とある鬼滅の幻想殺し   作:榛猫(筆休め中)

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しばらく振りの更新になります...お待たせしました


選別終了

side上条

 

 

風の鳴る音がする......。

 

炭治郎くんの振りかぶる刀から水のようなエフェクトが溢れ、手鬼の頸を斬り落とす。

 

まるで柔らかい物でも斬るかのようにあっさりと斬り落とされ地面を転がる鬼の頸。

 

アレだけ異形であった身体の方は、すぐさま塵となり消えていった。

 

落とされた頸の方は、憎々しげに俺と炭治郎くんを見ている。

 

炭治郎くんはそっと刀を鞘へと仕舞うと、その頸の方を見た。

 

その顔は、怒りや憎しみ...はたまた見下したようなものではなく、憐れみだった......。

 

きっと、この鬼がこうなってしまったことを憐れんでいるんだろう......

 

そうしている間に、頸の方も少しずつ塵と化していっている。

 

炭治郎くんはそれに近づくと、その伸ばされている手に触れる。

 

 

「......上条さん...」

 

不意に炭治郎くんに呼ばれ、俺もその頸に近づく。

 

そして、炭治郎くんとは別の、空いている指に手を触れ握る。

 

そうだよな...コイツだって、こうなりたくてなったんじゃない......。

 

元は人間として幸せに生きていたんだ。

 

人を殺して喰ったことは許されることではない......

 

けど、せめて来世では...鬼になんてならない幸せな人生を送ってほしい。

 

そう、願わずにはいられなかった......

 

程なくして、落ちた鬼の頸はポロポロ涙を流しながら、塵となって消えていった......。

 

......終わったんだな...これで......。

 

真菰、錆兎、それに、他の兄弟子姉弟子も...。終わったぞ...もう、安心して帰ってくれ、鱗滝さんのもとに......

 

 

そうして、七日間に及ぶ選別は終了した。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆sidechange◇◆◇◆◇

 

 

 

 

七日後...早朝

 

 

「お帰りなさいませ」

 

「おめでとうございます。ご無事で何よりです」

 

上条さんと戻ってきた俺たちは周りを見て驚く。

 

そこにいたのは俺たちを含めても五人しかいなかった。

 

最初は二十人近くいたのに......

 

 

「一部の方達は辞退されて帰られました...」

 

辞めた...それほどに選別は厳しいものだったんだ......

 

 

「あんだけ居てもここまで減るんだな...ってか隣のヤツブツブツ言ってて怖いんだけど...」

 

そう言われてみれば...何やらやけに髪色の明るい人が何やら小さくずっと何かを話してる。

 

 

「まずは隊服を支給させていただきます。身体の寸法を測り、その後は階級を刻ませて頂きます」

 

 

「階級は全部で十段階ございます。甲・乙・丙・戊・己・辛・壬・癸...。今現在皆様は一番下の癸(みずのと)でございます」

 

 

「刀は?」

 

 

「本日中に玉鋼を選んで頂き、刀が出来上がるまで十日から十五日となります」

 

「更に今からは鎹鴉をつけさせていただきます」

 

そう言うと白髪の子の方が手を数度叩く

 

 

《カアアァッー!!》

 

すると空から数羽のカラス達が降りてきて、俺たちの肩に一羽ずつ止まった。

 

 

「え? 鴉? これ...雀じゃね?」

 

さっきの人が何か言ってるけど、何か違うんだろうか......

 

 

「鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます」

 

黒髪の子が説明をしていた時だった。

 

バシッ!! と音のした直後、《ギャアッ!!》と、カラスの悲鳴が聞こえきた。

 

見ると先程からずっと刀 カタナと言っている目つきの悪い人がイラついたようにカラスを振り払っていた。

 

そのまま白髪の子の方に手を伸ばす......が

 

 

「パシッ おい、それ以上はやめとけよ、度が過ぎるぞ」

 

上条さんがそれを止めていた。

 

 

「ああ? なんだテメェは、やるってのか!! 」

 

 

「聞けないのか? なら選べ、今この場で俺に再起不能にされるか、大人しく待ってるか...」

 

そう言って上条さんが鋭くその人を睨む。

 

それと共に周りの空気がグッと冷え込む感覚が俺を襲った。

 

これは、殺気だ...!! 俺に向けて出されてる訳でもないのにここまでなんて......

 

 

「チッ...わかった」

 

その人もこれは堪えたのか、少し顔を青くしながら引き下がった。

 

 

「......悪い、話の邪魔しちまった」

 

 

「大丈夫です。ではあちらから、刀を造る鋼を選んでくださいませ」

 

「鬼を滅殺し、己の身を守る刀の鋼は、御自身で選ぶのです」

 

 

そう言うと、黒髪の子が木の台の上に乗せられている石を見て告げた。

 

あの石から...刀が......

 

 

「あ、あのぉ...すまん、ちょっといいか...?」

 

そんな中不意に上条さんが声を上げる。

 

 

「? なんでしょう」

 

すると上条さんが白髪の子に耳打ちで何かを呟いた

 

 

「......かしこまりました。では、少し相談した後、連絡しましょう」

 

 

「なんか...すみません...」

 

なんの話しをしてたんだろう......

 

それと、さっき金髪の人が...

『えっ...嘘でしょそんなの通るの...?』って呟いてたけどなんだったんだろうか......

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