私生活の方が慌ただしくなってるのでこの先も更新速度遅くなるかもしれません・・・
ゼロワンとジローの戦いが始まった頃・・・
不破と刃はA.I.M.S隊員達と共に姿を消したジローの行方を捜索していた。街では赤いギターを背負った少年がビルや走行中の車を飛び移りながら移動する様を見たという人々の目撃談がちらほらと出始めていた。
「まだ街に被害は出てないみたいだが・・・」
「奴の狙いは飛電の社長だからな・・・。まぁ街で暴れて誘き出そうとしないだけまだマシってとこか」
A.I.M.S所属を示すロゴ入りのジープを走らせて目撃談のあった方向を目指す不破達。しかし突然、ジープは銃撃を受ける。銃撃はジープのタイヤ付近に命中し、運転していた刃は車を急停止させる。
「なんだ⁉︎」
「まさかジローの奴か?」
停車したジープから降りた二人は銃撃の来た方向にショットライザーを構える。その視線の先に謎の人影がゆっくりと歩を進めて来ていた。
「お前は・・・?」
逆光の中歩いてくるその人影が徐々にその姿を現す。黒いボディに左の大腿部のホルスターに銀色の銃、そしてボディのあちこちにはかつて戦った“仮面ライダーアークゼロ”のように剥き出しのパイプが飛び出ている。しかし最大の特徴はその頭部だろう。頭頂部が透明なクリアパーツで覆われており内部が薄らと見えるその頭部、中にはデイブレイクタウンの湖底にあった人工衛星アークをそのまま小型化したようなユニットが収められていた。
「お前は・・・まさかアークか⁉︎」
かつてのアークゼロを連想させるその容姿を見た刃がショットライザーを構えたまま問う。
「違うな、俺の名は・・・アークハカイダー」
「アーク・・・ハカイダーだと⁉︎貴様の目的は何だ!」
問いかけられた黒い者はその問いに答える。
「俺の使命は・・・仮面ライダーの破壊、その為に作られた完全戦闘用ロボットだ」
「俺たちの破壊だと?・・・面白れぇ、やれるモンならやってみろ!」
不破は腰に装着したベルトにショットライザーをセットし、取り出したプログライズキーを強引にこじ開ける。刃もまた掌で回転するプログライズキーをキャッチしてライズスターターを押す。
『Barrett!』
『Dash!』
プログライズキーをショットライザーに装填、認証された事を現すオーソライズの音声の後に待機音が鳴り響く。
『kamen rider...kamen rider...』
「変身!」
『ショットライズ!』
ショットライザーのトリガーを引いて発射された弾丸が二人の身体に命中し、アーマーへと変わり装着されていく。
『shooting wolf!"The elevation increases as the bullet is fired."』
『rushing cheater!"Try to outrun this demon to get left in the dust." 』
不破は狼のライダモデルの力を纏った青色の戦士、仮面ライダーバルカン“シューティングウルフ”に。刃はチーターのライダモデルの力を持った仮面ライダーバルキリー“ラッシングチーター”へと姿を変える。
アークハカイダーはホルスターから銀色の大型拳銃“アークハカイダーショット”を引き抜く。
「仮面ライダーバルカンと仮面ライダーバルキリーを確認、破壊する!」
ショットライザーを構える二人の仮面ライダーに向けてアークハカイダーはアークハカイダーショットを構えながら右手でコインを一枚見せる。その後コインを指で弾いて上方に飛ばした。空中を舞うコイン、ほんの僅かな時間ではあるが辺りを静寂が包み込む。
重力に従い落下したコインが地面に落ちた瞬間
「ふん!」
「はあぁっ!」
二人の仮面ライダーとアークハカイダーの激しい銃撃戦が幕を開けた。
一方、二人のライダーとロボットの戦いと時を同じくして始まったもう一つのライダーとロボットの戦いは・・・
「くっ!」
「無駄だ!」
ゼロワン“ライジングホッパー”はなんとか距離を詰めようとするもジローのギター型マシンガンの弾幕に遮られ思うように戦えずにいた。ゼロワンはバルカンらと異なり取り回しの良い飛び道具を基本的に持ち合わせていない。その為、自ずと接近戦を仕掛けなければならない。機械故に正確に狙いをつけてくるジローに対し、ゼロワンもライジングホッパーの跳躍力を活かし回避するが中々攻勢に出る事が出来ないでいた。
「だったらコレで!」
『shining jump!』
金色のレリーフにバッタの絵が描かれたプログライズキー“シャイニングホッパープログライズキー”のスターターを押しゼロワンドライバーにかざす。
『オーソライズ!』
「う⁉︎」
ジローの前に小型のバッタライダモデルを乗せた大型バッタライダモデルが出現、ジローの目前に着地して衝撃でジローを吹き飛ばす。
『プログライズ!』
『The rider kick increases the power by adding to brightness!
シャイニングホッパー!
"When I shine,darkness fades." 』
プログライズキーをドライバーに装填すると同時に光のネットがバッタライダモデル達を捉え、装甲に変換しライジングホッパーの強化モデル“シャイニングホッパー”へと姿を変えた。
「一気に決める!」
ゼロワンは装填されたシャイニングホッパープログライズキーを再度ドライバーに押し込む。
『シャイニングインパクト!』
ゼロワンの姿が一筋の光を残してジローの前から消えると突然ジローの右側から衝撃が走る。
「何⁉︎ぐあっ⁉︎」
高速移動するシャイニングホッパーが前後左右から次々とジローに攻撃を加える。ジローもマシンガンで迎撃しようとするが動きが速すぎて捉える事が出来ず弾丸は全て空を切る。正面から受けたパンチでジローは吹き飛ばされ転倒する。
「はああっ!」
ゼロワンはジローの攻撃手段であるマシンガンギターを破壊し、無力化しようとギターに狙いを定め、上空高く飛び上がる。
『シャイニングインパクト!』
エネルギーを纏った飛び蹴りを放ちジローめがけて突っ込む。
「く・・・そこか!」
飛び蹴りの体勢に入り、“高速移動をやめ一直線に突っ込んでくる”ゼロワンの隙を見逃さなかったジローは飛来するゼロワンめがけてマシンガンを放つ。シャイニングインパクトのエネルギーに弾かれるが止むこと無く放たれ続ける弾丸はやがて貫通しシャイニングホッパーに命中する。
「ぐっ⁉︎うああっ!」
威力を失ったライダーキックはいとも簡単に止められ、マシンガンの一斉射を浴びたゼロワンは空中で撃ち落とされそのまま地面に落下する。
攻撃とシャイニングホッパー特有の潜在能力を強制的に引き出す特性所謂“力の前借り”によるダメージでゼロワンの変身が解除され、或人はその場に倒れ込む。
「つ、強い・・・」
手加減をして止められる存在ではないと悟った或人はゼロツープログライズキーを取り出す。しかしその頭部に銃口が突きつけられた。
「ジロー・・・!」
「終わりだ、飛電或人」
その直後、一発の銃声が鳴り響く。その後には倒れ込む或人とその返り血が頬にかかったジローの姿があった。