「ロックス海賊団解散後名を聞かねえと思ったらこんなところにいたとはなあランテ!!今度は白ひげもレイリーも居ねえから逃さねえぞ!!」
「私も強くなってるから今度も負けるとは限らないよ。"ゼファー"!!」
ランテの前に現れた海軍大将とは"黒腕"のゼファーだった。この二人の因縁は"
「でもごめんねぇー私今は戦うつもりがないから逃げさせて貰うよぉ」
「ああ、そうか………って逃すかァ!!!」
ランテはライバルであるゼファーとの戦いより、最近仲間になったルガトリーの傷を案じて逃げることを選んだのだ。このことから彼女の優しさを感じることが出来るのだった。
このあとはランテ達の逃亡劇が繰り広げられた。ランテの船は海軍の軍艦よりは速いため速度では勝っているものの、何度も撃ち込まれる大砲によってなかなか真っ直ぐ進めず、軍艦との距離は広がらなかった。
しかしランテ達に幸運が訪れたのだった。
「あれ?あの船は……カーハハハハこれは私達の運が良かったみたいだよ」
「どうしたんですか?ランテさん」
「あの船見覚えない?」
「あの船ですか?うーん、あっ!?あれはあの人達の船では?」
「そう!だからあいつ等に海軍を押し付けちゃえばいいんだよ!!」
「ひ、酷いですね」
「大丈夫だよ。アイツはそう簡単にやられないよ」
ランテの船"カルブ・アリィ号"はあの船に近づいていった。そして横に並ぶとランテが一言
「海軍をよろしくね」
『『『ハァァーー!!?』』』
相手の船からは海軍を押し付けられた驚きと久しぶりに聞いたランテの声に驚きで声を上げたのだった。
「生きてたのかー!!ランテ!!」
「じゃあ久しぶりに会った祝いで海軍を頼まれてくれない?」
「祝いかー……いいぞ」
「じゃあお願いね」
ランテはそう言うと一気に船の速度を上げて逃げていった。その時相手の船からは『何故頼みを了承した』的なことを船長へ詰め寄っている船員の声がランテの耳に入っていたが、聞いてないフリをして逃げていった。
「ランテさん本当に良かったんですか?あの人たちに任せちゃって、これじゃあ借りを作ったことになりますよ?」
「大丈夫だよ。その借りはいつか来る"エッド・ウォー"の海戦で返すから」
「"エッド・ウォー"の海戦?」
「ごめんごめんこっちの話だから気にしなくていいよ」
「そうですか?ならいいんですが」
"エッド・ウォー"の海戦とはこのあと10年後に原作では起こるロジャー海賊団と金獅子海賊団が争った戦争である。この戦争は終始、互角の戦いだったが、突然の悪天候とそれにより船体から抜けた舵輪がシキの頭に刺さり抜けなくなったため決着が着かず、その後海軍に出頭したロジャーの勝ち逃げで終わってしまった。
この戦争はランテが手を出さなくてもロジャー達は無事に終えることが出来るのだが、ランテはこの戦争に無理やり参戦してシキを適当にあしらって借りを返すつもりなのだ。
「船長どこに向かってるんだ?」
「あれ?起きてたんだ、まだ傷が塞がってないんだからあんまり動かないでね」
「別にこんくらい大丈夫だ。それに体温を上げて体の再生を促しているからあと少しで傷は治る」
「ヘェ~便利な能力だね。そういえばルガトリーの悪魔の実能力の詳細を聞いたことなかったけどどんな能力なの?」
「おれの悪魔の実の能力か?そう言えば言ってなかったな。おれの悪魔の実は"アツアツの実"って言って自分の体温を1万度ぐらいまで上げることが出来るだけの能力だ。まあおれは応用で頑張ってきたから分かるが、意外と使いこなすと強い実だ」
「へぇ〜使いこなすねぇ」
「なんか文句でもあんのか?おれはこれで満足してるぞ?」
「よし!ケイフィーにも話すからおいで」
「分かりました。でも私にも話すことって?」
「それは悪魔の実についてだよ」
「悪魔の実ですか?」
「そう悪魔の実にはもう一つ上のステージが存在するんだよ」
「一つ上のステージ……」
「そのステージとは"覚醒"と呼ばれていて全ての悪魔の実はその"覚醒"をする可能性を秘めているんだよ。まあ秘めてるだけで、"覚醒"するのは稀なことだけど」
「その覚醒って具体的にどうなったらそれのことを言うのですか?」
「良い質問だね!!悪魔の実が覚醒すると君たちが持つ
「自分以外……」
