ようこそ実力至上主義の教室へ〜間違った青春はとある教室で始まる〜   作:らふ

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省略させていただきます


第十話ならば彼は今どこにいるのか

「それでね、それでね。真島先生が堅物すぎて超つまらないのー。」

 

「知りませんよ。それと真島先生に失礼ですよ」

 

「いいのいいの、ちょっとくらい愚痴ったってバレないから」

 

「バレた時が大変なんですよ。俺の場合、独り言で愚痴言っただけでも教壇立たされて謝罪しましたからね」

 

「……………その謝罪シリーズ何個あるの」

 

「俺が謝罪した数なんて星の数ほどありますよ」

 

なぜ、こうなったのか。俺にもわからないが、俺は今話しながら雑務をしている。

 

「ほ、星の数なんだ。よく耐えたね……私が知ってるだけでも…………結構あるか」

 

「そうです。人の黒歴史なんて数え切れないほどあるんです。妙に探り入れられて笑いもんにされた暁には泣きますよ俺」

 

「はははー、私はそんなことしないで弄るかなー」

 

「いや、弄っちゃダメでしょ。せめて慰めて」

 

「だって、八幡くんは慰めなんて求めてないじゃない。それなのに慰めちゃっていいの?」

 

「嘘でも慰めてほしいです。」

 

と、こんな調子で話しているが今絶賛作業中である。こんな話しながらでもできる作業じゃないからね。

 

プリント見ながらクラスの名簿に名前書いたり評価書いたり点数記入したり、あれ?これって俺が弄っても大丈夫な奴なのん?絶対ダメな奴だよね?観覧禁止な奴だよね?!

 

「あぁー、そのプリントね。君は生徒会に入ってるからそう言った情報もある程度のぞけるはずだよ」

 

「えぇー生徒会すげぇ。それにしても、先生がなんで知ってるんですか」

 

「そりゃ、クラス担任なんだから知ってるに決まってるじゃない。私を誰だと思ってるの」

 

「そうでしたね、星乃宮先生でしたね。そう言った情報を真っ先に欲しがるのは先生の性分でした。」

 

「そんなことよりもさ、今日のプールどうだった?」

 

「は?なんのことです?」

 

「今日でしょ。プール授業があった日は。どうだった?女子の水着見れて嬉しかった?」

 

「いやいや、どこの変態ですか。俺は女子の水着見て興奮したりしませんよ。」

 

「そこの部分八幡くんは冷めてるよねー。もっと青春を謳歌しなきゃ。」

 

「青春は嘘であり、悪である」

 

「え?なに?どうしたの急に」

 

「あ、いや、俺が中2の時に中学生生活についてのレポートの時に書いたんです。そんな文を。それを今思い出しまして」

 

「へぇー、で、中学生は謳歌できたの?」

 

興味津々と言わんばかりに聞いてくるが、面白い話なんてないぞ?中学校生活なんてろくなもんじゃなかったんだから。

 

それでもこの人は話せって言うだろうな。気がものすごく乗らないが話をするか

 

そして俺の中学校生活を話した。

 

それを時に目を腐らせ、時に目を輝かせ聞いていた星乃宮先生は、つまらなくならないよう気を使いながら話していたのだが、それは全くの杞憂の様で、楽しそうだった。

 

ついでとばかりに今思いついた話をする。

 

「あ、それでですね。俺虐められてたんです。それが嫌で学校も一時期休んでたんですが、ある日に起こったことがきっかけで……」

 

 

「はぁ?いきなり話が飛んだ様に思えるけどなんで虐められてたの?」

 

「それはさっき話したはずですが、もう一度話をしましょうか」

 

「俺とーーーとの接触を」

 

その瞬間、先生はなぜか目をキラキラしながら、次の言葉を待っていた。

 

そんな面白いかねぇ、俺の話は。

 

 

そして言葉を紡ぐ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は虐められていた。

 

虐めと言っても暴力や陰口だけなのだが、其は一向に止まなかったので少し困っていた、というか疲れていた。

 

理由は確か修学旅行先での嘘告白。これが理由となっていたはずだ。

 

あれ以降、徐々にエスカレートしていき、終いには暴力に走る様になっていたというわけだ。

 

痛かったし、スポーツをやっているわけじゃないから防ぎようがなかった。

 

あの手の連中はただ暴れたいだけだから、俺を標的として楽しんでいただけだと思うが、こうなるんなら嘘告白なんてするんじゃなかったな。

 

葉山らは見かけた時は止めてくれたものだが、葉山がずっとつきっきりというのは出来ない。

 

だから、それは止まらなかった。

 

で、ある日のことなんだが、男たちにナンパされてて困ってる人いや、面倒だけど、一応助けた。

 

助け方に問題があったのかな、お礼も言わずに何処かにさっていった。

 

方や俺はボコボコにされ、そうになったのだが、誰かに助けてもらった。

 

やっぱ助け方間違えたんだろうな。ナンパ男たちに俺がナンパしとくからお前たちはそこらで見張ってろなんて、この腐った目じゃなければ言っても仕方ねぇぞ?

 

そいつは、助けてくれた後、何やら面白いだの、お前みたいなやつは初めてだの、ごちゃごちゃ言いながら、何処かに連れられ、ジムに着いた。

 

その時は『は?なんでジム』とか思ったけど、今になれば納得がいく。

 

何かしらの自信をつけさせたかったのだろう。体を鍛えれば、いじめも防止できるし泣く泣くやったのだが、ハマると面白く、毎日通って、そいつとは結構話もした。

 

何度か喧嘩もしたが、俺が叶うはずもなく、負けて仕方なく謝る、が多かったのだが、ある日そいつから別れを告げられた。

 

『俺は、お前のことをよく思ってるが、それは俺だからだ。そうじゃねぇやつの方が多い。そう簡単に人を信じるなよ』

 

と言い、去っていった。

 

くそ、かっこいいじゃねぇかとなんだか少年漫画というか喧嘩漫画風の事を考えながら、そいつとは別れた。

 

それは中学3年のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってわけですけど、そんな面白い話でもないでしょう?」

 

「そうだねー、それよりさーその雪ノ下さんって人はどうなのー」

 

「本当に興味なかったんですね。興味ないなら途中で行ってくださいよ。雪ノ下とはクリスマスイベントが終わってからはジムを通い始めましたからね。そこで終わってます」

 

「ふーん。八幡くんの中学は昨日聞いてからちょっと期待してたんだけどなぁ。彼女の1人や2人くらいは作りなよ〜」

 

「いや、2人つくっちゃまずいでしょ。それ以前の問題として俺と付き合ってくれる人なんていないでしょ」

 

「いるかもしれないよぉ?」

 

なんだこの先生は。生徒と恋話とかするか普通。いろんな意味で常軌を逸しているな

 

「いるなら見てみたいものですね」

 

「そうやって誤魔化すんだねー。それも、今までの積み重ねの影響か…………」

 

「何を言ってるんですか?俺は俺ですよ。他の何者でもない俺。変わるわけがないじゃないですか」

 

「自覚なしってのもなー。うーん。そうだね。それはそれで君らしいか。うん!決めた!私八幡くんを更生させるよ!!」

 

「はぁ。」

 

ため息をついた。何故だろうか。こんな事を言うのは2人目だということと、

 

「期待しちまってるんだよなぁ」

 

わずかな期待からだ。

誰かとカップリングさせたいと思っているのですが誰がいいですか?

  • 櫛田桔梗
  • 一ノ瀬帆波
  • 坂柳有栖
  • 椎名ひより
  • 龍園翔
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