シデコブシの蕾。その花が満開に咲き誇るとき、その花は……   作:青の色系が好きな者です。

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頭の中ではストーリー出来てるんだけど
それを文章にする能力がありませんぬ。

切実に思います…文才下さい(泣)

ちょっとだけ、ほんのちょっとだけですが
百合……かな?という表現?があるので、苦手な方はお気を付け下さいませ。


鷲尾須美は勇者である ーー序章ーー

 

 

 

 

 

 

「……あの時、(記憶)…?」

 

 

そう言いながら、体を仰向けにしたまま

天井を見つめてた少女が言う。

 

 

「『忘れるな』って事なのかな……」

 

 

僕は、普通じゃない…ってこと。

 

 

体を起こし

端末の待ち受け時刻を見る。

 

 

表示されている時刻は

4:30時、丁度だった。

 

早めに起きちゃったな

まだ、時間も結構ある…

 

「…よいしょ、と」

 

ベッドから出て

そのままリビングへ向い

リモコンを取り、テレビの電源をつけた。

 

 

この家には元々テレビは疎か

日用品は最低限しか無かったのだが

彼女が僕の家に遊びに来た際に言われた

言葉がきっかけで、数日後____

 

彼女に半ば強引に連れてこられた『イネス』で

家具やクッション等を買い揃えた

自称『イネスマニア』なだけあって

彼女のイネスに対する熱は、凄まじかった……

 

 

お金の事は、貰っていたお金があったから

心配は要らなかったけど……まさかここまで

予想外の買い物になってしまった事に

驚いたんだよねぇ、、、その家具達に

囲まれている、今に至る訳で。

 

そういえば、買い物を済ませた後

また彼女に連れて来られたジェラート屋で

休憩して…彼女に薦められた

しょうゆ豆味を初めて食べたんだっけ

……以外にも美味しかったんだよね。

 

 

それから、鉄男君が初めて

しょうゆ豆味を食べてた時は

イマイチな顔してたっけ?

あの顔は、子供がする表情では無かったな…

 

 

「ふふっ、そんなこともあったなぁ」

 

そんな懐かしい事を思い出しながら

思わず、思い出し笑いをしてしまう。

 

 

テレビからは、朝特有の

ニュース番組が流れる

リモコンを机に置き、キッチンへ足を運ぶ。

 

 

彼女に出逢ってから

この家はガラリと変わった

無機質で、冷たく寒かった家に

人の温もりが増えた…そんな感じ。

 

そして家だけじゃなく

僕自身も、少しずつ変わっていった…

 

 

それまで、何をしても感じなかった事も

何故か、彼女と一緒に居ると

知らなかったことにも興味が出てきて

自分で調べたり、楽しくなかったことも

楽しくなってしまう、でもきっとそれは

普通の人間にとって当たり前のこと

なんだろうけど、僕にとっては

何もかもが初めての感情で

それが増えていく度、嬉しいと感じてしまう。

 

 

彼女と過ごしていると

彼女の家族とも関わりは増えていった

例えば、おかずのお裾分けを貰ったり

弟君と一緒に遊んだり、家族旅行に誘ってくれたりと

何かと良くして貰っていて…まるで僕を

家族の一人の様に想ってくれている事が

本当に…本当に嬉しい。

 

僕一人だけで住んでいたこの家が

今では、僕以外の人達が当たり前に

過ごす事が多くなった、温かい僕の家になった。

 

 

 

因みにこの家は、水月家の現当主の

水月正昌(みづきただまさ)』の別荘で

此処は昔、水月家の別荘だったらしい

水月夫妻が、まだ新婚だった頃に買った

別荘で、この別荘で水月家の一人娘の

長女『水月清花』は産まれ

母親が病で亡くなるまで育った場所だ。

 

 

 

水月静花(みづきせいか)』さん。

この人は、僕の保護者的人で

昔はこの家に一緒に住んでいた…

とは言っても、静花さんは

水月正昌の助手であるから

大量の仕事が片付かず、この家で

過ごすこともない、最近は専ら

大赦での生活が多い…少し寂しいけれど

あの人が元気でいるなら、それでいい。

 

 

静花さんは何かと

僕の事を気にかけてくれていて

週に一回は、互いに連絡を取り合い

一週間の出来事を報告してる

それが習慣づいていてて、昨日も静花さんに

連絡を取ったその時の静花さんは、何だか

嬉しそうな声だったから、少し揶揄ったら話を

逸らされてしまったが、通話の最後には

『これから大変になるかもしれないが…頑張れよ』と

声を掛けてくれた、この間の事を気にかけているんだろう。

 

この間、神樹様から信託を受け取った巫女が言うには

『もうすぐ敵の襲撃が来ても可笑しくない』との

信託だったから、あの言葉はきっと静花さんなりに

心配して掛けてくれた言葉で…本当に優しい人だなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キッチンへ着くと、彼女とお揃いで買った

