Fate/type Redline 〜もう一人の新撰組〜 作:十六夜翔矢
新しくFateを題材にした小説を書くことにしました。
「半年ぶりだな奏丈。母さんと
「俺も元気か聞いてよ」
「見れば分かるからな。」
「なんだよそれ…」
「奏津さんも元気そうだな。」
「ええ。」
「それじゃあ向かおうか。」
私の名前は
落ち目の魔術師家系の分家?の3代目当主をしてる高校生です。
隣にいるのは
今日は奏丈の祖母の遺品整理を手伝う事になりました。バイト代が出ると聞いて、釣られる形で。
「ここが別荘…?」
「ばぁちゃんずっとここで魔術の研究をしてたんだよ。もう何年も空き家のままだ。」
「奏丈のおばあさんはここで…」
「中へ入ろう。」
「この別荘、微かに魔力が…」
「分かるのか?奏津。」
「何となく。恐らく魔術礼装の類よ。」
「そう。この別荘を抵当を入れててな。魔術礼装を処分しておきたいんだが、俺は魔力探知が下手でな。検討もつかん」
「なるほど。それで落ち目の家系とはいえ魔術師の家系である私にと。」
「…俺はこっちを探してくるから。魔術礼装を見つけたら声掛けてくれ。間違っても魔力を流すんじゃないぞ。」
反応は無し、と。
さーて、何か良い礼装があれば良いんですがね。
ーー探し始めて5分
「なぁ奏津。」
「ん?何よ。魔術礼装でも見つけた?」
「この砂時計、目詰まりしてるし何か水晶?みたいなのが入ってるんだが。」
「貸してみて。」
「はいよ。」
この水晶、水属性の魔術の痕跡がある…
けどそれも微かな反応ね。これは礼装というよりは何かしらの道具?みたいな。
「ん、ありがと。」
「おう。しっかしなんだろうなこれ…」
ピロン
不意に奏丈の携帯から通知音がする。
人気が2人しか無い中で通知音がするとビビる物だ。
ふと奏丈の方を見ると、砂時計が宙を舞っていた。
「奏丈!砂時計!」
「あ」
「あ、じゃないでしょう…」
普通ならば、物を落とすと重力に従って落下していくが、奏丈が触れた物は落下速度が低下する、という魔術を奏丈は使える。
その為、奏丈がキャッチするのは余裕であり、砂時計は無事である。
「危ないわね。遺品なんでしょ?大事に扱いなさいよ。」
「わーってるよ。にしても焦ったな。何時もの癖でつい使っちまった……」
まったく。これだからこの男は。
なんて思っていると少し異変を感じた。
奏丈の父親がまるで時間を逆行するように歩いており、まるでDVDの逆再生を見てる感じだ。
何かおかしい。そう思っていると突然電話が鳴り出した。
「あーごめん、今忙しいから後で…」
『おう赤城、読んだか?俺のおすすめラノベ。」
「あ?」
『だろ?最後が爆発オチってのがいいんだよな。不謹慎だけど歴史とリンクしてて。」
何かおかしい。奏丈の返事を無視して話を進めてる…普通なら有り得ない。何か異変が起きてる…?外に行けば…
「おい!奏津!太陽が太平洋側に沈んでくぞ!」
「は!?どうなってるの…」
奏丈がいう通り、太陽は太平洋側に沈み、物凄いスピードで日を巻き戻しているみたいになっている。時間遡行?いやそれは最早魔術じゃなくて魔法の領域…ん?魔術?魔法?
「奏丈!砂時計!あの砂時計がーー」
不味い、あの砂時計砂が降りてる…?
じゃああの水晶は?まさか魔術礼装?
「クッソ…どうやったら止まるんだこれ…!」
「まさかあんた魔力流し込んだんじゃないでしょうね!?」
「分かんねーよ!!!俺だってさっぱりーー」
突然、眩い光が私達を飲み込んだ。
それと同時に私と奏丈は意識を持ってかれた…
「っつ…頭ぶつけたわ…」
意識が覚醒すると、そこは木造の電車の中だった。
ふと隣に目を向けると奏丈がいた。
「よかった…奏丈も一緒で。」
「貴女何ぼさっとしてるの!急いで後ろの車両に避難しなさい。貴方達には後で色々聞かせてもらうから。」
「奏丈!大丈夫!?」
「ん…あ…奏津か…」
急いで奏丈を起こすと、ふと「まとめて殺せ」と声が聞こえた。
不味い、セーラー服の彼女と奏丈は丸腰で対抗手段を持ってるのは私だけ…何とかこの場を凌げれば、と思ってベルトに掛けてある刀に手を掛ける。
「下がってください。謎の女性。ここは私が…」
「ダメよ。こっち」
「しかし…!」
「いいから!」
気迫に押され、彼女と引っ張られる奏丈についていく。
すると私の背後に霧…いや煙幕と呼ぶべきだろうか。魔力の霧が発生した。
それに乗じて隣の車両に逃げ込む。
「貴方達ごと突き刺そうとしてきたから、少なくとも奴らの仲間ではなさそうね。貴方達も魔術師なんでしょ?あのサーヴァントに襲われそうになった瞬間、何も無い場所から貴方達が現れた。」
「い、いや俺は魔術師ってわけじゃ…」
「私は一応だけど…」
「と、とりあえず助けてくれてありがとう…」
奏丈…今言うことじゃないでしょうが…
「奴らが来ないか見張ってて。」
「ええ。」
私は刀を鞘から抜いて車両の中程で前方を見張る。
後ろで何やら奏丈と彼女が話してるみたいだが、気にしてはならない。目を閉じて自分の体内に語りかけるように、魔術回路を開く。魔術回路を炎で炙り、串刺しにするイメージを描くと1本、2本と回路が開く。常時解放している回路と合わせて4本。集中するには充分だ。
目を開けると鎧を纏った騎士が槍を構えていた。不味い、何か攻撃を仕掛けて…!!
