ストライクウィッチーズ Nと行くROAD to BERLIN!   作:Dr.クロ

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基地にミセスSを尋ねにウルスラが来る事を知るウィッチーズ。
しかし、そんなウルスラへとウォーロックの魔の手が……


第11話~ウルスラの目覚め~

前回から暫くして……

 

エーリカ「え?ウルスラがこっちに来るの?」

 

集められた中で告げられた事にエーリカは驚きの声を漏らす。

 

ミーナ「ええ。技術省の方からミセスSさんの科学技術を見学しに来るみたいなの」

 

シャーリー「あー確かにあの人の技術凄いからなー。各国が少しでも手に入れようとするわけか」

 

理由を言うミーナにシャーリーもミセスSのやっている事を思い返して納得する。

 

坂本「それでカールスラントの方からはウルスラがくるってことか。大丈夫なのかミセスS」

 

ミセスS「まあ、彼女なら大丈夫じゃろ。科学技術の危険性もよくわかっておるじゃろうし」

 

確認する坂本にミセスSはそう返す。

 

音炉「ねえ、ヨシカ。ウルスラって誰?」

 

芳佳「あ、そっか。音炉ちゃんは知らないんだった」

 

首を傾げる音炉に芳佳はエーリカを見る。

 

芳佳「えっとウルスラさんはハルトマンさんの双子の妹で技術省ってところでいろんな武器を開発しているんだよ」

 

音炉「へー……ハルトマンにそっくり?」

 

簡単に説明した芳佳は音炉のにうんと頷いてからあれ?となる。

 

何か引っかかったのか首を傾げ、他のメンバーもん?となる。

 

誰もがんん?と引っ掛かりになんでだろうと思った時……

 

切歌「Sちゃん!緊急事態デス!」

 

調「ウルスラさんが乗っている飛行機から救難要請!」

 

慌てた様子で来た切歌と調のに誰もがあっとなる。

 

シャーリー「そうだった!?」

 

バルクホルン「ウルスラはメガネかけてる以外はハルトマンと瓜二つだから間違われる可能性があるぞ!?」

 

服部「ええ!?」

 

ヤバいと慌てて出撃にエーリカを先頭にウルスラの乗る飛行機の救助へ向かう。

 

 

 

時間を少し遡り、空域で501基地へ向かっている輸送機が悠々と飛んでいた。

 

その輸送機に乗るウルスラは見える景色から手元を見る。

 

そこには自分と肩を組んで笑っているエーリカの写真であった。

 

ウルスラ「姉さま。元気でしょうか?新たなウォーロックに命狙われていると聞きましたが……」

 

心配そうに呟いた後に写真のエーリカの顔部分を撫でる。

 

ウルスラ「なんでしょう……最近姉さまのことばかり考えてしまいます」

 

頬を抑え、ウルスラはほうと息を吐く。

 

ここ最近、ウルスラはエーリカの事で考える時間が多くなった。

 

姉に会いたい、姉を抱きしめたいと妄想したりもしている。

 

ミセスSに会うと言うのもエーリカに会いたいという口実の半分にしている程だ。

 

ウルスラ「……もしかして私、姉さまのことが……」

 

紅くなる頬を抑え、ウルスラは呟いた直後、機体が揺れる。

 

ウルスラ「!?今のは…!?」

 

慌てて機窓から外を見て、目を丸くする。

 

そこにネウロイと思われるのがいた。

 

思われると思ったのは……

 

ウルスラ「い、烏賊型のネウロイ!?」

 

そう、烏賊型のネウロイが空を飛んでいるのだ。

 

まさかの形態に呆気に取られていたウルスラだったが揺れに我に返る。

 

ウルスラ「あの色、おそらく報告書類に書いてあったウォーロックⅡに支配されたタイプのネウロイ。ですが何故輸送機を……?」

 

烏賊ネウロイの放っている光を見てすぐさま察した後に目的が何なのか考えようとして再び揺れる。

 

このままではヤバいとウルスラは倉庫へと向かう。

 

そこには万が一の為に用意していたストライカー、フラックウルフ Fw190A-8が鎮座しており、ウルスラはすぐさまストライカーを履く。

 

