ストライクウィッチーズ Nと行くROAD to BERLIN!   作:Dr.クロ

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音炉の事で距離を取っているペリーヌ。
そんな2人の距離感を変えるのは……


第8話~ペリーヌと音炉、真夜中の幽霊船~

前回から2日後

 

音炉「ヨシカ―、頑張れー!」

 

芳佳「う、うん!」

 

格納庫前で音炉と静夏、リーネに見守られながら芳佳は緊張した顔で深呼吸する。

 

今彼女はミセスSが作った特製ストライカー型トレーニングマシンで魔法圧の制御する為の特訓をする所だ。

 

トレーニングマシンは魔法圧を制御して設定した時間まで行けば成功、失敗すればお仕置きが起こると言う物だ。

 

芳佳「はぁああああっ!」

 

気合と共に魔力を開放して制御を開始する。

 

リーネ「頑張って、芳佳ちゃん!」

 

静夏「いいですよ!そのまま、そのまま……」

 

このままいけると思った瞬間……

 

プスンパスンポスン

 

芳佳「……あ」

 

途端に制御できなくなり、情けない音が響いた後……お仕置きは始まった。

 

芳佳「あはははははははははははははははははは!!」

 

足へと襲い掛かる強烈なくすぐりに芳佳は悶えまくる。

 

ストライカーユニットの内部に足をくすぐる様に刷毛が付けられているのだ。

 

リーネ「芳佳ちゃん……」

 

音炉「また失敗シチャッタ……」

 

静夏「なかなか難しいですね……魔力圧の制御は」

 

そんな笑い悶える芳佳を見ながら各々に呟くリーネ達。

 

芳佳「も、もう一回……」

 

お仕置きが終わったのでぜえぜえと息を荒げながら再度開始する。

 

しっかりー!と言う応援をしてるリーネ達、特に音炉を離れた場所で見ている者がいた。

 

ペリーヌ「………」

 

ペリーヌだ。

 

芳佳を応援してる音炉を見てペリーヌは不安そうであった。

 

坂本「まだ、彼女を信頼するのかが不安か?」

 

ペリーヌ「坂本少佐……」

 

そんなペリーヌへと近づいて同じ様に見た坂本は不安は分かると返す。

 

坂本「力は信用できるが、彼女自身を信頼できるかと言われたら不安になってしまうのは当然だ。元々は、ネウロイであるからな」

 

ペリーヌ「それもあるのですが……怖いんです」

 

そんな坂本のに対し、ペリーヌはそう答える。

 

怖い?と呟いた坂本にペリーヌは頷く。

 

ペリーヌ「……彼女が居たのは……ガリアの巣ですよね。坂本少佐」

 

確認する様に聞くペリーヌに坂本は一瞬呆気に取られたが頷く。

 

坂本「そう……だったな……」

 

ペリーヌ「わたくしは怖いんです。もしもかつての彼女と同じ様な人型のネウロイが現れた時、彼女と被らせてしまうのではないかと……」

 

その言葉にそういう事かと坂本は納得する。

 

ペリーヌ「それに……彼女に心を許していいのか分からないのです。彼女と同じガリアの巣のネウロイに殺された人たちの事を考えると……」

 

坂本「そう、だな……」

 

それは仕方ないなと顔を伏せるペリーヌを見ながら坂本は思う。

 

彼女自身、ガリア陥落の際に親類縁者をネウロイにより目の前で失っている。

 

ネウロイである音炉に教えるのはともかく、一緒に戦う場合はまだ厳しいだろう。

 

難儀なものだと坂本はふうと息を吐く。

 

 

 

 

少し時間が進み、射撃訓練を行っていた。

 

音炉と服部が各々に撃っているが音炉の命中率が高い事にバルクホルンは感心する。

 

バルクホルン「なかなかの命中率だな。誰かに教わったりしたのか?」

 