色違いのマグカップを手に取り

インスタントの粉末コーヒーを

スプーンで掬い、カップの中へ

お湯を注ぎ入れ、スプーンでかき混ぜ出来上がった

ホットコーヒーを持つと、テレビの前に設置してある

ソファーの上へ膝を抱え込み、体育座りの格好になると

そのまま手に持つホットコーヒーを両手で包むと

ふー、ふー…熱を冷まさせるため、息を吹き、飲む。

 

 

僕の味覚はどうやら独特な様で

小学生なのにBLACKコーヒーが飲めたり

辛い食べ物等、独特な味覚が好きらしい。

その中でも特にコーヒーは大好きみたいだ。

この味と匂いを感じると、何だか

とても懐かしくて…気持ちが少し落ち着く。

たぶん…僕の_____だった_が

好きだった物が、僕に遺伝してるんだと…思う。

 

 

 

 

 

 

テレビから流れる天気予報では

今日は、晴天にの1日になると

キャスターの人が言った。

 

「いい天気になるみたいで、良かった…」

 

 

テレビ観つつ、コーヒーを飲み終えると

キッチンへ向い、カップを洗う。

洗い終えると、今度は洗面台へ行き

まず顔を洗い、次にブラシで

乱れた髪を整えようと触っていると

ふと、鏡に映った右側の額にある縫い目痕を

指でゆっくりと撫でながら

あの日の事を思い出した。

 

 

自分の為に、あんなに泣きじゃくる彼女を見て

初めて僕に『心』が芽生えた瞬間だった。

 

 

君の眼から、涙が溢れることがない様に

君には笑っていて欲しいから

だから僕は、僕に出来る事を精一杯しよう…

君を守れるようになろう、君の隣りに

立って居られる様に…って誓ったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リビングへ戻り、壁に掛かっていた

時計に目をやる…時刻は5:10分。

 

 

さて、そろそろ家を出ようかな…

 

え、早過ぎる?…違う違う。

 

僕が向かうのは学校じゃなくて

幼馴染みの家だよ。

 

 

4歳の頃に初めて出逢ったけど

暫くの間は訳あって、逢えてなかったんだ…

でもその後に、再開して

 

実は、家がご近所さんだったことが、判明して

それを知った幼馴染みは唖然となって

その場で立ち尽くした。それもそうなるよね…

一生懸命になって探してた相手が

実は、ご近所さんだったんだから…

怒鳴ったり、溜め息をするかと思ったら

彼女はこう言ったんだ

【こんなに近くに居たんだね!!じゃあアタシ達

いつでも会えるね!】と、笑ったんだ

…驚いてしまった。

僕が知っている人間達とは

全く違った反応をしたから…続けて彼女は言う

【これからもヨロシクね!】

その笑顔を僕に向けて

手を強く握られた、でも痛くはなく

それはとても……優しくて温たかった。

 

 

その瞬間、初めて胸が温かくなったのを

今でも覚えている。

 

 

 

僕の幼馴染みはね?

とても陽気で好奇心旺盛なおてんばさんで

トラブル体質持ちだと、本人は言うけど

それは彼女が、困っている人を放っておけない

という根っからの『勇者気質』の持ち主だからなんだ。

それから彼女には、弟が二人居て

弟君達のことが大好きなお姉ちゃん。

カッコ良くて、優しくて、温かくて

男勝りな性格だけど、本当はとっても

乙女な女の子で可愛い子なんだ。

彼女と居ると、とても温かくなって

胸が締め付けられていくんだ…これからもずっと

彼女の傍でこの気持ちを抱いていたい

この…胸が熱くなる感覚がずっと、続いて欲しい。

 

 

この想いだけが、ずっと解らないままの感情。

いつかこの気持ちの正体が、解る日が来るのだろうか…

僕が一一一一間に。

 

 

 

_______________________________

__________________

 

 

 

ガラガラ…

 

「おはようございます。

銀ちゃん達を起こしに来ました」

 

 

「あら、いらっしゃい時音ちゃん!

いつもありがとね?それじゃ早速だけど

銀と鉄男のこと起こして来てくれるかしら?」

 

 

「はい、お邪魔します。」

 

 

スゥー…

 

 

扉を開けて、まだ寝息を立てて

寝ている二人の枕元まで歩き

二人を逆さに見下ろし、両手を構え…準備完了。

 

 

「さて…銀ちゃん。

そろそろ起きないと、学校遅刻しちゃうよ?

ほらほら、おーきーてー」

 

 

銀ちゃんの頬っぺを両手で挟んで

優しく捏ねる。もみもみもみ…

 

「んん~むぅ…ふぁ?とき、ね…?」

「うん、僕だよ。おはよう銀ちゃん」

 

 

「おはようー、時音。相変わらず顔が近いですな」

「そうかな?」

「うん、近いと思うぞ。………」

「…銀ちゃん?」

 

((なんでだ?時音の顔が近くにあるだけで

なんかこう…ドキドキ?するような……どうしちゃったんだ、アタシ??))

 

「もしもーし、まだ寝惚けてる?」

「…ちゃんと起きてますよーっと!