ウルスラ「私が囮になります!その間にこの空域から離脱と501基地へ救難要請を!」

 

パイロット『は、はい!ご武運を!』

 

インカムですぐさま指示を出した後に開いた所からフリーガーハマーを持ってすぐさま飛び出す。

 

ウルスラ「!」

 

距離を取ってからフリーガーハマーのトリガーを引き、放たれたロケット弾はネウロイに命中する。

 

ネウロイ「!」

 

ウルスラ「こっちです」

 

向かって来る烏賊ネウロイにウルスラは挑発して飛行機から距離を取る。

 

ウルスラ「(こっちを追ってきましたね。あとは救援が来るまでなんとか耐えれば……)」

 

そう考えていて触手が迫っているのに気づいて慌てて回避する。

 

ウルスラ「っ、!」

 

直後にビームを放って来る烏賊ネウロイにウルスラは必死に避ける。

 

ウルスラ「このっ!」

 

フリーガーハマーで攻撃するが触手に防がれてしまう。

 

ウルスラ「っ、触手が邪魔で本体に攻撃が……」

 

自分だけでは無理だと思っていると烏賊ネウロイは足を伸ばして来る。

 

万事休すと思われた所、ロケット弾が飛んで来て、絡み付こうとしていた足に炸裂する。

 

ウルスラ「今のはフリーガーハマーの…という事は!」

 

慌てて飛んで来た方を見ると芳佳達が飛んでいるのが目に入る。

 

ウルスラ「やはり姉さまに宮藤さんたち!……あの見慣れない子がネウロイウィッチの空初さんでしょうか?」

 

芳佳の傍を飛ぶ音炉にウルスラは呟く。

 

エーリカ「ウルスラー!大丈夫ー?」

 

ミーナ「あれがウルスラさんを狙っていたネウロイね。烏賊が空を飛んでいるのが凄いわね」

 

ウルスラへと近づくエーリカを横目に自分達を見る烏賊ネウロイにミーナはそう呟く。

 

バルクホルン「あの触手が厄介だな。本体への攻撃を防ぎそうだ」

 

リーネ「なら先に触手をいくつか落としてから再生する前に本体を狙いますか?」

 

触手を見て呟くバルクホルンの後にリーネは提案する。

 

ミーナ「そうね。ではその作戦で行きましょう」

 

宮藤「分かりました」

 

エーリカ「ウルスラには手を出させないんだからね!」

 

その言葉を合図にそれぞれ散開する。

 

ウルスラ「ありがとうございますミーナ中佐。助かりました」

 

ミーナ「良いのよ。それにこっちのに巻き込んだ非もあるわ」

 

ミーナの元へ来て礼を述べるウルスラにミーナは困った顔で返す。

 

非?と言うのにウルスラは首を傾げるがすぐさまビームのを避ける。

 

ミーナ「説明は後でするわ。今はこのネウロイを倒しましょう」

 

ウルスラ「はい!」

 

頷いてからウルスラはフリーガーハマーを構え直して援護に回る。

 

エーリカ「いくら似てるからって関係ないウルスラ巻き込むなよなー!」

 

バルクホルン「くらえ!!」

 

銃弾を浴びせようと放つエーリカとバルクホルンだが、烏賊ネウロイは回転して銃弾を防ぎながらメンバーへと襲い掛かる。

 

ルッキーニ「危ない!」

 

リーネ「きゃっ!」

 

回転攻撃を誰もが慌てて避ける中で墨の様なのがばら撒かれる。

 

芳佳「墨!?」

 

音炉「へぶっ!?」

 

驚く中で音炉の顔に墨がかかる。

 

音炉「ウー、べたべた…」

 

芳佳「大丈夫?」

 

急いでフキフキする音炉に芳佳は異常はないか聞く。

 

音炉「大丈夫ダケど、すごいベタベタするこの墨」

 

芳佳「帰ったらちゃんと落とさないとね」

 

うえぇと自分の肌や服に張り付いた墨に顔を顰める音炉に芳佳はそう言う。

 

誰もが墨を避ける中でウルスラに向かって行く。

 

