ストライクウィッチーズ Nと行くROAD to BERLIN!   作:Dr.クロ

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新たな基地を見回る芳佳達、その後の訓練で宮藤に異常が起こる。


第5話~基地の探索~

一方、芳佳達は気分転換で音炉に気になっていたあることを聞いていた。

 

芳佳「ねえ音炉ちゃん。初めて会った時小さかったけど、音炉ちゃんっていつ頃生まれたの?」

 

音炉「えっト……ヨシカと出会う一月前!」

 

指で数えて言う音炉に生後一ヶ月!?と芳佳達は驚く。

 

切歌「アタシたちも聞いた時驚いたデスよ」

 

調「でもネウロイだから人の常識なんて関係ないんだと思う」

 

音炉「あ、デモ巣の中で自我を持っテから数えたカラ生まれたのもう少し前……カナ?」

 

そう答えた音炉にへぇと芳佳は感嘆する。

 

静夏「ホント謎な存在ですよね。まさか一ヶ月だったなんて……」

 

リーネ「そうだね。複雑だよね」

 

はいとリーネの言葉に静夏は同意する。

 

ちなみにリーネが言った複雑と言うのはネウロイが人類に攻撃を仕掛けた真実の一旦を聞かされた事と音炉の誕生した時間である。

 

自分達が翻弄された相手がまさかの芳佳がウィッチなったのとそれなりに変わらない月日であったのでなんとも言えないのだ。

 

そんなリーネのに同意かミセスSと共にアニメを見ていた切歌と調がうんうんと頷く。

 

音炉「最初のコロは巣の周り飛ンデ、たまに人間に見つからナイよう飛んでタリしてた!ダカラ、ヨシカが初めて出会った人間でウィッチ!」

 

芳佳「そうだったんだ。……じゃあ人間を攻撃したりは……」

 

音炉「自分カラはシテナイ!サレタラ反撃するけど」

 

あの時は酷かったとぷんすか怒る音炉にそう言えば……と切歌と調は思い出す。

 

確かに攻撃されるまでは芳佳と触れ合う感じだったので彼女の言葉は事実であった。

 

音炉「ネウロイ、全員攻撃的なやつジャナイ!他の事真似シタリするネウロイもイル!」

 

切歌「音炉が言うにはヴェネチィアに居た人型ネウロイは観光を真似しようとしてたって他のネウロイから聞いたみたいデス」

 

観光と言うのに静夏は唸る。

 

坂本経由で知ったのだがその人型ネウロイと遭遇したのが坂本の同期の先輩ウィッチだったのでどういう目的だったのかを知らなかったがまさかの観光だったと聞いたら唸りたくなるもんである。

 

芳佳「そ、そうだったんだ……;」

 

音炉「ウン。だから消えちゃったのが悲シイ……」

 

出てきた言葉に芳佳はそうなんだと同じ様に悲しむ。

 

見ていた切歌と調もあの光景に音炉から聞いたのから本当に悲しい出来事だと理解できるからだ。

 

リーネ「あ、そう言えばあなたの使い魔ってどんな子なの?」

 

そんな雰囲気を見かねてリーネがそう質問する。

 

芳佳「猫耳あったから猫科の使い魔なの?」

 

音炉「ウィズ!ポンペイって種類の黒猫!」

 

ほらと言うのと同時に音炉の肩に黒猫がポンと現れる。

 

芳佳「あ、可愛い!」

 

音炉「ウィズ。ヨシカだよ」

 

ふんふんと黒猫もといウィズは顔を近づけた芳佳に鼻を近づけて匂いを嗅いだ後に甘える様に鳴いてから芳佳の頬を舐めてから芳佳の腕を伝って頭に乗る。

 

芳佳「の、乗っちゃった」

 

音炉「ウィズ、ヨシカ気に入ったッテ!」

 

自分の頭の上に乗ったのに目を丸くする芳佳に音炉は笑う。

 

ゴロゴロと甘えるウィズに芳佳はふふと笑う。

 

リーネ「いいなぁ…。芳佳ちゃん。わたしも…」

 

切歌「あ、やめた方が…」

 

羨ましそうに見ていたリーネがウィズに向けて手を伸ばそうとして切歌が止めようとする。

 

ウィズ「フーーーーーー!!!!」

 

すると、先程の甘えてた様子から一転、毛を逆立ててリーネを威嚇する。

 

