お店の中は服を始めとして、小物やバッグがところ狭しと並んでいた。置き方はかなり大雑把で、分類分けはあまりされてないらしい。
「ここは中々……、面白いところだね。」
「そうだな、だがこの中から目当てモノを探すのは大変じゃないか?」
「普通の服とかならそうなんだけど、確か頑丈な服は固めて置いてあるはず……。あ!あそこ!」
「ホントだ、商品ポップがあるね。」
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「で、私に着て欲しいっていうのはどれだい?」
正直着せ替えられるのはあまり得意ではないし、オシャレな服を着るのが好きとも言いがたいから、そんなに多くないといいんだけれど。
「えっとね、これと、これと、これ!」
「3セットね、わかったよ。」
3セットなら余裕で着れる、よかった。
「ホントは10セット来てほしかったんだけど……仕方ないからね。」
あってよかったとは言えないけれど、襲撃に少しだけ感謝しなきゃいけないかもしれない。
「じゃあ試着してくるよ、覗かないでね?」
「大丈夫だ、同じ過ちは二度も繰り返さない。」
冗談で言ったんだけど……、ドクターは一体何があったんだ。口ぶりからして誰かの着替えを覗いてしまったらしいが。
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「さて、着たよ。どうだい?」
私がまず試着したのは、黒と白のゴスロリを思わせるフリルの付いたシャツと、同じくフリルの付いたスカート、その上からジャケットを着たものだった。
「アーミヤみたいな服装だ。」
「確かに言われてみればそうだね。」
「……。」
「次、着るよ。」
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今度は白いワイシャツの上に黒いコートを着て、下半身には黒いハーフパンツとタイツ、ネクタイも締めているかっちりした服。
「意外と動きやすくて、中々いいね。」
「オレンジ色の髪とギャップがあっていいな。」
「……。」
「エクシア?次着るよ?」
「うん、ちゃんと見てるから大丈夫だよ。」
さっきからすごい集中して見られている感じがする……。
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3セット目は、黒いワイシャツと裏地と縁が黒色をした、表面が白くロング丈のジャケットに白色のミニスカートを合わせたコーディネート。
「ん、このジャケットはポケットが多くて便利そうだね。スカートも案外動きやすくて悪くない。」
「上品さと活発さがあっていい感じだ。」
「………。」
「エクシア、エクシアからも感想が聞きたいな。」
「うぇ?!に、似合ってると思うよ、かわいい。」
「さっきからどうしたんだい?黙りこくって。」
「そうだな、なにかあったか?」
「いや、なんでもないよ。」
それにしてはすごい注視されてたと思うけど……、まぁいいか。
「それで、どれが良かったかな?私はどれも良かったと思うんだけど。」
「でも最初のやつはあまり合ってなかった気がする、オランジュ意外と背高いし。」
「あと2つか、……じゃあこういうのはどうだい?」
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「買い物というのも中々悪くないものだね。」
「ああ、そうだな。」
「おやドクター、その紙袋は?」
「これは、アーミヤに渡そうと思ってな。いつも頑張って貰ってるし。」
「いい心がけじゃないか。」
「気に入ってもらえるといいんだが。」
ドクターの眼前に居た私に対して、様子見などせず焦った様子で話しかけてきたあたり、かなり大切に思われてそうだし、大抵のものなら喜んで貰えそうだけどなぁ。
「ところでリーダー、増援までは?」
「あと45分といったところだ。そろそろ合流しやすい地点に移動しよう。」
今まで感じていた視線が強くなってきたのを感じた。これは注視とかではなく、恐らく複数人からの視線だ。
「ドクター、合流地点まで迂回しながら鬼ごっこになりそうだ。」
「やはり2時間は持たなかったか。」
「リーダー分かってたの?なら何か勝算があるんだよね?」
「もちろん、逃げるなら龍門に精通したエクシアが居るこちらに分がある、それに……。」
「それに?」
「龍門近衛隊にも手伝って貰おう。元々通報はする予定でもあった、ただ、あくまで正当防衛とした方が色々やりやすい。もう少し待つぞ。」
「待つ云々言ってる暇は無さそうだ、ドクター。相手の視線が分散した、恐らく包囲に動いているね。」
「正面突破だ、走れ!」
「エクシア、右をお願い、私は左を。」
「おっけー!」
相手が近づいて来るのを感じる、恐らくもう襲いかかって来るだろう。
「エクシア、ドクター、恐らくそこの路地裏に一人いる。私が対処できるよ。」
「頼んだ。エクシア、その敵と相対してもまだ銃は出さないでくれ。それから先導して人通りの少なく、目につきやすい広い場所、逃走経路もあると尚いいが、そういう場所があれば案内を頼む。」
「中々難しい注文だね、リーダー!でも安心して、今の時間帯なら全部満たせる場所があるよ!」
「よし、オランジュ、あくまで逃走優先、反撃以外の攻撃はまだ禁止する。」
「了解。」
ちょうど路地裏から飛び出してきた敵の攻撃を右へのサイドステップで避け、首を掴んで覆面に覆われた顔面を膝で打ち抜く、相当効いたらしい、相手はそのまま崩れ落ちてしまった。
盾を持っているので機動盾兵だったようだが、やはりゲームと現実は違う。
「ドクター、盾くらいは持ってってもいいかい?」
「大丈夫だ、警棒の準備も頼んだ。」
「直ぐにでも出せるよ。」
「わかった、目的地で合図をだしたら、どっちも武器を抜いてくれ。」
「オッケー!」
「了解。」
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エクシアの先導についていき、時折攻撃を察知して二人に伝える。持ってきていた盾も割と耐久性が高く、大いに役立ってくれていた。なるほど、確かにこれは正面からの戦闘では厄介かもしれない。どちらにせよ敵は舐めないほうがいいようだ。
「オランジュ、エクシア、敵はどこだと思う?所属の話だ。」
「レユニオンっぽいけど、それにしては、裏道を走るあたし達に食いつけてるのが不思議だね。」
「私は……、分からないかな、知識がそもそも少ないし。」
ほんとにどこなんだろうか、龍門のスラム出身のレユニオンメンバーとかならまだ分からないこともないが、ここは都市部だ、スラム出身にしては精通している道がおかしい気もする。
いずれにせよ、一筋縄では対処できる相手じゃなさそうなのは確かだけど。
はい、服はあとでのお披露目となります。
オランジュはモスティマと同じで身長が171です
危機契約で更新頻度おちます