エーリカ「シュトゥルム!」

 

そんな妹へと向かって来た墨を身に纏った風でエーリカが吹き飛ばす。

 

ウルスラ「ありがとうございます。姉さま」

 

エーリカ「どういたしまして」

 

礼を述べるウルスラにエーリカは笑う。

 

エイラ『避けろハルトマン!!』

 

そこにエイラの通信が来て、突然の警告にえ?とエーリカは呆気に取られた後……

 

エーリカ「!ウルスラ!」

 

咄嗟にウルスラを突き飛ばした後に何かに絡みつかれる。

 

 

 

 

少し時間を戻し、501基地で万が一の為に待機となったシャーリー、服部、エイラ、ハイデマリーは坂本と共にミセスS製ドローンで見ていた。

 

シャーリー「こんなものがあるなんて、別世界の科学技術凄いな…」

 

切歌「まあだからこそ秘密にしないといけないんデスけどね」

 

エイラ「ウルスラも似た様なのを開発してたケド、これだけ綺麗に映ってるのはスゲェーな」

 

映し出された映像のにほへぇと漏らす中で坂本は烏賊ネウロイを睨む。

 

坂本「にしても烏賊型のネウロイとは……また奇妙なのを作ったものだウォーロックⅡは」

 

調「ん~確かに烏賊だけどこれって元ネタ、あれだよね?切ちゃん」

 

烏賊ネウロイを見て話を振る調に話を振られた切歌はじーと見てああと手をポンと叩く。

 

切歌「ばいきんまんのイカロボットデスね」

 

坂本「ば、ばいきんまん?」

 

目をパチクリさせるシャーリーにミセスSはあーとなる。

 

ミセスS「そう言えば、こっちだとアンパンマンはまだ誕生しておらんな……」

 

知られてないのも当然じゃなとうんうんとミセスSは納得する。

 

坂本「それもそっちの世界にあるものなのか…?」

 

切歌「ん~、これも時代のギャップなんデスかね」

 

調「ちなみにパンのヒーローが主役の作品なんです」

 

シャーリー「パンのヒーローって凄いな;」

 

首を傾げながら聞く坂本に切歌は唸り、調が答えた事にシャーリーはそう呟く。

 

ミセスS「話を戻すがあのネウロイ、そのロボットを元にしておるなら能力は墨による煙幕を張る事じゃろ。それならサーニャちゃんやミーナちゃんの魔法で隠れても位置特定できるし大丈夫じゃ…」

 

エイラ「そ、そうダ……!」

 

知識からそう判断するミセスSにエイラも見た目から同意しようとし、未来予知が発動して、その内容に慌てて繋げて叫ぶ。

 

エイラ「避けろハルトマン!!」

 

突然叫んだエイラに誰もが驚く中で突然の通信にエーリカが驚いた後にウルスラを突き飛ばして何かに閉じ込められるのが写される。

 

 

 

 

バルクホルン「ハルトマン!?」

 

ミーナ「ネウロイの胴体に閉じ込められた!?」

 

突然の事に誰もが驚く。

 

何が起こったかと言うと烏賊ネウロイの頭のドリル部分が開いてそこから飛び出た鎖にウルスラを庇ったエーリカが絡め取られ、そのまま引っ張られて胴体に閉じ込められてしまったのだ。

 

芳佳「なに今の…!?あれも元々あったの?音炉ちゃん」

 

音炉「ううん、なかっタ。あんなの!」

 

戸惑いながら問う芳佳に音炉は思い出しながら否定する。

 

ウルスラ「姉さま!」

 

ペリーヌ「これじゃあ攻撃できませんわ!」

 

悲鳴を上げるウルスラの隣でペリーヌは苦い顔をする。

 

エーリカ「こらー!出せー!」

 

破壊て脱出しようとシュトルムを発動しようとして集めた魔法力が四散するのにえ?となる。

 

エーリカ「ま、魔法が発動できない!?」

 

どうして?と思った後に自分を縛り付けている鎖を見る。

 

エーリカ「まさか、この鎖が魔法を!?」

 

鎖から抜け出そうと力を入れるが逆に締め付ける力にがっ!?と悲鳴を上げる。

 