音炉「ウン!クリスお姉ちゃんに教わッタ!」

 

え?と静夏とハイデマリー以外のウィッチ達は呆気に取られ、切歌と調はあとなる。

 

なんで呆気にとられるのかに静夏とハイデマリーは首を傾げていると……

 

バルクホルン「クリスに教わっただとぉぉぉぉぉぉぉ!?」

 

切歌「違うデス違うデス!」

 

調「人違いです。私たちの世界のクリス先輩にです」

 

妹の名前を出されたと思って迫ろうとするバルクホルンを切歌と調が慌てて止めに入る。

 

エーリカ「え?そっちにもクリスって名前の人が居るの?」

 

調「はい。本名は雪音クリスって名前です」

 

切歌「射撃がとっても上手な頼れる先輩デース!」

 

この人がそうデスと切歌は写真を取り出して見せる。

 

芳佳「!リーネちゃんやシャーリーさんに負けない位の胸!」

 

エイラ「これはいいおっぱいなんダナ」

 

ルッキーニ「シャーリーより背が小さいけど胸が負けない大きさだ~」

 

静夏&リーネ&サーニャ「……………」

 

くわっ!!と目を見開いて鼻息を荒くする芳佳の隣でエイラはほうと感心し、ルッキーニは面白そうに言う。

 

シャーリー「おー、こりゃ確かに大きいな」

 

ルッキーニ「シャーリーと同じくらいあるんじゃないかな?」

 

凄いなと感心する2人の後ろでいひゃいひゃいと芳佳は静夏とリーネに両頬を引っ張られ、エイラは不機嫌になったサーニャのご機嫌取りに四苦八苦していた。

 

エーリカ「空初はこの雪音って子に教わったんだね」

 

切歌「はいデス!知りたがっていたのでクリス先輩が嬉しそうに教えたんデス」

 

調「飲み込みも良かったからホントに可愛がっていたんです」

 

へぇ~とエーリカは感心する。

 

バルクホルン「しかし、別の世界に同じ名前の者がいるとはな……」

 

坂本「世界は広いものだな……」

 

調「(実際、坂本さん達と似た名前の人がいたりするのは黙っておこう)」

 

並行世界のあるあるにバルクホルンと坂本が感心する中、そこに事務仕事をしていたミーナが来る。

 

ミーナ「皆、作戦室へ集合して」

 

坂本「ミーナ。何かあったのか?」

 

ええと困った顔をしたミーナのに誰もが作戦室に向かう。

 

 

 

 

バルクホルン「ベルリンへの反抗作戦がさらに延期される可能性があるだと!?」

 

着いて早々に告げられた事にバルクホルンが叫ぶ。

 

耳を抑えていたミーナはどうしてそうなる可能性があるかの理由を述べる。

 

ミーナ「アントウェルペン近くの海域に謎の船が出没し始めたそうなの、近くを通りかかった船を見境なく襲うそうで、なんとかしなければ反抗作戦開始が遅くなりうるそうなのよ」

 

エイラ「謎の船?」

 

シャーリー「ならその船を捕まえればいい話じゃないのか?」

 

最もな指摘にそれが出来ればこっちに話が来ないわとミーナは返す。

 

ミーナ「その船は暫くすると発生した霧に紛れて消えてしまうそうなのよ……後眉唾な話だけど、ある証言によると……その船の船員が普通じゃなかったそうなの」

 

エーリカ「普通じゃない?」

 

芳佳「どういうことですかミーナさん?」

 

出てきた言葉に誰もが顔を見合わせる中で聞く芳佳にミーナは困った顔をする。

 

ミーナ「なんでも……船員の顔が骸骨……だったそうよ」

 

切歌「デデース!?」

 

調「骸骨!?」

 

サーニャ「え……!?」

 

告げられた事に怖い物が苦手な切歌や一部の面々はビクッとなる。

 

坂本「ネウロイと言う可能性はないのか?」

 