リーネ「うわっ!?」

 

調「この子は甘える人を選ぶの」

 

切歌「生みの親でもあるSちゃんにも懐かないデス」

 

驚くリーネに調と切歌がそう言う。

 

静夏「生みの親にも懐かないなんて……ん?()()()()?」

 

それ程とは思った所で出てきた言葉に引っかかって3人は切歌を見る。

 

切歌「そうデスよ。ウィズはSちゃん作の人工使い魔デス!」

 

「「「えぇえええ!?」」」

 

胸を張って言われた事に芳佳と静夏、リーネは驚く。

 

ウィズ「?」

 

当の本猫は首を傾げてから芳佳にゴロゴロと甘え直す。

 

静夏「使い魔まで作るなんて……何者なんですかあの人!?」

 

何者と言われて切歌と調は顔を見合わせ……

 

切歌&調「面白いことが大好きな良い意味でのマッドサイエンティスト」

 

出てきた言葉に3人はなんとも言えなかった。

 

 

 

 

次に来たのは射撃練習場であった。

 

バルクホルン「お、宮藤たちか」

 

エーリカ「やっほー」

 

そこには機関砲を両手に持ったバルクホルンと見ているエーリカがいた。

 

芳佳「あ、バルクホルンさん!ハルトマンさん!」

 

バルクホルン「基地をリーネに案内してもらっているのか」

 

はい!と芳佳と静夏は元気よく答える。

 

エーリカは芳佳の頭に乗っかってるウィズに気づく。

 

エーリカ「ミヤフジー、その頭に乗ってる猫なに?」

 

音炉「アタシの使い魔!ウィズ!」

 

むふんと胸を張る音炉にほーと思いながらエーリカは手を伸ばす。

 

ウィズ「フーーーーーー!!!!」

 

エーリカ「うわっ!?」

 

芳佳「あ、ハルトマンさん!ウィズちゃんはどうもなかなか懐かない性格みたいで……」

 

威嚇するウィズに驚くエーリカにそう言ってからダメだよ威嚇しちゃあと芳佳が注意するとウィズはゴロゴロと甘える。

 

バルクホルン「宮藤には懐いているんだな……」

 

切歌「パートナーの音炉とそっくりデス」

 

確かにと切歌のにエーリカは同意する。

 

バルクホルンは気を取り直して静夏を見る。

 

バルクホルン「服部だな。折角だ。これから射撃訓練をするから見て行け」

 

静夏「は、はい!了解ですバルクホルン少佐!」

 

敬礼する静夏にもう少し力を抜きなよと笑うエーリカにお前は抜き過ぎだとバルクホルンは叱ってから位置に付く。

 

バルクホルン「行くぞッ!」

 

ダダダダダダッ!

 

狙いを定め、トリガーを引いて5枚の的を撃ち抜いて行く。

 

音炉「オー!」

 

静夏「流石ですねバルクホルン少佐!」

 

感嘆の声をあげる2人にバルクホルンはうむと満足そうに機関砲を見る。

 

エーリカ「調子いいじゃんトゥルーデ」

 

芳佳「凄いですバルクホルンさん!」

 

そうだろそうだろ!!と芳佳のに凄く嬉しそうにバルクホルンは胸を張る。

 

調「(なんだか宮藤さんのだけすごく嬉しそうな感じだね)」

 

切歌「(まるで頼られて嬉しそうなクリス先輩デース)」

 

むふー!と元気になってるバルクホルンに調と切歌はそう思った。

 

リーネ「それじゃあ次に行こうか」

 

芳佳「そうだね。それじゃあバルクホルンさん。ハルトマンさん、失礼します」

 

静夏「失礼します!」

 

頭を下げて射撃練習場を後にする芳佳達にエーリカは手を振り、バルクホルンも明日はビシバシ鍛えてやるからなと声をかける。

 

 

 

 

リーネ「次はお風呂場だね」

 

芳佳「お風呂!そういえばさっき扶桑式って言ってたね!」

 

次の案内場所について言うリーネに芳佳は歩いてる最中に聞いた事を思い出して顔を輝かせる。

 

切歌「お風呂好きなんデスか?」

 

調「切ちゃん、宮藤さんの思い出して」

 

首を傾げた切歌は調のに芳佳のある事を思い出してあーと声を漏らす。

 

音炉「……ヨシカ、もしかしておっぱい見レルから風呂好き?」

 

