ようこそ実力至上主義の教室へ〜間違った青春はとある教室で始まる〜   作:らふ

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自分でも書いててコミカルな作品だなーと感じる。文才ないのは許して


第46話ととめどなく流れるは

毎日次々と溜まっていく仕事を消化しながら、ため息と共に一息つく

 

生徒会室とは別にあるのが此処執務室なのだが、半ばパソコンルームにすら見える部屋だ。

 

主に仕事を憎む小童達があつまりその恨みをパソコンにぶちまけるための部屋なのだが、それにしては皆疲れが溜まっているようにも見える。

 

俺は目の前の奴が原因で疲れが溜まっているのだが、これは一生付き纏う問題だろう。

 

ただ一つ言いたい………

 

「あのー、陽乃。なんでいつも俺の近くに座るんすか?」

 

「へぇー…」

 

「わわっ、八幡くん」

 

一応仕事にひと段落終え、外の空気を吸いに出る。

 

執務室はクーラーが設備されているが指定温度以下にはできないため熱気が一定以上篭ってしまう。家ではクーラーをガンガンにしていた頃が懐かしい……ちょうど二ヶ月くらい経ったのかな

 

無論外に出ても暑いのだが、夕方なので日も暮れ始め、気温も少しずつ下がっていっているためか心地よい。

 

グランドを見れば部活終わりで帰る人達がちらほら見え、鞄を背負った人が多く見える。

 

さながらタバコを吸うサラリーマンのように、大きく息を吐きすいする。

 

「八幡くん?あ、やっぱり八幡くんだ。」

 

「櫛田…か?」

 

声のする方に向き答える。色々あったからかこいつとは久しぶりに会う気がするな。

 

「こんにちは!久しぶりだね」

 

「そうだな。あれ以来会ってなかったし」

 

櫛田と最後に会ったのは一ヶ月前、あれが終わって一度会ったっきりだ。

 

「どう?そっちは」

 

「あ?あぁ。なんだかんだ言って楽しいよ」

 

「そっ」

 

「?」

 

そっちはという言い方に少し気がかかるが深い意味はないのだろう。俺には俺の櫛田には櫛田の生活があるように

 

「私はあまり楽しくないかな。堀北はいつもどおりうざいし、それに……」

 

「?それに?」

 

「八幡くんはどこ探してもいないし」

 

「?俺を探してたのか?いつも執務室にいるんだけど」

 

櫛田が俺を探す理由は分からないが俺を探してたのなら早く言ってくれれば……

 

あぁ、そういやこいつに番号とか教えてないんだっけ?

 

「執務室………分かった覚えとくね」

 

「用事ある時はそこにきてくれ。最近は先生の仕事より生徒会の仕事が多いからな」

 

「八幡くん忙しそうだもんね」

 

俺は花壇を覆っている白いレールを掴み体重をそこにかける。

 

仕事が多くて、胃がキリキリするくらいだよ。まぁ、楽しいから別に気にしないけどな。

 

「たまには私に頼ってくれてもいいのにさ」

 

櫛田は爪先で石を蹴りながら一人ごちるが、何言ってるのか聞こえないため、大方俺の悪口でも言ってるんだろうと予測する。

 

「そうだ!私八幡くんの連絡先知らない」

 

「まぁ、そうだな」

 

「知らない」

 

「俺も知らん」

 

「知らないんだもん。」

 

もん?俺も櫛田の連絡先は知らないが、あれだな一つ思うところあるとしたら、マッカン飲みたい。

 

「もう!なんで通じないの?携帯出して!」

 

「は、はぁ。ほれ」

 

こいつなんで怒ってんの?怒る所あったかと思うと………そう言うことか。連絡先教えてってことね。最初からそう言えよ。ぼっちには会話の省略は通じん

 

「躊躇なく渡せるのすごいね……ここをこうして……よし、完了。」

 

と言って俺の携帯を渡してくる。流石女子高生タップ速度が速い。恐るべしコミュ強。

 

「ありがとね。」

 

「こんなのなんでもねぇよ。既に何人かはとは交換してるしな」

 

「そ、そうなんだね。因みに聞くんだけど、その中に女性はいるのかな?」

 

さっきまで朗らかとしていた表情が一変して眉間に青筋が立っているが、どうしたんだ?

 

俺の携帯に登録している番号で女性の数は……生徒会で一之瀬と陽乃と橘書記と、あとは役員数名(5人)と雪ノ下と由比ヶ浜は交換したし、堀北とはしたくなかったけどしたな。折本ともしたし、あと坂柳ともしたな。あとは更科ともしたし、七海だな。くらいか?