ミーナ「それはないと思うわ。氷山の時と違って海に直接浸かる船にネウロイがなるはずないとの報告もあったわ」

 

バルクホルン「なるほどな……」

 

腕を組んで唸るバルクホルンの後にミセスSは顎を摩った後に1つ物申す。

 

ミセスS「ホントに現れた船は海に浸かっていたのか調べた方がいいのではないか?形だけ船で浮いているのかもしれぬし」

 

シャーリー「そういやウォーロックの赤城や決戦の時の大和も浮いてたな」

 

思い出して言うシャーリーに言われてみればとその時に戦ったメンバーも思い出す。

 

ミーナ「それでメンバーを前の戦いのを考えて基地を襲撃されてはいけないのを考えて少数で行ってもらう事になります」

 

ハイデマリー「少数ですか?」

 

ええ……と返してからミーナはメンバーを言う。

 

ミーナ「メンバーは宮藤さん、服部さん、ペリーヌさん、そして空初さんの4名よ」

 

ペリーヌ「(!空初さんと一緒のチームですか……)」

 

音炉「えっと、ヨロシク!ペリーヌ」

 

ええと固く返しながらペリーヌはギュっと手を握り締める。

 

ミーナ「他に意見は?ないならすぐに出撃を」

 

芳佳&服部&ペリーヌ「了解!」

 

音炉「リョウカイ!」

 

返事をした後にそれぞれ準備に向かう。

 

坂本「……少し不安があるな」

 

ミーナ「そうね……けど、今の状況を考えると、乗り越えないといけないわ」

 

ペリーヌの事を案ずる坂本にミーナはそう返す。

 

そうだなと坂本はペリーヌの事を考えながら祈る。

 

 

 

 

基地を出発した4人は水上を飛んでいく。

 

音炉「そろそろアントウェルペン!」

 

静夏「一体何なんでしょうかね。その謎の船って……」

 

楽し気な音炉の後に芳佳を支えながら静夏は呟く。

 

ペリーヌ「侵攻作戦延期を防ぐためにも早く見つけないといけませんわね」

 

芳佳「そ、そうですね」

 

少し怯え気味な芳佳にペリーヌは訝しむ。

 

ペリーヌ「……もしかして宮藤さん。怖がっているんですの?」

 

芳佳「ふぇ!?」

 

指摘されていや、そのと挙動不審になる芳佳にペリーヌは溜息を吐く。

 

ペリーヌ「あなたと言う人は、前の基地の地下を探索した際はなんともなかったではありせんか?」

 

芳佳「そ、そうなんだけど……乗組員が骸骨って聞いたら怖くなっちゃうよ」

 

奇妙な声の時は冷静に対応してたのにと呆れた顔で言うペリーヌに芳佳は困った顔をする。

 

なお、その奇妙な声が自分が恋焦がれる坂本が酔っ払った事で爆走していた際に出た奇声に近い笑い声であるのをペリーヌは知らない。

 

 

閑話休題

 

 

アントウェルペンに着いた芳佳達は早速、港で情報収集に入り、暫くして合流して情報を交換しあう。

 

芳佳「そっちはどう?静香ちゃん」

 

静夏「えっとですね。大体はミーナ中佐が言っていた事と同じでした。出る時間帯が大体夜から朝日が出る間での間みたいです」

 

お2人は?と音炉とぺリーヌに聞く。

 

音炉「霧と夜の闇に紛れて現レルから外見を直接見た人は居ないッテ」

 

ペリーヌ「こちらも服部さんと空初さんと同じでしたわ」

 

肩を竦めるペリーヌにそうでしたか……と芳佳は呟く。

 

ペリーヌ「こうなると夜に行動する事になりますから連絡をしてサーニャさんやハイデマリーさんに来て貰った方が宜しいですわね」

 

芳佳「ナイトウィッチの出番って事ですね」

 

