「カタクリくん」
「な、なんだランテ」
「ちょっとお願いしたいことがあるんだけどぉ」
「も、もうサンドバッグにはならねえからな!」
ランテは初めてカタクリに会った時にカタクリが『チビ』とランテのことを言ったため一度ボコボコにしていた。その後ランテはカタクリによく絡むようになっていた。
「違うよぉ。私がカタクリくんに頼みたいのはこの子を鍛えて欲しいんだよね」
そう言うランテの後ろには怯えながらランテの背中に隠れるケイフィーがいた。
「コイツを鍛える?嫌に決まってるだろ!!」
「えぇ〜……ねえペロスぅ」
「な、なんだよ」
「このキャンディあげるからさぁ、カタクリ君を説得してくれない?」
「カタクリやってくれ。ペロリン♪」
「ペロス兄ぃ!!簡単に買収されないでくれぇぇぇぇ!!」
「いいよねカタクリくん」
「はぁ…ペロス兄に言われたらやるしかないだろ、やってやるよ」
「あ、ちなみにあまりにも傷を付け過ぎたら、カタクリくんのこと殺しちゃうから」
ランテはカタクリの耳元へと近づき小さな声で呟いた。
「どうしたカタクリ?」
「な、なんでもねえ」ガクガクブルブル
「よ、宜しくお願いします」
「……あぁ」
「じゃあ宜しくねぇカタクリ君」トテトテ
ランテはビッグマムの子供部屋から出ていった。
「で、そもそもお前は誰なんだ?」
「わ、私はランテさんの部下のケイフィーです」
「アイツの部下か…まあいい実力を見るから掛かって来い」
「は、はい。袷羽檻」
ケイフィーは両手のひらから檻が出てきて腕を前に閉じることで檻も内側へと行きそして閉じた。
「いい能力だが、なってないな。お前は使い方が下手だ。そんな真っ直ぐな攻撃じゃ相手を捉えられないぞ」
カタクリは檻が両横から迫ってきた瞬間に上へ跳びケイフィーの後ろにいた。
「は、速い!?」
「そうだ、戦いにおいて素早さは一番大切だ。素早さがなければ攻撃に当たるし、当てられない」
「そうなんですね!」
「俺に一発当てられるまで続けるぞ」
「は、はい!」
―――ケイフィーsideout―――
―――ランテside―――
「私は白ひげの所に行こぉっと」
「グララララ……やっぱり酒はうめぇなぁ!!」
「えい!」
「っ!?おいランテ!後ろから攻撃すんなと言ってるだろ」
「えぇ……でもこうでもしないと攻撃当たらないしぃ」
ランテは船で週一回のペースで白ひげの後ろから攻撃を仕掛けていたため、白ひげはうんざりしていた。
「そもそも闇討ちごときじゃあ、おれは殺れねぇよ」
「殺るつもりなんてないのにぃ。手合わせしてくれるだけでいいのにぃ」
「そんなめんどくせぇことやるかよ。グララララ!」
「ちぇっ、カイドウで発散しよぉ」トテトテ
「可哀相なカイドウ、おれの代わりにヤられてくれ」
「カイドウ!!」
「なんだぁ?ランテか?」
「一回……私と手合わせしてねぇ」
「いいぜ…おれも戦いに飢えてたからなぁ。雷鳴八卦!!」
「いきなり攻撃してこないで欲しいよぉ。そんな悪い子にはお仕置きしてあげないとねぇ。黒翼拳」ガン!!
カイドウが勢いよく金棒を振ったのに対して、ランテは自分の拳に武装色を纏った羽根を纏わせてぶつけた。
「まだまだだねぇ。カイドウ」
「ウオロロロロ……何勝ったつもりでいるんだ」
「だって私勝ったし」トテトテ
ランテはまだ殺気を消さないカイドウに背中を向けて幼児の足音を鳴らして帰ろうとしていた。
「待ちやがれ!!」
「じゃあまた殺ろうねぇ。バイバイ、外道」
「なっ!?どこに羽根を付けやがった」バタッ
カイドウはランテが拳をぶつけた瞬間に散らばらせてカイドウの体に刺した羽根が一気に広がったことによって体がボロボロになって倒れてしまった。
「次は何しようかなぁ」
―――ランテsideout―――
―――ケイフィーside―――
「少しは対応出来るようになって来てるが、まだまだだな」
「は、はい!」
「一度模擬戦をするぞ」
「はい!!」
「最初は譲ってやる」
「行きます!二人羽檻!」
ケイフィーは両手のひらから先が鋭くなった檻の棒が出てきて、それが大きな腕になっていった。それが手のひらから分離してカタクリ目掛けて飛んでいった。
「角モチ」
それに対してカタクリは自分の拳をモチモチの実の能力でサイズを大きくして武装色を纏わせたのをぶつけた。
二人の技の勢いは変わらなかったがカタクリは武装色を纏わせていたためカタクリがこの競り合いは勝った。
「っ!?やっぱり力では勝てないよね。でも諦めないよ!四季檻々」
ケイフィーは全身から檻の棒を出してカタクリの体を突き刺した。そして檻の棒が更に枝分かれして生えた檻の棒によって檻の棒同士が繋がり、カタクリの動きを完全に止めていた。