芳佳「な、何を言っているの音炉ちゃん!?」

 

ち、違うよと否定する芳佳にリーネは困った様に笑う。

 

音炉「? 違うノ?」

 

芳佳「そ、それは……」

 

そこで口籠ってチラチラッとリーネの胸元を見ている芳佳に安定してると切歌と調は思った。

 

音炉「ヨシカになら見らレテも良いヨ」

 

芳佳「音炉ちゃん……!」

 

頬を赤らめて言う音炉に芳佳は顔をパぁとさせる。

 

リーネ「(ぷく~)」

 

切歌「んー……音炉らしい答えではあるデスけど……」

 

調「字面だけだとホント危ない;」

 

それにリーネは少し不満げに頬を膨らませ、切歌と調は心配する。

 

静夏も静夏で自分の胸をサスサスしている。

 

とりあえず、風呂を見ようと中に入る。

 

シャーリー「はぁ~、いい湯だなぁ~」

 

ルッキーニ「いい湯だねぇ~」

 

そこではシャーリーとルッキーニがまったりしていた。

 

芳佳「あ、シャーリーさん。ルッキーニちゃん」

 

リーネ「お風呂入って居たんですね二人とも」

 

おーミヤフジとシャーリーは手を上げて振る。

 

シャーリー「いい湯だぞ~?一緒に入るか?」

 

音炉「お~良いのカ?」

 

おうさとシャーリーが返した事に音炉は御湯加減を確かめようと手を入れる。

 

芳佳「あ、音炉ちゃんお湯触って大丈夫?」

 

切歌「大丈夫デス!さっきSちゃんも言ってましたが音炉は耐水性も付いてるのでお風呂もへいきへっちゃらデース!」

 

確認する芳佳に切歌はそう言い、そう言えばそうだったと芳佳も思い出す。

 

音炉「ア、良い温度。入浴剤は入ってナイ?」

 

シャーリー「入浴剤?」

 

首を傾げるシャーリーに音炉はうんと頷く。

 

音炉「お風呂、入る時にサイエンス作ったのイツモ入れてル!」

 

ルッキーニ「入浴剤ってなに?」

 

芳佳「あ、前にお母さんから聞いたことあるよ。確かお風呂に入れる粉で、物によって色んな香りを楽しめるって奴だね」

 

首を傾げるルッキーニに芳佳が答える。

 

音炉「色んなのアル!お肌スベスベになるのや疲れ取れる効果アル!後は泡風呂とかも出来る!」

 

シャーリー「へー、そうなのか。それは面白そうだな」

 

ほへーと声を漏らしたシャーリーは肩こりにも効くんだろうかと思った。

 

何分、最近胸が成長してるのか、増した重みで肩がこったりするのだ。

 

シャーリー「ミーナ中佐に許可貰って今度使ってみるか」

 

切歌「使うとお肌にも良いから楽しみにしてて欲しいデス」

 

おー待ってるぞとシャーリーはそう言う。

 

芳佳「音炉ちゃん。どうする?入るの?」

 

音炉「ん~……基地見回ったら入ル!」

 

分かったと返してからシャーリーとルッキーニにそれではと挨拶して出て行く。

 

見送ってからシャーリーはふうと息を吐く。

 

シャーリー「ネウロイと分かっちゃいるけど、年相応……より幼い感じだなホント」

 

ルッキーニ「……ねえシャーリー。あの子と友達になってもいいかな?」

 

音炉を思い浮かべて呟いたシャーリーにルッキーニが聞く。

 

なんでわざわざと思ったシャーリーはルッキーニが自分の事を気にしてるのに気づいてふっと笑って頭を撫でる。

 

シャーリー「いいんじゃないか?ルッキーニ自身が友達になりたいって思ってるならさ」

 

ルッキーニ「うん!」

 

良い子だと撫でるシャーリーにルッキーニも笑う。

 

 

 

 

お風呂を後にした芳佳達は庭園に来ていた。

 

リーネ「5人とも歩き回って疲れたでしょ?」

 

芳佳「うわ~、美味しそ~!」

 

中央にあるテーブルを囲む椅子にそれぞれ座った後にどこかへ向かっていたリーネがお菓子を持って戻って来てテーブルの上に置く。

 

切歌「おー!本場のスコーンデス!」

 

調「おおー」

 