音炉「ジャアこの後はどうスル?」

 

確認する音炉にそうですわね……と呟き……

 

ペリーヌ「私が連絡しますから、皆さんはその間ここら辺りの警戒をお願いしますわ。もしもを考えてと言う事で」

 

静夏「分かりましたクロステルマン中尉」

 

音炉「ワカッタ!」

 

芳佳「分かりましたペリーヌさん」

 

3人ともそれぞれ了承した後にそれでは解散と言うペリーヌの号令と共に別れる。

 

音炉「ヨッシカ~一緒に回ろう」

 

芳佳「うん、いいよ」

 

静夏「あ、待ってください!」

 

訂正、芳佳を中心に音炉と静夏が取り合いながら向かうのにペリーヌは苦笑する。

 

ペリーヌ「モテモテね宮藤さんは……」

 

そう呟いてからペリーヌは連絡を取る。

 

ミーナ『こちらミーナ、ペリーヌさん。何か進展はあった?』

 

ペリーヌ「はい。聞き込みした結果、どうやら例の船が現れるのは夜だと言う事がわかりましたわ。それでナイトウィッチのサーニャさんかシュナウファー大尉の増援をお願いしたいのですがよろしいでしょうか?」

 

報告に了解したわと返した後に何か話す様な声がした後にミーナが言う。

 

ミーナ『ミセスSさんから試作品になるけど夜に役に立つのを持たせてくれるそうよ。それのテストも兼ねて捜索をお願いね』

 

ペリーヌ「分かりました。それでは捜索に戻りますわ」

 

お願いねと言うミーナのを聞いて通話を追えたペリーヌはふうと息を吐いて見上げる。

 

ペリーヌ「船が現れる夜まで待ちませんとね……」

 

気分直しにと思ってふと、自分の足元を見ると音炉の使い魔であるウィズがいた。

 

ペリーヌ「! あなたは空初さんの使い魔の……」

 

どうしてここにと思って膝を付くとウィズはその膝を足場にペリーヌの肩に乗るとなぁうとひと鳴きする。

 

とっとと探索に出たらどうだとばかりに鳴いたウィズにペリーヌは戸惑う。

 

彼女はウィズが芳佳や音炉以外には威嚇したり引っ掻いたり(特にエイラを)しているので自分の肩に乗ると言うのをしたのが信じられないのだ。

 

動かないペリーヌにウィズはもう一度なぁうと鳴く

 

ペリーヌ「……!わ、分かってますわ」

 

行くつもりだったのだしと思いながらペリーヌは歩き出す。

 

見歩く間ウィズはペリーヌの肩に乗って毛づくろいしている。

 

ペリーヌ「(完全にくつろいでますわねこの子……どういうつもりなのかしら)」

 

自分の肩でマッタリしてる黒猫にペリーヌはなんとも言えない顔をしてるとウィズが突然身を乗り出す。

 

危ないと慌てて抱きかかえる中でウィズはふんすふんすと鼻息を荒くしており、一体何を見て興奮してるのかと視線を向けると……チーズがあった。

 

ペリーヌ「……もしかして好きなの?」

 

そう聞くペリーヌだがウィズは答えずに前のめりでチーズを見ている。

 

それにペリーヌは息を吐いた後にチーズを売ってる所に向かい、手で持てるサイズの小さめのチーズを買う。

 

ペリーヌ「……はい、どうぞ」

 

差し出したチーズにウィズは目を輝かせてパクリと咥えてもしゃもしゃと美味そうに食べる。

 

その様子にペリーヌはくすりと笑う。

 

ペリーヌ「(美味しそうに食べますわね。普通の猫の様に……)」

 

作られたとは思えないと思っているとゴロゴロとウィズは甘えた声を出す。

 

ペリーヌ「(完全に懐いていますわね……けどなんでわたくしに?)」

 

自分は主である音炉より距離を取ってたのにと思ってる間もウィズはご機嫌に鳴く。

 

