巫女ってガラじゃない!!   作:山乃庵

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お祭り騒ぎのバトル

 手持ちメンバーの調子は上々、持ち物も確認済みで準備は万端。

 ジム初挑戦のバトルというのもあるけど、さっきまで見ていたバトルの影響もあって、自分でも分かるくらい高揚してる。

 

 唯一の心残りというか難点といえば、私のでんき技対策としてグラサンが欲しいくらいか。

 

 でんきタイプのジムに挑戦するなら必須アイテムはグラサン(※人用。くろいめがねに非ず)ですって、看板に書いておいてくれればいいのにね。

 観戦席で多少離れてたのにまだ目がチカチカしてる気がして真っ直ぐ歩けないんだが。

 

 うーん。

 今日もシミズさんのエスコート完璧だわ…

 手のかかるトレーナーですまんな…

 

 尻尾と思念で誘導してくれるからとっても安全かつ無事に、壁などに当たらずバトルフィールドに到着。

 上から見る景色と実際に立ってみるのとでは感じる迫力が違うし、()()()()()()()ものを、今から自分がやるのだと思うと、それだけで口が吊り上がってしまう。

 

 あぁもう、楽しみすぎて、たまんない。

 

 カタカタと、同調するように反応してくれるバトルジャンキー達の、なんて心強いことか。

 待ち切れないのは一緒なのだと、ほんと、誰に似てしまったことやらと笑ってしまう。

 

 

 ここで、さっきまで激しいバトルが行われていた。

 ジムリーダーの本気のバトル。

 とってもとっても、楽しかった。

 ()()殿堂入りトレーナーヒビキくんも力強い戦い方をして、まぁ、愉快だった。

 

 だって、多分だけど攻撃技しか覚えさせてないんだもん。

 脳筋ゴリッゴリのゴリ押しタイプ、嫌いじゃないぜ…!

 

 

 ジムリーダーマチスの育てられたポケモン達、ライチュウ、マルマイン、パチリス、ジバコイルを。

 ウソッキー、バンギラス、バクフーンで倒しきった。

 

 ウソッキーはいわなだれでライチュウを怯ませ、がんせきふうじで素早さを落とし体力を削ったものの、くさむすびで倒され。

 次いで出したバンギラスは一度くさむすびを食らったもののじしんで反撃し倒しきり、けれどマルマインのだいばくはつで大きく削られ、パチリスのてんしのキッスで混乱状態になってからの、自滅。

 パチリスの相手に出したバクフーンはわざマシンで覚えさせただろうじしんで倒し、最後の砦となったジバコイルをじしんとかえんほうしゃで倒した。

 

 おおまかに解説するとこんな感じのバトルだった。

 

 

 バクフーンのじしんの威力ちょっとおかしくね??と思ったけどあの体躯からだされる技なら多少のバフがかかってるのも納得…というか多分いわタイプのジムで連発して練度が上がってるんじゃないかな、という予想。

 あとはまぁ、おそらくあのウソッキーはあの(ゲームストーリーの)個体なんじゃないかなと思ってたり。

 まぁそれにしては明らかにレベルが他の子達に比べて低かったのが気になるとこだけど…捕まえてそのままボックス転送されたんかな、と邪智してみたり。

 

 とまぁ、バトルを観ながら頭の片隅でそんなことを考える余裕は無かったので、当然これはバトル後に考えたこと。

 でもあながち間違ってないと思うんだよね。

 

 

 ふと、視線を感じて顔を上げる。

 

 観戦席。

 ダイゴさんの居る場所の、そのすぐ近く。

 

 パチリと目が合ったのは、さっきまでここでバトルしていたヒビキくん。

 隣には大きなバクフーンもいる。

 

 私も観戦していたので、別に見られるのは構わないのだけれど、本当に、よく分からない。

 どうしてそんなに、敵意というかなんでこうも対抗心バリバリなのか…気にならない訳ではないけども、なんとなく、もしかして、という心当たりは無きにしもあらずだったり…

 

 誰かに唆された?誰かに煽られた?

 なら、その誰かは、誰…?

 

 そう考えた時に思い浮かぶのは、赤い髪のドラゴン使い。

 

 だって、ジョウト地方出身のヒビキくんがこっちにいるってことは、ゲームでいう殿堂入りが終わった後のストーリーなわけで…

 つまり、私のことを知ってる人でヒビキくんと接点あるっていう、断トツで疑うべき人。

 

 思い返すに、ワタルさんの所まで挑戦者が来ることは大変珍しいことだと言うのに、そのタイミング…その直前までお説教を受けてた記憶があったりする訳でして。

 時期的にもまぁ、合うっちゃ合うなと思う訳でして。

 

 でも、ワタルさんがそんな事すると思えないし…

 そもそも理由ないし…

 

 うーん…ま、いっか。

 なんであれ今はジムバトルに集中!