それに切歌と調が目を輝かせる中で音炉が頂きます!とスコーンを早速手に取って食べる。

 

音炉「オー!美味しい!」

 

静夏「美味しいです」

 

芳佳「やひょりひょねひょんのひょとひゃこーひゃはひゃいひょうひゃね」訳:やっぱりリーネちゃんのお茶とスコーンは最高だね

 

目を輝かせる音炉の後に御茶を飲んだ静夏も賞賛し、芳佳は口に詰め込みながら賞賛する。

 

リーネ「そんなに褒めてもおかわりぐらいしか出ないよ」

 

そう言ってクリームとジャムを乗せたクラッカーを差し出し、芳佳はあーんと食べる。

 

音炉「アー!ヨシカに食べさせるの良いナ~!」

 

芳佳「ん~美味しい♪」

 

嬉しそうに顔を緩める芳佳にくすっと笑うリーネに音炉は羨ましそうに言いながらウィズにスコーンを食べさせる。

 

ウィズ「(もぐもぐ)」

 

リーネ「ウィズちゃん、どう美味しい?」

 

静夏「そう言えば猫ってスコーン食べてもいいんでしょうか?」

 

人工使い魔と聞いたけどそこらへんどうなのだろうかと静夏は思っているとウィズはぷいと顔を反らす。

 

合わなかったのかなと思ったが尻尾はゆらゆらとご機嫌な感じに揺れているから美味かったのは美味かったって事かなとリーネは音炉を見る。

 

音炉「ウィズ。素直に美味しカッタって言えばイイのに」

 

ウィズ「……ニャア」

 

少し呆れた様な音炉のにウィズは鳴いた後に芳佳の頭に乗ると丸くなって欠伸をする。

 

静夏「また宮藤さんの頭の上に…」

 

芳佳「気にいっちゃったのかな?」

 

zzzと寝てるウィズにホントにお気に入りになってるなと誰もが思った。

 

リーネ「所で服部さん。何か他に基地の事で分からない事はある?」

 

静夏「あ、いえ。大丈夫です。ただ、宮藤さんと同室で……空初さんがその上の屋根裏部屋ってのは驚きました」

 

その後に確認するリーネに静香は慌てて返事をしてからそう述べる。

 

芳佳「音炉ちゃんの部屋がわたし達の部屋から通じる屋根裏部屋なんてビックリしたよ」

 

調「三人だと狭いからSちゃんと協力して作ったの」

 

それには同意と言う芳佳に調がそう言い、切歌もVサインする。

 

芳佳「でもあの部屋、初めて入ったのに昔から使ってた感じがしたの」

 

リーネ「良かったぁ。芳佳ちゃんの好みに合わせて内装を変えておいたの」

 

嬉しそうに言うリーネに通りでと芳佳も楽し気に笑う。

 

そんな楽し気に話す2人に静香は少し寂しそうに顔を反らす。

 

切歌「(なんだか寂しそうデスね静夏さん)」

 

調「(そうだね。芳佳さんを良く知ってるリーネさんは彼女の為に出来てるけど、自分が出来ない事で悩んでいるのかな?)」

 

それに小声で話しかける切歌に調はそう返す。

 

音炉「……?」

 

そんな服部の様子に音炉はスコーンをハムハムしながら首を傾げる。

 

 

 

 

お茶会を終えて、一通り回った6人はストライカーの格納庫へと来ており、並べられた13機のストライカーの中でミセスSが右から4番目のストライカーを弄っていた。

 

見ていたリーネがミセスSが弄っているのは芳佳のストライカーだと伝える。

 

ミセスS「お、芳佳ちゃん達ではないか」

 

芳佳「あ、サイエンスさん」

 

そんな6人に気づいて顔を向けるミセスSに芳佳達は近寄る。

 

静夏「宮藤さんの紫電改に何してるんですか?」

 

ミセスS「一応メンテナンスと改良じゃ。敵も強化されてるしこっちも強化しとかないとのう」

 

芳佳「でもわたし達だけなんて……」

 

良いのだろうかと戸惑っている芳佳にそうもいってられんからなとミセスSは弄りながらそうぼやく。

 

ミセスS「いいか。今、奴が一番狙っているのはお主たちじゃ。そのお主たちがやられたら奴は次に世界を狙うじゃろう。奴にとってお主等が一番の脅威であり、排除すべき相手になっとる。終われば次はお主たちの知人を狙うじゃろう」

 

