ようこそ実力至上主義の教室へ〜間違った青春はとある教室で始まる〜   作:らふ

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第四十話欠けら

「一之瀬さん!!!一之瀬さん!!一之瀬さん!!」

 

「…………八幡くん。行ってあげて」

 

「は?いいのか?」

 

超腑抜けた声が出る。たが、こいつが言ってることが本当に正しいのか分からなくなる。

 

俺だぞ?昨日話しただろ?俺がやってしまった結果だ。それを自分で治せと?お前は本当にそう言うのか?

 

「うん。そうだよ。実際は悔しい。悔しくて悔しくて堪らないし、私自身行って欲しくないと思ってるよ。」

 

それに一之瀬さんに対しての悪口を吐いたりすることも結構あったしね」

 

「お、おう。最後の部分はいらないな。」

 

へぇー、一ノ瀬のこと嫌ってたのかこいつ。初耳だけどなぜか納得がいく。

 

「でもね。私は八幡くんはやっぱり、八幡くんであってほしいと思ってるんだ。」

 

「は?どう言うことだ?」

 

「一つ安心できる点もあるしね。………でも!」

 

俺の目の前にステップを踏むように近く。

 

だんと音がするが音すらも可愛らしい。

 

こいつはこいつで考えている。俺のことや一之瀬のことそして、自分のこと。

 

全て考えた結果こうすることが正しいと答えを出したのだ。

 

だから、俺はその意思に沿うしかない。

 

俺は俺だけれどここで行動しなければ俺でなくなる気がする。

 

そう考えると同時に駆け出していた。自分で、答えを出した。

 

その答えは果たして合っていたのだろうか。

 

「ちゃんと私に答えを出して!それが条件!よろしくねっ⭐︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一之瀬!!」

 

「あ、比企谷くん……」

 

白波という奴が睨んでくる。いやいや目力入りすぎだからね?お前それどうやってるの?まじで怖いんだけど。

 

ギラギラとする眼差しの向こうには背景として炎が上がっているかに見えた。

 

メラメラメラメラと暑苦しい奴だな。ほんと鳥肌立つんでやめてもらっていいですか?あ、だめ?だめかぁ。

 

兎も角、こう睨み付けられていては俺としては不名誉だ。

 

だが、そんなことは今どうでもいい。一之瀬のことをなんとかしないと。

 

「一之瀬、お前どうした」

 

「ぅっ…………ね、ねぇ、比企谷くんはさ櫛田ちゃんとはどんな関係なの?」グスッ

 

涙まじりのかすれ声で、それ程に苦しいことだったのかと改心する。

 

「俺と櫛田?友達でもないし、そういや俺達って……」

 

振り向いて櫛田に聞こうとする。

 

しかし櫛田はもう去ったようで、その場にいなかった。

 

周囲を見渡してどこかにいるか探したが見つからない。

 

彼奴言うことだけ言ってどっか行きやがった。今度会ったら覚えてろよ。

 

「櫛田と俺は………うーん。幼馴染かな?」

 

「…………そっか。そうだったんだ」

 

一之瀬は顔を俯かせたまま、涙をぽたぽたと流し続けている。

 

それをみているとなんだか心が痛くなる。

 

一之瀬には笑っていてほしい。だが、そんなことは今言ってもしょうがないことだ。

 

目前にある問題を解決しよう。

 

「なぁ、一之瀬お前はどうして泣いているんだ?」

 

「比企谷くんには関係ないはずです!早くどっか行ってください。私は一之瀬さんを……」

 

「ねぇ、白波さん。ちょっとこっちきてようか」

 

その声の跡を辿ると、櫛田がいた。

 

櫛田は目を虚として白波に話しかけて引っ張って行く。

 

「ちょっ、く、櫛田さん!離して!」

 

「外野は黙ってろ!」

 

「ひっ」

 

おいおい、お前いいのかよその顔晒して。少なからず昔から抑えてただろ。

 

昨日の今日ではないけど、櫛田も成長してるのかな。

 

そうだといいけど。

 

「じゃあ、いこっか。八幡くんごゆっくり」

 

「はぁ、取り敢えずありがとな。」

 

「どういたしまして」

 

そう言いさる。櫛田ありがとな。今は一之瀬とちゃんと話さないと。

 

「話を戻すぞ」

 

「う、うん」

 

一之瀬は尚も泣き続けている。心が痛いが自分の招いた結果だ。俺が受け入れなければならない一つの事実。

 

「まず、昨日のことは謝る。悪かった。」

 

「むぅー、そんなんじゃ許せないもん」プイ

 

そっぽを向いている。あ、あれなんかまずった?俺が今できる最高の謝罪だと思ったんだが。

 

「私ね、比企谷くんと会った時なんて思ったと思う?」

 

「ああー、ぐれたヤンキー?」

 

「それどちらも意味変わらないよ?私、比企谷くんと会ったとき思ったんだ、え?何この人これまで合ったどのタイプの人とも違うって」

 

「はぁ。まあ俺みたいな奴はそうそういないと思うけど。」

 

「そうだよね。いないよね。比企谷くんみたいな人は。」

 

「なんだか言葉に悪意を感じるんだが」

 

雪ノ下ほどではないけど悪意を感じた。堀北は論外。あれは悪意の塊だ。

 

 

「悪意が含んでるんだからしょうがないです。それでさ、思ったんだ、この人を友達にさせるって」

 

「ふーん。突飛な考えだな。俺に関しては実現性皆無だ。」

 

「ふふっ、そうだね。比企谷くんは友達になってくれないよね。」

 

そりゃそうだ。俺だぞ?俺が友達なんて作れると思うか?ないない。先輩にタメ口使っていいよって言われてタメ口をその場で使うくらいありえない。あれ?それはなんだかありそうなんだが。

 

「だけど、私はそれ以上を望んじゃったからなのかな。」

 

「ん?それ以上?」

 

なんだろう、ここから先は何か大事なことを言うような、言わなければならないことを言うような雰囲気になっていく。

 

「望んじゃいけないものだったと思うんだ。私の胸の内に秘めておかないとダメなんだって。

 

だから私は比企谷くんに関わるのをやめる。」

 

「はぁ?なんで急に。俺はそんなこと……」

 

別に望んじゃいけないものなんてないだろ。お前が願ってそれが叶わないからってどうして俺と関わらないことに繋がる?

 

お前の胸の内に秘めておく必要なんかないだろ。どうしてそれを吐かない?吐けば楽になるのに、どうして?

 

わからないことだらけだが、一つだけ言えることがある。

 

今日からこいつと関わることはなくなりそうだと言うことだ。

 

「だから、もどそ?入学式の日にさ。」

 

誰かとカップリングさせたいと思っているのですが誰がいいですか?

  • 櫛田桔梗
  • 一ノ瀬帆波
  • 坂柳有栖
  • 椎名ひより
  • 龍園翔
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