バルクホルン「エーリカ!」

 

ウルスラ「姉さま!」

 

それに助けに向かおうとするが烏賊ネウロイのビームと触手に阻まれる。

 

ミーナ「無茶しないで二人とも!助けたい気持ちはわかるけど」

 

リーネ「けど、このままではハルトマンさんが!」

 

避けながらミーナは呻く。

 

ミーナ「(エーリカを助けるにはまずあの触手の動きを止めないと……)」

 

縦横無尽に振るわれる触手にミーナはバルクホルンを見る。

 

バルクホルン「あの触手の動きを止める方法か…」

 

バルクホルンは伸びて来た触手を殴り飛ばして向かおうとするが別の触手がビームで阻害する。

 

音炉「ヨシカ!あの触手、まとめれナイ?」

 

芳佳「まとめる?……あ、そっか!」

 

提案に芳佳は思いついてミーナへと叫ぶ。

 

芳佳「ミーナさん!触手をがんじがらめにできませんか!?」

 

ミーナ「がんじがらめに……?」

 

そういう事ねとミーナは納得してからルッキーニを見る。

 

ミーナ「ルッキーニさん!敵の周りを飛び回って!」

 

ルッキーニ「え?あ、わかった!」

 

呆気に取られてたがタコを見てすぐさま意図に気づいてかルッキーニは元気よくを返して烏賊ネウロイの周りを飛び回る。

 

ルッキーニ「捕まえてみろ!アッカンベー」

 

烏賊ネウロイ「!!!」

 

挑発するルッキーニに烏賊ネウロイは怒って全ての触手を使って彼女を追いかけ回す。

 

ルッキーニ「うわとと。にゃ、ほいっと!」

 

向かって来るのにルッキーニは避けながら飛び回る。

 

烏賊ネウロイは捕まえてやると触手を動かして行き……

 

ギュっ!!!

 

全ての触手が結ばれて雁字搦めになる。

 

芳佳「音炉ちゃん!」

 

音炉「ウン!」

 

それにすぐさま音炉は髪を巨大なハサミへと変える。

 

音炉「エイ!!」

 

ジョキン!

 

そのまま勢い良く絡まった触手を根本の所でぶった切る。

 

サーニャ「触手をまとめて…!」

 

バルクホルン「よし、再生する前にハルトマンを助けるぞ!」

 

すぐさま突撃するバルクホルンに芳佳と音炉も続く。

 

ミーナ「気を付けて!まだ能力を隠してるかもしれないわ」

 

ウルスラ「!ミーナ中佐。ネウロイの様子が……」

 

注意を呼び掛けたミーナはウルスラの言葉に烏賊ネウロイを見る。

 

ルッキーニ「……なんか頭から煙出てない?」

 

確かに、煙が噴き出しているのにまさかとなる。

 

バルクホルン「発射する気か!」

 

ペリーヌ「なっ!?まさか、ベルリンに!?」

 

慌てて阻止しようとした芳佳達を触手がからめとる。

 

芳佳「触手!?もう再生したの!?」

 

音炉「違ウ!これ、さっき切った奴ダ!」

 

驚く芳佳に音炉はそう返す中で烏賊ネウロイの胴体が体から分離して飛び出す。

 

唯一逃れられたウルスラが急いで烏賊ネウロイの進行方向に飛び出す。

 

バルクホルン「ウルスラ!?何をするつもりだ!?」

 

ミーナ「一人じゃ無理よ!」

 

避けて!と叫ぶミーナ達だがウルスラはシールドを展開しながら動じない。

 

危険だと言うのは彼女だって分かっている。

 

だがここで、烏賊ネウロイをそのまま行かせれば追いかけられぬまま、姉さまは連れ去られてしまう。

 

それが、嫌だった。

 

ウルスラ「(姉さまは……絶対に連れて行かせない!!)」

 

折角会えた姉を連れ去られたくない。

 

その思いが最高潮に高まった時……ウルスラの姿がブレた。

 

そう芳佳達に見えたと共にウルスラがドンドン増えて行く。

 

バルクホルン「なっ…、ウルスラが……」

 