リーネ「そんな…!」

 

そう言ったミセスSのにリーネは口を抑える。

 

ミセスS「ちなみに今はお主の不安定な状態に合わせて変わる様に調整してる所じゃよ」

 

私の?と不安定と言われて自分を指さす芳佳に当たり前じゃろとミセスSは呆れた顔をする。

 

ミセスS「これから模擬戦するんじゃろ?それでどういう意味なのか分かると思うぞ」

 

じゃろ?ペリーヌちゃんやとミセスSが芳佳達の後ろに向けて言い、芳佳達が振り返るとバツの悪い顔をしたペリーヌが出て来る。

 

ペリーヌ「分かってたのならすぐに声をかければ良いものを……」

 

ミセスS「いいじゃろ?わしは面白い方が好きなのじゃ」

 

ほっほっほっと笑うミセスSにはぁと溜息を付いてからペリーヌは静夏を見る。

 

ペリーヌ「服部さん。新人と言えぞ、本番では待ったはなしですから、本気で行く様にしなさい」

 

静夏「は、はい!」

 

ペリーヌは直立して返事をする静夏に結構と返してから芳佳とリーネも見る。

 

ペリーヌ「じゃあこれから五人で飛行訓練をします。宮藤さんとリーネさんに空初さんも宜しいですわね?」

 

芳佳「は、はい!」

 

リーネ「わかった。準備するね」

 

音炉「お~芳佳との同時飛行~!」

 

わっほーいと喜ぶ音炉に訓練ですからねと注意してからペリーヌは自分のストライカーの所に向かう。

 

調「私たちはここで待ってるね」

 

切歌「いってらっしゃいデース!」

 

行ってきまーすと言う声と共に5人は飛び出す。

 

それを見送りながらミセスSは腕を組む。

 

ミセスS「これで彼女の抱えている問題がはっきりとわかればいいんじゃが……」

 

 

 

 

海に数本の棒が均等に並んで刺さった所をペリーヌを先頭に飛んでいた。

 

リーネ、芳佳、音炉と続いて遅れて静夏が続く。

 

ペリーヌ「どうしたの服部さん。二秒も遅れてますわ」

 

静夏「すみません!クロステルマン中尉!」

 

指摘するペリーヌに静香は謝罪する。

 

ペリーヌ「坂本少佐の推薦で来たんでしょ。あの方の顔に泥を塗る気ですの?」

 

静夏「す……(ガキィン!)うわぁ!?」

 

発破をかけるペリーヌに静香は謝罪しかけた途中で棒にぶつかりかけてシールドで防ぐが体勢を崩してしまう。

 

落ちそうな所を芳佳が手を取って助ける。

 

芳佳「大丈夫?静夏ちゃん」

 

は、はいと静夏は頷いてから手を放す。

 

芳佳「気にしない!それより落ち着いて、わたしの後に着いてきて。ね?」

 

静夏「は、はい!」

 

教えに静夏は答えて芳佳の後ろを飛ぶ。

 

それにより先ほどよりも安定して付いて行く。

 

ペリーヌ「へぇ……」

 

リーネ「服部さん。その調子!」

 

それにペリーヌは感嘆し、リーネが応援する。

 

静夏「はい!」

 

音炉「ヨシカー。アタシはどう?」

 

その傍に音炉が来て飛び方について問う。

 

芳佳「うん。上手だよ音炉ちゃん」

 

音炉「ワーイ!」

 

褒められたのに音炉は楽しそうに舞う様に飛んで行く。

 

ペリーヌ「こら空初さん!チームとして組むのですからちゃんと並んで飛びなさい!!」

 

それにペリーヌは注意して音炉はブーブーとぶーたれる。

 

ペリーヌ「(仕方ありませんわね)ちゃんと訓練しないと宮藤さんの手製の料理の品が少なくなりますわよ」

 

音炉「エー!ソレはヤダー!」

 

告げられた事に音炉はすぐさま静夏の後ろに並ぶ

 

ペリーヌ「それにしてもあのサイエンスって方の調整凄いですわね。ストライカーがいつものより調子良いですわ」

 

リーネ「うん。前よりも凄く小回りが出来るしね」

 

そんな3人を見ながらペリーヌは感嘆しながらストライカーのについて言い、リーネも同意する。

 

しばらくして訓練はここまでと言い、ペリーヌは次の内容を言う。

 

