ようこそ実力至上主義の教室へ〜間違った青春はとある教室で始まる〜 作:らふ
季節も、7月へと移り変わり、夏の暑い気候へと足を踏み込む。綾小路等が審議に来た時はまだ暑いが、蒸し暑いまではならなかった。
あの審議は結局2回目が行われることはなく、Cクラスが最終的に折れて終わった。
どうせ綾小路が脅すなりして終わらせたのだろう。Cクラスは翔がけしかけた従者みたいなものだし、予想外の展開に対処することは出来ないだろう。
監視カメラとか取り付けて学校側は既に知っているとか脅せばちゃんちゃらおしまいだしな。
ちらほらと見える人の影は悠然として俺の前を過ぎ去るが、その姿は俺を嘲笑っているようで胸を蝕む。
暑さで身が焼けそうな想いをするが、俺のこの蒸し暑い思考だろうが、夏の暑さだろうが、全部吹き飛ばせないじめじめとした湿度と目の前のバカンスだかでいっぱいだった。
陽乃さんに言われた一言。
「これ終わったらバカンスになるから、頑張ってね〜」
この一言だけで頑張れた。この蒸し暑いなか必要か不必要かで言えば絶対に必要じゃない任務が与えられていた。
おいおい、陽乃さんよぉ、こりゃちっと酷じゃねぇけぇ?
一見楽に見えそうなのにこの暑さの中見回るという楽じゃない作業に少し腹が立つ。
くっそ………だましよったな陽乃……俺らのバカンスは8月6日。ちょっと考えれば分かったこと。
バカンスとは、教師が言った胡散臭い行事の一つだが、陽乃が言えば清廉な行事に見えるのはなぜだろう……
今度は絶対騙されない!
絶対の意思を持ちおおおお!と意気込んでいる時、視線の先があるアクセサリー店を据える。
特別試験がある少し前のことだった。
「あちーー、あ、はちまんくんーアイス買ってきてくれたー?」
陽乃はいつもに増してだらーとしている。その額や体にはじっとりと汗が染みつき、キラキラ光っていた
だが、ここは執務室ではなく生徒会室であり、汗が出る理由がわからない。
生徒会室ではクーラーが何台も設置されている筈であり、陽乃はそれをいつもガンガンにかけているため暑さなど訪れることがなかった。
寒すぎたくらいなのだ。
なら、またどうして………
「あー、きょうはてんけんび。れいぼうかけちゃだめだって」
そう言えば堀北さんがそう言ってたような………あれ?ならなんでここにいるんだろう……
「八幡くんは〜すぐ職員室に行こうとするからね〜〜」
「俺の考え読むのやめてください。職員室に行こうとするのは仕事があるからです」
「そこに山があるから見たいな言い方〜」
「事実ですから。俺はそこに仕事の山があるから仕事をするんです」
仕事の山はたまりにたまり、時期に山となって俺を襲う。恐らく、仕事とは生きていれば積み重なるもので逃げられない。逃げようとすれば蛇に睨まれ、やがて食われる。食われる前に仕事を終わらせなければ………社畜となる。これ、人の真理なり……
「八幡は直ぐに逃げようとするからね。私が抑えておかないと他の場所に目くじら立てるんだから」
「そんなこと知らないですよ。俺の自由でしょが。大体、陽乃が重ねるんだぞ?俺の仕事は!分かってるのか?」
「知らないよ〜それよりアイスまだー?」
「逃げた………まぁ、子供っぽくなった陽乃も可愛いか………ほれ」
俺の持っているアイスを陽乃のほっぺたにつける。まだ、行って帰ってきて数分しか経ってないからこんなに暑くても溶けていない筈だ
「ひゃっ……むぅ。でも、可愛いって///」
やれやれとばかりに陽乃の元へアイスをおき、ソファで寛ぐが、何処からか湯気が飛んでくる……湯気は俺の鼻腔をくすぐりなんだか少し甘く感じる。くすぐったくて、とろけそうになる……
おいおいアクション映画かよ。。俺特撮苦手なんだけど。あ、プリキュアは好きだぜ?
湯気が立ち込める場所に探りを入れ、やがて陽乃の方から出ていることを悟る
陽乃をみると顔を赤くしているが………あそこから湯気出てんのか。最近のパソコンすげぇとか思ったけど人工なのね……
「どしたー、可愛い可愛い陽乃ちゃん?」
「や、やめて……私可愛くないもん」
な、なに?!陽乃が、陽乃が照れてるだと?!こ、これはもう事件だ!陽乃が照れるなんて今後30年あるかわからないぞ?
記念に写真を撮っておこう?
