ようこそ実力至上主義の教室へ〜間違った青春はとある教室で始まる〜   作:らふ

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はい。私の小説では全て一日進行なので、執着心を持たないと物語が進みません。早く進め。そう思い、今回の回を書きました。
八幡は俺ガイルで起こった全てのイベントを消化しています。
折本はその賜物とも言えるでしょう。
だから、その先を見るために


すたーとです!


第三十四話些細な疑問

またしても、こんな場所にいるはずがないと思われる、折本かおりという存在が俺の思考を引き立てる。

 

雪ノ下等に関係するのか、それとも単なる偶然なのかは定かではないが、それは今関係のあることじゃない。

 

「何故お前がここにいる?どうして、この学校に来た?」

 

「比企谷は相変わらずだねー。私が来た理由なんてどうでもいいでしょ。取り敢えず再会を喜ぼうよ」

 

身を乗り出してそう言うが、俺はどうにも釈然としない想いを抱えながら、そんな気分じゃないと、呟く。

 

本当にそんな気分じゃないんだ。さっきまでの気持ちはどこへ行った。俺はつい先程まで今程の気持ちを抱えていなかったはずだ。

 

今のような暗い気分にはなっていなかったはずだ。

 

「そんなしけた顔してると人生損するよー。」

 

「俺は人生の半分は損して生きてきたからな」

 

「なにそれ、まじうけるんですけど」

 

「いや、受けねぇし。」

 

と、お馴染みと言えるような会話を交わすが、どうやってもモヤがかった思考は晴れない。

 

「質問に答えろよ。なんでここにいるんだ」

 

葉山の時もそうだ。総武中時代の頃のメンツを見ると思考にモヤがかかる。

 

何か引っかかるような、何か、大切なことを忘れているんじゃないのか。そんな気分になる。

 

「ははー、私はただ私のいける一番いい高校がここだったってだけで、何もないよ?比企谷さては疑ってるなー?」

 

「なにも疑ってねぇよ。ただお前がここにいることが不自然なだけだ」

 

「何気にひどっ。比企谷そういうとこ抜けないよねー。」

 

「まぁ、俺は俺だからな。」

 

「なにそれ?うけるんですけど」

 

「いや、だから受けねぇって。」

 

「まぁ、私はなにも理由なんてないんだけどさ。比企谷はどうなの?」

 

「は?」

 

「いやー葉山くんにも聞いたよ。比企谷はまず久しぶりって挨拶より先になんでここにいるのかを聞いてきたって。別におかしくはないけどさ」

 

「いや、そりゃ挨拶よりなんでここにいるのか聞くだろ」

 

「聞かないと思うけど。比企谷だけじゃん?そんなの聞くの。イェーイとか言って喜ぶと思うけど」

 

「いや、それはお前だけな。はぁ、なんでこの学校には昔馴染みが多いんだ?」

 

「そんなの知らないし。まっ、私達もまた会えたんだしさ。喜ぼうよ!」

 

「いや、喜ぶよりまず先に萎えたんだが」

 

「いぇーい!」

 

「い、いぇーい」

 

と、ハイタッチするが、乗り気に慣れない。俺自身に思うところがなかったわけじゃないのだろう。

 

ただ、何故自分は葉山らがここにいることを不満に思ったのだろう。そこが、突っ掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業中も何故か折本の言葉が突っ掛かって離れない。離してくれない。突き離し離そうとするのだが、時間が経つにつれそれは染み付いてくる。

 

何故俺は挨拶より先にここにいる事への疑問を抱いたのだろうか。

 

その疑問を俺は答えられずにいる。

 

俺自身に突っ掛かる問題でもないはずなのにそれは解いてくれない。

 

「はぁ。なんなんだろうなぁ」

 

一人思わずぼやいてしまう。授業中であるはずなのに、それさえも考えず、ぼやいてしまう。

 

「そこ、独り言言わない。八幡くん!次言ったら仕事量5倍だからね!」

 

「う、うす」

 

返事した声は自分でもわかるほどに腑抜けており、周囲も目を丸くしている。

 

数秒ほど立ち、自然に温和されていく雰囲気の中、ぽつぽつと笑うものが現れ、次第にそれは全体へと広がっていく。

 