ペリーヌ「続けて二機編隊で模擬戦ですわ。最初は宮藤さんと服部さんのペア。その次に宮藤さんと空初さんのペアの順番でわたくしとリーネさんのペアと戦いましょう」

 

服部「はい!」

 

音炉「ハットリ、先良いナー」

 

芳佳「少し待っててね音炉ちゃん」

 

羨ましそうに言う音炉に芳佳は頭を撫でて言う

 

ペリーヌ「では、模擬戦開始!」

 

号令と共に音炉を置いて四人は上空へ飛んでいく。

 

先輩からのご挨拶と放たれるペリーヌの銃撃を静夏は躱す。

 

そんな静夏の後ろを狙うリーネに静夏は気づいて振り向いて銃口向けるが振り向いた所を今度はペリーヌに後ろを取られる

 

ペリーヌ「後ろを取られ過ぎですわ!」

 

静夏「あぁっ!?」

 

放たれた銃撃に静夏は慌ててシールドで防ぐ

 

そんな静夏へとリーネの追撃の狙撃が放たれ、それもシールドで防ぎ、距離を取ろうと移動しようとするがその前にペリーヌに先回りされる

 

静夏「!」

 

ペリーヌ「追い立てられましたわね」

 

そう言ってペリーヌがトリガーを引いた瞬間、静夏は展開された巨大シールドに守られる。

 

どこからと静夏は上を見上げると少し離れた場所に芳佳が浮遊していた。

 

静夏「っ!宮藤さん!」

 

ペリーヌ「シールドをあの距離から!?」

 

距離があったのにあんな巨大なシールドを張ったのに静夏もそうだが、ペリーヌとリーネも驚く。

 

芳佳「今だよ!」

 

静夏「はいッ!てぇぇぇぇっ!!」

 

芳佳の言葉と共にシールドを回り込んでペリーヌへ向けて銃撃。

 

度肝を抜かれたので怯んでしまったペリーヌのストライカーに銃弾が2発命中する。

 

ペリーヌ「あっ!もう、してやられましたわぁ!」

 

音炉「ヨシカたちの勝ちー!」

 

それにペリーヌが悔しがる中で音炉がそう宣言する。

 

ペリーヌ「もう!あのシールドは反則じゃなくって!?」

 

リーネ「芳佳ちゃんの魔法力じゃないとできないもんね」

 

キーー!と悔しがるペリーヌにリーネは負けたが少し誇らしげに言う。

 

静夏「ふぅ……」

 

芳佳「やったね静夏ちゃん!」

 

息を吐いた静夏の隣に芳佳は来て声をかける。

 

静夏「宮藤さん……(わたし、宮藤さんと飛べてる……!これなら、これからも宮藤さんと一緒に501で……!)」

 

音炉「ヨシカ!次、アタシの番!早くヤロウ!」

 

それに静夏は嬉しそうに自信を持つ中で音炉がはやし立てる。

 

芳佳「もう、焦らないの音炉ちゃん」

 

ペリーヌ「始める前に空初さん。模擬戦では固有魔法使わないでくださいね。模擬戦でネウロイ出されたら勝ち目有りませんわ」

 

それに芳佳が苦笑する中でペリーヌが1つ付け加える。

 

音炉「あ、ダメ?」

 

芳佳「ん~流石にそれは反則すぎるかな?」

 

確認する音炉に芳佳もペリーヌに同意か頬をポリポリ掻いてそう返す。

 

音炉「ん-、芳佳が言うナラ仕方ない。固有魔法使わナイ。じゃあ早速――」

 

やろう!と音炉が言いかけた時……

 

プスン!パスン!!ポスン!ボスン

 

静夏・芳佳・音炉「ん?/ン?」

 

突如響いた音に誰もが何の音と見てみるとそれは芳佳のストライカーからした音で……

 

芳佳「おっ?あ、あぁああああああ!?」

 

プロペラが突然止まってしまい、芳佳は落下してしまう。

 

静夏「宮藤さーん!?」

 

音炉「ヨシカ―!?」

 

それに誰もが慌てる中で音炉は固有魔法を使用。

 

それにより海に落ちそうだった芳佳は出現した何かにより弾む。

 

それは音炉が作り上げたクッションの様なオプションネウロイであった。

 

静夏「ふぅ……」

 

リーネ「芳佳ちゃん、大丈夫?」

 

