巫女ってガラじゃない!!   作:山乃庵

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パッパラパラパーーッ!!(何がとは言わない)

 エマージェンシーエマージェンシー。

 

 ジムの前にめっちゃ既視感ある男の子がいたんですけどー!

 しかも目が合ったと思ったら松ちゃんガン見されて?睨まれたと思ったら??何故か啖呵切られて(?)宣戦布告(?)されたんですけどー!

 

 どーゆーことですかー??!

 

 しかも先にジム入ってったから挑戦出来ないっていうねー!

 

 

 「えぇっと…フルーラちゃん、今の子知り合い?」

 「いえいえそんなまさかあの人連れてたのジョウトのポケモンですし私の知り合いほぼオレンジ諸島にいますし同年代でジョウト行った子いませんしそもそもアーシア島出てまだ2日ですししかもクチバに着いて2時間足らずなので知り合ったトレーナーなんて存在しませんしおすし」

 「え?おすし??」

 「つまり初対面です」

 「ん?うん??そう、なんだね??」

 「はいそうです」

 

 

 おっと失礼荒ぶった。

 でもこれ仕方なくない??

 

 だって、バクフーンかわいかったの…!

 

 唐突なトレーナーの暴走にわたわたしてたのぐうかわ!!

 ジム入ってくトレーナー追いかけてく時もこっちチラチラ見てあわあわしてたのぎゃんかわっ!!!

 目付き鋭かったのに両手パタパタしてトレーナー止めようとしてるの見たらもはや可愛いしか感想出ない。

 

 いや、ほんとかわいかった…

 えっ…天使じゃん…

 もふりたい…でも、

 

 

 「あのバクフーン…育ち良すぎでは…?」

 「せやなぁ」

 「うん。ヤドキングと同じくらいの大きさだったから、通常個体よりだいぶ大きいね」

 

 

 そう、めっちゃデカかった。

 だから荒ぶったってのもある。

 

 たしか体長1.7mが平均のハズ。

 それが松ちゃんと同じくらい、っていうことは2mあるわけで…

 いやデカいな???

 松ちゃんだって貝があるからの2mなのにデカすぎません??

 

 離れてたから目を合わせれたけど至近距離だと絶対首痛めるやつ。

 あとその巨体に合わせてか物凄く筋肉着いてた。

 あれは絶対物理攻撃特化型…いや物理防御か?

 バクフーンは特殊攻撃のが高いハズなのに…まぁそこは当ポケと当トレーナーの好みか。

 ワンチャンいじっぱりかわんぱくな性格の可能性も…いやあれは違うか。

 

 

 まぁ、それはともかく。

 

 

 「見学に行きましょう!」

 「おや、見るのかい?」

 「はい!売られた喧嘩は穏便に焼却炉にぶち込みますけど今はとりあえず()()()()したいですね!!」

 「せやな」

 「おっと…実は怒ってるね…?」

 「まっさかー!初めてのジムなので様子見したいだけデスヨー!」

 

 

 別にあのトレーナーを敵とみなした訳じゃないですよ?

 だって私はジムに挑戦しにきただけのトレーナーですしおすし??

 

 それに私と松ちゃん見ての反応から一瞬()()かな?って思ったけどそれにしては横にいたダイゴさんスルーしてたからまぁ()()()って察したしね!

 

 というか本音はあのバクフーンが戦うとこ見てみたいだけなんですけどね!

 あとあのトレーナーの名前知りたいので!!

 

 だってあの声は野島○児さんだったもん!!

 つまりケンタくんじゃん!!!??

 

 彼がゴールドくんなのかヒビキくんなのか知らんけど!!野○健児さんは正しくケンタくんの声じゃんね???!!

 他にもアニポケ出てる声だけど!ケンタくんじゃん!!でも違うんでしょ?!わかるよ!!

