おれは産まれながら他の人とは違っていた。
おれは人の感情が読めたし未来も読めていた。近所の子供に怖がられそれ故に虐められていた。でも一度本気で切れたときに分かった。おれは人より秀でていることをそれでおれは子供達を喧嘩で降してガキ大将となってある程度楽しかった。でもそれが崩れていったのは、あの日だ。
あの日はいつも通り子分達と楽しくやっている時にアイツは来たんだ。そう奴等は頭にシャボン玉のような物を着けた変な奴らだった。そんな奴に大人達はビクビクしていてムカついたのもあって子供のころのおれは笑ってしまった。子分達もおれみたいには笑っていた。いや笑ってしまったのだ。
奴はそんなおれらを見てこう言ったのだ
『アイツらわちしの事を見て笑ってるえ〜〜〜、だから悲惨な方法で殺せえ〜〜』
『分かりました』
そう言ったシャボン玉野郎が後ろに立っている黒いスーツとサングラスをした奴に言うと黒服はその場から消えておれの後ろにいる子分達を指銃と言いながら指先を太腿に打ち込んで立てなくしていた。それに気付いたおれは避けることは出来たが、大人に負けないぐらい強い子分達が一瞬で無力化されたことに動揺を隠せなかった。
『何してんだよ!!』
『子供を殺すのは嫌だが仕方ないんだ納得してくれ』
そう言った黒服は一瞬のうちにおれの目の前にいた。だがおれは見聞色の覇気をその頃にはある程度マスターしていたので未来を見て攻撃を避けることが出来た。
『ほう攻撃を避けるのか、ただの子供じゃないようだな』
『おれはただの子供だよ!』
おれはこの時まで他の人より少し優れているぐらいだと思っていた。でもこの時気付いた、いや気付かされたんだ。大人に負けないぐらいの実力を持つ子分が一瞬で負けた相手の攻撃に余裕を持って避けることが出来た時点でおれは気付いたんだろう。人は自分とはまったく違うということを。
その後おれは今はこいつに勝てないことが分かっていたから逃げることに徹していた。数時間の戦闘があり天竜人が文句を黒服に言った瞬間に相手の気がそれた隙に逃げて、やっとシャボン玉野郎と黒服から逃げ切ることが出来たのだった。
その後のおれは自分の実力を高めることにした。まずは自分の知識が足りない事を感じて強い奴を感じ取り雑用を始めた。そうして強い奴の実力を自分が超えたと思ったらそいつを殺してお金を得ていた。
それを何度も繰り返しているうちに自分には覇王色、武装色、見聞色の覇気の才能があることがわかった。そして自分を襲った奴が天竜人とCP0ということが分かった。最後の仕上げとしておれを襲った奴を殺して自分の気持ちにケリをつけたつもりでいたが、自分の気持ちはモヤモヤしたままだった。そうして分かったんだ、おれはあの天竜人が憎いのではなく天竜人自体が嫌いだと言うことを。だがおれは自分の力だけではCP0や海軍を倒しきれる気がしなかった。だからハチノスで優秀な部下を集めるため儲け話をしたんだ。
あー、そうだったなおれは天竜人が嫌いだったんだ。だからこんな事になっても天竜人を殺そうとしたのか、
「ロックス!!」
「………ランテか」
おれを笑いに来たのか?おれはこいつにずっと厳しいことばかり言ってきたからな、仕方ないか
「やっぱりロジャーとガープに負けたんだね」
「『やっぱり?』お前は何を知っていたんだ?」
「私はこうなる未来を知っていたんだ………」
「やっぱりそうだったんだな」
「え!?知っていたの?」
「おおよそお前が何かしらの未来が見えているような気がしていた。そして今お前が言った"やっぱり"が決め手だ」
「分かっているなら言うね。ロックス
生きて!!」
「何言ってやがる。おれの体を見ろ」
ランテは分かっていた。ロックスに近づいた時にロックスの腹には大きな穴が空いていて、血が出すぎていることでもう止血しても間に合わないことが。
「おれは敗北者だ。次はお前達が時代を作っていく番だ」
「言ったでしょ!私は知っていたのだから保険があるに決まってるじゃん!!これ分かる悪魔の実だよ!」
「そうか、悪魔の実でおれの命を救うのか」
「そうだよ!これはヨミヨミの実って言って死んでも一回だけ生き返る実だよ!まだ貴方は生きているから食べて!」
「済まんがそれは出来ない相談だな」
「どうしてよ!」
「おれはもう疲れたんだ。それにおれが生き返っても敗北したという事実は一生残るんだ。部下達はもうほとんどついて来ないだろう。だからこれからはお前らの時代になるんだ。そしておれの夢"支配者になる"を叶えてくれ」
「で、でも!」
「なぁランテお前は最初からおれの言うことを聞いてくれなかったが、最後ぐらい聞いてくれるよな」
「う、うん」
「なら良かった。お前にこの刀をやるこれは最上大業物12工のうちの1工である牛若丸だ。大切に使えよ」
「分かったよ!」
「じゃあお別れだ。お前といるのは楽しかったぜ。ギハハハ」
「うんじゃあね」バサッ
「鴉」
ランテの翼から羽根が抜けて段々と金色から黒色へと変わっていきそしてカラスへと変わっていった。
――sideout――
――白ひげside――
「センゴク!」
「白ひげェ!!」
白ひげは腕にグラグラの実の力を纏ってセンゴクを裏拳で殴ろうとした。センゴクは防御を捨ててガラ空きになった白ひげの頭頂部へと衝撃波を放った。
センゴクはグラグラの実の力によってまた吹っ飛んでいった。しかし白ひげはあまり傷を負っていないように見えた。
「グララララお前もそろそろ限界じゃないのセンゴク!」
「たとえおれに限界が来ていようとおれは最後まで戦うのみだ!」
ドン!!
