長い間続きがあまり書けずスランプに陥ってました。
「ランテェェェェェ!!!」
「ゼファーァァァァ!!!」
二人の武装色の覇気によって黒く染められた腕がぶつかり合って周りへの衝撃波が発された。
しかしその衝撃波は覇王色の覇気とは違ったので雲を割るほどではなかった。
私も成長してると思ってたけど、ほんとに海軍大将は化け物じみてるよ。でもねゼファー私の能力であることを伝えてるから別に捕まってもいいんだよね。
「“天狗礫”」
「その程度!!」
ランテが飛ばした武装色を纏っている礫をゼファーへと飛ばしたが、ゼファーはいとも簡単に消し飛ばしてしまった。そして“
速っ!?ほんとにゼファーは“六式”を使ってくるからめんどいよ。久しぶりに獣型になろうかな?
「“
「――っ!?」
ランテは獣型のカラスの姿となった。
武装色を纏った翼でゼファーの攻撃を防ごうとしたがゼファーの至近距離での攻撃はランテの防御力上回りランテは吹き飛んでしまった。
「……」
ランテは気絶してしまった。
――ランテが気絶する少し前のカルブ・アリィ号ではランテの能力で生み出された小さなカラスが一匹いた。
「ルガトリー……私はもう少しで気絶するから1回女の子を連れてこの島から逃げておいて」
「お、おい!船長はどうするんだ」
「私なら逃げるから大丈夫」
ランテのカラスはセリフが終わると同時に消えてしまった。
「おい!!ケイフィー逃げるぞ!!!」
「分かりました」
こうしてルガトリー達を乗せたカルブ・アリィ号は海軍の追っ手が来る前に一度シャボンディ諸島を離れたのだった。
──ん?あっ、そういえば私は海軍に捕まってたんだった。それにしても暗いところだなぁ……あれ?この腕についてるの海楼石じゃない?海軍って私のこと舐めてる?それとも……まあ海楼石だったとしてもゼファーが来ない限り暴れて逃げることは出来そうだけど…
「クソ海賊が海軍様の迷惑かけさせるな」
「クソ海賊?私がクソなら世界政府の下にある海軍だってクソじゃない?」
ランテはいつの間にかに目の前にいる海兵に向かっておちょくるように笑って言った。
それにキレたのか海兵は持っていた熱せられた鉄の棒をランテの腹へと当てた。
「その程度で私への拷問になると思っているの?笑わせないでよ。私はこれでも元ロックス海賊団の幹部だよ?この程度私を舐めた仲間に寝込みやられたわ」
――数年前ロックス海賊団
「スゥ……スゥ……スゥ」
私はあの時ロックス海賊団の幹部となったから油断してた。特に警戒もせずに自室で寝ていたら、急に自分のお腹に熱を感じたんだよね。いやぁあの時はホントに痛いのなんのって……まあ危険を感じた私はほぼ無意識のうちに翼が生えてその羽が私を襲った女の首へと飛んで行ったよね。
あの時はなんの疑問も持ってなかったけど…ロックス海賊団の人間だったとしたら弱過ぎだよね……あの時ロックスは結構な量の海賊を傘下にしてたからそのうちの一人だったのかな?
「私を殺そうとするなんて……ひどい!!」
あー……あの時はまだ精神が体に引っ張られてたから言動が色々とおかしかった気がするけど、まあ昔のことだし忘れよ
「おい聞いてるのか!!クソ海賊!!!」
「ん?別に同じようなことしか言ってないから別にいいでしょ」
海兵は更にキレたのか、腹に当てていた鉄の棒をランテの顔へと近付けた。
「キャー!なんてね」
ランテは一度悲鳴を上げたので海兵はニヤッとしていたが、悲鳴は演技で、ランテは海兵の顔へと唾を吐きかけた。
しかもランテが吐きかけたのはただの唾ではなく、口の中に炎を含み高温へと熱した唾だった。それをかけられた海兵は叫びながら転がっていた。
「じゃあね海兵」
そう言うとランテは腕についていた手錠を覇気で破壊して自由を手にしていた。
私の武器は……あれ?ここにはないなぁ……うわぁ絶対にゼファーの所じゃん嫌だなぁ。
ただの刀とかだったら置いていっても良かったけど…あれは私の手元に唯一残るロックスの形見だからなぁ……はぁゼファーが返してくれないかな。
「牢屋に入れていた賞金首ランテが逃げ出しました!!」
やっば、もう気付いたの?いつもは無能な海兵がなんでこういう時に限って有能になっちゃうかなぁ……いや逆にこれはチャンスでは?ここに居るのは多分ゼファー以外はそこまでのしか居ないはず……そしたらゼファーが私を探す!!きっと
よし少し激しめに逃げてゼファーを寄せ付けて私の“牛若丸”を探そう……ある場所は分かったけど……なんでゼファーは私を追いかけてないのよ!!!