ルッキーニ「どんどん増えてる!?」

 

それに誰もが驚く中、烏賊ネウロイも突然の事に一時停止する。

 

ウルスラ「突撃!」

 

その言葉と共にウルスラ達は烏賊ネウロイへと向けて突撃する。

 

それに烏賊ネウロイはビームを無茶苦茶に放つ。

 

向かって来るビームにウルスラは恐れずにそのまま突き進む中で1人がビームに当たると光となって四散する。

 

サーニャ「消えちゃった!?」

 

ミーナ「!そういうことね。あれは実体のある分身だわ!」

 

すぐさまウルスラの起こった事に気づいたミーナに誰もがウルスラを見る。

 

バルクホルン「『分身』……それがウルスラの目覚めた固有魔法か!」

 

芳佳「凄い。こんな魔法見たことない」

 

誰もが驚く中でウルスラ達は一斉にフリーガーハマーを構えて放つ。

 

リーネ「武器まで分身してる!?」

 

ペリーヌ「凄いですわね。何度も分身を消して出し直ししたらほぼ無尽蔵に攻撃できますわね」

 

ルッキーニ「というか、あれだとハルトマン中尉がヤバくない?」

 

沢山のミサイルに驚きや感嘆が混ざる中、ルッキーニが指摘した事に誰もがあ……となる。

 

ドカーン!

 

烏賊ネウロイにミサイルが命中すると1つを除いて当たった瞬間四散し、1つのミサイルが烏賊ネウロイの目と目の間に炸裂する。

 

炸裂した所の装甲が砕け散って、そこに輝くコアが露出する。

 

リーネ「コアが!」

 

音炉「あ、ハルトマンが居るとこには当たってない」

 

凄いと思っている中でバルクホルンがチャンスと力をめいっぱい振り絞って触手を振り払うとコアへと狙いを定め……

 

バルクホルン「食らえ!」

 

銃弾を浴びせる。

 

銃弾を浴びたコアはひび割れを起こして行き……

 

パキーン!!

 

壊れると烏賊ネウロイは四散していく。

 

その中で落ちて行くエーリカに気づいてウルスラは接近して抱き締める。

 

ウルスラ「姉様!」

 

声を聴き、締め付けられた事で気を失っていたエーリカはううっと呻いてから目を開ける。

 

エーリカ「うっ…ウル…スラ…?」

 

ウルスラ「姉さま!無事でよかった…!」

 

そう言ってギュっと抱きしめるウルスラにエーリカは困った様に笑っているとミーナ達が近寄って来る。

 

芳佳はまた不調が起きたのか、音炉に抱えられている。

 

ミーナ「助かったわウルスラさん。あなたのおかげでエーリカを無事助けられたわ」

 

エーリカ「え?ウルスラ、何かやったの?」

 

目をパチクリさせるエーリカにウルスラは少し恥ずかしそうに笑いながらはいと頷く。

 

ウルスラ「私、固有魔法を使えるようになりました」

 

エーリカ「え!すごいじゃん!」

 

褒めるエーリカにウルスラは嬉しそうにはいと答える。

 

リーネ「ウルスラさん。とても嬉しそう」

 

ペリーヌ「そうですわね。それだけ姉に褒められたのが嬉しいんでしょう」

 

微笑ましそうに誰もが見る中でウルスラは興奮していた。

 

ウルスラ「(姉さま!姉さま!姉さまの身体、姉さまの声。やっと触れた。やっと聞こえた!)」

 

頬を赤らめ、はあはあと息を荒げたいのを抑えながらウルスラはエーリカのを堪能しようとくっ付く。

 

堪能しながらウルスラは確信した、確信してしまった。

 

自分は姉を1人の同姓として愛してると……

 

ウルスラ「(ああ、姉さまを私だけのものに……)」

 

うっとりしている所……

 

パシーン!!

