とある鬼滅の幻想殺し   作:榛猫(筆休め中)

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狭霧山の修行

side上条

 

 

「はぁっ...はぁっ...はっ...なん...なんだよ...!!」

 

俺は現在、山の頂上から麓までの山道を駆け下っていた。

 

辺りは暗く、オマケに霧で辺りが見えずらい......

 

 

「深海の姉ちゃん達のところで夜目に強くなってて良かったぜ...人間やめちまってるようで悲しくなるけど...」

 

自分で言ってて悲しくなってきたので前のことに集中することにする......。

 

俺がやっているのは、炭治朗くんが鱗滝さんの課題で狭霧山での課題をギリギリで突破し夜明け直前に帰ってきた後のことだ。

 

日が登り始め、辺りがうっすらと白み始めた時間から俺は鱗滝さんと共に山の頂上へとやってきていた。

 

 

「お前にも同じことをしてもらう、ただし、お前は早朝までに戻れ」

 

 

「......えっ...」

 

そう、言うだけ言うと、鱗滝さんは霧の中に消えてしまった。

 

 

「早朝までか...まあ、簡単だろ」

 

そう思っていた時期が、私にもありました......。

 

 

「っ...──っ...!?」

 

走ってった先で引っ掛けた縄から短刀が複数俺目掛けて飛んできた。

 

〜〜〜っ!!っぶねぇ......。

 

あの爺さん、本気で俺を殺しに来てる......

 

このままじゃ、間に合わないどころか...串刺しだ......!!

 

 

「.........上等だコラ!! そっちがその気だってんなら、まずは!!この罠だらけの山をこの身体でぶち破る!!」

 

何がなんでも早朝までにたどり着いてやるからな──!!

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

あの後、なんとか小屋までたどり着いた俺だったが。その道中の記憶が曖昧だった。

 

空気が薄い中、アレだけ致死性の高い罠だらけなら意識も曖昧になる......。

 

けど、そのおかげもあってなんとか鱗滝さんには認めてもらった。

 

しかし、俺はしばらくやらなくていいと言われてしまいやることがなかった......。

 

鱗滝さん曰く、『お前は体が出来すぎている。そんな状態では走り込みの意味などない』だそうだ。

 

それならばと鱗滝さんが刀を振る訓練をさせてくれたが、俺には才能がないらしく、手から刀がすっぽ抜けて鱗滝さんを串刺しにしそうになった......。

 

それ以来、鱗滝さんは早々に匙を投げ俺に刀を触らせてはくれなくなった。

 

そんなわけで俺はやることがなく、日がな一日眠っている禰豆子ちゃんを見守るくらいしかなかった。

 

その代わりと言ってはなんだが、山の中を走り回っては野生の動物達を素手で殴り殺しながら狩りをして、その日の食料の調達をしたりしていた。

 

それもこれも、水鬼師匠達の地獄の特訓の賜物である。

 

 

.........まさか、師匠達に感謝することになるなんてな......。

 

そんなことを繰り返しながら、炭治郎くんの鍛錬の様子を見守ってきた俺、そして、炭治郎くんに鱗滝さんからの、最難関の試練がやってくる......。

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