芳佳「う、うん。音炉ちゃんのおかげで助かったよ」

 

芳佳が助かった事に安堵の息を吐く静夏の後に安否を聞くリーネに芳佳は頷いて平気だと返す。

 

ペリーヌ「気を抜きすぎですわ。それにしてもこのネウロイ、本物のクッションみたいにふわふわしてますわね。こんなネウロイも作れるんですね、あなた」

 

音炉「どんな設定にもデキルから!コンナ風にフワフワのもデキル!」

 

そう注意してから興味深そうに芳佳を助けたクッション型オプションネウロイを見るペリーヌに音炉は胸を張って言う。

 

芳佳「確かに、凄く気持ち良いよ~~~」

 

ふんにゃりとクッション型オプションネウロイに気の抜けた顔で体を預ける芳佳にみ、宮藤さん?と静夏は心配そうに声をかける。

 

音炉「アタシの居た世界でよく見る人を駄目にするクッションをモデルにしたからこうナッテる?」

 

リーネ「人を駄目にするクッション!?」

 

ペリーヌ「そんなのあるんですの!?」

 

そんなほんにゃりした芳佳を見て言う音炉のにリーネとペリーヌは驚く。

 

芳佳「お胸の様に柔らか~い~~」

 

静夏「宮藤さん……」

 

ペリーヌ「もう!このおっぱい魔神は!」

 

戸惑う静夏の隣でペリーヌは呆れ果て、リーネは困った様に笑う。

 

ペリーヌ「宮藤さん!だらけてないで早く飛んだらいかがですの!」

 

芳佳「!ご、ごめんなさい!!」

 

怒鳴るペリーヌに芳佳はガバッと起き上がって慌ててストライカーに魔力を流そうとする。

 

芳佳「あ、あれ……?」

 

音炉「?ドウシタの?」

 

すると戸惑った声を漏らす芳佳に音炉は聞く。

 

芳佳「動かない……」

 

リーネ&ペリーヌ「「え?」」

 

告げられた事に誰もが呆気に取られる中で沈痛な顔で芳佳はもう一度言う。

 

芳佳「ユニットに魔法力が全然伝わらなくて……動かないの」

 

ペリーヌ・リーネ「え、えぇえええ!?」

 

静夏「宮藤さん……」

 

誰もが驚く中でペリーヌがすぐさま我に返る。

 

ペリーヌ「とにかく、基地に戻って中佐に……」

 

報告をと言う前に警報が鳴り響く。

 

ペリーヌ「緊急警報!?」

 

静夏「もしかしてネウロイが!?」

 

リーネ「……あ、もしかして音炉ちゃんが今出したネウロイに反応して……」

 

こんな時にと驚く2人にリーネが芳佳の乗ってるクッション型オプションネウロイを見て言うのに誰もがあっとなる。

 

 

 

 

オプションネウロイを消すと警報が鳴り止んだのであれが原因だったかと音炉を除いた4人がなんとも言えない中でペリーヌとリーネが芳佳を抱えて格納庫に戻ると通信機を手に連絡を取ってるミセスSの姿があった。

 

ミセスS「いやホント伝え忘れてすまんかったわい。ああ、大丈夫、ちゃんと音炉の出すオプションネウロイに反応して鳴らん様にレーダーのを調整しちゃるから、ホントすまんのうミーナちゃん」

 

相手はミーナの様で謝ってるミセスSを見ていた5人に切歌と調に警報を聞いてか来てたバルクホルンとエーリカが近寄る

 

切歌「だ、大丈夫デスか芳佳さん!?」

 

調「何があったの……?」

 

2人に支えられた芳佳に気づいて切歌と調が聞く。

 

芳佳「それが魔法力が変なの……」

 

ミセスS「やはりそうか……」

 

やっぱりわしの言った通りになったか……と通話を終えたミセスSが来る。

 

エーリカ「何?宮藤に起こった事が何か分かるの?」

 

バルクホルン「大方久々の訓練でたるんでいたんじゃないのか?」

 

ミセスS「そんな簡単なもんではない。芳佳ちゃん。すぐにドクターに見てもらった方が良いぞ。お主、魔法圧に異常が起きておる」

 

腕を組んで言ったバルクホルンはミセスSのに何!?と驚く。

 

告げられた事に芳佳は戸惑うしかなかった。




静香「次回、『芳佳の異常と静夏の決意』。宮藤さん…」
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