Fate/type Redline 〜もう一人の新撰組〜   作:十六夜翔矢

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どうも十六夜翔矢です。
ここから徐々に展開が変わってきます。
それでは本編どうぞ!


Act4.新たな戦い

『一ちゃん、扉前でスタンバイOK。』

 

『よし、頼むぜマスターちゃん!』

 

 

これから九十九さんの救出作戦(?)が始まる。

内容は私が正面から入って敵を引き付けて応戦、ただし相手はサーヴァントだから飽くまで九十九さんから引き離すだけ。その間に一ちゃんが救出して役割交代って感じ。上手くいくか分からないけどやらないと九十九さんが殺られる…さて、突撃するとしますか!

部屋の扉を思いっきり開けて叫ぶ。

 

「御用改めです、九十九さんを解放しなさい!」

 

 

「あぁん…何じゃ貴様。この女を解放じゃと?」

 

「貴方…やめなさい、勝ち目ないわよ!」

 

「九十九さん、貴方を必ず助けます。待っててください!」

 

「はっ、女が刀持った所で何が出来るちゅうんや。」

 

「私に出来る事?さぁね。でもこれを見れば分かるんじゃないかしら?」

 

「…おまんがマスターか。やったら聞くがサーヴァントの真名は?」

 

「…藤田五郎。」

 

「…藤田五郎じゃと?誰の事じゃ。」

 

「あぁ、軽い拷問でペラペラ自白して土佐勤王党を崩壊させた人には分かりませんか。」

 

「貴様…」

 

「それに貴方、アサシンでしょ。気配遮断、暗殺者には相応しい能力ね。じゃないと感知されずにここを襲うって出来っこ無いし。ま、逆に言うとこんな事をしないと勝てないって小物臭いサーヴァントもいたものね。」

 

 

これまでの会話とさっき教えて貰ったサーヴァントのクラス、それから推定すると土佐の国で暗殺者として名を馳せたのはあの英霊…!

 

「…わしはわしを馬鹿にする奴は皆斬り殺してきた。女でも容赦はせんぞ…!」

 

 

来た…!挑発に乗ったわね…!

刀を振りかざしてこっちに向かってくるアサシンのサーヴァント。

その初太刀は単調な物で受け止めるのは容易だが、力に於いては向こうが上、徐々に押されつつあるが、そこに強化の魔術を掛けて振り払う。だがすぐに攻撃は来るので僅かな時間で魔術回路を開く。魔術回路は常に炎に晒されていてそこへ槍を刺すイメージを思い浮かべて回路をオンに。すると、1本2本と回路が開き、常時解放している1本と合わせて5本分を使い、詠唱。

 

 

Renforcement, épée de feu(強化、炎の剣)

 

 

刀にも強化を施し、更なる攻撃を受けつつ攻める。だが、やはりサーヴァントと人間ではいくら魔術で強化した所で勝てるはずも無い。割とサーヴァント相手に善戦した方だと思うが、それでも追い詰められる。

 

 

「これで…終いじゃあ!」

 

「おおっと、お前の相手は僕に変更だ。」

 

「セイバー!後は任せた!」

 

 

間一髪の所でセイバーが助けに入った。

そのタイミングで私は九十九さんの方に向かう。

 

 

「九十九さん!大丈夫!?」

 

「貴方…何で助けに来たの…」

 

「…何も分からない私と奏丈をここまで導いてくれたのは貴女です、九十九さん。言わば命の恩人とも言えるでしょう。しかも見ず知らずの私達に協力してくれた。それでは理由になりませんか。」

 

「違うわよ!確かに貴方達からすれば私は恩人かもしれないけど私からすると赤の他人!何で助けにきたのよ…!」

 

「黙っててください。治癒に集中出来ないです。」

 

 

まずは負傷具合を確かめる。

外傷は左手親指を除く指の切断、人差し指と中指の間の切創、鼻の殴打による負傷。

まずは指の止血をして、次に指を拾い、持ってたビニール袋で覆って魔力で冷却。

 

