ようこそ実力至上主義の教室へ〜間違った青春はとある教室で始まる〜 作:らふ
茶柱先生は、綾小路を伴って去っていった。なんの用事なのか気になるなぁ。
「先生から見て綾小路という人間はどう映りましたか?」
いきなり直球勝負。いきなりすぎるとは自分でも思うのだが、こういう聴き方をしないとはぐらかされるからな。
それに教師としての意見を聞いたい。
綾小路はやはり危険人物なのかと。
「あは、いきなり直球だね。うーん。私から見てああいう人間は危険だと思うな」
「教師年との意見ですか?それとも星乃宮自身の意見ですか?」
「勿論、私個人だよ」
「は?」
「私個人の意見っ!綾小路くん見ないな雰囲気の人には会ったことはない。だからこそ危ないと思えるんだよねー。」
「つ、つまり勘だと?」
「そう!勘だよ!勘!私の勘が要注意人物だって言ってるんだよね〜」
「ふっ、星乃宮先生の勘はあてになりそうですね。でもそれだけではないんでしょう?どこか核心に迫る何かを握ってるんじゃないですか?」
「何を根拠に言っているのかなー」
恐っ。この人恐い。俺がハッタリで言ってんのにすごい食いつきだ。この人ならサメの如くガッツリ行きそうだから尚恐い。
「根拠なんてありませんよ。ただの勘です。」
「ぷっ、あはははははははははは。やっぱり八幡くん面白ーい。」
「星乃宮先生の数十倍俺の勘は当たりますからね」
「そうだね。八幡くんの勘は外れなさそうだ。ならその八幡くんに聞くけどさ」
「なんでもとは言いませんが、答えられる範疇なら」
「Aクラスに上がれると思う?」
「ふっ、愚問でしょう。今のところはあり得ませんね」
「ふーん。その心は?」
「そりゃあ坂柳がいる限りどうにもならないですよ。あれは本物ですからね。ただし……」
「ただし?」
「坂柳が知らない所影響の範囲、所謂死角を突けばなんとかなると思います」
「うーん?死角?でもそれをなくすのが部下の役目なんじゃないの?」
「はは、部下の存在も知ってるんですね。星乃宮先生、もしかして独自で情報を集めてる?」
「い、いやーなんのことかなー」
「まぁ、いいです。星乃宮先生、くれぐれも退職にならないように、慎重にお願いしますね」
「八幡くんに言われなくても分かってるもん」
もんって、いい歳して………やべぇ、可愛いしか思い浮かばねぇ。この人なら何やっても可愛いような気もするな。これは最早第二魔王だ。そう呼ぶことにしよう。
「ねぇ、八幡くん?今余計なこと考えなかった?」
「い、いえ、何も考えていません!」
「ならいいけど…」
あ、危ねぇ、この人普通に心読んでくるからな。恐いからやめてくれ。
「私さぁー八幡くんの考えてることなんとなくわかるんだよねー」
「え、エスパーかよ」
「それでね。いつか、壊れてしまわないか怖いんだ」
「え?急になんの話?」
何を言ってるんだこの人は。壊れる?何が?
しかし、そう考える気持ちの反面、なんとなくそういうことなんじゃないかという気持ちが出てくる。
「Bクラスは恐れてる。何をとは言わないけど、何かの拍子にそれが壊れてしまいそうで心配だからその時は…「壊れませんよ。絶対に。」
「そもそもの話壊れる前提で話してるのは間違ってるし、俺はその何かが壊れてしまうなんて思いません。」
「で、でも、その時は八幡くんは「俺は壊しませんよ。誰かが壊すならそれを阻止するだけです。」」
星乃宮先生はなんと言おうとしたのだろうか。言わせない。俺は望んでいない。
「これだけは言わせて。傷つくのは禁止だよ?」
何故か目をうるうるとさせ、懇願するように言ってくる。
分かってるっての。俺は俺のやり方を変えない。だが、これまでで学習した。そのやり方は良くも悪くも解消でしかないと。
俺は未だ答えを探してる。
そしてその答えはBクラスにある気がするんだ。だがらーーー
「俺は俺ですよ。それ以上でもそれ以下でもないんです。だから、先生がしてる心配は絶無ですよ。」
「な、ならいいんだけどね。さぁー、仕事も終わり終わりっ!八幡くんもお疲れ様。」
話はこれで終わりとばかりに早々に切り上げようとしている。
はぁ、やっぱり先生は先生だな。
妙に安心している自分が少し腹立たしいが、これでいいのだろう。
これから先何があろうと俺は俺だ。変わらないし変われない。
「ふあぁああ。すっかり夜にだなー。」
ひとりごちりながら帰路に着く。空には星々が輝いているが、未だ廊下にいる自分が不思議でしょうがない。
なんか、先生のいるところ俺あり見たくなっちゃってるな。あれ?もしかしてこういうところが先生の付き人だと思われる原因なのかな?
そう考えながら、すらーっと、特別棟を横切ろうとした、が、それは叶わぬものだった。
目の前には暗くなった校舎の中で煌びやかに輝くはずもないただの闇が潜んでいた。
ただの暗部。
確か石崎と言ったか?はっ、お前らみたいな野郎が俺に勝てると思ってんのかよ。あいつならともかくな。
「よし、やっちまうぞ」
「ははっ、あの人の言った通りだったぜ。おいお前いつもここ通ってんだってな。いつも思ってたけど、お前の目気持ち悪いんだよっ!!」
荒荒しい上段蹴り。そんな雑多な蹴り当たるかよ。
「うぉっと。あれ?なんで避けれんだよっ…………あれ?」
「おい石崎こいつ……………くぁっ」
素早く手刀を頸髄あたりに当て気絶させる。こう言ったあらごとはヤンキーの専売特許じゃねぇんだぞっと。
続けて下腹蹴り。それも急所近辺にあて身動きを遅くさせる。
後ろに迫っている感覚があるから後ろ蹴りを繰り出す。
その際は必ず気絶するよう手加減はしない。顔面の骨折れてもしらねぇぞ?
ここらは監視カメラがないため、思う存分やれるが、念のため指紋は残さないよう手を使わない。
これで終わりかな、と思いながら続けて迫っている相手に三日月蹴り。
最後とばかりに蹴ると場が静かになる。
いっときの静寂。
^だが、それはすぐに打ち破られることになる。
「よう、よくもまあ俺の部下をやってくれたもんだな。」
「何言ってんだよ。仕向けたのお前だろ。なぁ翔」
「ふっ、久しぶりだな。八幡」
はてさて、ここで沈黙が続いた方が良かったのか、この邂逅はこの先どう言った形で影響していくのか、誰にもわからない。
だが、こいつは俺の初めての親友だ。
誰かとカップリングさせたいと思っているのですが誰がいいですか?
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櫛田桔梗
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一ノ瀬帆波
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坂柳有栖
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椎名ひより
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龍園翔