ん~、ふぅー。そんじゃあアタシ着替えて来るから

鉄男のこと頼む!」

 

「うん、行ってらっしゃい」

 

そう言い残して銀ちゃんは

別の部屋に着替えに行った

 

 

「おーい鉄男君、起きてー」

 

「う~ん、…もうちょっと……すぅ」

「……起きない鉄男君が悪いんだよ?」

 

 

鉄男君の頬っぺを両手で挟み

さっき銀ちゃんにしたように

もみもみ攻撃をする

 

「むんん~、ふぁぁ?……と、時姉?!」

「あ、起きた。おはよう鉄男君?」

 

「お、おはよぅ…てか、顔近いよっ!!」

「鉄男君が起きてくれないからでしょ?

…どうしていつも、これすると顔真っ赤になるの?」

 

「そ!それは、その…な、何でもないよ!!」

「……?」

 

何故、そんなに慌てるんだろうか?

最近の鉄男君は、こういうことが多い。

 

この間だって、銀ちゃんと達と一緒に

勉強をしてた時だってそうだ…

鉄男君が解らないとこを

僕が教え終わった際、解き方がわかって

お礼を言われて、鉄男君と顔を見合わせた瞬間

先程と同じ様な反応をされたのだ。

 

う~ん、小さい男の子って

皆んなこうなのだろうか?

 

 

「おぉー、鉄男の奴照れてるなぁ~

まぁ、あんだけ近くに時音の顔があったら

そうなっちゃうよなぁ~」

 

「ねぇーちゃん!

余計なこと言わなくていいからぁ!!」

 

「あはは!照れるな照れるな、可愛い奴めぇー♪」

「うわっ、やめろよ!ねぇーちゃん!」

 

 

そんなことを考えていたら

制服に着替え終えた銀ちゃんが

いつの間に居たのか、部屋に戻って来てた

そして、いつもの如く鉄男君を抱き締めて

頭をわしゃわしゃ、と撫で回している。

 

その微笑ましい光景(日常)を見てると

本当に彼女は、弟君のことが

大好きなのが伝わってきて…僕はそれを見てる

だけで、何だか胸がほっこりして

自然と笑みが零れてしまう。

だけども、時間は進んでいくので名残惜しいけど……

 

「二人とも?そろそろ朝ご飯食べよっか」

 

「あ、うん!」

「そうだな!食べよう♪」

 

その後、僕も一緒になって

朝食を食べ終えると

学校へと向かうのに

丁度いい時間帯になった。

 

 

「銀ちゃん準備出来た?」

「うん大丈夫!体も軽くていい感じだし♪」

「…銀ちゃん、その場でジャンプしてみて?」

「へ?いいけど…よっ、と!うん!今日も絶好調だな!」

「銀ちゃん戻るよ。」

「えっ!?なんでだよ?」

「銀ちゃん。鞄の中身ちゃんと確認し直した?」

「あ、………あはは、やっば!!」

「大丈夫、まだ時間あるから教科書の準備するよ!」

 

「お、おう!危うく新学期早々

教科書全部忘れて行くとこだった…

ありがとな、時音♪」

 

「どういたしまして。でも今度からは

ちゃんと確認しようね?」

 

「ゔぐっ、次からはちゃんと確認します…」

 

「うん、よしよし」

「だぁー!子供扱いするなよぉ!!」

 

「ふふ、ごめんごめん。

それじゃあそろそろ…」

 

「っと、そうだった!行こう時音!!」

「うん、銀ちゃん」

 

 

 

銀ちゃんが差し伸べしてくれた右手を

僕が左手で掴むとその手を握られ、強く引っ張ってくれる

 

君と一緒ならどんな困難だって

きっと一緒に乗り越えて行ける

君とならどんな場所にだって駆け抜いて行ける。

 

そんな風に勝手に想ってしまう僕を知ったら

君は僕のことを、あの温かい笑顔で

頬を赤らめながら、笑ってくれるかな…なんて

そんなことを考えてしまう僕は

どうかしてるのかもしれない。

 

 

 

 

「「行ってきまーす!」」

 

 

「二人とも気を付けてね!行ってらっしゃい!」

「姉ちゃん、時姉、行ってらっしゃーい!」

 

 

 

 

小さい頃から通う

学校へと繋がるいつもの道を

今日も二人で手を繋いで一緒に走る。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日から新学期が始まる、僕達は

 

神樹館小学校の6年生になる。

 

_________________________

________________

 

この手は離さないと

彼女とした■■を、きっと

■■■しまう日が■■■かもしれない。

 

いつかその手を、離さなければならない時が

■■■■■を彼女は■■■■■■なのに

 

この手を繋ぐことを、どうか今だけは。

■■■………銀ちゃん。

 

 

 

神世紀 298年4月24日 勇者御記

 

大赦書史部・巫女様 検閲済




あぁ、どうしよう。
もう書き溜めが無いのです…ここからは期間が空くかと思います。
なるべく早めに出せる様に頑張ります…すみません(汗)
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