幻想郷夢幻録   作:唐辛子

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変なサブタイから始まりましたが
決して、サブタイが思いつかなかったわけじゃない
・・・本当だよ


この話には一つもギャグが含まれていないのでご注意を

夢幻視点

 

?「・・・」

 

夢幻「・・・えっと」

 

紅魔館の主、レミリア・スカーレットとの話から少し経ち

俺は、彼女の妹。フランドール・スカーレットが居る

地下室に向っていた

 

?「・・・」

 

夢幻「・・・」

 

そして、今俺を案内してくれているのが

この紅魔館の門番を務めているらしい

紅美鈴と言う妖怪だ。かなりのグラマーである

十人の男が十人とも求婚するぐらい美人だ

 

美鈴「・・・」

 

夢幻「・・・」

 

そんな美人と紅魔館の廊下を一緒に歩いている訳だが

どういう訳か、全然話さない

と言うより、互いに自己紹介をしたあたりから

何故か、ずっと無視されている

・・・正直、内心涙目です!

いやだってね・・・そのね・・・嬉しかったわけですよ皆さん!!

紫の次ぐらいの美人さんだよ!

ボンッ!キュンッ!ボンッ!だよ!

俺の好みドストライクだよ!!

 

美鈴「・・・」

 

夢幻「・・・」

 

だからね、この空気が正直耐えられないわけですよ!

美人さんと一緒に居るだけで

羨ましいとか言う奴らが居るのなら

気持ちは痛いほどわかるが!これはこれで苦痛だぞ!

 

美鈴「・・・ここです」

 

夢幻「えっ?」

 

いきなりしゃべりだしたからビックリした

どうやら、目的の場所に着いたようだ

紅さんの後に続いて、扉の中に入った

扉の中は、巨大な図書館だった

 

夢幻「・・・すげー」

 

美鈴「この部屋は、大図書館です」

 

そう言って奥に入って行く紅さん

慌てて後を追うが、正直かなり驚いている

周り一面が本でうめつくされている

天井を見ても、本でぎっしりだ

・・・よくあの状態で落ちてこないよなあれ

 

?「あら美鈴、貴方がここに来るなんて珍しいじゃない

・・・それで、その後ろにいる人間は?」

 

しばらく歩いていると、奥の方で椅子に座って

本を読んでいた一人の女の子が居た

 

美鈴「パチュリー様。今日から妹様の

遊び相手になる事になりました人間です

今から、妹様に挨拶をしに行くところです」

 

パチュリー「あら、そう・・・

一応、自己紹介をしておくわね

私の名前は、パチュリー・ノーレッジ

この大図書館の管理者よ」

 

夢幻「俺は、夢幻です

苗字は、ありません

これから、よろしく」

 

パチュリー「・・・夢幻?なるほど

それなら、あなたにプレゼントがあるわ

受け取りなさい」

 

そう言って俺に手渡してきたのは

ビー玉ぐらいの大きさの、一つの赤い宝石だった

 

夢幻「・・・これは?」

 

パチュリー「それは、貴方に必要な物よ

だから、肌身離さず持っていなさい」

 

それ以上言う事が無いのか

本に集中してしまった

 

美鈴「・・・それじゃあ、こっちです」

 

夢幻「あ・・・はい」

 

紅さんが案内を再開してくれたので

俺もその後を追う事にした

それにしても、少しおかしい

今までにも、他者の記憶の夢を何度も見て来た

そのすべてに共通するものが、この世界にはない

・・・まあ、気にし過ぎても仕方がない

現実だとあり得ない力が今は、俺にある

それが、これが夢の中だと言う確かな証拠なんだ

そんな事を考えながら、図書館の奥の扉の先

その先の階段をさらに降りていく

 

美鈴「・・・すみません」

 

夢幻「・・・何が?」

 

突然、紅さんが謝って来た

その顔は、すごく罪悪感を感じているようだ

 

美鈴「貴方がこれから向かう先には

私達が仕えているこの館の主である

レミリアお嬢様の妹、フランドール様がいらっしゃいます

・・・そして、「そこからは何も言わなくていいよ」・・・え?」

 

夢幻「・・・分ってる

これは、ただの執事としての仕事とは何かが違う

・・・あのお嬢様が、何かを企んでいる事も」

 

そして、その事におそらくだが

あの夢の内容が関わっていると言う事も

 

美鈴「・・・なら、今すぐ逃げてください!

