――"ウォーターセブン"別の名を"水の都"この都市は造船の町として有名である。"
「船長"ウォーターセブン"に行くのは分かったんですが船もないのにどうやって行くんですか?」
「そりゃあ飛んでに決まってるんじゃん」
「船長、ルガトリーは貴女が飛べる事を知らないのでは?」
「いや飛べることは知っているが、おれらがどうやって行くのかって話ですよ」
「あぁ、それは私の能力で行くよ。見てて"大鴉"」
ランテがそう言うとランテの翼が背中から取れて鴉の形へと変化していった。そのサイズは人を軽く乗せることが出来るサイズだった。
「まだ大きい鴉は二匹しか出せないけどこれで移動出来るでしょ」
「こんな能力もあるのか……でもそしたら船長はどうやって飛ぶんだ?」
「それなら私自身が"鴉"になれるから大丈夫だよ」
「では行きましょうランテさん」
「じゃあ乗って。乗ったね……じゃあ私も"鴉"」
ランテはまず自分の腕が黒色の翼へと変わっていき体も黒くなってやがて全身が黒色に変わると形が大きな鴉へと変わっていった。
「行こっか」
「おう!」
「はい」
これから私はロジャーが"大海賊時代"を始めるまでは大きくは動かないで地盤固めを頑張ろうかな。でもあの黒ひげに"ヤミヤミの実"だけは渡しては駄目だなアイツが"ヤミヤミの実"を手に入れたら白ひげが居なくなって世界の秩序が一気に傾くし黒ひげが力を増してしまうからな。でも"ヤミヤミの実"を手に入れたらどうしようかなぁ今は全員能力者だしでも新しい部下に渡したとしても裏切られたら困るしなぁ。今考えても仕方ないか。
「船長何か考え事ですか?」
「いや別に気にしなくていいよ。てか敬語やめてくれない?」
「はいはい分かりましたよ」
「ん?」
「分かったよこれでいいだろ。てか何でケイフィーの方が歴長いのにケイフィーの方は敬語で話してるんだよ」
「何か言った?」
「い、いやなんでもない」
ランテはルガトリーが敬語で話そうとした瞬間に睨みつけて、ケイフィーもルガトリーが小さな声で言ったことを聞くとランテ以上の鋭い目付きでルガトリーの事を睨みつけた。
アイツどんだけ眼光強いんだよ!!おれのこと嫌い過ぎるだろおれ何にもしてないよね!!?はぁ今まで仲間とか居なかったから仲間に嫌われるのがこんなに悲しいこととは知らなかったな………
「そろそろだね」
「ああおれらが海賊として進むのに必須な船を手に入れる島だ。ここがおれらの海賊としてのスタート地点だな」
「新人が喋りすぎないでください」
「いや!!辛辣ぅぅぅぅぅ!!!」
ルガトリーは"ウォーターセブン"に来るまでに何度もケイフィーから辛辣な言葉を掛けら続けていたためツッコめるようになっていた。
「着いたね。世界最高の造船所水の都"ウォーターセブン"に!!」
「で、船長予算はいくらぐらいなんだ?」
え?予算?・・・・忘れてたァァァァァァァ!!!!ハチノス出発する前にケイフィーにお金のこと言われて海賊でも狩ろうと思ってたけどルガトリーを仲間にしたから満足して忘れてた。でもこれをケイフィーに言ったら怒られるなぁ、いやだなぁ。あれ?何で私は船長なのにケイフィーにビビってるんだろう?よし言おう。
「ごめんごめんすっかり忘れてたよ。だからまず近くの海賊でも狩って奪ってくるね」
そう言って私は逃げるウサギかの如く素早く鴉へと変化して飛んで近くの島まで逃げて行った。その時遠くからケイフィーの叫び声が聞こえたとか聞こえなかったとか。
「やっぱりかァァァァァァァ!!!!」
「はぁやっぱり船長は忘れてたよ。帰ってきたら説教しなきゃ」
「説教?アイツは船長なんだろ?それなのに説教なんてして大丈夫なのか?」
「……はぁ」
えっ?何この子なんでおれを馬鹿にする反応してるの!?おれ普通だよね!船員が船長を説教なんて普通しないよね?船長の威厳ゼロだよゼロ!!