 

 容姿(前髪)はヒビキくんで?声はケンタくんで??でもあの口の悪さは若干スペっぽくて??しかも見間違えじゃなかったら瞳の色は黄(金)色だったんですが???

 ゴーグルつけて無かったしキューも持って無かったけどね!!

 君は!!誰!!!?

 

 関係ないけど個人的に○Pのハヤブ○のペルが大好きですっ!!!

 

 

 と、心の中で盛大に喚き散らした訳ですが。

 

 

 「ん?んんん?」

 「おや、これはもしかして…」

 「あのトレーナー大丈夫かいな…」

 「いや、えぇー…?」

 

 

 アメリカンな立○文彦さんボイスサイコー…とか思ってたらちょっと予想外な展開で困惑なう。

 

 だってジムリーダーマチスの初手、エレキブルですよ??

 

 一瞬PWTパーティかと邪知したけど多分これアレだ。

 HGSSの強化バージョン。

 

 だからえっと…

 ライチュウのレベル60が最高レベルだったから…

 うん、レベル50は普通に超えてるハズ。

 いやこれマジのガチだね??

 なした?えっマチスさんどしたの?

 エレブーじゃないの??

 

 

 大量疑問符浮かべた私を察知したのか、ダイゴさんがしてくれた説明は以下の通り。

 

 殿堂入りトレーナーが他地方でジムバッチを集める場合に限り、ジムリーダーは本気を出してバトルして良いこと。

 もしくは、ジムバッチを16個揃えたトレーナーも同じくジムリーダーは本気を出して良いこと。

 (但し数えるバッチは2種の地方、つまり色んな地方のバッチを足しての16個ではない)

 また、この場合のジムバッチ認定基準は勝利することのみであること。

 

 つまり、正しくガチのマジで本気である。

 

 まぁ確かに二地方プレイ出来る金銀およびHGSSで、カントー地方のジムリ勢普通にレベル高かったもんね。

 理由もまぁ納得できるし問題ないか。

 

 だって殿堂入りトレーナーってことはチャンピオン倒してる訳で強さは既にお墨付き。

 既にジムバッチ集め終わってる所でもう一回見定めるのはまぁ、その地方の気候やらの差異もあるので合格基準が多少違うからであって…

 流石に2つの地方を制覇したトレーナーをもう一度見定めるなんていうのはバッチを与えた地方のジムリーダーを認めてないってことになる訳で…

 (何故2種の地方なのかと言うと、セキエイリーグがカントーとジョウトを統括してるからなのだとか)

 

 まぁ鬱憤晴らしとは言わないが、この制度はジムリーダー達の為でもあるそうで…

 曰く、他地方の強いトレーナーと本気でバトルするのたーのしー!というね。

 

 

 まぁ…うん。

 頑張ってとしか言えないわ。

 

 ワカバタウンのヒビキ君、苦虫を噛み潰したような顔してるのなーんで?とか言わないよ…

 イキイキとした笑顔の圧が凄いマチスさんの相手、がんばれー…

 

 ところで声帯に関してはグリーンさんの前例(?)があったとはいえ余計に世界線わからなくなってきたんだけどほんとどうなってんの??

 ヒビキくんだったら○瀬大介さんじゃないのなんで??やっぱスマホはお呼びでない???解せぬ。

 

 それはそうと、でんきタイプのジムにデンリュウ初手で出すって勇気あるね?

 エレキブルの特性知ってる??大丈夫???

 

 

 はてさて、ちょっと心配になりつつも両者揃ってバトル開始となったんですけど、えっ?マ??うぇっ???

 

 

 「うぐっ目がチカチカする…」

 「せやなぁ…」

 

 

 誰かグラサンプリーズ…

 

 ダイゴさん、なんで平気そうなんです…?

 え?慣れ…??

 わー…すごぉい…

 

 私なんかデンリュウにまさかのかみなりパンチ指示で思わずスペニャ顔晒したら技の電気光をモロ直視したんだが。

 松ちゃんも同じく。

 目が…目がぁ…と、気分はム○カ大佐である。

 ちなみにマチスさんは海軍所属の階級は少佐だったハズ…今関係ないね?