 

案外女子が多いもんだな。の割には男子は多分少ない。いや、数えたくない。俺のぼっちが見に余るからな。

 

「えっと、15人かな。どうだ?少ないだろ。お前の心配にはおよばねぇよ」

 

「……………それで少ないと思ってるの?」

 

リア充ってそんなもんなんじゃないのか?前ニュースでやってたぞ?39股しているやつがいたってニュース。あれに比べたら15人なんて細やかなものだろうが。その中で親しい奴なんて………あれ?みんな親しいよつな…気のせいだよな。

 

「………が………証……だから。」

 

「あ?なんつった?」

 

「むぅ。八幡くんなんて知らない。」

 

「あ、おい!まてよ!」

 

櫛田が何か呟きながら走っていく。器用な奴だな。

 

「又連絡するからね〜!」

 

全く。器用な奴だ。

 

さて、俺も仕事に戻るとするかな。

 

夕日は沈みかけ少し雲がかった太陽は俺達に幻想を見せていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「青春してるね〜〜いいなぁ。わたしにはあんな時代なかったのに」

 

手が長い髪をくるくるとし、ポワポワとした雰囲気の彼女はひとりぼやく。

 

「まっ、いいや。彼には三年間そばにいてもらうんだし、青春もいいよね」

 

上から覗いていた彼女は窓を閉めて、自分の仕事に取り掛かる。

 

「はぁ。彼氏欲しいなぁ……あ、彼氏だったら八幡くんみたいな生徒がいいよね」

 

「星乃宮、彼氏なんて作っても長く続かないんだからやめとけ」

 

「えぇー、ひどーい!」

 

「はいはい。そんなこと呟いてる暇あったら早く仕事終わらせろ。」

 

「ぶーぶー。仕事が多すぎるんですぅー!」

 

「子供か。多いなら比企谷にでも任せとけばいいだろ。」

 

「むぅ、それはダメだよ。」

 

彼女は縮こまって否定する。

 

「どうしてだ?雑務だろ?」

 

「彼最近忙しそうだし、それに元々私の仕事もあって忙しそうにしてるんだから悪いでしょ」

 

「ふっ。お前らしくないな」

 

「私は私だもん」

 

彼女は一言言い切る前に仕事につく。

 

 

職員室でも、生徒会室でも、続く日常は止まらない。

 

 

 

 

「はぁ。初めて陽乃が大変なところを見た気がするぞ」

 

「???」

 

皆様々な反応を見せるため少し動揺する。首をあっちらこっちらと振るが呆れたような、可哀想なものを見るような目でみてくる。

 

陽乃や一之瀬や堀北さんだけじゃなく執務室にいる全員がそんな目でみてくるため、きつい…俺は何か間違ったよぅた…

 

 

 

「八幡くん、そんなこと言ったらめっだよ?陽乃さんだって……」ゴニョゴニョ

 

「あ?なんだよ」

 

「な、なんでもない。ともかくめっ!」

 

「???」

 

一之瀬は妹をあやすかのように言ってくるが、なんなんだ一体。はっ、まさか俺を虐めて遊ぼうとかいう陽乃さんの陰謀なのでは……だから、副会長とか次期生徒会長を押し付けたりとか……

 

「はーちーまーんくん?」

 

「ひ、ひゃい!!誠に申し訳ございませんことをねがいま〒°#」

 

即土下座。日本代々伝わる伝統美。誰にでもできて純真な誠意を伝えるために一番の姿勢。

 

これを見れば誰であろうと許さざるを得ない。土下座とは魔王に対して一番効能がある特効薬みたいなもので………

 

「八幡くん。顔は上げなくていいから、ちゃんと聞いてね」

 

「は、はいぃ…」

 

流石魔王。顔は上げなくていいからとな。やはり俺らとは格が違う。このまま頭に足をつけられないだろうか……八幡心配

 

あ、特殊性癖じゃないのでご褒美じゃないです。だからやめて!一之瀬はそんな目でみないでっ!!

 

「私は八幡くんとずっといたいの。分かるかな」

 

「はい!(終始いじり倒して玩具にするために…か)」

 

「だから、いつも一緒に入れて嬉しいんだよ?ね?これからもよろしくね?」

 

「はい!滅相もございません!」

 

「???まぁ、いいわ。許してあげる。」

 

「ははー!我が生涯最高の至福!わ^>♪¥・=#」

 

「あれー?大丈夫?八幡くんー」

 

陽乃さんが満面の笑みでそう言ってくるが、悔しすぎる、逆えん。この人には吉田沙織20人くらい連れてこないと勝てん!