 

 ゲームだと3番目に挑戦することになるクチバジムで、はてさてどんなポケモンがでるのかと期待。

 平均約20レベル、ビリリダマ、ピカチュウ、ライチュウの3体。

 それがゲームでのマチスさんの手持ち。

 

 アニメだと、サトシくんのピカチュウを舐めプしてライチュウだけで叩きのめした訳ですが…

 裏事情というかなんというか、ジム経営の実情を多少知ってると、あれは規定的(レベル的)に1体しか使えなかったと分かるけど、当時はマチスこの野郎ォって憤慨した記憶がある。

 けど、その後のポケセンでのやりとりが、こう…胸が熱くなるんだよ。

 進化を断固拒否するピカチュウ…まじ格好いいんだから!

 

 …あれ?ちょっとまてよ?

 そういえばあのジョーイさん、サラッとかみなりのいし渡してくれたけど、ここカントー・ジョウト圏において進化石ってだいぶ貴重なんだけど…

 ははーん、さては天使だな…?(迷推理)

 

 

 っと思考を脱線させるのはここらで終了。

 

 全然集中出来てなくて笑っちまうね!

 気付いたらもうポケモンを替えて戻ってきたマチスさんがスタンバってるじゃん!

 やだ申し訳ない!

 

 目の前に立つ屈強な体躯。

 初期ではイナズマ()()()()()と、変更されてからはライトニングタフガイと称される彼の出身は、この世界でいうイッシュ地方。

 モデルとなったのは、米国。

 

 つまり、使われてる言語は…

 

 

 「Mr.マチス! I can't wait to play Pokemon Battle(早くバトルしましょう)!」

 「! WHOOO!! OK,OK(いいねいいね)! Let's enjoy Battle(楽しもうじゃないか)!」

 

 

 よかった通じたっぽい!

 しかもめっちゃ笑顔!

 ワイルド系のニッコニコ笑顔なんかかわいい!

 

 でも!バトルは全力で行かせてもらいます!

 

 

 「ジムリーダーマチス対オレンジ諸島のフルーラ!バトル開始!!」

 「GO ライチュウ!」

 「椿さん任せた!」

 

 

 同時に出された赤い光。

 収束すればそこにいるのは本日の一番手たる椿さんこと()()()()()と、頬からバチバチと放電する好戦的なライチュウがいた。

 

 体長4mの椿さんと80cmのライチュウという体格差(ただし体重はライチュウのが倍くらい重い)だけど、それを感じさせないくらいに覇気に満ちているライチュウに、思わず目を見張る。

 

 見ただけで絶好調だと分かる毛色毛並みと、その上からでも分かる鍛えられた体。

 察するに、レベル30を軽く超えてる。

 

 

 …おっと?

 あきらかに規定レベルこえてませんこと??

 

 

 「COME ON Challenger(さぁかかってきな)!」

 

 

 ニヤッと笑って、よくある指くいジェスチャーまでされて、かかってこいやと言われたら…

 そんなの全力で行くに決まってんでしょーがっ!

 やるよ!椿さん!!

 

 

 「っOf course(もちろん)!椿さん、ドラゴンテール!」

 「ライチュウ!でんこうせっか!」

 

 

 先制は取られたけど問題なし!だってドラゴンテールは後攻技なもんでね!!

 さぁ!相手のペースを崩そうか!

 

 どんなポケモンが出てきても大丈夫!

 ゲームもアニメも関係なし!

 だって殆どのポケモンが覚える技はざっくりだけど把握してるからね!!

 

 勢い良く飛び込んでくるライチュウ。

 体重差からか、椿さんが体勢を崩すもののそのまま尻尾をぶち当てた。

 弧を描いてマチスさんの元にぶっ飛ぶけど、ボールに戻る気配は無し。

 

 

 おっと?

 つまり、他のポケモンは無い?

 

 え、ライチュウオンリーなん?

 アニポケじゃん!!?

 何、もしかしてメガトンパンチとメガトンキック覚えてたりするのかな??

 

 けどまぁそんなの問題なし!

 

 

 椿さんをチラリとみやれば、わたしがブッ倒して勝つ!とばかりの闘志が伝わってきた。

 あらやだイケメン…(※椿さんは女のコ)

 

 一瞬バチリと帯電したけど、すぐさまソレが消えるのを見てニンマリ。

 特性:だっぴ。

 異常状態になっても1/3の確率で回復するそれで、賭けになるけども特性:せいでんき相手に頑張って貰おうとお願いしていた。

 

 今日の特攻隊長の任命に物凄いヤル気を出してくれてる椿さんは、いつにも増してバトル意欲が高いのである。

 多分レベルは同じか向こうが上かな?って感じなので更に闘争心バリバリ。

 

 

 「メガトンキック!」

 「たつまき!」

 

 

 種族的に先制とられるのは致し方ないけど、当然反撃はさせてもらう。

 

 

 マチスさんもライチュウも、うちのバトルジャンキーを満足させて下さいね…!

 

 

 

 

 

 

 

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