あまり長くはならないようにしたいと思います。
エス・・・仮面ライダーエデンによって引き起こされた世界規模のテロ“シンクネット事件”から数ヶ月、街は少しずつ元の姿を取り戻し始めていた。わずか60分程の短い時間の中で起きたこの未曾有の大事件の解決に奔走した“仮面ライダー”達もそれぞれの場所で平穏を取り戻した世界に戻っていった・・・。
しかし、エデンを生み出した元凶とも言えるアーク。概念と化したアークは決して滅びない。心を持ち、そこに悪意がある限り。そしてまた一人・・・アークに見定められた者がいた・・・。
飛電インテリジェンス社長、飛電或人はその日もいつもと同じように会社に出社する為、専用バイク「ライズホッパー”で会社に向かっていた。シンクネット事件で大破後再生産されたライズホッパーは新品故の光沢を放っている。雲一つない晴天がその輝きをより際立たせる。ふと、或人が道路脇に目を向けるとそこにはそれぞれの日常を過ごす人々、そしてその人々の暮らしの中でそれを支えるヒューマギアの姿が目に入る。シンクネット事件以降は滅亡迅雷.net事件を端に発するヒューマギア暴走やアークが関わっていると思われる事件も鳴りを潜めており街が平穏を取り戻した事で心なしか人々の顔にも笑顔が浮かぶようになっていた。
「皆いい顔で笑ってるな・・・」
“笑う”という事に人一倍強い思いを待つ或人だからこそ街に笑顔が溢れる事はとても喜ばしい事であった。しかし、その為に気を取られてしまった或人はライズホッパーの前に出てきた人影を認識するのが遅れてしまった・・・。
「ッ⁉︎危な・・・!」
咄嗟に急ブレーキをかけたもののバイクは止まり切らずそのまま道路にフラフラ飛び出して来た人影に突っ込む。大きな衝撃音とともに人影が宙を舞った。
しかし、宙を舞ったのはライズホッパーに跳ねられた人影ではなく、
「へ?」
或人の方だった。
道路前方に向かって吹き飛ばされた或人の目に飛び込んで来たのは跳ねた筈の少年の姿だった。デニム柄のジャケットとパンツを履いており背中には特徴的な赤いギターを背負っている。
少年は、突っ込んで来たライズホッパーを片手で受け止めていた。
そして、激しい衝撃と共に或人の意識はそこで途切れた。
同時刻、A.I.M.S 本部
技術顧問を務める亡からの連絡を受けたA.I.M.S隊長の刃唯阿は亡の元へ来ていた。
「どうした亡?何かあったのか?」
「これを見てください」
そう言って亡はパソコンを操作しモニターに街頭の監視カメラの映像を出す。
「この映像がどうかしたのか?」
「コレは今から30分程前の映像ですが・・・ここに映っている人物」
亡は映像を拡大して人物を指差す。そこにはギターを背負った少年の姿が。少年は胸のあたりを押さえながらフラフラと歩いている。
「この少年・・・何かおかしいな」
「ええ、街の音に紛れていて極小音ではありますが歩く際に駆動音が確認出来ました。赤外線カメラの映像も合わせて確認しましたが押さえている胸のあたりに二箇所、温度が上がっている部分があり、他の部分の温度も含めて人間ではなく機械であると断定しました」
「ヒューマギアか・・・」
「しかし飛電インテリジェンスのデータベースにはこれに該当する機種のヒューマギアのデータはありませんでした」
「となると祭田ゼットの時のように盗難されたヒューマギアの可能性があるという事か」
「その可能性があります」
「よし、監視カメラの映像を頼りに足取りを追ってみる。亡は飛電インテリジェンスにも連絡をしてくれ」
「はい。他の隊員にも連絡します」
「いや、あまり多人数を動かすとまた人々が不安になるからな。私一人で出る」
そう言って刃は自身の装備、“エイムズショットライザー”を持ち現場に向かった。
感想とかあるとモチベーション上がるので是非ください〜