笑いあう。

 

ハイデマリー「手ごわい相手でしたね…」

 

サーニャ「うん。これからもあんなネウロイが来る事になるのね」

 

ウォーロックⅡがいるベルリンの方角を見ながら呟くサーニャにまぁ、やるしかナイなとエイラが腕を後ろに組んで呟く。

 

エイラ「んじゃ基地に帰還するとするか」

 

音炉「ウン」

 

何もない事を確認して4人はその場を離れる。

 

 

 

 

帰還するとミーナと坂本、ミセスSに芳佳がいた。

 

ミーナ「良かった。4人とも無事だったのね」

 

ハイデマリー「はい。全員、無事帰還しました」

 

通信をしてなくてすいませんと謝罪するハイデマリーに良いのよとミーナは首を横に振る。

 

ミーナ「無事なのがなによりよ、今度からは気を付けてね」

 

音炉「ウン、分かった!」

 

頷いた後に芳佳~と音炉は早速芳佳に駆け寄る。

 

ミーナ「ホントに分かってくれてるのかしら……」

 

ミセスS「まあ、大丈夫じゃろ。芳佳ちゃんもおるし」

 

坂本「宮藤がちゃんと躾けてくれれば良いだけだな」

 

躾けっていとミーナは思ったが芳佳に甘えている音炉を案外ペットに近い感覚に見えてもおかしくないわねと思い直すのであった。

 

ハイデマリー「(……空初さん。今回の戦いであなたを改めて知る事が出来ました。芳佳さんの様に誰かの為に頑張れる優しい子だと言うのを)」

 

そんな2人の様子にハイデマリーはくすりと笑う。

 

距離が縮めたかなと感じながらハイデマリーはエイラとサーニャと共に続く。

 

 

 

 

ベルリン

 

紫色の光を放つネウロイ達が飛び交う中、ひときわ目立つ基地と言われても違和感ない人が入るには巨大な建物の中でそれは画面を見ていた。

 

???「次ノターゲット、コイツヲ餌トシテ釣ロウ」

 

機械音声で呟いた後、操作をし始める。

 

後ろでは改造されていくネウロイがおり、見ていた画面には、エーリカに瓜二つの少女が映し出されていた。

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