 

 

 

夕方になり、音炉達と合流したペリーヌはウィズを音炉に差し出す。

 

ペリーヌ「はい。あなたの使い魔。お返ししますわ」

 

音炉「あ、ウィズ。ペリーヌのとこ行ってタンだ」

 

なぁ~とウィズは返事をして音炉に甘える。

 

芳佳「居ないと思ってたらペリーヌさんの方に行ってたんだね」

 

静夏「クロステルマン中尉。一緒に居て大丈夫でしたか?」

 

ペリーヌ「大丈夫でしたわ。チーズを上げたら大人しかったですし」

 

そうだったんですか?と静夏は驚く。

 

音炉「ウィズはチーズが大好物!あげると機嫌良くナル!」

 

芳佳「へー、そうなんだ~だから機嫌が良いんだね」

 

ゴロゴロと鳴いてるウィズに3人は楽しそうにしてるとお~いと言う声の後にエイラとサーニャが来る。

 

芳佳「エイラさん!サーニャちゃん!」

 

サーニャ「お待たせ」

 

降り立った2人に駆け寄った所でペリーヌはエイラを見る。

 

ペリーヌ「で、なんでエイラさんまでおりますの?」

 

エイラ「そりゃあサーニャと一緒にいたいからと言うのは半分で、ミセスSからの試作品を持って来る為に付いて来たんだヨ」

 

静夏「Sさんからの試作品って?」

 

まずはこれだなとエイラは円筒の筒を出す。

 

音炉「あ、ソレ懐中電灯」

 

エイラ「ストライカーのを応用して魔法力で光りを出す奴だってさ」

 

芳佳「懐中……電灯?」

 

静夏「扶桑の提灯みたいなものでしょうか?」

 

エイラの握る筒を興味深そうに見る芳佳と静夏に使い方こうと分かり易いように手形が付いた所を握って魔法力を流す。

 

パっ!

 

すると懐中電灯の先端が強く光る。

 

ペリーヌ「光りましたわね」

 

サーニャ「これで夜でも安心して見ることができるの」

 

これは便利ですわねとペリーヌは目を丸くする前でエイラは肩を竦める。

 

エイラ「試作品だから、どれ位消耗したかを後でレポートしといてクレって言われた」

 

んで次はこれなと3個のインカムを取り出す。

 

エイラ「改良型でネウロイの妨害とか電波塔なくてもこれだけで通信をやり取り出来るインカムだってサ」

 

芳佳「ネウロイの妨害を受けないインカム!?」

 

静夏「凄い技術ですね……」

 

告げられた事に驚く3人へとエイラはなんとも言えない顔をする。

 

エイラ「マッ、これも試作品だからどれ位の距離で繋がり難くなるかもレポートお願いだとサ」

 

ペリーヌ「ようするにちゃんと使えるかの試運転をお願いされたって事ですわね」

 

音炉「あんマリ行き過ぎナイのを作るってサイエンスは言っテタ」

 

やれやれと思いながら今付けてるのから試作品のインカムに変えるとタイミングよく通信が入る。

 

ミセスS『あーあー。聞こえるかのう?』

 

芳佳「サイエンスさん!」

 

聞こえますよと返した芳佳によしよし、ここらへんは良いなと言うミセスSの声が響く。

 

ミセスS『現存の通信機を調整してお前さん達が今使ってるインカムに繋がる様にしておる。ネウロイが妨害電波を出しても繋がるかも試しておきたかったんでのう』

 

静夏「はい。よく聞こえます!」

 

ペリーヌ「確かに効率よく通信できるのは良いですわね」

 

じゃろと楽しそうに言うミセスSにどことなく誰かを思い出しながらペリーヌは本番での実験はほどほどにして欲しいですわと呟く。

 

ミセスS『安心せい、実験とかは501ではない他の子にして貰うからのう』

 