どうしようか……ゼファー相手にはどうやったって今の私じゃあ勝てないし、でも刀は返して欲しいし……
「おいランテそこに居るんだろ」
「……」
「別に捕らえようとか思っていない」
「なんの用?」
「少し話をしよう」
「なに?」
「お前みたいな少女が何故あんな海賊に入っていた?」
「何故だと?世界政府は正義のためだと言いながらも正義に反する天竜人を崇め正義に反さない市民を何も思わず殺す世界政府が私は嫌いなんだよ。そんななかロックスは世界政府を引きずり下ろして“支配者”になろうとしてた。私は彼のそんな思想には惹かれたよ……まあ元々は私が一人で生きていくのに限界を感じた頃にたまたまロックス海賊団結成が行われる所の近くに居たから生きるために乗り込んだだけだけど……でもそこからずっと乗っていたのは私の意思だから。ゼファー貴方には分かる?親が存在しない子供は多数居る。これはこんな世界だから仕方ないと思うよ。でもそれが天竜人の理不尽のせいだったら?天竜人が作った世界のせいだったら?」
「……」
「ゼファーは何も言えないよね。だって大将となった貴方はもう天竜人の直属の部下なんだから。昔の天竜人は世界を創造したとも言われてるからすごい人だったかもしれない……だけど今の天竜人なんて自分の先祖が作った椅子にふんぞり返って一般市民を見下し、誰だろうと勝手に奴隷にして……ほんとに嫌になる。だから私はシャボンディ諸島で天竜人を殺したのは後悔なんてしていない。あれは私からのメッセージだと思ってくれて構わない。私は天竜人ごときに屈しない。それどころか引きずり下ろしてやるってね。私はロックスの正統な後継者“金翼”プロファ・ランテなんだから」
「おい!それがどういうことか分かってるのか!?ロックスの後継者など名乗ったら世界政府を敵に回すんだぞ!?」
「構わないよ。私は彼の支配者となる夢を叶えなきゃいけないからねこの“刀”に誓って」
ランテはゼファーの後ろにあった“牛若丸”をゼファーに気づかれないように羽で回収していた。
更にゼファーがランテの語りに夢中になってる間に自分の羽を部屋中にばらまいて、一気に舞わせた。
「なんだこれ!?ランテの羽か!!?」
ロックス私はちゃんと海軍に宣言したから逃げるなんてことはしないからね……まだその時じゃないけど天竜人は下ろしてみせるから。だから見守っていてね私の成長と支配者への道筋を……
「ランテを逃がすなァァァ!!!」
「あらまぁ海兵がいっぱい追ってきた……まあ将校が数人しか居ないし逃げるのは簡単なんだけど……被害を出しとかないとすぐに追ってきそうだからごめんね――“
ランテは甲板に出ると同時に両腕を翼にして羽ばたき、口から甲板に向かって炎を吹き出した。炎は甲板に引火して海軍はランテを追うどころではなくなってしまった。
「ランテェェェェェ!!!」
「まだ追ってくるのゼファー……でも能力者じゃなくて良かったね」
「なに?」
「バイバイ」
ランテは部屋中にばらまいていた羽がゼファーの服についてるのを見つけて、“
ふぅ逃げ切ったかな?でも良かったよケイフィーの“
あっ船あった。
「ケイフィィィーー!!」
「ランテさん!?」
「そうだよ愛しのケイフィーよ」
「どうしたんですか?」
「寂しかったよ!!およよ」
「おー!よしよし」
「百合百合茶番してないであの子のこと話したいんだが」
「もう感動の再会なんだから邪魔しないで欲しかったよ。ルガトリーは不意気だなぁ」
「船長が居ない間に色々聞けたぞ」
「じゃあ話してもらおうかな」
「あの子は小さい頃に“悪魔の実”を知らぬ間に食べてしまって、体に変化が起こって、それを見た親が気味悪がって
「悪魔の実?どんなのかな?体に変化が起きたってことは“
「いや違うな。まさかの“
「へぇ〜、
「一応ケイフィーの部屋で寝てるが」
「寝てるのかぁ……よし起きるまで近くに居よーと」
「おい!あの子お前のこと分からないかもしれないから待てってもう居ないし」
あの子も可愛かったし、ケイフィーは当然のごとく可愛いから私のもうひとつの夢可愛い子のハーレムを築くが着実に近づいているよ。
その時のランテはニヤケ顔で“ぐふふ”と笑いながら歩いていた。それが誰の目にも映らなかったのはランテにとって幸いだろう。
「ねえルガトリー、ランテさんは大丈夫かな?あの子に泣かれたら多分泣くよ」
「大丈夫だろ。それに泣いたって船長がおれの話を最後まで聞かなかったのがいけないから自業自得だろ」
「ランテさんの機嫌が悪くなったらルガトリーが面倒見てよ」
「げっ!船長が機嫌悪い時マジでキツイんだよ。今からでも止めに行ってこようかな」
「いやもう遅そうです」
「ギィャァァァァァァ!!!」
「これはあの子にビビられたな。船長は馬鹿だよな…だってあんな絶叫近くで聞かされたらもっとビビるに決まってるのによ」
「ランテさんが馬鹿だと!!」
こっちはこっちでケンカが始まってしまった。
今日のカルブ・アリィ号はランテが捕まった以外はいつも通りであった。
すいません少女の正体はまだ先になります。
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