「こんな隠し玉を残しているとな、3日でこれほどまで成長したら十分過ぎるな。ランテに何か要求しないとな」
「誰に何を要求するって?カタクリくん」
「もちろんランテに甘い物を」
「自分がモチ人間だからってつまんないこと言うんじゃないぞ」パチンッ
「えっ?――!!」
カタクリは気づかぬ間に後ろに立っていたランテのデコピンによって勢いよく壁まで吹っ飛んでいった。
「ケイフィー!!3日ぶりだねぇ」ギュッ
「ランテさん苦しいです」
「あ、ごめんねぇ。カタクリくんにいじめられなかった?もしイジメられたならカタクリくんに制裁しないと」
「だ、大丈夫です!!カタクリ師匠はいい人です!」
「し、師匠ってなんで!?」
「そりゃあ教わってるんですから、師匠になりますよね?」
「な、なら私は?」
「ランテさん?」
「そんな」orz
「―――?ダイフクこれはどんな状況なんだ?」
「あっ!ペロ兄、これは………」
「カタクリをなんでデコピンしたんだランテ!」
「うん?だって私に何か要求しようとしてたんだもん」
「そんなことか…」
「そんなことぉ?私は今何歳だと思ってる?」
「はっ?そんなん、いくつだ?」
「7歳だよ!でカタクリは9歳だよ!?アイツ年下からたかろうとしてたんだよ!そりゃあ吹っ飛ばすでしょ!!」
「7歳だったのか、普通その年の女は海軍大将を倒せないと思うんだが……」
「私が強いだけだよ!」
「そ、そうか」
「あとなんで項垂れてたんだ?」
「ケイフィーがカタクリを師匠って呼んだんだよ!!私は普通に名前で呼ばれるのに!!」
「そ、そうか、それは災難だったなカタクリが」
「なんか言った?」
「何も言ってねぇぞ。ペロリン♪」
「そうかなぁ?ペロスは何か言ってたと思うけどなぁ。ねえケイフィー?」
「は、はい?なんでしょう?」
「ケイフィーも何か言ってたと思うでしょ」
『何も言うなよ!!』
ペロスペローは必死な形相でケイフィーのことを見ていた。
「『ペロスさん……』なんにも言ってませんでしたよ」
「そっかぁ、ケイフィーが言うならそうなんだね」
「はい!」
「ならここにもう用はないから私の部屋に帰ろ」
「で、でもカタクリ師匠が……」
「いいんだよ、ただ気絶してるだけだから。私ごときのデコピンで気絶するカタクリくんが悪いんだよ」
「そ、そうなんですね。『ただのデコピンじゃなかったでしょ。あれは完全に武装色を纏わせてたよ!!』」
―――子供部屋sideout―――
「いつも疑問に思ってたんですが、なんでランテさんはカタクリ師匠をくん付けで呼んでるんですか?」
「うーん、なんでだろ?強いて言うならあの子めっちゃ弟属性が強いからかな?カタクリくんはさ、良い兄ぶってるけどペロスの言うことは絶対にきくし、ペロスのこと大好きなんだよね。そこがさ可愛いからくん付けで呼んじゃう理由かな?」
「そうなんですね。『カタクリ師匠にそんな一面があったなんて意外』」
「そういえば、ケイフィーはどんくらい成長したか私に見せてよ!」
そう言ったランテは軽く構えた。
「分かりました!行きますよ!」
「いいよ来て!」
「2人羽檻!」
「へぇ、3日でそんな応用が出来るようになるなんて、カタクリくんに感謝しないとかな?でも武装色を使ってないと勝てないかなぁ?」
ランテは武装色を纏った普通の右腕で檻の棒で出来た拳を殴り破壊した。
「っ!?流石に強いですね。でもそれだけじゃないんですよ!四季檻々」
「へぇ、それがさっきカタクリくんを捕まえたやつかぁ。広範囲かつ相手の動きを制限できる技は強いよねぇ」
ランテは捕まったらやばいのが分かっているため避け続けていたが、ケイフィーの檻の棒は腕を動かし必死に追いかけていたが、体力の限界が来て体に戻ってしまった。
「ここが今のケイフィーの限界だよ。でもこれをどんどんと実戦で成長してけばいいよぉ」
「はい!!」
「おい…ランテ」
「は、はい!!」
「なんで船から一度も出てこなかったんだ?」
「そ、それは聞こえてませんでした」
「また言い訳か?」
「いいえ!これは本当です」
「そうか、これが何度も続くと俺もキレるぞ」
「はい!」
「もういいぞ」
「分かりました…」トテトテ
―――ランテsideout―――
アイツは実力はあるがやっぱり考えや行動が子供だな。だが急に大人にしてとか言動に違和感が多い。やっぱり記憶を読むしかねぇか……
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