ようこそ実力至上主義の教室へ〜間違った青春はとある教室で始まる〜 作:らふ
私はあの時のことを絶対に忘れない。どんな事があっても、あの生徒の行く末を見守りたいから。
忘れてはいけない、過去なんだ。
私は教員免許、一種免許を取った後、経験としてとある小学校担任となった。
あれは4年前だろうか
恐らく小学校6年生の担任となったはずだ。
とある小学校で自己の自己紹介を終え、最初の色々の説明を尽くしそれも終えた後。
ここで、一年過ごすのかと、児童たちを一通り見た時、少し寒気が立ったんだ。
あの自動はなんなのかと、一見腐った目だが、その奥には憎悪でもない、醜悪とも取れない光があった。
もう一度あの児童はなんだと見返すが、その腐った目に引き込まれそうで怖かった。
なるべくあの児童には関わらないようにしようかなと思うと同時にそんな感情とは矛盾する一つの思いができた。
あの児童の行く末を見てみたい
それは単に好奇心とも取れるのだが、直後その想いが膨れ上がる。
睦月のことだ。
とある生徒と生徒とが喧嘩していた。
その生徒たちは以前から仲が悪くクラスで対立していて、一度片方の生徒が相談に来ていて、それを聞いてもう片方の生徒に相談しようと思っていたんだけど。
ある日、其の亀裂が埋まっていた。
ある児童に聞くと、物を盗んだ児童がいて、その子を糾弾していると、喧嘩してたのが、その子を心配してのことだったと片方が気付いて治った。
私は其の児童を最初は馬鹿な生徒だなぁ、と思いながらも少し感謝してた。
ヘイトを集めて一体どうすんだと思った。
だけど、其の児童は彼だった。
彼が動いちゃったんだよね……
彼はそのクラス間の関係を見越してとある策を打った。
当然それに気づいたのは後のことだったけどね。
態と、片方のシャープペンだったかな?それを盗んでヘイトを彼に当てることで、憎悪の対象を移したんだ。
私は其の方法を良いことだとは思わない。だけど、其の方法で解決した彼を労うべきだと思った。
少しでも報われないとかわいそうだから。物を盗んだのなら悪いことだけど、こう言ったやり方でないといつかまた亀裂を生む。
今回は片方の児童がもう片方の児童を思っていたから解決したけど…………
其の時思った。
それを全て見越してのことだったなら?全て見越しての最善手。解決策。計算し尽くしての行動。それは憶測の域を出ないのだが、そうであるに違いないと思った。
そんなことをするような子には見えないしね。
そうだったなら、恐ろしい。
自己のリスクヘッジをも捨てて、解決するためには其の計算の中に自己をも加える。
他人を動かすのではなく自分を動かして
私はその子の全てを見た気がした。
経験が物を言うとはいうが、其の経験全てが醜い物なら、という事例が彼だった。
それを知って駆け出した。
彼を追い、話した。
彼は本当に興味深い。面白い児童であるとともに悲しい生徒だなとも思った。
それが始まりだった。
今日は高度育成高等学校の入学式。
そして、新任教師である私は、全てを説明されて、Bクラスの担任を請け負った。
さてさて、Bクラスの生徒はどんなかな〜
と思いながらガラガラガラと扉を開けぐるっと生徒たちをみる。
うぅ、昨日お酒飲みすぎたかな。少しよろけながら、みっともない姿を見せまいと、ピシッと肩筋を張る。
うーん。気合入れないと!
よし、と。さてさて、まずは説明するか
「は〜い、私がこのクラスの担当となった一年Bクラス担当の星乃宮知恵で〜す。皆〜よろしくねー。普段は〜保険医を担当していまーす。
卒業までの三年間はー私が担任として君達と学ぶことになると思いまーす。
今から1時間後に入学式が体育館であると思うんけど、その前にこと学校の特殊なルールについて書かれた資料を配らせてもらうね〜これは入学案内の時に配ったものでもあるよー」
少し気を抜いちゃったかな。私のこういう癖はいつまでも抜けない。
うまくいかなかったことはないからいいかな。これでも。
ふとした拍子で、クラスの窓際の席を見る。
本当に自然に、自然と目がいった。
あれ?あれあれあれ?