後ろの二人を守らないとーー!
「攻撃が来るわよ!!後ろに行きなさい!!」
「抑止の輪より来たれ、天秤のーー」
槍から放たれたガンドを受け流そうとしたが、柄との根元付近で受け流した事で手に衝撃が走り、刀が弾き飛ばされてしまった。
「つっ…!!」
「くそ…間に合わな…」
痛みに耐え、ふと前を見ると何かの魔術陣形が書かれた紙と私の刀、そして奏丈の持ってたラノベが共鳴した。
「ああっ!?俺のバッグ!マジか、あいつホントに殺す気かよ…!」
「貴方達何てこと…何でアンタ達が持ってるのよ!」
「も、持ってるって何を…」
「触媒よ!アンタ達何投げ込んだの!?」
「愛刀…」
「ラ…ラノベ…?」
光が天井まで届いた時、右手に痛みが走った。まるで手の甲を焦がす痛み。
そして光が晴れるとそこには人の姿が2人分あった。
「これって…もしや、サーヴァント…?」
中学生だった時に魔術工房で見た本に書いてあった内容を思い出す。
ーーある特定の儀式を行う事で7クラスのサーヴァントと呼ばれる英霊のうち一騎を召喚可能ーー
本にはそう書いてあったが…
「あ、貴方達手見せなさい…」
「「は?」」
「手ぇ出して!!」
「うわっ、痛いと思ったら何だこの落書き…」
「刺青かしら…?」
「アンタ達…自分が何したかわかってんの!?私が召喚する筈だったセイバーを…」
「落ち着いて!今はいがみ合ってる暇じゃないでしょ!!とにかく後ろにーー」
背後から凄まじい衝撃が私達を襲う。
結果的に後退出来たので良しとするけど、2撃受けただけで分かる。これは人の出せる威力じゃない、と。
そして私達は英霊の戦いを見ることになる。
「よくぞ反応したセイバー!ヒュッそうでなければ面白くない!貴様となら血湧き肉躍る闘いができるヒュッ名乗らせてもらおう!我は偉大なる第三帝国の英霊をこの身に宿した
「斬り合いの最中に名乗るバカで助かりました」
「んな事喋ってる暇があったらさっさと殺れよ。偽物が。」
「…斎藤さん、また腕を上げました?」
「沖田ちゃんには言われたくないねぇ〜」
「…さてと。申し遅れました。貴方が私のマスターですか」
「僕のマスターはアンタかい?お嬢さん。」
「そう…なるの…かな?よく分かんないけど…」
「…色々慣れ行きだけどもそうみたい。」
「ここに契約は果たされました。よろしくお願いしますね。マスター」
「んじゃまぁよろしくね、マスターちゃん。」
「「よ、よろしく…」」
…なんかマスターになったみたい。
しかも結構ヘラヘラした英霊の…
「…いい雰囲気の所申し訳ないけどアンタ達これ…どういう事か分かってるの」
「…お知り合いですか?」
「え?いや……誰だろ」
「マスターちゃんは?」
「いや…始めて会ったけど…」
「こっちの台詞よバカ!大体アンタ達どこから湧いて出たのよ!?妙な格好して私のセイバー横取りして挙句二騎も召喚して…!アンタ達こそ何者なの…わぷっ」
「マスターちゃん、下がってろ。」
誰かが来る。前方から誰かが…!
「ん?なんじゃもう気付かれてしもうたか。」
「「…マスター(ちゃん)、出来るだけ後ろへ(下がりな)。」」
「さっきの偽物とは違う、奴こそ本物のサーヴァントです。」
「その刀…お前達がセイバーか。好き眼をしておるな。屍を積む行為に何も感じぬ人殺しの眼。やはり英霊は斯くあるべき。此度の聖杯戦争も愉しめそうじゃ」
何もない空間から銃を取り出して…向けてきた…!
まずい、早く後ろに…!
「開戦じゃ!!」
次回に続きます!
これを見て原作が気になった人は本屋へGo!