ようこそ実力至上主義の教室へ〜間違った青春はとある教室で始まる〜   作:らふ

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第十四話思いがけない名前

あの日。櫛田は全て吐き出した。俺に対して思うところもあったのだろう。それも含めて全て。しかし雪ノ下らの悪口を言うのはやめてあげて。あの人ら君を心配してのことだったって言ってたからね。

 

雪ノ下は見抜いていた。櫛田の内なる姿を。それを出会った当初の由比ヶ浜と重ねてしまったのだろう。相談せずとも今度は間違えないようにと慎重に話を聞いていたらしい。

 

で、その途中で俺に出会ったと言うわけだ。

 

それなら最初から俺に相談すれば…………ダメでしたね。俺最初は家で寝て過ごそうとしてました。すいません。

 

と、言うわけで、無事櫛田の件は解決した。ちゃんと解決した。

 

最もあれから櫛田は妙に俺に近づいてくるんだが、なんなんだろうか。

 

昼食は教室まで来て呼んでくるし、下校は絶対一緒に帰るし、休みの日なんかはずっと俺の部屋にいるし。最後のなんか俺のカードキーまで持ってるからな。見せられたときはびっくりしたわ。なんでこいつ俺のキー持ってんのって。

 

聞いたらなんて言ったと思う?八幡くんに愚痴を聞かせたいからとか言うんだぜ?その一言で全部冷めたわー。いやもともと期待してないんだけどね。

 

それにそう促したのは俺だし。あいつも辛いことや苦しいことはたくさんあるだろうしな。吐き出す相手くらい俺がなってやるよ。まぁ、俺で務まるかどうかは別だが。

 

そう言った感じで、無事4月を終えた。

 

長かったー。なんだか妙に長く感じた一ヶ月だったが、無事終わり、今日も俺のボッチライフは健全だ。

 

だから、櫛田に会わないよう早めに出るとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は会わないといいけどなぁ」

 

そんなことをぼやきながら家を出る。ちゃんと鍵はかけるが、今はこんな鍵あまり役に立ってないんだよな。指紋認証にでもすればいいのに。そうしたらぼっちの理想郷が実現する。

 

「あっ」

 

「あっ」

 

鍵を閉めて、家を出た時。隣人が同時に家を出てきた。

 

確かこいつは

 

「あー、遅くなってすまん。俺はお前の隣の部屋の綾小路清隆と言う者だ。」

 

「お、おう、妙に堅苦しいなおい。俺は402番号室の比企谷八幡だ。」

 

「よろしくな」

 

「俺はよろしくするつもりなんて毛頭ないがな」

 

本当に毛程もない。しっかし、薄気味悪い奴だな。この無表情と言い、なんだか陽乃さんのポーカーフェイス強化版みたいだな。薄気味悪い。

 

「え、そんなこと言われたのは初めてだ。」

 

「俺も同級生に〜と言う者だって自己紹介されたのは初めてだけどな」

 

「…………それにしても、どうやったらそんな目になるんだ?」

 

「おいおい、あっていきなりそれかよ。もっとなかったのかよ。」

 

「うーん。その猫背よく電車とかで見かけるブラック企業の業務員みたいだなとかか?」

 

「ちげぇよ、もっと酷いなオイ。お前………もしかして、俺と同種か?」

 

「同種?なんのことだ?」

 

「ぼっちかってことだよ。お前友達とかいそうにねぇからな」

 

「ブーメランぶっ刺さってると思うが、俺はいるぞ」

 

「え?!ちっ、当てが外れたか似非ぼっちめーーーーーーー

 

 

 

 

変なやつと会ったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月最初の学校開始を告げる事業チャイムが鳴る。程なくして、ポスターを持った星乃宮先生がやってくる。その顔はいつもより険しい。生理でも止まったんですかーとか絶対言わない。というかあの先生の場合、こういうときは決まってーーー

 

 

「はーーい、これからー朝のホームルームを始めまーす。うぷっ」

 

ほらやっぱりな。この先生の場合こうなんだよ。調子が悪いときは決まって酒飲んでる。あれに近寄ったら酒臭くて敵わない。介抱するなら尚更だ。

 

その役はいつも俺に任される。このクラスの人たち俺のことを星乃宮先生の付き人だとでも思ってるのか?ちげぇよ、この人の付き人になるならまだ雪ノ下さ………いや、雪ノ下さんでも同じだな。それ以上か?ともあれあの人たちは関わり合いたくもない人たちだ。

 

ピコンと、Lineの通知音が聞こえる。

 

『なんで先に行ったの?!ぷんぷん』

 

ぷんぷんって可愛いなおい。Lineとかだと顔文字とか使うこと多いけど、文字とかで可愛いセリフはかれると可愛いなおいってなる。

 

それはさておき、後で謝っておかないとな。毎日一緒に登校するってのもどうかと思うんですけどね。

 

「そこ、スマホいじらな………げほっ」

 

「せんせー大丈夫ですかー」

 

「ちょっ先生、酒臭っ」

 

「また酒飲みすぎたんですかー?」

 

「あのー先生ポイントのことなんですけどー」

 

「あー、ポイントね。ポイントの件はーこれを見たらわかると思うよー………うげっ」

 

さっきから吐きそうになっているが、それを介抱するの俺だからな?先生わかってんのか?

 

やれやれと思いながらも、貼られていくポスターを見る。

 

それは俺の予想していた、数字が書き込まれていた。

 

「Aクラスが940クラスポイント、私達Bクラスが650クラスポイント、Cクラスが490クラスポイント、Dクラスが0ポイント。ありゃ、Dクラスはポイントを全て吐き出しちゃったみたいだねー。ということで、これが今月与えられるポイントとなっています。

 

 

ポイントはー一クラスポイント100ポイントの計算となっていていまーす。

 

げほっげほっ」

 

はぁ、今はクラスポイントのことより星乃宮先生が心配だよ。なんで保険医が酒飲みすぎて吐きそうになってるんだよ。

 

「はーい、先生」

 

「なーに、一ノ瀬さん」

 

あいつ一之瀬っていったか?なんかこの学園の顔面偏差値が異常に高いような気がするのは俺だけなんだろうか。

 

「ポイントの詳細を教えてもらえませんでしょうか」

 

「ごめんね〜それは言えない約束になっているんだ〜」

 

「そうですか」

 

「他に質問ある人ー。ないなら、次のポスター…………おぇっ」

 

いや、まじで吐かないでくれよ。吐いたやつ俺が処理するんだから。まじでやめてくれ。

 

「次はこれを見てー」

 

あぁ、俺が整理した、あのプリントの束か。大変だったなー生徒個人個人の能力の整理。あれすっごい疲れんだよなー

 

「みんな十分できてるみたいだねー。先生は感激だよー。………えっぷ」

 

 

俺は先生に全く感激できないんだが。もうちょっと量を調節してください。

 

「うんうん。十分できてるよー。特に葉山くん。君は見事学年三位誇るべきだよこれは」

 

「あん?なんだって」

 

生徒の視線が瞬時にこちらに向く。あれ?発言しちゃった?!思わず声に出たって感じだな。

 

「すみません。」

 

「八幡くん。気を付けてね。では、今日のホームルームはこれにて終了!今日の説明は絶対覚えておくこと。じゃないとーAクラスは目指せないからね。ではー………………げほっえぷっ」

 

「あっ、先生ー大丈夫?!」

 

先生はもうちょっと酒癖を治してほしいところだな。いつもいってるんだけどな。それよりも……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かとカップリングさせたいと思っているのですが誰がいいですか?

  • 櫛田桔梗
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  • 坂柳有栖
  • 椎名ひより
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