「船長いや今は敢えてランテと呼びます。私はランテと家族なんです。そして私の方が年は1つ上なので私がランテのお姉ちゃんなんです。だから妹がズボラで忘れっぽいところを注意する権利が私にはあるのです!!」
「そ、そうか」
か、家族?顔が似てない姉妹ってことは複雑な家庭環境から海賊に落ちたのか可哀想に……でもケイフィーが姉なのか…いや性格的には姉感が強いが、体型がなぁ
ケイフィーは十歳にしては小さめな124cmしかなく、それに対してランテは九歳の平均身長をゆうに超える140cm近くの身長であった。
「なぁ話は変わっちまうがお前ら二人ってそんなに幼いのになぜそこまでの実力があるんだ?」
「実力ですか、私はロックス海賊団の幹部ビッグマムことシャーロット・リンリンの息子シャーロット・カタクリを師匠として航海している間は殆ど修行していたからですね。それで船長は悪魔の実の使い方が上手いのと何度も白ひげことエドワード・ニューゲートに攻撃を仕掛けていたから自然と戦闘の技術を得ていたのだと思います」
「スゲェな船長はあの白ひげに副船長はビッグマムの子供の中でも一番懸賞金が高いカタクリに修行をつけて貰ってたとはなぁ。そりゃあ強くなるわ」
「副船長ですか……まあその話は後で聞きますが、さっきの話にプラスして船長には私と違って何かを見据えて修行を急いでいた気がしました。それは私の気のせいかもしれませんが。そしてある事件を境に修行への信念が更に増したような気がしました。それが船長の九歳という若さで10億以上の懸賞金を掛けられる海賊になった理由だと思います」
「なぁ、その事件ってのはやっぱりあれか?」
「ええそうです。船長が唯一信頼尊敬そして好意を寄せていたロックス率いる"ロックス海賊団"が壊滅してしまった"ゴッドバレー事件"です」
「そうか、好意を寄せていたってことはロックスの死が船長の修行への信念が増した理由かもな」
「はい、しかし船長はロックスを生かそうとしましたが、おっとちょっと喋り過ぎましたね。この話はくれぐれも船長には内密に」
「分かっているよ」
「そういえばさっき私を副船長と言ってましたがそれは間違っていますよ。だって副船長は貴方ですよ」
「え?だってお前の方が先にいただろ?おれの方が新参者だから普通お前が副船長をやるんじゃないのか?」
「そうだよ副船長はケイフィーがやるんだよ」
「船長……でも私弱いですし」
「デモもストもない!!ケイフィーは自分の評価が低すぎるよ!!貴女はロックス海賊団の船員として生き残ってきたから強いんだよ!!それに貴女は私が初めて信頼した仲間で家族なんだから」
「――っ!!いいんでしょうか?こんな私が副船長なんかになっても!」
「いいんだよ」
「――っ!!ランテさん」
ランテが優しい微笑みをしながら"いいんだよ"と言うと感極まったケイフィーがランテ向かって走っていきそして抱きついた。傍から見たら微笑ましい姉妹のハグに見えるがルガトリーの心情は違っていた。
えっ?突っ込まないの!?船長はいつおれらの近くに来たんだ?一切気配を掴めなかったんだが!?それにもしさっきのケイフィーの話が船長に聞かれてたらケイフィー大丈夫なのか!?
「よし!この話はおしまい。それでなんでケイフィーはロックス海賊団にいた頃の話をルガトリーにしたのかな?」
さっきまでの優しい微笑みからうって変わり目が一切笑っていない笑顔をケイフィーへと向けて、ケイフィーはビビって涙目になってしまっていた。
やっぱりさっきの話聞かれてたよ。ご愁傷さまケイフィー
「そ、それは………そう、そうですルガトリーさんがいけないんです!あの人がしつこく何度も私にランテさんの過去について聞いてくるから怖くて喋ってしまったんです!」
「はっ!?お、おいおれはそんなことしてねえぞ!!船長は信じてくれるよな!な!」
「そりゃあ信じるに決まってるじゃないですかぁ、ケイフィーをね!!」
「やっぱりかァァァァ!!」
「ごめんなさいルガトリーさん。でも私は悪くないです。悪いのは私達の実力について聞いた貴方です」
そう思っているケイフィーの前には腕に武装色を纏ってルガトリーの頭を殴ろうと追いかけているランテと、ランテから逃げようとしているルガトリーの姿があった。
二人の鬼ごっこから1時間近く経った。
「はぁはぁ。今日はここまでにしてあげるけど次は当てる!」
「はぁはぁ。絶対に嫌だね」
二人ともその年にしては速い方だったが、ランテとルガトリーには十歳ほどの年の差があったためランテは追いつけなかった。
「せっかくウォーターセブンに来たのに二人して何してるんですか」
「お、おい!これはお前のせいだろ」
「ランテさぁぁんルガトリーがまだ私のせいにしてきますぅぅ」
「おい!またケイフィーをいじめているのか!!」
「まあまあ船長あんまりルガトリーのことをいじめてあげないで下さい。あまりにいじめると彼の奥底に眠る扉を開いてしまい兼ねませんから」
「な、なんてうちのケイフィーは優しいの!!それに比べてルガトリーは人のせいにするなんて、やっぱり副船長はケイフィーの方が相応しいね」
ランテはケイフィーの味方をするような発言ばかりをしていたが、これはケイフィーをきちんとした理由で副船長に任命するために茶番に付き合っていたためあの話はケイフィーが始めたことは知っていた。