 

ウルスラは頭をはたかれる。

 

突然の事に誰もが驚く中ではたいた人物である音炉はウルスラをはたいたハリセンをパンパンさせる。

 

音炉「ふぅ、危ないトコだった」ピコーン、ピコーン

 

芳佳「ね、音炉ちゃんいきなり何を!?ってかそのサイレンなに?」

 

汗を拭う音炉に芳佳は戸惑いながら鳴り響いている奴について問う。

 

音炉「これはヤンデレサイレン。誰かがヤンデレになりかけると鳴って知らせてクレル」

 

エーリカ「や、ヤンデレ?」

 

まさかと頭を摩ってるウルスラを見て手を振るエーリカやそうそうと笑う芳佳達だが、芳佳の事となると近い状態になるリーネだけは確信していた。

 

ウルスラはそのヤンデレだと……

 

リーネ「(ハルトマンさん……苦労しますねこれから)」

 

芳佳の事となると似た様な感じになる自分の事を棚に上げつつ、リーネはエーリカを見てそう思うのであった。

 

 

 

 

暫くして基地へ戻ったメンバーをミセスSと坂本が出迎える。

 

ミセスS「お帰り。無事だったようじゃな」

 

坂本「お帰りミーナ。中継で見ていたがかなりの強敵だったようだな」

 

ミーナ「ええ、ウルスラさんが固有魔法を出せた事でフラウも助け出せたわ」

 

2人にそう言ってからミーナは困った顔でエーリカと話してるウルスラを見る。

 

ミーナ「もしもまたウルスラさんがフラウと間違われて襲撃なんて受けたら大変だわ」

 

坂本「ウルスラも501基地に所属させることを上に頼んでみるか」

 

ミセスS「そうじゃな。その方がよいじゃろう」

 

顎に手を当てて呟いた坂本のにミセスSも同意する。

 

その方が良いわねとミーナは溜息を吐く。

 

技術省への事情説明などを考えているミーナに坂本は苦笑する。

 

坂本「苦労を掛けるな。ミーナ」

 

ミセスS「そういえば…肝心のウルスラちゃんはどこじゃ?」

 

あそこですとミーナは指さす。

 

そこには楽し気に音炉と話しているウルスラの姿があった。

 

ミセスS「お、仲良さそうじゃな」

 

坂本「意外だな。二人が楽しそうに話すとは」

 

ほうと感心する坂本にそうねとミーナも頷く。

 

ウルスラ「なるほど。自由に体を変形できるんですか。ほんとにネウロイなんですね」

 

音炉「ウン。そうだヨ」

 

変形させながら言う音炉にウルスラは成程と呟く。

 

その後にウィズも見せる。

 

音炉「この子が人工使い魔のウィズ」

 

ウルスラ「人工の使い魔ですか!」

 

おお!とウルスラはウィズを見る。

 

音炉「ちなみにこんな子達もいるンダ」

 

こんな子達と思っているとじゃんと指さす。

 

指さされた方向に誰もが見る。

 

そこにいたのは……自分達を小さくした様な存在が人数分いた。

 

音炉「芳佳との子だよ♥」

 

リーネ「芳佳ちゃん。少し詳しく」ガシッ

 

芳佳「し、知らないよ私!?」

 

エイラ「イヤ、宮藤以外にわたし等に似たのもいる事に気づけリーネ」

 

ポッと頬を赤らめた音炉の言葉にハイライトを無くして肩を掴むリーネに芳佳は慌てて否定し、エイラがツッコミを入れる。

 

なお、リーネの反応に切歌と調はガタガタ震える。

 

切歌「あ、あれはマリアに何かしら女性の匂いを感じた時のヤンデレ翼さんと同じデス;」

 

調「うんうん;」

 

これこれとミセスSは音炉に苦笑する。

 

ミセスS「それは音炉が芳佳ちゃんたちをモデルにして作ったオプションネウロイたちじゃよ」

 

音炉「ア、ばれちゃった」

 

芳佳「私たちをモデルにしたオプションネウロイ!?」

 

ええ!?と誰もが驚く中で芳佳似のオプションネウロイはしゅたたたと駆けると……バルクホルンの胸に潜り込む。

 

バルクホルン「ほわ!?」

 

N芳佳「(ほわー)」

 

芳佳「な、なんて羨ましい!」

 

音炉「じゃあアタシの胸に飛び込む?」

 

