ボロボロの使い魔   作:織風

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外伝第二話~風竜時々烈火龍~

それは、形のない日記帳

あるべき世界から外れた彼女の記憶

 

何だかよくわからない場所に来ちゃったのね

私のご主人様?

この馬鹿みたいな奴が?

嫌なのね!私には私に相応しいお姉さまがいるはずなのね!

…なのに変なカードで無理やり契約させられたのね…

とりあえず三食おやつは絶対なのね

これを破ったらお前を食ってやるのね

 

 

 

 

しかしこの男 戦い方が全くなっていないのね

力を与えているこの私が凄いから、何とか 戦えているだけなのね

お姉様の爪のアカでも…いやこんな馬鹿に そんな物もったいないのね

それにしても、あの気障にあんな沢山兄弟がいたなんて少しびっくりなのね

 

 

 

 

 

蟹!あれは私の獲物だったのね! ひとのご飯を横取りするなんて あの蝙蝠、いつかシメてやるのね

 

 

 

 

緑色の奴からとんでもない攻撃をくらったのね

馬鹿と気障が纏めて吹っ飛ばされたのね

あれももんすたー? 何いってるのね、だったら一歩歩いてみろなのね

 

 

 

 

何だか最近ウジウジしてるようだったから 少し脅かして活を入れてやったのね 世話の焼ける奴なのね

 

 

 

 

…て深海魚! ひとの決め技をあっさりコピーするななのね!

 

 

 

 

何だか最近複雑なのね こういうごちゃごちゃしたのは好きじゃないのね

 

 

 

 

蛇の癖に私にガンつけなんて生意気なのねイライラするのね

 

 

 

蝙蝠が青蝙蝠になったのね

風の力でぱわーあっぷ?

…何だか凄くムカつくのね 私ももっと強くなりたいのね!

 

 

 

 

…と思ってたらなれたのね!

どんな相手も私の新必殺技で木っ端微塵のミジンコちゃんなのね

なのにこの男は新しい武器で一体何をしてるのね

ぽいんとれーざー? 今まで散々似たような事させておいて今更なのね

手抜きしてないでお前も 攻撃しろなのね

 

 

 

 

遂に私の最強必殺技が発動なのね

でもこれ、普通に男を背中に乗せて

炎を吐きながら突っ込むのと何か違いはあるのね?

 

 

 

 

幸せって何なのね… ご飯をお腹いっぱい食べるだけじゃ駄目なのね?

 

 

 

 

最近、馬鹿が悩み過ぎなのね… こっちまで気が滅入るから早くなおってほしいのね…

 

 

 

 

今日こそ金ピカと決着なのね!

馬鹿と気障と青蝙蝠とこの私の全力で倒すのね!

…テンションが高い? べ、別に!気障と蝙蝠が助けに来てくれた事なんて 何も関係ないのね、の ね! …て、金ピカぁあああああ!

その避け方はあんまりなのね! 少しは場の空気読めなのね!

 

 

 

 

 

…結局、馬鹿は最後まで馬鹿だったのね…のね ……………

 

 

 

 

 

……

 

そして、 崩壊していく世界で一匹の竜が戦い続けている

彼女は強く、本当に強くなった、この力をもってすれば在るべき場所に還る事もかのかもしれな い

だが、その竜はそれをせず、ただ戦い続けていた

 

最後まで馬鹿だった男が至った願いを叶えるかのように

最後まで気障を貫いた男が愛した存在を守るかのように

翼ある戦友はすでに倒れ、それでも彼女は戦い続けていた

薄れていく意識のなか最後に願う

このあまりに悲しい世界に『次』があるというのなら

 

今度は…きっと…

 

 

 

 

「折れたぁ?」

 

もぉいい加減にして欲しいのね!!

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