芳佳「他の人にもしないでください!?」

 

と言うか実験するの確定してますのねと芳佳のツッコミを聞きながらペリーヌはミセスSの言い方でその人物にご愁傷様と内心黙祷するのであった。

 

ミセスS『とにかく、謎の船の調査は頑張るんじゃぞ』

 

音炉「ハーイ!」

 

元気よく返事をする音炉に元気良しと返してミセスSは通信を終了する。

 

ペリーヌ「では船の捜索を開始しますわ」

 

芳佳&静夏&サーニャ「はい!」

 

エイラ&音炉「りょ~カイ」

 

それぞれ返事をして謎の船の調査へと飛び立つ。

 

暗くなっているので魔力圧が不安な芳佳と芳佳を支えてる服部と探査魔法を使うサーニャ以外が魔力電灯をつける。

 

エイラ「ん~、イナイな」

 

音炉「居ないネー」

 

見える範囲を捜索するがなかなか目的の船が見つからない。

 

静夏「見つかりませんね……」

 

芳佳「今日は出ないのかな?」

 

サーニャ「……!」

 

照らされてる所を見ながら呟く静夏の芳佳の後にサーニャが何かに気づく。

 

サーニャ「何か巨大な物体がこちらに接近してくる」

 

ペリーヌ「もしかしてそれが……!」

 

報告にペリーヌやメンバーが身構える中でサーニャは感知した反応に考える。

 

サーニャ「(でもこの反応ってやっぱり……)」

 

誰もが警戒してると霧が辺りを包む。

 

芳佳「霧が……!」

 

静夏「!宮藤さん、あれ!」

 

警戒する芳佳に静夏が前を見る。

 

霧の中からこちらに迫る影が目に入る。

 

エイラ「あれが探していた船か」

 

音炉「……ン?あの外見ッテ……」

 

呟いたエイラの後に音炉が見えて来たのに首を傾げる。

 

その船は見た目が古びた木で出来ており、マストも先が破れており、先端に奇妙な二本角が生えた髑髏が付いていた。

 

穂先の所に掲げられた旗にも髑髏が描かれていた。

 

エイラ「も、木造船か?」

 

ペリーヌ「しかもこの外見、まるで……」

 

芳佳「ゆ、幽霊船……」

 

5人が驚きを隠せない中で音炉だけはうーんと首を傾げる。

 

静夏「ん?どうかしましたか音炉さん」

 

音炉「……これ、おそらくネウロイ。ウォーロックⅡ作の」

 

やっぱりと呟いたサーニャに芳佳達はサーニャを見る。

 

サーニャ「あの船からネウロイの反応がする」

 

エイラ「え!?ホントかサーニャ!?」

 

静夏「ですが外見は違いますよ…?」

 

音炉「おそらくネウロイを覆う感じに幽霊船を作ッタんだと思ウ」

 

驚いて言うエイラと静夏に音炉は幽霊船を見ながら呟く。

 

ペリーヌ「つまりあの船の中にネウロイがいるんですね。ですがどうして気づいたんですの?」

 

芳佳「もしかしてこの船、見たことあるの音炉ちゃん」

 

気になったので聞く2人に音炉は頬をポリポリ掻きながら言おうとして……

 

ギギギギ……

 

その前に何かが動く音に全員が気づいた後……

 

エイラ「お前等避けろ!!」

 

エイラの言葉と共に慌てて散開すると、大きい音と共にメンバーがいた所を光弾が通過する。

 

静夏「攻撃!?」

 

音炉「あ、アレ!」

 

驚いた静夏は音炉の言葉と共に幽霊船を見ると砲門を展開されてるのが目に入る。

 

さらに言えば上甲板から骸骨の顔をした黒い身体と赤い瞳の兵が現れて手に持った銃で攻撃して来る。

 

芳佳「あれって骸骨の姿をしたネウロイ!?」

 