「はい!これで茶番はおしまい。これ以上続けていると日が暮れちゃうからね」
「茶番?おれのことを追いかけた時の顔はガチだっただろ!』
「はいそこぉー!これは茶番いいね!」
「は、はい」
「で、ランテさんお金はどのくらい集まったんですか?」
「ん?お金かぁ、近くに意外と海賊が少なくてさぁ8億ベリー程度しか集まらなかったよ」
「8億もあれば充分じゃないんですか?」
「うーんどうだろあまりそこらへんの相場が分からないんだよね」
「いや8億もあれば新品だとしても足りると思うぞ」
「なら良かったよ」
「じゃあ行こっか」
「「はい!(おう!)」」
――"水の都"ウォーターセブン中心街
「やっと"中心街"まで来たね。誰かさんがお金を忘れるから時間かかっちゃったよ」
「いや!ランテさんですよォォォ!!(船長だろォォォ!!)」
「あ、あれ?そうだったっけ?まあ細かいことは気にしないで早く船を買おうよ!」
「でも船長どんな船を希望してんだ?」
「うーん、大きめのガレオン船でいいんじゃない?」
「いい船があればいいんだがな」
「きゃァァァァァァ!!」
「悲鳴か?」
「行くよ」
「お、おい船長!面倒事に首を突っ込むんじゃねえぞって聞いてねえし」
「おい!ルガトリー行くよ」
「副船長もかよ……」
ランテの仲間になってからいろいろと苦労が増えたルガトリーであった。
「おい!こいつが殺されたくなかったらおれに船を寄越せ!!」
ランテ達が悲鳴が聞こえた方に行くと、そこには身長が3m程度ある魚人の男の後頭部に銃を突きつけている男がいた。
「弱いな」
「そうですね。あの人がよっぽどの強者で実力を隠していなきゃ雑魚です」
「で、船長はどうするんだ」
「私が助ける。"鴉"」
ランテから金色の翼が生え、それが段々と抜けていくとやがて鴉へと変わり銃を持っている男の元へと飛んでいった。
「や、やめろ!なんだよこの鴉は!」
飛んでいった鴉はくちばしで銃を持っている手を執拗につつくと男は銃を離してしまった。
「海賊が造船所の人に対して喧嘩打っちゃ駄目でしょ」
そう言ってランテが銃を落とした男へと近づくと鴉が羽根へと戻っていき体へ刺さった。そうすると男は気絶して倒れてしまった。
「たっは!!ありがとな!!おめーの名前を教えてくれ」
「私か?私の名はランテ、プロファ・ランテだ」
「ランテか、覚えた!!おめーらは海賊だろ?船を買いに来たのか?それとも修理か?どっちだろうとおれが造ってやるよ」
「造ってくれるのか?それはありがたい!名前はなんて言う?」
「おれか?たっは!!おれはウォーターセブン随一の船大工のトムだ」
「ほうウォーターセブン随一の船大工とは、いい船を造ってくれそうだね!!私達は新しい船を買いに来たから造ってくれ」
「たっはっ!!……!!……!!任せておけ一週間程度時間を貰えれば完成させてやる」
「分かったよ。一週間はこの街にいることにするよ。またね次会うときは立派な船を見せてね」
「ドンと任せておけ!!」
「船長任せておいていいのか?あの人が本当にウォーターセブンの船大工とは限らないんじゃないか?」
「ああ、あの人なら大丈夫なはずだよ(だってあの人は
「ルガトリー、ランテさんが決定したことに反対するんですか?」
「(なんでケイフィーはそんなにもおれを殺すような眼差しで見てくるだよ!!)い、いやそんなつもりはねえよ。ただ直ぐに頼んだことに疑問があっただけだ」
――こうしてランテ一行はウォーターセブンでの目的である船を入手することが出来た。トムが船を造るのに課した一週間はウォーターセブンでそれぞれ自由に過ごしていた。ランテはウォーターセブンの近くにいる海賊を狩りながらお金集めをし、ケイフィーは船の設備を見て回り、そしてルガトリーだが…………
「はぁ……なんでアイツはあんなにもおれを嫌ってるんだよ!!おれは何にもしてないだろ」
ケイフィーに嫌われるようなことをした覚えがないルガトリーは酒場を巡りやけ酒を続けていた。
――1週間後
「たっはっ!!……!!……!!来たか久しぶだなランテ」
「トム久しぶり」
「海賊の時間はあまり取りたくないからな。本題に入るぞ造った船があそこにあるから見てくれ」
トムに連れてこられたところにあったのは全長40mほどあり船首にはランテを象徴する鴉がある。そして甲板には芝生が生えており、内装には豪華なキッチンと浴槽付きのバスルームそして体を鈍らせることの無いようにトレーニングジムも付いていた。そして小さいながらも十部屋個室があり、大きめの大部屋もあった。そして防衛設備は船の側面両側に大砲が3門ずつある。
「たっはっ!!久しぶりの傑作が造れた!おめーらのことを気に入ったからウォーターセブン一番の建材宝樹"アダム"を使って造ったから頑丈さは保証するぞ」
「宝樹"アダム"だと!?」
「船長その宝樹"アダム"とやらを知っているのか?」
「いや、その樹はねどんな戦争が起きようと立ち続ける生命力と頑丈さを持つ大樹なんだ(意外だったなぁ、"海賊王"ロジャーと"主人公"であるルフィのみが造ってもらえた宝樹"アダム"を使った船を造ってもらえたなんて!!)」
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