「そう自分以外。多分だけど白ひげの能力とかシキの能力は覚醒していると思うよ。ケイフィーならわかるでしょ?」
「ニューゲートさんもシキさんも、能力の範囲が凄かったです。ニューゲートさんは能力で地震の能力を飛ばしてましたし、シキさんは自分だけじゃなく海水までも浮かしてました!」
「そう。あんなふうに自分以外に能力を干渉させるのが覚醒だよ」
「おれ達にも出来るのか?」
「それは分からないけど、今の力に満足せずに修行を続ければ覚醒は出来なくても強くなれるよ。私みたいにね」
ランテが言った言葉は一部の強者にしか言えない言葉であり、ランテがその一部の強者であることは誰もが認める事実であった。
「でもなんでこんなにもおれ達との戦闘力で差が出来てるんだ?」
「それはね。覇気が私の方が圧倒的に上だからだよ」
「圧倒的は嘘じゃないか?」
「なら試してみる?一年ぶりの再戦」
「やろうぜ!!」
「じゃあ前回と同じで私は獣型と人獣型を使わないで、他の能力だけを使うよ。ルガトリーは能力を使っても構わないよ」
「そういえば船長あの時は獣型と人獣型を使ってなかったな、何でだ?」
「うーん、特に理由はなかったけど能力を使ってたらルガトリーのこと殺しちゃいそうだったし、それに能力使ったら体が大きくなって目立つじゃん?」
「目立つってもう目立ってるじゃん」
「なんか言った?」
「い、いや!言ってないぞ」
ランテはまだ9歳であり年相応の身長しかないのだが、背中に背負っているのは、ロックスが使ってちょうど良かったサイズの牛若丸なので、ランテの横を通る人全てが二度見をしているのだった。
「まあいいけど、じゃあいっくよー!」
ランテがそう言った瞬間に彼女から威圧感が漏れ出始めた。そして一瞬でルガトリーの前に移動していた。牛若丸は抜かずに右の拳に武装色の覇気を使いルガトリーの頬を殴り飛ばした。
「(速い!!?前回戦った時とは全くもって違う!?何でここまで一年で成長してるんだよ!もしくはおれと戦った時に手を抜いてたのか?どっちにしてもムカつくな)」
「私が今ルガトリーの目の前に移動したのは、
「次はこれだよ。"
「――っ!!?」
ランテは指一本を突き出してルガトリーの腹に突き刺した。その攻撃は
しかしその攻撃を急所で受けたのにもかかわらず、ピンピンしているルガトリーもまた化け物と言えるだろう。
「おりょ?前より体が丈夫になった?あれ?それとも私が弱くなったのかな?」
「心配しなくても大丈夫だぞ、おれの体がこの一年で成長してるだけだから」
「ならもうちょっと全力で撃ち込んでもよかったかな?」
「まじかよ、今の威力で全力じゃなかったのかよ……」
「そりゃあねぇ……あんなんが全力だったらカイドウ相手に勝てないよ」
"悪魔の実"の力を得たカイドウはランテの実力に迫るものがあり、それもそのはず、もともと能力者ではなかった頃のカイドウもランテに近い体の丈夫さを持っており、
「やっぱりカイドウって奴も強いんだな。おれが戦っていたキングって奴より強いってことはおれじゃあ足元にも及ばないか……それに勝った船長はどんだけ強いんだよ!!」
「私の実力はね、今新世界にて暴れているロジャーや"金獅子"、"白ひげ"には劣るけど、他の新世界にいる海賊ならタメ張れるよ」
「おれはそんな奴相手にしてたのかよ」
「そろそろ面倒くなってきたから"六式"の奥義を見せてあげるよ。これが"六式"の奥義"
「あぁ……特に大きな……傷は負ってないから……大丈夫……だ」
――これは嘘である。ルガトリーは立っているのがやっとである。彼の体にはランテの"
「なら良かった!!能力使って早めに治してね」
「分かってるよ(ってそんなにおれの能力は便利じゃないのになぁ)」
彼の再生能力は自分の血液の温度を上げることによって血流速度が上がって、それに伴い自身の自己治癒力が上がるだけなので、体に開いた傷はそう簡単には閉じないのだった。
六式は今後ランテが使うことはないと思います(笑)
ルガトリーの能力はいつか覚醒するとだけ伝えておきましょう。だけどどんな使い方をするかは楽しみにしておいてください。
次回ルガトリーに続き3人目の仲間候補現る
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