 

おお、神よ。なぜ人類最強を世に生を残したのですか?

 

みぞうちあたりが少しいたい気がするが、この姿勢がきついからだろう。

 

そんなことより、周囲の目がきつい。「女王と家来みたいだねー」とか「いやいや、女王と下僕でしょー」とか、「魔王と下僕じゃない?」とか、様々な意見が飛び交う。俺的には魔王と下僕が一番近く思える。

 

 

(((((魔王とペットだ!!)))))

 

「い、いや、でも、あれだよな。陽乃は毎日仕事せず俺にちょっかいばかりかけてくるしな。」

 

「え、え?違うよそれは反応が面白いからで……」

 

「そうだな」

 

機会を得たとばかりに堀北さんも乗っかってくる。ふ、いいぞ。これは!

 

「陽乃は毎日仕事ではなく比企谷をいじり遊んでいる。それで、溜まった仕事は俺達副会長に回す。」

 

「う、うぐ。だ、だから違うって……」

 

「何が違うんだ?遊び通している時のお前の顔をみろ。なんだこのだらけた様は。橘書記」

 

「はい。これを」

 

(((((どこから現れた?)))))

 

あれ?橘書記?今までどこにいたんだ?堀北さんが呼んだらいつも影から出てくるが……もしや、忍者?!

 

「ご苦労。さて、陽乃これを見ろ。」

 

堀北さんは陽乃に数枚の写真を見せる。全部陽乃が近くで撮られた写真だった。頬を突いて微笑んでいたり、俺を指差して爆笑していたり、こちょこちょしていたり。

 

ほんと何してんだこの人は……

 

「うぅ………ただ、私は八幡くんと一緒にいたいから……」

 

漸く白状したとばかりに言うがなんの言い訳にもなってない気がする……あれ?言い訳?よくわからんくなってきた。

 

「それがどう言い訳になるんだ?」

 

堀北さんもそう思ったようで俺の気持ちを代弁してくれる。あ、俺だけじゃなかったんだな。

 

「ぅっ……ぐすっ……私の仕事を八幡くんに回したらもっと執務室にいてくれるんじゃないかって……」

 

「?!?」

 

(((((陽乃会長……乙女ね(だな))))))

 

堀北さんは衝撃を受けたように一歩後ずさる

 

「八幡くん、教師の雑務も多いし、ここにいる時って大体忙しい時だから……」

 

だ、騙されるな!これもなんの言い訳にもなってないからな!!堀北さん?!

 

「………そうか。女なら頑張れよ」

 

いや、それは男に言うセリフd

 

「うん。私頑張るね!」

 

いつのまにか泣いていた陽乃はいつのまにか泣き止んでいた。

 

「おい。これって比企谷副会長の仕事をもっと増やせばいいんじゃね?」「そうしたらもっとここにいられるしね!」「そうと決まれば……」

 

お、おい?何やら不穏な声が聞こえるんですけど?!俺はこれ以上仕事しないですよ!!絶対やらんからな?!

 

「これもお願いしまーす。副会長」

 

「あ、じゃあこれもお願いします。ちょっと面倒くさい作業ですが一度やれば簡単ですので」

 

「これも頼みまーす」

 

「これも」

 

「あ、あれも」

 

これよあれよと積み重なっていく書類の量が山になっていく。

 

あぁ、これがエベレストへ登る登山家の感情か………のぼれるかな……

 

ついにその量はパソコンの高さを超えて超不自然に映った。

 

最後にこれだけ言わせてもらうが

 

「陽乃…………」

 

(๑˃̵ᴗ˂̵)てへっ

 

「お前最初から分かっててやったな?」

 

頭ん中でシチュエーション組んでやっただろこいつ。陽乃……恐ろしい子っ

 

「私は嘘ついてないよ〜だ」

 

陽乃は策士です。挑む際には回復の薬とかけらを山積みにしてマスターボールをいくつか持っていくと良いでしょう。ただし、ボールには入るか分かりません。

 

 

一之瀬が感心したようにみてるが………お前もあんな風にならないよな?八幡超心配

 

誰かとカップリングさせたいと思っているのですが誰がいいですか?

  • 櫛田桔梗
  • 一ノ瀬帆波
  • 坂柳有栖
  • 椎名ひより
  • 龍園翔
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