ペリーヌ「こんな人型に近いネウロイを作るなんて……!」

 

飛んで来る光弾を避けながら応戦する。

 

エイラ「このっ!」

 

サーニャ「っ!」

 

エイラが骸骨兵の銃を落とした所をサーニャがロケット弾で吹き飛ばす。

 

芳佳「このっ!」

 

静夏「はあッ!」

 

続けざまに芳佳と静夏も骸骨を倒して行く。

 

ペリーヌ「っ、この……!」

 

一網打尽にしようとペリーヌはトネールを使うが、放たれた電撃は骸骨に向かう途中でマストの引き寄せられてしまう。

 

ペリーヌ「!?トネールがマストに……」

 

音炉「引き寄せられタ!?」

 

そんなと驚いてるペリーヌに砲弾は迫る。

 

気を取られていたペリーヌはしまったと思った直後……

 

音炉「ッ!」

 

ガキィン!

 

間一髪、割り込んだ音炉がシールドで防いでペリーヌを救う。

 

音炉「大丈夫!?」

 

ペリーヌ「え、ええ……」

 

声をかける音炉にペリーヌは頷く。

 

エイラ「クソッ、倒しても倒してもキリがないんダナ!」

 

静夏「骸骨が邪魔して船にダメージが通りません!」

 

倒した所で湧いて出る骸骨にエイラは毒づき、静夏もその勢いに呻く。

 

サーニャ「なら船の横を攻撃しよう。そこからなら邪魔が入らない筈……」

 

それにサーニャがそう進言した所、幽霊船の横側の砲門が芳佳達を狙う。

 

芳佳「大砲!?」

 

エイラ「もしかしてコイツ、幽霊船は幽霊船でも海賊船カ!?」

 

驚きながらそれぞれ砲門から放たれた光弾を避ける。

 

どうするとペリーヌは必死に考えて、砲門を見て閃く。

 

ペリーヌ「空初さん!あの砲門の中に爆弾みたいなのを作って入れれません!」

 

音炉「ワカッタ!」

 

指示に音炉は頷いた後に固有魔法を使用しようとし……

 

芳佳「!危ない!!」

 

何かに気づいた芳佳が動いて咄嗟に音炉突き飛ばす。

 

その後に芳佳に何かがへばり付いて拘束する。

 

音炉「ヨシカ!」

 

エイラ「なんだこれ!?ネバネバしてるゾ!?」

 

助けようとして引き剥がそうとしたエイラは手にくっ付くのに驚いた後に外そうとして自分も巻き込まれてしまった後に2人して引っ張られた後に海賊船の船嘴(せんし)に宙ぶらりんにされてしまう。

 

サーニャ「!蜘蛛型ネウロイ!?」

 

ペリーヌ「あんなのまでいましたの!?」

 

骸骨兵達の後ろから現れた中型の蜘蛛型ネウロイに驚いていると船嘴の先から光線が放たれる。

 

見当外れの攻撃かと誰もが思った後に起こった現象に目を見開く。

 

光線が当たったを中心に幽霊船が通り抜けられる大きさの魔法陣が出来上がったのだ。

 

ペリーヌ「魔方陣!?まさか転移の!?」

 

静夏「まさか二人を連れて逃げるつもりですか!?」

 

魔法陣を見て誰もが驚いていると通信が入る。

 

ミーナ『こちらミーナ!基地目の前に転移の魔方陣が現れたわ!そっちの状況は!?』

 

静夏「え?そっちにもですか!?」

 

ペリーヌ「まさか基地に移動しようとしている……?」

 

内容に驚く中で幽霊船は魔法陣へと向かって行く。

 

ペリーヌ「追いかけますわよ!」

 

サーニャ「うん!」

 

静夏「はい!」

 

慌てて3人も魔法陣が消える前に潜り抜ける。

 

3人が潜ると同時に魔法陣は消え、辺りは静かになる。

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