お嬢様は、私が何とかします。だから・・・」

 

紅さんは、本気で俺を逃がそうと考えているようだ

顔を見ればわかる。本気の顔だ

だからこそ、俺の答えは決まっている

 

夢幻「じゃあ、なおさら帰る事が出来ないな」

 

美鈴「・・・どうして?」

 

・・・まあ、確かに分からないかもしれないな

紅さんの言葉を信じるなら、かなり危険な事に違いない

そんな事が分っていて、俺は今からそこに行くんだから

 

夢幻「安心してください。俺は別に、自殺願望者じゃない

そして、この状況に諦めている訳でもない

ただ、会わないといけないと思っているだけですよ」

 

美鈴「会わないといけない・・・妹様にですか?」

 

夢幻「まあ、これは俺の勘だけど・・・

その妹様に会わないと、後悔する気がするんだ

だから、俺は会ってみたい」

 

それに、あの夢の子が妹様なら

なおさら会わないといけない

あの時はとっさに逃げてしまったが

あんな夢を見ていると言う事は、良い状況とは言えないから

 

夢幻「さて、ここかな?」

 

美鈴「あ・・・」

 

階段をすべて降り終えた先には

一つの部屋があった

あまり広くも無い

かといって狭くも無い広さ

そしてその奥には、一つの扉が

 

夢幻「・・・これはまた・・・まがまがしいな」

 

その一つの扉を何で例えるかと言われたら

某RPGによく出てくる、魔王との戦いの間に入るための扉だな

はっきり言って、この奥で魔王が踏ん反り返っていても不思議じゃない

しかも、扉の隙間から、明らかにまがまがしい空気が流れ込んでいる

隣に居る紅さんも、顔を真っ青にして震えている

 

夢幻「それじゃあ、ここからは俺一人で逝ってくる」

 

ちなみに誤字ではない

 

美鈴「・・・少し、じっとしていてください」

 

そう言って、紅さんは俺の頭に手を置いた

すると、少しだけ、体が暖かくなったような気がした

 

夢幻「一体、何を?」

 

美鈴「・・・これは・・・どうして・・・」

 

何をしたのかを聞こうとしたら、何故か紅さんが

険しい顔をしていた

 

夢幻「どうかしたのか?」

 

美鈴「え・・・いえ・・・何でもありません」

 

夢幻「そうか。まあ、何をしたのかわからないが

少し、元気が出た気がする

ありがとうな」

 

美鈴「いえ、別に・・・それほどでも」

 

紅さんが、何故か心ここにあらずといった感じだ

それにしても、今のは一体なんだったのか?

何かのおまじないだろうか?

 

夢幻「それじゃあ、そろそろ逝ってくる

また、ゆっくり話そう」

 

さて、とりあえずここまでは順調だ

後は、今から会うであろう

あの夢の少女だけだな

正直、かなり不安・・・と言うよりも

嫌な予感がするが・・・

はてさて、どうなることやら

 

 

 

ここは、何所かもわからない場所

正確な地図がある訳でもない

いや、そもそも存在しているのかすら怪しい場所

そこの主は未だに帰らず、ただ静かにその日を待っている

その場所は、マヨヒガと呼ばれていた

 

紫「・・・始まってしまったわね」

 

そんな誰も居ないはずの場所に、一人の女が居た

彼女の名は、八雲紫。その昔は、×××と呼ばれていた事もあった

そんな彼女は今、心を痛めていた

運命が、また動き始めてしまったのだ

この世界を作りだした時から、いや、あの日から

この日が来るのを予測していた

だが、彼女としては、この日が来るのは望んではいなかった

その理由は、彼女とそして、もう一人の関係者以外知らない

 

紫「夢幻・・・貴方には、これから・・・」

 

藍「紫様!!」

 

そんな彼女のもとに、一匹の狐が現れる

その狐の姿が一瞬歪んだとたん

そこには、かつてその美貌であらゆる男を虜にし

その果てに封印された一人の女、八雲藍が立っていた

 

藍「紫様・・・」

 

紫「わかっているわよ

彼が、帰って来ているのでしょ?」

 

藍「やはり、彼をここに招いたのは・・・」

 

その時、マヨヒガの空に、一つの虹がかかった

別に、雨が降った後という訳じゃ無い

むしろ、今から雨が降る可能性があると言わんばかりに

空は曇天なのだから

 

紫「・・・そう、貴方もそう思うのね」

 

その虹を見て、彼女は何かを理解した

曇天の空にかかった虹が、それを見届けたかのように

その姿を消した

 

紫「藍・・・あれはどうなっているのかしら?」

 

藍「・・・引き寄せられています

紫様の、予想通りです」

 

紫「・・・そう。それなら、あまり時間も無いわね」

 

?「ならば、急がねばな」

 

・・・彼女たちの目の前に現れた一人の男

その男の側には、一つの奇妙な人魂

彼女たちと深いかかわりがあり

そして、あの日を知る一人の男が

 

これは、今は語る必要のなかったはずの蛇足

だが、確かに今始まった出来事

これは、彼女らの彼女らによる彼のための物語の下準備

それを語るのは、また次回のお話

それまでには、少なくとも、手ぐらいは見せてくださいね?

 




・・・最後の一文
これって、この小説全体から見たら
結構重要な伏線だったりなかったり
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