テスト期間も被ってるのでもうちょい亀になります。
「で、エクシア、あとどのくらいだ?」
「ちょうどここを出た先だよ!」
そこは様々なオフィスのあるビル街に囲まれた大きな交差点だった。なるほど、この時間帯は仕事があるので人通りは少ないし、周囲のビルからも見やすい。
「さて、ドクター?ここでとにかく耐えればいいんだよね?」
「その通りだ。合図のあとは武器を使用して足止めしながら、合流地点まで逃げる。道案内はまたエクシアに頼むよ。」
「オッケーリーダー!」
今まで通ってきた道からレユニオン?達が押し寄せてくる、数は十数人と行ったところだけど、対応できるかはまだ分からない。
「ドクター、どうやって耐えるんだい?私は十数人を同時に捌き切ることはできないよ。」
「相手の歩幅をずらす、というよりは時間稼ぎかな。周りが注目してくれればそれでいい。オランジュ、話をしに行くから、私のすぐ横に居てくれ。」
「了解。」
どうやらドクターは話術でどうにかするつもりらしい。
「標的に接近!」
「戦闘指揮官だ!油断はするな!」
「ロドスめっ!」
「…………ペンギン急便……。」
「なぁ!君たちに1つ聞きたいことがある。」
「誰かお前たちと話を!」
「待て、約束は守ってもらう。そういう約束だろう?」
「っち……。」
「話はできるってことでいいのかな。」
「ああ、構わん。」
「それじゃあ……、君たちの正体はなんだ?レユニオンだけでは無さそうだけども。」
「ご名答だが、正体までは言えない、言える立場じゃないからな。ただ、そこのラテラーノ人と……、オレンジ髪を置いて行ってくれるなら、俺達はお前に手出ししないとだけは言っておこう。」
「もしそうしたら、私はレユニオンに襲われるってわけだ。」
「またまたご名答だな。だがまぁ、敵は少ないほうがいいだろ、条件を呑まないか?」
「私は長生きしたいんでね、遠慮させてもらうよ。空も曇ってるし、どうせなら終点は青空がいい。」
「その返答は残念だが、考え方は悪くないな。だから言っておこう、お前に青空を見せてやれなくてすまない。」
「いつまで話をしているつもりだ!」
「待たせたな、話は終わった。いいぞ、やれ。」
「オランジュ!」
「分かった。」
業を煮やしたのであろうレユニオンが一人突っ込んでくる。即座にドクターの前へ盾を構えながら飛び出して、敵の手から振るわれた剣を受け止めた。
「残念だけど、ドクターには今後も青空を見てもらわなきゃいけないんだ。殺させはしないよ。」
「ハッ!あんな奴を生かしておいては、屍が積み重なるだけだ!」
「オランジュ!後退しながらで構わない。あと三十秒稼いでくれ。」
「朝飯前だね。」
「舐めやがって……!」
実際三十秒なら用意に稼げる。直接受けずに、なるべく受け流し続ければ問題ない。
「クソっ!敵の武器を使うとは……!」
「臨機応変だよ。君だって武器がなかったらそうするさ。」
「俺は貴様のような恥知らずとは違う!」
「おやおや、大分手厳しいね。でも戦力に困って別の組織に頭下げに行くような人たちには、言われたくないかな。」
「貴様ァ!」
どうやら図星らしい。より相手の攻撃は苛烈になるが、精彩さは無くなり、やたらめったらに武器を振り回すので仲間も援護ができなくなっていた。
「オランジュ、後ろに向かって走れ、使って構わない!」
「待っていたよ。」
その言葉と同時に、懐から警棒を展開し、怒りによって防御が緩くなっている相手の脇腹へと思い切り振り抜く。鈍い音と共に、相手は膝から崩れ落ちた。
「貴様……!武器は無いはずじゃ……!」
「素直に信じちゃったのが、どうかと思うよ?」
「やはり、恥知らずだな……!」
「そうかもね。それじゃあバイバイ!」
最終的に勝てばよかろうなのだ、命がかかっているのに正々堂々等とは言っていられない。
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「民間人が騒ぎを見て通報してくれた。あくまでこちらが攻撃していない時に通報を行っていたから、こちらが発端であるということにはならないだろう。」
「いざという時の保険か、確かに大事だね。」
「二人とも!あんまり話してる場合じゃないよ!結構追ってきてる!」
「怒らせちゃったみたいだ。とにかく全力で逃げるしかないね。」
今はなんとかたまに襲ってくるレユニオンたちを殴り倒し、走り回っている、しかし、いつか限界は来る。それまでに増援が間に合えばいいのだが。
そこで、背中に視線を感じた。今までの襲撃者とは違う、冷静な視線だ。それはこちらを一瞬見たあと、エクシアに視線を向けたらしい。嫌な予感がする。
「危ない!」
「オランジュ!?」
必死にエクシアへ追いつき、その背中を庇った。そこに背後から迫ってきたのは、硬い瓶のようなもので、砕ける音と衝撃をくらった後、凄まじい熱さが背中を襲った。
「火炎瓶か……、中々痛いね、これは。」
「オランジュ、ちょっと、コレ大丈夫!?」
「流石ロドス購買部のジャケット、外傷は大して貰ってないよ。ただ、ちょっと打ちどころが悪かったかな。」
「オランジュ!早く進むぞ!」
「そうだね、うーん……。エクシア、ドクターを頼めるかい?逃げる算段はあるけど、それだと歩幅を合わせられないんだ。」
「オランジュ…?何言ってるの!?怪我を庇って一人で逃げられるわけ……!」
「怪我人と一緒に、逃げおおせ続けることも難しい、だよね?」
「……エクシア、行こう。」
「リーダー!」
「だいじょーぶ、私は必ず合流できるよ。」
「……奢りの約束、絶対守ってもらうからね。」
「約束を反故にはしないさ。そら、行ったいった。」
「すまない。助かる。」
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「どうやら、お仲間はお前を見捨てていったようだな。」
「見捨てたんじゃないさ、お互い約束は破らないと言った、それだけのことだよ。」
「まぁそこはどうでもいい。先ずはお前からだ、相手方の増援が来る前に人質は欲しかったんでな、いい様に利用させてもらう。」
「さて、そう上手く行くかなっ!」
即座にアーツを発動し、素早い動きでドクターとエクシアが消えた路地とは別の道を駆け抜ける。
訓練を通して1つ分かったことがあった。このアーツは扱いが難しい上に、発動時間が短く、加速の度合いを調整しづらいため、逃げでは【発動して追手を引き離し、また追いつかれたら発動して引き離す】という使い方しかできない。
「とりあえず身を隠そう、こっちに戦力を割いてくれるといいんだけど……。」
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「クソッ、てっきり虚勢かと思ったが、ここから逃げおおせるとは。」
「アレは放っておいて、ドクター共を追いかける。」
「いや、怪我した状態であれだけ動いたんだ、大分弱っているはず……。交渉用の人質は、こちらの戦力を使ってサブプランとして追う。《モロトフ、やれるな?》」
《了解、追撃を開始する。》
普通、人は火炎瓶がぶつかって壊れるほどの威力で体に投げられたら怪我くらい負う……はず。
評価はモチベーションという話はホントだと書き始めて思いましたまる