わはははははははは

 

教室全体に笑いは広がり、少し暖かい空気に包まれるが、やはりその中にも折本はいた。

 

意識すると見つけることはたやすい。

 

それは逆に意識しなければ見つけることは難儀になると言えなくもないが

 

全く持ってその通りであるため、そんな声が出たら反論なんてできないだろう。

 

その時葉山はどうしていただろうか。

 

一人笑っていた。周囲に溶け込むことのない、屈託のない笑み。

 

それはどこか薄気味悪かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でさー、比企谷ー」

 

「な、なぁ、まずこの状況を教えてくれないか?」

 

そこには葉山、折本のペアで、俺に話しかける図が出来上がっていた。

 

いや、なんで?

 

折本が話しかけてくる、いや、折本が単独で話しかけてくることには違和感バリバリだが納得はいく。

 

どうして葉山も話しかけてくることになるのか。え?なんかした?俺。

 

「ははっ、比企谷は好意とかに疑り深いからな。人の好意にはまず何かが隠れてるじゃないかとか考えてるんだよな」

 

「あーそれあるー。比企谷小学校の時とかちょーきょどってたしー」

 

「う、うぐ」

 

痛いところをついてくるな。小学校の時は本当にやらかしたと思っている。はぁ、若かりし頃の思い出……………

 

いい思い出が一つも思い至らないのが味です。そう考えたら俺の人生既に毒味。青春なんて二文字は片鱗も覗かせない。悲しいかな、これが俺の人生だ。

 

「折本さん比企谷はそう言うところが面白いんじゃないか」

 

「そうだよねー。小学校の時とかはそんなこと全然考えなかったしー。」

 

「お、比企谷のいいところがわかるようになったのか?」

 

「うん!普段とかちょーきもいけど、やる時はやるよねー」

 

おいおい、二人して何話してんだよ。俺のいいところとか全然ないから。強いて挙げるとすれば専業主婦になりたいってことくらい?

 

「「いや、それはまじないから」」

 

「………葉山まで」

 

「はは、比企谷はいつまでもそんなこと言ってるからな。現実を見ろ。ほら」

 

「……ん?」

 

葉山がクラスメイトを指差して、見ろよと、促してくるためそれに首肯し、首をそちらに向ける。

 

やはり悲しいかな、クラス全員が首を傾げたり、目線を逸らしたり、あははーと苦笑いしてたり、引いたりしていた。

 

くっ、なんで俺たちの会話聞いてんだよ。お前らも各自で話してんだろが、集中しろ集中。

 

「ほらな。比企谷、現実はどうだった?」

 

「タバスコ一本飲みした気分だわ」

 

「はははー、そう言う意味わかんないこというのも比企谷だよねー」

 

「そうそう、八幡くんはそう言うところが楽しいよねー。愉快な仲間たちが集まるのも納得だよ〜」

 

「ねー。未だにきょどってるところを除けばいいところはいくらでもあるよねー」

 

「そうそう。折本さんも分かる?なんでこんな奴がと思っている奴らが、本当の八幡くんを見る所って本当笑えるんだよね〜」

 

「あ、それ昔のわた…………あれ?私誰と話し……星乃宮先生!?」

 

「はろろーん。はーい星乃宮先生で〜す」

 

「はぁ、何やってんだよ知恵。」

 

「「「「「「「知恵?!!!!!?」」」」」」

 

クラス全員が驚いたように発声するが、え?なに?なんか間違えた?

 

 

「ち、ちょっと比企谷、こっち来ようか」

 

葉山と折本がこっちに来いと裾を引っ張ってくる。え?どこにつれていく気?ま、まさか体育館裏で俺を締める気か?!

 

ひええ、怖い。




はい。続きます。この問題に対しては二話続いて疑問を解消するに至ります。長い目で見守ってください。
今日はもう二話くらい投稿すると思います。
ではではー

誰かとカップリングさせたいと思っているのですが誰がいいですか?

  • 櫛田桔梗
  • 一ノ瀬帆波
  • 坂柳有栖
  • 椎名ひより
  • 龍園翔
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