 

 というかうっそやろヒビキくん…エレキブルの素早さ上げてどうすんの…?

 もしかしてでんきエンジンって特性ご存知でない…??

 デンリュウの素早さそんな高くないよ大丈夫??

 

 ていうか、たしかマチスさんのエレキブルってじしん覚えてたと思うんだけ、ど…あ、

 

 

 「デンリュウ、戦闘不能!」

 

 

 思った通りの技、じしんで倒されてしまった。

 

 いやだってタイプ不一致だけど2倍ダメージ…

 そもそもれいとうパンチとかみなりパンチのクロスでダメージ食らってたのデンリュウだけだもんね…

 

 そうして新たに出されたポケモンは、ドンファンだった。

 

 

 …?

 ……え?

 ぅん…??

 ……おぅん???

 

 なんではじめっからその子出さなかったの???

 

 

 今度のスペニャ顔は3つ揃った。

 松ちゃんなんて口がパッカーンしてる。

 

 てか公式イケメンが宇宙背負っちまったぞおい。

 なんならマチスさんも若干戸惑ってるぞ。

 さらにいうなら審判だってキョドってんだが。

 

 なんだこの空気。

 

 これマジで殿堂入りしたトレーナーのバトルです??

 

 なお当事者ヒビキくんは端から見ても物凄く赤くなってるのが分かるっていうね。

 ボールに戻したデンリュウにめっちゃ謝ってたもんね…根は良い子なんだなぁ、って。

 けどまぁうん、彼に何があったのかは知らんけど、これは恥ずか死ぬ。

 

 

 そんなこんなで続行されたバトル。

 

 多分きっとおそらくだけど、緊張っていうかテンパってたというか張り切り過ぎてたというか…

 無かった事には出来ないけども、まぁ、盛大な自爆をかましたからか、とても勢いのある淀みないバトル展開となった。

 

 タイプ相性有利を活かしエレキブルを倒し、続いて繰り出されたライボルトに先制でしぜんのみぐみ…持ち物:パイルのみ=くさタイプ技を決められるも持ち堪え反撃。

 素早さで勝っているライボルトのオーバーヒートを受けつつも、じしんで倒した。

 大活躍なドンファン。

 

 しかし、3体目に出されたライチュウによって、敢え無く倒されてしまった。

 

 くさむすび。

 相手ポケモンの体重が重いほど威力上がる技。

 ライボルトによって削られた体力は、効果抜群のくさタイプ技を回避することが出来ずに戦闘不能になったのだ。

 

 これで、残りはお互いに4体。

 まだ勝敗は分からない。

 

 正直、マチスさんのポケモンはおそらく把握してはいるものの、知ってるものと違う順番で出されている為に予想がつかない。

 だから、そう。

 もしかしたら、覚えてる技だって違うかもしれない可能性があることに、そんな()()()()()()()()に改めて気付いて。

 

 そして、ヒビキくんに関しては確定してるのはバクフーンのみなので予想も何もないという現状に、けれどその目がバトルに対する意欲を物語っていて。

 彼が()()()()()()()()()()()()を知らないという現実が、とても愉快で。

 

 

 さぁ。

 どうするの、ヒビキくん。

 

 おそらくマチスさんの手持ちの中で一番レベルの高いライチュウに、一体どうでるのか…

 どんな技を覚えさせているのだろう。

 どうやって対応するのだろう。

 

 食い入るように、フィールドを見つめる。

 

 強いトレーナー同士のバトル。

 強いポケモン同士のぶつかり合い。

 

 高まる感情を抑えるなんて無粋故、全力でもって観察する。

 

 次の展開が分からない。

 最高じゃないか。

 

 あぁほんと…

 

 

 これだから、バトルは楽しいんだ…!

 

 

 

 

 

 

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