ようこそ実力至上主義の教室へ〜間違った青春はとある教室で始まる〜   作:らふ

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第三十五話折本かおりは足元を見る

「なぁ、比企谷。お前星乃宮先生とどういう関係なんだ?」

 

いきなり直球だなおい。もう少し捻らなくてもいいのかよ。星乃宮先生なんかん?ってはてなマーク浮かべてるし、ちょっと可愛い。

 

「知恵と俺の関係なぁ。なぁ、なんなんだ?」

 

「ええー?私たちの関係は彼氏彼女の関係でしょぉ?何言ってるの八幡くん」

 

「いや、お前が何言ってんだ。悪いな葉山そういうわけだから。ってちょっと待て待て!お前ら絶対勘違いしてるぞ!!」

 

「い、いやー、比企谷も、大人になったんだねー」

 

苦笑いをして少し引いている折本と

 

「ふっ、俺はそれでも別にいいんだけどな。」

 

なんだか少し安心しているような葉山の姿があった。

 

「えぇー。なんか知恵誤解されてんだけど」

 

「私のせいなの?私は本当のこと言っただけなのにぃ」

 

なんか可愛いなこいつ。知恵の浮かべる顔色はまさにおねだりするときのそれだった。

 

昔、小学校の時にしてほしいこととかあったらこんな表情してたなぁ。

 

でもなんで今そんな表情をするんだろう。

 

俺は頭にはてなを浮かべ、知恵に聞く

 

「なぁ……………いや、なんでもねぇ。知恵はさ、俺がこの学校に来たって知ってどう思った?」

 

「え?そんなの元々知っ………じゃなくて、八幡くんがいるのを知った時すっごく嬉しかったよ?」

 

ちょっと言葉を詰まらせていたが、なんて言おうとしたんだこの教師。

 

まぁ、そう言ってもらえるのは本当にありがたいことだ。

 

「葉山はどうだった?」

 

続けて葉山にも聞く。俺は葉山に対してなんでこいつがここにと酷い反応を示したのだが、葉山はどうだったのだろうか。

 

「俺か?俺は比企谷がいてくれてよかったと思ったよ。違う学校だったらどうしようかとも考えてたしね。」

 

はい。希望通り?の回答ありがとう。そうだったなこいつは俺がこの学校に入学するのを知ってて入学したんだったな。

 

「じゃあ、折本は?」

 

「私?!私はえ〜っとー。言わなくてもいい?」

 

「はぁ?まぁ言いたくないならいいけど」

 

ええ、ここで言わないってことは俺に対して強烈な嫌悪感を抱いたってことですか?え?違うよね?顔を逸らさないで!

 

「まぁ、悪い感情じゃないから安心して?」

 

「それならいいんだが。そうか。少なくもとなんでこんなところにいるなんて回答はないわけだよな」

 

「俺は比企谷がいることがわかっていたからもあるから、もし知らずに入学してたらそんな感情を抱いても仕方ないんじゃないのか?」

 

「そうか?」

 

「そうだよ。別におかしなことじゃないさ。なぁ折本」

 

「私は少しなんでここに比企谷が!って思ったけど……」

 

「思ったのかよ。」

 

いるじゃねぇか。

 

「てか、お前らいつの間に仲良くなったんだ?」

 

「えー?それ聞いちゃう?まぁ、たいしたことないんだけどね。あの頃葉山くんにいろいろ言われちゃったじゃん?」

 

「ジャンって言われても………あれか?あの合同イベントの時のやつか?」

 

あの時は俺も少し荒ぶっていた。だから、反省すべき点はいくつもあったけど、葉山が言ったことは少なからず正しかった。

 

「そうそれ。あの後さ、いろいろ考えたんだ。比企谷がさ、悪く見えちゃう理由ってなんなんだろうって考えたら私にもその理由があるんじゃないかと思って」

 

「は?お前にそんな理由……「あったんだよ。それで、見る方の見方が悪いと見え方も最悪になるって気づいて」

 

その言葉を聞き、俺は葉山から与えられた言葉だけでここまで変わったと考えても合点がいくわけでもなかったが、納得のいく言葉でもあった。

 

「見る方の見方が悪い、か」

 

「そう、見方が悪くなっちゃうと、後はなし崩し的にバタバタと良いところが倒れていって」

 

恐らくそれはいじめの助長。バタバタと倒れていく良点はいつしか悪点となり、それら全てを含めて対象者への悪意へと変わる。

 

「ああ、それで、悪いところだけしか見えなくなる、か。」

 

 

「そう。そんな感じだと思うの。だから、私は変わろうと思ったんだ。周囲に合わせるとか、人の見方とか変えてみようと思った。」

 

「でも、それと葉山と仲良くなるのにどう関係が?」

 

「いやー、その、蟠りっての?そういうの嫌いだから無くしておこうと思って。」

 

「ははっ、俺は別に怒ってはなかったんだけどね。比企谷への言い分が気に入らなかっただけで」

 

「本当ごめんね。葉山くんも比企谷も」

 

「俺は別に」

 

「俺もなんともないよ」

 

「はははー、折本さん。私のこと覚えてる〜?」

 

「ほ、星乃宮先生。星乃宮先生もほんとすみませんでした!」

 

すげぇ、直角90度くらいペコリと頭を下げる。折本星乃宮先生と接点あったっけ?

 

「うんうん。覚えてくれてたなら良いんだよ。本当は八幡くんに謝ってくれただけでも十分だったしね。」

 

「それでも、すみません。」

 

「いいよいいよ、頭を上げて。折本さんは成長してるんだし、謝意を見せてくれればそれで十分。」

 

「ありがとうございます!」

 

にぱーと、涙を浮かべた笑みで折本は言葉を返す。折本は成長している。その言葉に、何故か心が揺らいだ気がした。

 

 

 

 

 

「それでさー、雪ノ下さん?にも謝りたいんだけど、比企谷紹介してくんない?」

 

「ああ、お前も丁寧なやつだな」

 

「ええー、それないわー、私はちゃんとしたいだけだし」

 

別にと、頬を染めていってくるが、多分俺はこういうところを好きになってたんじゃないかと改めて考える

 

まぁ、今では黒歴史だが、それでも納得する現在ができてるなら、いいんじゃないかとそう思った。

 

「まぁ、わかったよ。そういうことなら雪ノ下等も喜ぶだろう」

 

雪ノ下と会ったことはあるはずだが、話を数回交わした?だけで、それで終わっていたはずだ。

 

「うん。改めていうけど、比企谷本当ごめんね。小学校の時」

 

「別にいいよ。俺も怒ってない。俺が悪いところの方が多いしな」

 

「あはー、比企谷は変なところ真面目だよねー。怒ってそうだったから怒られるかと思ったんだけど……」

 

「別に怒るようなことでもないだろ。俺が出した結果だ。全て俺が起因している。お前が謝る必要なんて元からないんだよ」

 

そう。俺がして起きて終わったことは、全て俺の責任となって返ってくる。俺は間違えたのだと後から後悔する。そんな連続だった。

 

「それでも、謝らせて。」

 

だが、謝罪は受けておかないとダメだ。俺が俺であるためにも、その道理に反しないためにも

 

「ごめん」

 

その謝罪は俺の頭にすり抜けるように入ってきて、次第に声という振動になって体に染み付いてくる。

 

折本かおりは前に進んでいる。

誰かとカップリングさせたいと思っているのですが誰がいいですか?

  • 櫛田桔梗
  • 一ノ瀬帆波
  • 坂柳有栖
  • 椎名ひより
  • 龍園翔
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