ポケットにあるスマートフォンを取り出し、ぱしゃりと写真をとる。
うむ。やはり可愛いな
「もう知らないし……八幡くんのことなんか知らない」
「はぁ?」
「だって、写真なんか撮って……どうせその写真をグループ内でひけらかして私のこと魔王だなんだ言うつもりでしょ」
「む、むぅ……」
痛い所ついてくるな。実際魔王が照れたぞ?!と言うつもりだったのだが、可哀想だしやめておくか
「言うつもりだったんだ〜酷い子。だから、八幡くんのことなんか知らないもん」
もんって。。。だが、俺はこの人のおかげで成り立っているところもあるし、なんだかんだで助かってるし……
「すみません。俺で良ければなんでも「言ったね?言ったからね?!やったー!」い、いややっぱなんでもはな「話が違うよ!なんでもだよ!な・ん・で・も。」く、くぅ」
そう凄まれると断りづらいというか、自分で言ってしまったことなので、断れない。
しょうがない……押してダメならなんとやらだ。
「分かりました………ただしきついのはやめてくださいね」
「八幡くんは何をされると思ってるの?!」
陽乃は驚いたように俺に聞いてくる。
そりゃ、あんた目隠しと足舐めを数十分した後、し「何考えてるかはわかったわ。」
「はぁ。私がそんな下らない事する訳ないでしょ」
そ、そうですか。。案外しそうな気がしますけどね。
「なら、何する気なんですか?」
「八幡くんには〜バカンスについてきてもらいまーす!」
「はぁ。」
何言ってんのこの人。誰かー、翻訳お願いしまーす。
というわけで……どういうわけなんだか。やってきたのが無人島。名目として生徒会メンバーのみでの合宿らしい。
キラキラと輝く海と、俺の思考はぐわんぐわんと揺れており、溜息をつくばかりだ。
広い砂浜と奥に広がる森は俺の目を歪ませるばかりだ。
じりじりとして、蒸し暑いのはここも変わらず健在だった。
「なぁ、俺なんできたんだっけ」
「んー、八幡くんは………あれ?なんできたんだっけ」
「いや、俺が聞いてるんだけど……」
「そんなことより遊ぶぞー!おー!」
「お、おー!」
一之瀬は引きつった笑いを浮かべて腕を高らかに上げる。
陽乃に無理して合わせているのが目に見えている。わかるぞ、陽乃さんのテンションはいつも分からんからな。慣れろ。そうすれば可愛く思えてくるから。これ、俺ソースな。
「一之瀬は無理して調子に合わせようとしなくていいんだぞ……」
「比企谷。諦めろ。陽乃はいつもこうだ」
既に堀北さんは遠い目をしている。おい、あんた……同士だな。。。
「ほ、堀北副会長、私まできてよかったのでしょうか」
「橘書記。お前は陽乃が何かした時の証拠係となる。お前がいることで助かる時があるんだ」
「…………」
「な、なぁ、一之瀬。橘書記って堀北さんのこと……」
「八幡くん?橘先輩がどうしたの?」
こそこそと話し声が聞こえないように離れて話す。しかし、生徒会メンバーも人数が多く、20数名できているため相当小さな声で話さないといけない。
「好き………だよなあれは。」
「何言ってるの?単純な好意じゃないのかなぁ。」
「はぁ?あれ見ていってん「なになに〜八幡くん私も混ぜて〜」………」
陽乃が来てから話す気が失せた。別に俺がどうするというわけでもないため、聞くことをやめる。
「ねぇねぇ、なんの話ししてたの?」
「それはたち「たち……たち……風立ちぬ!そう風立ちぬが面白いねぇー、って話してたんです」
一之瀬の口を押さえて口を出させない。
無論、風立ちぬの話なんてしてないし、風立ちぬは見ていないため話すことなんてできないから、陽乃が知らないことを祈って話す。
「へぇー、私風立ちぬは観てないんだよねー、今度見てみるから話しようよ!」
「そ、そうですね……あの作品は素晴らしいので、また今度話できたら……」
や、やべぇ、風立ちぬ見ないといけなくなったぞ………
「そうだね。一之瀬ちゃん窒息しちゃうから離してあげてね。じゃ」
陽乃さんは堀北さんの所へ戻っていく。
ん?んんん?今何か頭の中に引っかかったような………気のせいかな。
「ぷはぁ。はぁ。。はぁ。。。八幡くん酷いよぉ」
「あ、ごめんごめん。忘れてたわ。」
一之瀬を離してやり、呼吸ができるようにしてやる。
でも、堀北さん、陽乃、橘書記を見ているとなんだか引っかかりもやが取れないままだった。
合宿には南雲や2年生の面々も来ており、波乱を生みそうなのを楽しみに思っていた
ここまでしかないので、すぐに書き留めていきます。一日二、三話ではくらいでいいですか?構想が終わったらまた連絡します。文才が無くて面白くないかもしれませんが、私の作品をどうぞよろしくおねがします
誰かとカップリングさせたいと思っているのですが誰がいいですか?
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龍園翔