いきなり飛び込んできた芳佳似ネウロイに驚きの声をあげるバルクホルンに芳佳が思わず叫ぶと音炉が両手を広げる。

 

そんな芳佳にリーネ似のネウロイが頭に張り付き、静夏似のネウロイも足元で擦り寄っている。

 

シャーリー「凄いな本人達を凄く再現してるな」

 

音炉「ちゃんと再現出来るよう頑張ッタ!」

 

ペリーヌ「ほんとそっくりですわね…」

 

ほへぇと走り回っている自分似のオプションネウロイを見て呟くシャーリーに音炉は胸を張り、ペリーヌは素振りしてる坂本似のオプションネウロイをロックオンしながら呟く。

 

Nペリーヌ「ふしゃあ!!」

 

Nミーナ「ふー!」

 

坂本「はっはっはっ、なかなか元気が良いなペリーヌとミーナのは」

 

一方で自分の両肩に乗ってお互いに威嚇しあっているペリーヌ似とミーナ似のオプションネウロイのに坂本は笑う。

 

エーリカ「(少佐、それ牽制しあってるだけだと思うな)」

 

ミーナ「(そこまで再現してあるのね;)」

 

それにはミーナは恥ずかしそうに頬を赤らめる。

 

ルッキーニ「かっわいー!」

 

ウルスラ「姉さまそっくり…」

 

ルッキーニは自分似のオプションネウロイを抱え、ウルスラはうっとりとした顔でエーリカ似のオプションネウロイを持ち上げてみる。

 

ミセスS「みんな楽しんでるのう……む?」

 

うんうんと微笑まし気に見ていたミセスSは気づく。

 

同じ様に気づいた坂本が音炉に聞く。

 

坂本「……なあ空初。作ったオプションネウロイの数は何人だ?同じのを二体とか作ってないか?」

 

音炉「へ?数は14人でダブってるのはイナイゾ?」

 

なんで聞くの?と坂本の問いに音炉が首を傾げていると芳佳達が騒ぎ出す。

 

芳佳「あれ!?ちっちゃい私が増えてる!?」

 

エイラ「こっちも小さいサーニャが二人になってるゾ!?」

 

ルッキーニ「こっちもだ!」

 

ええ!?と慌てて音炉は見る。

 

確かにそこには坂本を除いて小さいのがもう1人増えていた。

 

ただ、音炉が作ったのは服が黒いのだが、もう一方は芳佳の服そのまんまであった。

 

バルクホルン「これは一体…!?」

 

音炉「あ、アタシも知らないゾ!?」

 

自分の胸にいるもう1人のチビ芳佳と自分の足元にいる自分似のチビに戸惑うバルクホルンに音炉本人も戸惑う。

 

調べていたミセスSはああとなる。

 

ミセスS「オプションネウロイたちが羨ましくて、使い魔たちが出てきてしまったんじゃな」

 

切歌「つ、使い魔デスか!?」

 

ええ!?と切歌が驚く中であと調は思い出した。

 

調「(そう言えば本であったっけ。使い魔が実体化したの)」

 

苦笑する芳佳に静夏も苦笑する。

 

こうしてウルスラも501に加わり、さらに賑やかになった。

 

なお……

 

ウルスラ「zzzz」

 

エーリカ「……えっとウルスラ?なんで寝てるの?」

 

個室を用意されたが寝る際はエーリカのベッドに忍び込んで寝ているウルスラであった。

 

なお、同室のバルクホルンは……

 

バルクホルン「全然気づかなかった」

 

と述べているのであった。





分身
概要
覚醒したウルスラが得た固有魔法。
一時的に自分と同じ状態の分身を作り出せる。
上限はないが増やせば増やす程負担が多くなるし、曖昧になるから数を抑えてる。
分身もシールドを張れるが分身の数が多ければ防御力も低くなっていく。
武器やストライカーは実態のある幻影なので見せかけで攻撃はできない。
簡単に言うと攻撃に当たり判定がないナルトの影分身みたいな感じ



エーリカ「あれ?でも本編でみんなで攻撃してたじゃん」

ウルスラ「あれらは本命である私の攻撃をごまかすためのフェイクです。あの爆発も見た目だけのものです」
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