白ひげはむら雲切にグラグラの実の能力を纏わせてセンゴクへとぶつけようとした。それに対してセンゴクは体への限界が近くこれで相手を倒しきれなかったら負けだと思っているため全力の衝撃波を白ひげにぶつけようとした。
しかし二人の技がぶつかることはなかった。
「ロックスはロジャーとガープに敗北した。ロックス海賊団は全員撤退しろ」
あのカラスはランテのか!?そうか船長は負けたんか…
「おいセンゴクやっぱり辞めだ!ここで決着はつけねえ」
「なにを言っておる。おれはお前を死んでも捕えるぞ!」
「いいのか?ガープは今満身創痍の状態でロジャーとおるぞ」
「元帥殿!報告します。ロジャー率いるロジャー海賊団はロックス討伐後撤退!ガープ中将は大怪我を負い重症です!」
「クソッ、いつかお前を捕まえるからな」
「グラララ!出来るものならやってみろ」
――sideout――
――レイリーside――
「なぜランテを先へと行かせた。レイリー!」
「ロジャー達の戦いに決着はついたんだ。最後くらいは一緒に居させるくらい別にいいだろうゼファーよ」
「そうか、終わったのか」
「では私もここで去らせてもらうよ」
「ああそうだな……って逃がすかァァァ!!」
私はランテお前を少し勘違いしていたみたいだな。お前はただの思春期の子供だ。だがこれから成長していくうちにその感情を理解できるようになるだろう。それまでこの日の悲しみを味わっていろ!
レイリーはロジャーのいる方で一際大きな衝撃が起こったあとにランテが手をポッケに突っ込んで涙を流したことを見逃さず、ロックスが死んだことを察した。しかしランテが流した涙が清い涙と思ったため、まだ幼いランテをロックスのところへと逃した。だがランテはその感情は分かっていた。なぜならランテの中身は日本から転生してきた女子校生なのだから。
――sideout――
――ランテside――
ロックス海賊団は船に乗って海軍の追撃を受けながらもハチノスへと帰還した。
「ロックスはロジャーとガープに敗北した。そしてそれに伴って私達ロックス海賊団は解散する。この船に乗っている宝はまず幹部に配り残りを皆に配る。そしてこの船はもう使い物にならないから燃やして終わりにする。なにか質問やら文句があるなら私に言って」
「おいなんでランテが仕切ってやがる」
そう言ったのはロックス海賊団見習いであるカイドウだった。
「なんで…か、私がロックスの遺言を聞いたから、これが理由。他に質問やら文句はある?」
「ないなら終わりにしよう。私はもうロックスから直接貰ってるから残りは皆で分配してね。ケイフィー行こ」
「わ、分かりました」
「いいんですか?宝物は?」
「いいよ別に私個人の物は持ってきてるし、あの船一番の宝はロックスから直接貰っているからね」
ランテはロックスから最上大業物12工のうちの1工である牛若丸を貰っているため武器は要らず、ランテ自身宝には執着していなかった。
「このあとはどうするんですか?」
「まずは部下を探そっか」
「部下ですか?」
「そう部下。海賊をやるからには部下は重要だからね」
「あてはあるんですか?」
「一応孤児を引き取って育てて行こうと思っているよ」
「孤児ですか?」
「孤児なら私を裏切っても行く宛はないから裏切らないと思っているからね。それである程度地盤が固まったら海賊を潰しながら傘下を作ろうと思うよ」
「そうなんですね。でも海賊なのに船がないんじゃ」
「だから今向かっている所はウォーターセブンだよ」
「ウォーターセブンって確か、造船所でしたよね」
「そうだよ造船所だから船はあるからね」
「でもお金は?」
やばいなぁお金なんて気にしてなかった。やっぱり体がちっちゃくなっているから精神年齢も下がっちゃってるのかな?
「お金はそこらへんにいる海賊を潰して稼げばいいんじゃない?」
「そ、そうですね」
「よしウォーターセブンに行くまでに海賊狩りを続けよう!」
「お、おー!」
ランテさんはなんで強いのにこんな行きあたりばったりで行こうとしてるんだろう?もっと考えて行動すれば安全に海賊としていれるのに
これからはロジャーの時代が始まります。
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