 

「貴方…随分と手際良いわね…」

 

「それはどうも。ひとまず応急処置は出来たので安静にしててください。」

 

 

ひとまず応急処置に区切りを付けて、セイバーとの魔力パスに強化魔術を掛ける。

これで様子を見よう。

 

 


 

 

「おおっと、お前の相手は僕に変更だ。」

 

「セイバー!後は任せた!」

 

 

作戦通り、魔術師のお嬢さんを救出してマスターと交代が出来た。そして初太刀を受け流す。

 

 

「おまんがサーヴァントか。どこの英霊じゃ、藤田五郎なんてふざけた名前しよって…」

 

「あぁ、藤田五郎ってのはある意味偽名さ。真名を知りたければ…その剣で掛かってきな。」

 

 

そう言って敵サーヴァントに嗾けると、案の定突っ込んできた。それを長脇差と併用しながら器用に捌いていく。刀の擦れる音が鳴り響く。

 

 

「…なんじゃあおまん?妙な剣使いよって。これまで見たことがない剣じゃのう。」

 

「それはどうも。僕にとっては流派だのなんだの関係ねーのよ。ま、強いて言うなら無敵流ってとこかねぇ。」

 

「無敵流じゃと…?はっ、戯言はわしに勝ってからにしぃや…!」

 

 

第二撃が始まる。

受け流しの構えをして攻撃を受ける覚悟をした時、突然大きな音がした。ガラスを突き破る音。ふと見ると豪快な音と共に沖田ちゃんとそのマスターが突っ込んできた。

そしてマスターを着地させて敵サーヴァントに攻撃を仕掛ける。だがそれも防がれる。

 

 

「壬生狼か。」

 

 

壬生狼。それは新撰組始まりの地とも言える場所で呼ばれていた俗称。

それを知っているって事はやはりこのサーヴァント、土佐勤王党の裏切り者…岡田以蔵…!

 

 

「壬生浪士組…いや新撰組じゃったか。『不逞浪士は犬のように殺す』…か。負け犬はどっちじゃったかのう?」

 

「はっ、負け犬とは言ってくれるねぇ…無宿の鉄蔵さんよ。」

 

「ふん…それを知ってるちゅう事はおまんも同じ時代の英霊か。」

 

「あぁ。同じ時代、幕末の動乱を駆け抜けたさ。ただあんたとは違って、天寿を全うした。その上で英霊になった。」

 

「ふん、それが何じゃ。わしからしたらどうでもええことやのう。」

 

「そうかい。それじゃあ…くたばってくれ。」

 

 

2対1の戦いが始まる。

瞬時に沖田ちゃんが背後に回り一突き。

それと同時に正面から突きを入れるが避けられる。

 

 

「…やってくれたのうおまんら。楽に死ねると思うなよ、のう?」

 

「そのセリフ、そっくりそのまま返しますよ。アサシン。」

 

「にしても何の気もみせんと後ろにまうとは…アサシンも真っ青ぜよ。」

 

「…あなたこそ。無間で私の剣をかわすとは、流石人斬り以蔵と呼ばれただけありますね。」

 

 

あぁ全くだ。

沖田ちゃんの剣をかわす事は容易く無い。

僕も沖田ちゃんとは試衛館からの長い付き合いだし、何回も稽古で打ち合いをしたから分かる。

 

 

「奏丈、私と斎藤さんであのアサシンを仕留めます。彼女の保護をお願いします。大切な人…ですよね?」

 

「…ありがとう。」

 

「やめいやめい胸糞悪い。分かっちょるのかこの位置ならおまんらが斬りかかる前にマスターの頸を刎ね飛ばせるぞ。」

 

「試してみますか?」

 




原作ではアサシンの真名が分かってないですけど敢えて真名出しました。(批判覚悟です。)
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