なんでここにいるの?こんな偶然ってある?
私は胸が高まった気がした。また、あの生徒の先生でいられる。あの生徒の行く末を見れる。
高校でダメなら大学教授でもいいと思ってたんだけど、まさかこんな場所で会えるとは。
高鳴る鼓動を抑えられず、ウインクをする。
やっちゃった。と思ったが、後悔より期待が勝った。
ビクッとした彼はだらだらと汗をかきながら、よそ見している。
気付いてるなぁ〜これは。
何も変わってないんだね。あの頃から、私の知る君なんだね。
ちょっと安心した。私としても、彼には彼のままいて欲しかったのだと思う。
それで、少し悲しくなった。彼には進んで欲しかった。進んだ先を見て欲しかった。
そんな矛盾した気持ちが胸の中を渦巻くが、今はするべきことをしなきゃいけない。
今ここにいるのは彼だけじゃないのだ。忘れちゃいけない。
「今から配る学生証カードはーそれを使って敷地内のすべての施設の利用、売店等で商品の購入をすることができるようになってるの。
でもーポイントを消費することになるから要注意ね〜
学校内においてこのポイントで買えないものはないから安心してね。学校の敷地内にあるものならなんでも購入可能だから」
言い、もう一度彼を見る。さっきまでとの様子とは違い、何か分析するような目だった。
ありゃ、気づかれちゃったかな?この学校のやり方は面白いからねぇ〜彼には最高の学校だと思うんだけど、やっぱり其の考えは間違いじゃないみたい。
アホ毛がピクピクしてる。なんだか可愛いなぁと思いながらも、説明をしなければと視線を外す。
「施設では、機械に学生証を通すか、提示することで使用可能でーす。使い方はシンプルだよねぇ〜
それからそれから、ポイントは毎月1日に自動で振り込まれることになっているから〜
君達全員には平等に10万ポイントが振り込まれているはずなので確認してね〜
一ポイントには1円の価値があるので忘れないように」
それを聞いて、こそこそと話し声が聞こえるが、あまり驚いた様子はない。
さっすがーBクラス。
このくらいじゃ驚かないか。もちろん彼も驚いてないどころかよそ見して鼻歌歌ってる。
ちょっと余裕すぎない??あっ、私から目を逸らしているだけか。
ふふっ、可愛いなぁもう。
あ、喋らなくちゃ
「ありゃ、あんまり驚かないんだね〜入学を果たしただけでも君達にはそれほどの価値と可能性があるってことだよ〜
このポイントは卒業後に学校が全て回収することになってて現金化はできないからためてもあまり得はないよー
振り込まれた後は君たちの自由。好きに使ってね〜
ポイントがいらないって人は誰かに譲渡することも可能だよー。
だけどー無理やりカツアゲするような、そんな真似はダメだよ?学校はいじめに敏感なんだから」
少しずつ情報を開示する。
この学校のやり方もいやらしいよねぇ。私がこの学校を卒業した時もそうだったっけ。
最初はポイントの額に少なからず驚いたけどこのことを聞いて色々考えたなぁ、ポイントの賭けとか、お金持っている人は出る時にトレードでもするのかなぁとか思ったり。
楽しかったけど、それはもう過去の話、今は教師の立場なんだ。気を引き締めないと!!
少し強張った体をぐっと伸ばす。
やっと終わったー
「それじゃー説明は終わりだよ、良い青春を⭐︎」
ぱちっと、彼に再度ウインクする。
またビクッとして、机に伏す。だらだらと汗をかき続けているところを見ていると昔を思い出す。
ふふっ、やっぱり、なーんにも変わってない。
少しつまらないなぁ。
私が変えてあげなくちゃね⭐︎
はいっ、第四話です。いかがでしたでしょうか
こちらも時間短縮の為省きます。ご了承ください。
では続きます。
誰かとカップリングさせたいと思っているのですが誰がいいですか?
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櫛田桔梗
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一ノ瀬帆波
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坂柳有栖
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椎名ひより
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龍園翔